『声が枯れるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
声が枯れるまで
声が枯れるまで、この世に生きていたい。
声が枯れたとしても生きたい。
声が枯れるまで
声を出し続けていたい。
声が枯れるとわかっていても
声を出して表現したい。
こんなにも、やりたい事がたくさん。
でもそれがいいんだ。
声が枯れるまで
辺り一面、暗闇だ。
何も見えない。
しばらく歩き回ってみたが、何もない。
真っ直ぐに歩いても、壁に辿り着かない。
私は叫んだ。
返事はない。
だが、叫ぶ以外に何が出来るだろうか。
私は叫び続ける。
声が枯れるまで。
声が枯れるまで
今日は声が枯れるまで発声練習しました
演劇部ESTPです
声が枯れるまで何度も何度もセリフを読んで、何度も発声練習して、
同じキャストのあいつに勝ちたい。
勝ったと思いたい。
ぜってー負けねぇって気持ちで明日も部活行ってきます。
クリスマス公演、1番目立つのは我が校演劇部公認イケメン枠のあたしです。
泣く
泣く
泣いて
声が枯れるまで 泣いて
でも
心の穴は
広がるばかりで
今も
まだ
心は泣き止むことなく
何が辛かったのかすら忘れて
運動会。
気がついたら声かれてたなー。
一昨日娘も運動会で、
すっかりがらがら声。
声が枯れるまで泣き叫んだ
誰もいない場所で
何もない場所で
誰にも聞こえない場所で
ただただ泣き叫んだ
歌いながら泣いていた
果たして彼女以外には聞こえない歌声や泣き声を
「音」と認識出来るのだろうか
彼女はもう耳も聴こえていないというのに
叫びすぎて鼓膜は破れた
喉は破裂寸前だった
もう声も出なくなりそうで
ただ瞳だけは爛々と輝いていた
そんな少女に傘を差し出す誰かがいた
誰もいない筈だったのに。
『声が枯れるまで』
声が、枯れるまで歌い続けるのは、
あなたのためじゃない
私の為だ
『あなたの夜が明けるまで』
疲れたとか、もう嫌だとか、辞めたいとか、止めたいとか病めたいとか。今のこの私を構成する全てのものを壊して無くしてゼロにして、丁寧に作り直したい。そんなことをいつからかずっと考えて生きている。思い切り声が枯れるまで叫び続けている。
声、出してないけど。
「声が枯れるまで」とかけまして
「運動不足で身体がバキバキ」と解きます。
その心は「声帯/整体」が大切です。
声が枯れるまで
君の名前を叫ぶ
君が振り向いてくれるまで
君が僕の名前を呼んでくれるまで
君の名前を叫ぶ
声が枯れるまで
声が枯れるまで泣き叫んだあの日。
これからも人生が続くことが恐ろしくてたまらなかった。絶望しかなかった。死にたいという言葉が頭に浮かんで消えなかった。
あの日の私に伝えたい。
恐怖と絶望しかなかった日々を生き延びてくれてありがとう。あなたが死を選択せずに生きてくれたから、私は幸せにたどり着けたよ。
学校に行けなくたって大丈夫。勉強が遅れてたって大丈夫。あなたは努力が足りないって自分を責めるけど、あなたは充分頑張ってる。そんなに自分を責めずに気楽に生きて。幸せは必ずやってくるから。その時までもう少し待っててね。
#声が枯れるまで
【声が枯れるまで】
「声が枯れるまで」って表現がある。
私はそれを経験したことはないし、
この先も経験することができない。
私は、声そのものを出せないのだ。
声が出なくて不便だなぁ、と思う場面がなくはない。ただ、生まれつきなので、声を出さないことが当たり前の生活を送ってきた。これから先も声を出したいと思うようなことはないだろう…と、昨日まではそう思っていた。
今日は、我が子の初めての運動会。決して足が速いわけではないが、昨日も夜遅くまでまでパパと一緒に練習していたのを知っている。私は、手作りのキャラ弁当で精一杯の応援の気持ちを表した。
そして、我が子が走る番がやってきた。
パンッと乾いたピストルの音とともに、幼い子どもたちが一斉に駆け出す。うちの子も、先頭の子を懸命に追いかけている。
「がんばれー、がんばれー‼︎」
どの子の親も、必死で声を振り絞る。
でも、私にはそれができない。
声が枯れるまで子どもを応援することに、
こんなにも憧れる日が来るなんて…
気がつけば、我が子は1等章の証をつけていた。パパは「よくがんばったなぁ〜」とニコニコして、走った本人よりも上機嫌だ。
せめて、ギュッと抱きしめて「おめでとう」の気持ちを伝えようとしたそのとき、
「ぼく、おかあさんのがんばれ、きいたよ」
え?
「はしってるとき、おかあさんがてをふってがんばれ〜って。すごくすごくうれしかったよ‼︎」
…いつの間に、この子はこんなにも優しい子に育ったのだろう。自分でも聞くことのできない声を、その幼くて小さな心が汲み取っていてくれたのだ。
「だからぼく、いっとうしょうになれたんだ。おかあさん、ありがとう」
私は、我が子を力一杯抱きしめた。
「いたいっ、いたいよぉ、おかあさん」
子どもが思わず声をあげるほどだったが、それでも力を緩めることはできなかった。
今日という日が、初めて私が「声援」をおくった記念の日になった。
「声が枯れるまで」
毎日更新を目指して、約一ヶ月が経過した。
何だかんだで継続できており、自分で自分を誉めてあげたい。
しかし、本日は子供の面倒に時間をとられ、まだ投稿できていない。
残り時間は約三分。
サザエさんのエンディングが流れているなか、必死で文章を考えている。
1投稿につき8文と決めていいるので、あと三文。
これが声ならもう枯れているだろうか。
やった、間に合った!
#15『声が枯れるまで』
席についたまま貴方の体がユラリ傾いた時、
嫌な予感がして冷や汗が流れた。
大きな目にはクマがひどくて
軽く指を咥え、頭はフル回転
安楽椅子ではしゃがむような変わった座り方。
その曲がりに曲がった猫背は
貴方の背負うものの大きさを
そのまま表現しているようで。
彼こそが世界の切り札、私の尊敬する名探偵。
資料を摘んで見せて
これどう思いますか、
と聞く彼と一緒に考えたり
休憩には世界各地のお菓子を食べたり
スリリングだけど楽しい日々。
誰よりも賢くて正義感の強い貴方の人柄や
新たな一面を知れば知るほど
側にいたい、支えたいと思った。
慌てて駆けつけ何度も名前を呼ぶ。
嫌だ嫌だ、私を置いて逝かないで__
咽び泣いて落ちた涙が、彼の頬に伝う
だんだん閉じていく黒い瞳には
私の顔が写っていて
もう聞くことのできないその声で
優しく名前を呼ばれれば
泣かないで、と言われたようだから
無理やり笑顔を作って見せる
お慕い申し上げます
貴方に近づけるよう頑張りますから
また、会いましょうね
優しい眠りについているなら、目を覚まさないでいてほしいな。暗い夜はたぶん淋しくて、ときには優しいと思うから、君のための太陽が昇ってこないようにって何度も祈った。
魔法を使えるわけじゃないし、奇跡を起こせるわけでもないし、世界は君のためだけにはないから、夜はいつも朝を連れてきてしまう。少しでも眠っていたい、って思うなら、帰りたいって思うなら、それを知っているなら、せめて…、せめて、声が枯れるまで。
声が枯れるまで叫ぶとか、声が枯れるまで歌うとかって、映画や小説ではよくあるけど実際はないな。
そんなに感情的になることって現実でもあるんだろうか。
どちらかというと、映画とか小説でそういうシーンを見て、それに近い状況になった時に真似して浸る方が近い様な気がするな。
声が枯れるまで
囁く声が聞こえるくらい、
きみはぼくのそばにいた。
きみの横顔を、
誰よりも近くで見るのはぼくだと、
決めつけていたんだ。
きみがその笑顔の下に、
どんな気持ちを隠していたかなんて、
想像もしないで。
昨日と同じ明日が来る保証など、
どこにもない。
当たり前だと思っていた日々は、
全部消えてしまった。
ぼくはきみの姿を見失い、
大声を出しても遠くて届かない。
どうかもう一度振り向いて。
声が枯れるまで、きみの名を叫び続けたら、
この声は届くかな。
どれだけ遠くても、きみが聞こえるまで。
#64
丘の上の美術館
頂上に大きな象の銅像が立っていた。
その足元に、息子と私はシートを敷いてうつ伏せに寝転んだ。
「ママーあの本読んで」
「車の?」
「そう!」
お気に入りの重機の絵本だ。
毎日毎晩読まされたおかげで完全に覚えてしまった。
頭の中で表紙をめくる。
「ええと、ざっくりぶうぶうがたがたごろろ…」
読みながら仰向けになった私の目に、強い日差しが飛び込んで来た。思わず目を閉じる。そしてまたゆっくりと目を開けた。
太陽が象の鼻の先端にぴったり位置している。まるで象が鼻を高く持ち上げて、空に向かって太陽を掲げているように見えた。
眩い光がくっきりと象の影を作り出し、私たち親子を包み込んでいる。
その時遠くの方からボーーッという音が風に乗って微かに聞こえてきた。汽笛だ。
そういえば今朝のニュース言ってたっけ。外国の大型船舶の話。
こんな所まで汽笛が聞こえるなんて、
今日は空気が澄んでいるんだなあ。
「見てごらん。ゾウさんの鼻の先。」
仰向けのまま、私は空を指差した。
息子はピョコッと私の肩に頭を乗せてきた。柔らかな髪の毛が当たってくすぐったい。
そうしてまるでスコープでも覗くように、私の指の先を見つめた。
そう。この子はいつも、示した先をできるだけ正確に見ようとする。
「あっ、ゾウさんがお鼻でお日さまをつかまえてる!お日さまってつかまえられるんだね!でもお鼻だいじょぶかな?ゾウさーん!お鼻、熱くないかーい?ゾウさああん!」
小さな両手を口に添え、大きな声で何度も何度も訊いている。
その時風が吹いて、私たちのシートをフワッと優しく浮かせた。
「ママ!今ゾウさんがほーい!って言ったよ。風さんもお返事してくれたんだよね!」
叫ぶ息子を横にして、こんな絵本みたいな現実って本当にあるんだなと、
しばらくの間茫然としていた。
そんな記憶。
…今もまさにそうです。
彼は自分の声が嫌いだ。
だから、声が小さい。
周りに注意されても変える気はない。
それだけ嫌いだから。
嫌いになった理由は周りに馬鹿にされたから。
だけど、いつか誰かに認められて。
もし、そんな人がいれば声が枯れるまで話していたい。
冷たくなった君の手に触れる。いつも感じていた温度はもうそこにはなくて、君の質量だけは何となく感じられた。君がやがて朽ちて灰になるなど、未だに想像がつかない。ずっと君は傍にいると思っていた。ずっとその体温は温かいのだと思っていた。今はただ、君がいないという事実だけが僕に覆いかぶさっている。心はずっと叫んでいる筈なのに、涙は一滴も流れない。もし君がいなくなったのなら、僕は枯れてしまう程に泣き叫んでしまうと思っていたけれども、現実として起こるとまるで何も出てこない。僕は君を想っているのに、どうして何も出てこないのだろうか。いっそこの身が朽ち果てるその時まで、泣き叫んでいられたら良かったのに。
[声が枯れるまで]