『喪失感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日も残業だった。そうなると無条件にコンビニに寄る。もう味を知り尽くした弁当とお茶と滋養強壮に利くドリンクをカゴに入れて。レジに並ぶ前にふと目に入るスイーツコーナー。なんとなく手に取ったプリンも一緒に入れた。それだけは2つ買う。1つだけ買うと喧嘩になるから。
でも。
「あ……」
もう、いいんだった。無意識に2つとったけど、2つも必要ないんだった。もう喧嘩にならないから。キミはもういないから。
コンビニから出てアパートに着いた頃には日付が変わっていた。ドアを開けて静まり帰った自宅へ入る。誰も居ないんだから当たり前か。途端に身体中に広がる脱力感と倦怠感。それと、大きな喪失感。洗面所の歯ブラシも1本になった。クローゼットのスペースは半分ぽっかり空いている。花の香りの柔軟剤も、よく分からないキャラクターのイラストのランチョンマットも、健康志向のおやつたちも全部姿を消した。それらは別に、僕のものじゃなかったのだから無くなっても憂いだりしない。
でも、キミは“僕のもの”だった。だから、姿を消した途端に僕の心は落ち着かなくなっている。もうかれこれ数週間、生きた心地がしない。この先もずっと僕のものだと思っていたのに。それは僕の単なる思い込みだったのだ。
戻ってきてくれ、と、灯りもつけない深夜の部屋でひとり呟いた。けれど誰も答えない。日を追うごとにキミが居た形跡が消える。キミの匂いが思い出せなくなる。こうやってゆっくりと記憶は退化していくのかと思うとやりきれない気持ちになった。窓の外がぼんやり明るい。カーテンをそっと開けると月の光が入り込んできて、情けない僕の顔をそっと照らしたのだった。
失くしてしまった大切なものの
大切な場所が抜け殻になって
空っぽになって
その場所に、寂しいという風が通り抜けて
そのとき初めて感じるのが
喪失感なのかもしれない。
悲しい。寂しい。会いたいと。
失くしたものの尊さに
気付くのは、いつだって
叶わぬ願いになってからなんだ。
【お題:喪失感】
※ お題とは関係ありません
悲しみ 苦しみ 憎しみ 怒り などのマイナスな感情は世界でたった1人その当人にしか分からないことだと思う。
誰かの感情に共感したり、想像し寄り添うことはできても、100%その気持ちを理解することは不可能。
だからこそ自分にも他人にも優しくありたいと思う。
「ね、いつまで使い捨てるつもり」
彼女が唐突に僕に言った。
「使い捨て?」
思わず鸚鵡返しをする。それもそうだ。彼女の質問は、今投げ掛けられるものとしてはあまりにも破綻していた。
僕は、何も手に持っていない。それどころか、ここ数分に何も物を、物以外にも人だとか、そういう"捨てる"となると少し哲学の領域に踏み込んでしまいそうな類いのものも、一切捨てていない。故に、何に対して彼女がそう感じ、何を指して彼女がそう言の葉を吐いたのか、皆目検討もつかなかった。
「君には、僕が何か捨てたように見えたのかい」
問うた。
訝しんでいるのがばれてしまったのか、答えはかえってこなかった。
代わりに、捲し立てるような分量の、静かなるヒステリーが僕に覆い被さる。
「みんな、大衆に呑まれて、アクセサリーみたいに何もかもを使い捨てにして、気の毒に。真実を見た者だけの心の代弁を、その重みを、伝えるべく送り出した思いの辛酸をあのひとたちは知らないのね」
彼女がその、近寄りがたい印象を与える、女性にしては軽薄な唇を割るようにして口許に弧を描いたとき、僕は理解した。
彼女はきっと、殺人を犯したことがない人間が、ミステリ小説を書くことを冒瀆だと思っている。
オーバードーズの経験がない人間が、その手の歌を歌うことを滑稽だと思っていて、色欲の奴隷となる人間を、芸術だと本気で思っているのだ。
エンターテイメントとして与えられたものに、命が吹き込まれていると思っている。それを享受するためには、己も道を違えなければならないと思っている。
僕の口許は、彼女の表情をそのまま映すようにして、言った。
「………なんだ、気の毒なのは、君じゃないか」
家具の配置が変わった訳でもない。なのに広く感じる。動画を再生する音量はいつもと同じ。なのにやけに響く。同じ時間に食べる食事だっていつもと変わらないはずなのに味気ない。
何でなのかな?なんて、全部分かってる。ここに君がいないから。ただ、それだけ。
『喪失感』
胸の中心が空っぽになったあの感覚。
衝撃に打ちのめされて。
息も上手くできないのに。
何故か全ての感情が持って行かれたせいで。
苦しいはずなのに苦しくない。
あの感覚を覚えた時の僕は。
今でもまだ。
誰の目にも映らないところで。
ひっそりと泣いている。
【喪失感】
悲しい事に流行り病に倒れてまして
薬を飲む為に味も匂いもしない個体と液体を体内に入れては寝るっていうループしてるから…なんもない静かな時間が喪失感半端ない
体力が落ちてるから起きてるのもなんかつれーなってなるしいやーこうやってポチポチ打つのも時間がかかる
喪失感。
主人が亡くなった。
心臓発作で、突然の別れだった。
自宅で発見したのは私。
無我夢中であまり覚えていないが、
救急車を呼び、人工呼吸などひと通りの蘇生はやっていたようだ。
それでも、主人はあの世へ行ってしまった。
葬儀・通夜・諸々の手続き…やることはたくさんあった。
多すぎるくらいだったが、やることがあると考える時間がないので楽だった。
諸々が終わって時間ができそうになると、主人の私物や思い出の品、一緒に寝ていた寝具など主人を連想させるものをどんどん処分した。
引っ越しもした。
あの家には主人との思い出が多すぎるから。
主人の死を認めたくなかった。
認めてしまったら、立っていられなかった。
いま、主人のものが何一つない新居で
だんだん、少しずつではあるが主人のことを忘れていっている自分に気づく。
自分を守るために、主人を忘れていく。
残るのは漠然とした、喪失感だけ。
「ごめんね、弱い私で。」
唯一残した主人の写真に向かって、そう呟いた。
喪失感
「たくさん山菜取ってくるから。お米炊いて待ってて!」
姉がそう言って山へ入ってから、どのくらい経っただろうか。
しばらくすればその時の様子なんて忘れてしまうような、日常の会話の一つだった。実際、私もその時の姉の顔なんて覚えてない。
これが、姉との最後の会話だなんて思わなかったから。
姉の帰りが遅いな、と思っていた頃。知り合いの猟師が訪ねてきて、姉の死を教えてくれた。帰ってきたのは、姉の使っていた籠と着物の切れ端だけ。熊に食われたそうだ。猟師が駆けつけた頃には、時すでに遅し。血に塗れた着物と、籠と少しの山菜が転がっていたらしい。
誰を恨めるわけでもない、自然の中の事故だ。
恨みも憎しみも生まれないならば、今あるのは姉を失ったという喪失感だけ。
それがこんなに情けなくて惨めだなんて、知らなかったな。
「喪失感」
君が欲しくてたまらない。
可愛くて、尊くて、優しすぎる君を。
なのに、なぜ君は私の「物」にならない?
私の愛が足りない?私には欠けてるとこがあるのかい?
何度、聞いても君は答えない。
まあ、、その姿も愛おしい。
私のところから離れないでね♡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私が、一番君のことが好きなのに、、、
私が君の、一番の理解者だというのに、、君は逃げた。
「ッチ」
あと、もう少しで「所有物」になったのに。
欲しい物が手に入らない、気持ちがこんなに、
辛いなんて、、、
逃げんじゃねえよ
END
好きであればあるほど、それを失った時の喪失感は計り知れない。
嫌で離れた筈なのに、いざ居なくなってしまうと胸が張り裂けそうな気持ちになる。
もう忘れたいのに。
「喪失感」
好きで好きでたまらなかったのに
今はもう何も感じない
私は家族は何よりも大切な存在だと思っている。
何を言われても、何をされても。どんなに無茶な要求でも理不尽な言い分にも我儘にも、そのすべてが家族にとって必要なものだと信じて疑わなかった。
でも、私が成人して実家を少し離れて生活し始めたあと、久しぶりに帰省した。そこでみたのは「家族」の皮を被った得体のしれない何かだった。
そこではお互いを罵り合い、責任を押しつけ合っている。まるで化け物のように大きな足音を立てて廊下を歩き、聞き取れないほど早口で喚いていた。
私のために用意したという食事を前にしても化け物どもはとまらない。ギャンギャンと騒ぎ立て、何も言わない私をみてため息を零した。そして一言。
「稼ぎがあるのなら仕送りくらいしろ」
お気に入りの財布を取り上げられ中身をみて、渋い顔をしながら中身を抜き取っていく。あまりにも自然な流れで行われていく行為に何も言えなかった。
―これが、家族…?
プチッと何かが切れて、火花を散らしたように目の前で赤い光が弾ける。
食器ごと机から叩き落として食事を踏みつける。奪われていたカバンと財布を取り上げて、抜き取られた紙束を化け物の目の前で破り捨てた。
喚き散らす化け物をカバンで殴りつけ大人しくさせてから家を出ていった。いや、もう家ではない。化け物の巣窟だ。
私は家族を失った。化け物に食い尽くされてしまったのだ。この喪失感を埋めてくれるものなどない。
だってもう私の時間は食い潰されてしまったのだから。
―絶対に許さない
【題:喪失感】
喪失感
オ〇ャ〇子クラブを始めて見たとき、渡辺〇里奈ちゃんが一番ぐらい大好きになった。何年もずっと一番ぐらい大好きだった。新聞のTV欄で出ている番組を探した。
彼女も適齢期を過ぎ、もうそろそろかな!という頃、今の旦那のお笑いグループの写真が掲載されたチラシと、〇里奈ちゃんの掲載されたチラシを、もうそろそろしかたないかと、くっけて保管しておいた(何のこっちゃ!以前なら男と付く物は一切、彼女の写真とかに近づけもしなかったのに)。
暫くして、〇里奈ちゃんと今の旦那との結婚が、雑誌やTVなんかで発表されてた(摩訶不思議!)。
所詮は芸能会の遠い存在と割り切っていても、幾年もの思い出(一方的な)は微かな😮虚無感😮に代わり、❤心にぽっかりと穴💟が空いた感じとはこのことかと想わされた。
人の縁とは不思議なもので、彼女の親戚だと言う(同姓同名の赤ちゃんだったりして?)渡辺姓の小学生の女の子を塾で教えている。
🔴逆喪失感🔴とでも表現しようか?
今は〇里奈ちゃんより大切な一人になっている。
ちなみに私の母の旧姓は渡辺党の苗字です。大阪の中之島の近くの渡辺橋発祥の姓名です。渡辺橋は鬼👹退治で有名な渡辺の綱の屋敷が有った場所です。皆、その末裔とされている。母方のおばあちゃんはそのちょっと近くに住んでいた。
また〇里奈ちゃんの旦那の苗字は私が住む場所より西の方に多く見られる名前です。
25作目
今は喪失感を極力少なくするため
日向坂乃木坂SKEとかが一番ぐらい
大好きな 徳博
身体に纏わりついている残酷な記憶が蘇る度に悲しみと愛情を感じていた。忘れたいと願いながら深いところでは忘れることを恐れていたのだろう。だけどそれを手放した時、喪失感は徐々に薄れていった。やっと光が見えた気がした。
「喪失感」
いつも何かが足りない
どこか欠けてる君
わたしと一緒に居ても
満足感は味わえないよ?
喪失感
これほどの喪失感を
与えてくれた君
あんなに仲が良かったのに
急に話もできなくなった
あのときの僕の喪失感を
そろそろ君は理解できただろうか
分からないままなら仕方ない
理解できたなら
君の現状に光がさすだろう
スポイトで
胸の空気を
少しだけ
抜かれるような
喪失感は…
枡野浩一✨
毎日喪失感に追われてる。
何を失ったかは分からない、
ただ胸にぽっかりと穴が空きヒューヒューと
音を立てている
【喪失感】
✂ーーーーーー⚠ーーーーーーー✂
1本の電話がかかってきた
男性恐怖症だからできないと言ったのに...
一か八かでかけてきたのだと思った。
「私の言ったこと覚えてます?」と聞いたら
彼は「本当なのかぁ笑」
と返してきた。
彼は私にしたことすらも忘れ
縁を切るか考えてることも
「そんなことか笑」
で済ませる。
あの人にとって私はそれくらい
居なくてもいい存在
他の人はそうでもないかもしれない。
だけど、私は傷つき関わってる私が
馬鹿馬鹿しくなった。
【存在意義】
喪失感。もうそんなものを感じる情熱すら失った気がする。なにをしても冷めててすべての感情が惰性で行われている感覚さえある。
というのは言い過ぎか。今日はジャンプの発売日だから感想書きましょか。
先週で鵺が山場を越えたのもあって先に連載していた呪術を読む。最近の呪術は面白いんだけど期待を越えるような面白さはないかな。でもどう決着してどんな最終回になるのか読めないしまだ期待も楽しみも失われていない漫画だ。
次は鵺。今週は次の敵、次の問題までのつなぎみたいな回かな。ヒロインを助けて次まで一休み。そんな話だった。ヒロインと一緒に寝たのが見所か。もちろん健全だ。
ほかにも色々読んだけど新連載以外は特に感想はない。今週は新連載の魔々勇々が強い。一話目というのも大きいが今週一番面白かったのはこの魔々勇々だったな。
ジャンプの表紙を飾って絵と表情が好き。最初の印象はそんなもの。表紙からもなんとなく感じていたが話を読んでると更に感じるチェンソーマン味。なんとなくだけどタツキの作品の匂いがする作品だ。
でもそんなことはどうでもよくて絵も話もクオリティが高くて読み終わっていい読み切りだった。心からそう思った。で最後のページをよく見てみると新連載の漫画だと気付いた。最初は読み切りだと思って読んだけど新連載の漫画だったんだよね。
正直二話でなにするのか一話じゃわからなかったし作品とか主人公の目的がよくわからないからフックの弱い新連載だと思う。でもそんなことどうでもいいくらい俺はこの作品が好きになった。面白い。
ワンピースなどが終わりに向かって後をつぐ作品がないと思っていたけどこうして次をつぐ作品が現れるあたりやっぱりジャンプはすごいね。
この新連載はうまくいってもマッシュルとかその辺のスマッシュヒットかなと思うけど個人的にはヒロアカや呪術の後をつぐくらいの作品に育って欲しい。この作品はすごい好みで期待してる。俺の中で鵺を越えたかもしれない作品だ。
生きる希望もなく惰性で生きている。そんな人生だと思っていたがこうして新しい楽しみも生まれてくる。思ったよりも世界は希望に満ちているのかもしれない。そんなことを思えた新連載だった。