『喪失感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【喪失感】
長年付き合っていた恋人と別れた。
原因は喧嘩だ。
本当に些細な喧嘩。
心に穴が深く空いて、何も考えられなくなった。
大切な物は失ってから気がつくんだな、
喪失感
人は皆んな、結局は一人
持論だけどね
どうやったら
自分が幸せになるかを考えた方が良いと思うんだよね
他人の幸せ手伝うのもいいけど
自分が幸せじゃないのは
なんかそれって
変だよね
あれっ
なんの話しだっけ。
「喪失感」
私は何かを失った。
感情、記憶、それとも自分かな。
いや、もしかしたら、
私は何も失っていないのかも。
もともと何もなかったのかも。
君にはどう見える。
私は、
何かを失った人間なのか。
もともと何もなかった人間なのか。
ふっと感じる、この気持ち。
私は何を求めているのだろう。
ああ、
私はいつ、何処で、何を、失った。
ねえ、
それを求めて意味があるのかな。
喪失感
街角で君に似た後ろ姿を見つけた
そんなはずはないのに
思わず追いかけて、顔を見て
ひとり、落胆する
街は喧騒に包まれていて
空は青く、吹く風は穏やかだ
いつも通りの平和な日常の中で
僕の心はからっぽだった
動かなくなった君と再会した時も
仲間たちと君を埋葬した時も
平静を保っていたはずだったのに
こんなにも、何も手につかないなんて
今はただ、空を見上げて
もう二度と会えない君に
思いを馳せるしかなかった
ああ、空っぽだ。これが俗に言う喪失感か。
心に穴がぽっかり空いて、考える隙間も無い。
風が通って、つめたい、体全体がひえていく感覚がする。
このまま、きえれたらいいのに。
一人で目覚めた朝に「おはよう」と話し
仏壇の花の水を取り替える
当たり前にあった笑顔と
当たり前に用意された三食は
もう当たり前では無くなってしまったのだと
音も匂いもないキッチンで
理解する
-2nd story-
「今秋新作のケーキは絶対に買うぞー!」
仕事終わりの全力移動
乗り込んだケーキ屋さんのショーケースには
『sole out』の札ひとつ
#喪失感
ヒトは多くのものを失いながら生きるモノだ。だからといって失っていいものと嫌なものはある。昨日の夕飯がカレーだったか干し肉だったかなんてどうだっていいし、最後に夕立に降られたのが2週間前だろうが半年前だろうが違いはない。
逆に、娘時代からのこだわりとか、気に入っている人間の、気に入っている所以だとか、何を生きる理由にするかとか、そういうものを失うのは、ひじょうに大きい。身体のどこかを失うことと同列だ。それらは自分というモノを成り立たせることなのだから、決してオーバーなたとえではない。
だから、奴が死んだことに触れるたびに、どう始末をつけたものか、それは困惑させられるのだ。そういう気配は出していないつもりだったが、実際はどうなのだろう。奴を愛玩動物のように見ていたことは否定しない。呼べば向こうから寄ってきたし、身体を求めれば喜んで差し出してきた。私なりに可愛がってやったつもりだったが、奴にはそれでよかったのだろうか。そう、思わないこともない。最初に見せていたちりちりとした雰囲気が奴の本来の性質だったのなら、それをねじ曲げずに引き受けてやっていたらどうだったのだろう、とも思う。だが、どれだけ遡ろうと思索を重ねようと、そんなものは掴みようがないし、掴んだところで納得を伴わなければ意味がない。
どうかされましたか、という馴染みのバーテンダーの言葉に適当に応え、すっとグラスに残った酒を呷ると私は彼に世辞を言い、代金を支払って立ちあがる。言われたこともないことを言われた彼はちょっと意外そうな顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻っていつもの挨拶をする。私は軽く手を振って酒場の扉を押した。
昼の強烈な日差しを顔に受け、私は顔をしかめた。
そうだな、顔見知りに会おう。私にはまだ、気に入っている奴がいるのだ。この街に。
そう決めると、私はぐっと拳を握りこんだ。
【喪失感】
気付いたら涙が出てた
もう枯れたと思っていたのに。
喪失感なんて常にある。
だけど私はそれに蓋をして気付かないふりをする。
だって、気付いてしまったら傷付くでしょう?
もうそうやって生きていく方法しか知らないしね。
これからもまた、喪失感を抱えて生きていくんだな
時間が解決する、なんて嘘。
時間はただ無情に過ぎていくだけで、寿命には着々と近づいていくし、彼女は今でも平気に生きている。私の心(どこにあるのかはわからない)はぽっかりと穴が開いたままだ。
こんなのバカらしい。
忘れよう。
思えばおもうほどに、彼女とまた前のようにやり直せるのでは、また話したい、とどうしようもない思考に支配される。
その度に私は、彼女を批判したり愚痴ることで解決に導こうとしている。けれど、穴は埋まらない。
なぁ、君よ、せめて話し合いだけでもしてくれないか。
君、本当は私に依存してるんだろう。まだ好きなんだろう。あんなに、話したじゃないか。
そう肯定してくれなきゃ、救われないんだ。
この喪失感に満ち溢れたこころなんて。
喪失感
中学時代に1人の友人がいた。
彼は僕の恩人でもある。
僕は自分の声がコンプレックスだった。
当時の僕は声変わりが遅く、高い声でよくからかわれていた。
音楽の時間にみんなの前で歌わされた時に僕の番になると、沢山の人が僕を笑った。先生まで笑っていた。
この件が僕の音楽嫌いとコンプレックスに拍車をかけた。
中学校2年生のある日クラス替えになって緊張していた僕は自己紹介の時間に 上ずった声を出してしまった。当然、笑った人もいた。
けれど、休み時間の時に1人の男子が話しかけてくれた。
「優しい声だね」
僕は衝撃を受けた。
僕のこの声を笑うのではなくポジティブな言葉に変換し表現してくれたからだ。
彼の言葉に何度も救われた。
そんな彼が高校1年生の春に突然亡くなった。
心臓に持病を抱えていたと、このときになって知った。
彼はとても明るい人で、大病を患っていたことを全く表に出さなかった。
僕はとてつもない喪失感を覚えた。
何度も彼の言葉を反復した。
そして彼が褒めてくれたこの声で音楽をやろうと決心した。
高校1年生の夏にギターとボイストレーニングを始めた。
彼の存在を沢山の人たちに伝えたかったのだ。
紆余曲折があり音楽の仕事をすることはかなわなかったが、彼は間違いなく僕の人生をポジティブな方向に変えてくれた。
僕は音楽と自分の声を好きになることができたのだ。
僕は確信している。
人の言葉は現在だけでなく、過去も未来も誰かの心を救うのだ。
〜喪失感〜
心にぽっかり穴が空いてしまったようだ
あなたが私にとって大きな存在だったの
ごめんという一言は何を意味するだろう
考えれば考えるほど分からなくなる
何かで代用してもだめ
ならばその理由を探るしかないだろう
答えにたどり着いた頃
新しい自分になっている
"喪失感"
小さい頃、大好きだったうさぎのぬいぐるみがあった。模様は黒のハチワレで、片耳の先が垂れたうさぎのぬいぐるみ。大きさは今の俺の、両の手のひらに乗っかるくらいの小さいやつ。そいつに『はな』と名付けて、いつも両手で持ちながら(学校以外の)色々な所に持って行っていたし、勿論寝る時も一緒だった。
けど、ある日突然はなが居なくなってしまった。1ヶ月位だろうか、リビングでも部屋でもずっと泣いていた。親が心配して、俺の好きな物を作ってくれたり、俺の好きな場所に連れて行ってくれたりしたが、1ヶ月位は何を食べても味がしなかったし、何を見てもモノクロのようだった。自力で何とか吹っ切れたが、喪失感は完全には消えてくれなかった。
何でこんな事思い出したのか。それは前に、俺がもう一度仮面ライダーになる前、うちに入り浸っていた猫が、はなと同じ模様をしていたから。首輪を付けていたから何処かの飼い猫だったのだろう、ニャーニャーとよく鳴く猫で、気が散るし鬱陶しかったけど何だかんだ憎めなくて可愛かった。その猫は今も入り浸っている。まぁそいつ、普通の猫じゃないし。取引を持ち掛けられた時に変な世界に連れて行かれて、姿が変わった上に人の言葉も喋るし、バスになったりもしたし、戻って来た後鳴き声じゃなくて人語になってたし、猫より化け猫って言った方がしっくり来るけど。
死んだ。
私の、夫が。
突然のことで、頭が回らない。
子供はどうするの?
貴方の大好きだった、手芸は、もうしないの?
机の上に置いてある、あの作りかけはどうするの?
なんでだろう。
心に空いた穴に、重くて暗い風が、通り過ぎている。
当然、埋めるものはない。
ついさっきまで、この我が家で、冷たい中華素麺を食べて、
「お父さん、きゅうり入れすぎだよ」
とか
「今度はカニカマとハムも一緒に食べたら美味しいかもね」
とか、言っていたのに。
少し遠くの公園に忘れてきてしまった、
彼から貰った、花柄の可愛いバックを、
車で取りに行ってくれた。
着いて行こうとしたら、
「いや、悠太と一緒におって。外も暗いし、悠太もお留守番は寂しいやろ。」
と、拒否された。いや、優しさだ。
「行ってきます。悠太を宜しく」
という言葉が、最期だった。
でも、最期だなんて、本当は思いたくない。
今にもひょこっと帰ってくるんじゃないか
と、思ってしまう自分を、
責めればいいのか、慰めればいいのか。
それすら、考える頭は無かった。
でも、宜しく、というのは、そういう意味なのかな。
御題:喪失感 2023/09/10
喪失感
それを感じるのは
今まで自分が執着していたことから離れる時より、
誰かに執着されていたことがなくなった時の方が
感じる気がする
18日目
とんでもない喪失感が私の体を駆け巡る。
大切な人。
大切なもの。
大切な記憶。
何もかもを失ってしまった感覚。
忘れたくないと思う人まで忘れてしまったような感覚。
この喪失感はなんだろう。
思い出したいという気持ちと思い出したくないという気持ちが私の中で葛藤する。
思い出すことが良いことなのか悪いことなのかそれすらも分からなくなってしまった。
ここで初めて私は自分が自分自身とちゃんと向き合えていないことを理解した。
この喪失感を体から消すためには、私は私自身とちゃんと向き合わなければならない。
ネオンの照らす街のような
ある晴れた昼下がりのような
思い出を重ねた私を見たような
一生この場所にいたくなったあの時みたいに
テーマ 喪失感
ふとした瞬間に訪れる、なんとも言えない喪失感は、私を蝕んでいく。何を喪っているというのだろう。何を得たかもわからないのに。ずるりとなくなる何か。わけのわからないもののために私は泣く。
僕らは今まで何を見てきて、何をしてきたんだろう。
そしてこの道はどこへ繋がっているんだろう。
僕はこの先も君の隣を歩いて行けるのだろうか。君の歌を聞くことができるんだろうか。
君を…失わずにいられるんだろうか。
心臓がバクバクする。失われるかもしれない未来を考えるだけで息が苦しい。
それは強い喪失感。
そんな難しい言葉も君が教えてくれた。
そんな、君を。
「大丈夫だよ」
君はそう言っていつもみたいに笑う。
僕の手を握るその手もまた、震えているのに。
大丈夫だよ。
僕は頷く。
頷く。
▼喪失感
好きなことをしても誰かと話しても寝ても消えない喪失感。幸せな生活で満たされているはずなのに消えない。別に何か特別なものが無くなったわけじゃない。今までだって何人も友達が転校していたのに今回だけなんて不平等じゃないか。
君が居なくなっただけでこんな喪失感なんて。
歴史
時間が経つにつれ
蓄積するのは物だけではなく
目に見えない宝物
目に見える現実
失ったという事実
夢を見たままならば
わからなかった真実
全て成長の証
※喪失感