『哀愁をそそる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
見えない鎧を着け
戦い抜いたその姿
乗り越えた哀しみ
誰にも言えないで
内に秘めた思いは
何年もの時を経て
ゆっくりと熟成し
芳香を放ち始める
貴方の一部となる
隠れた魅力となる
背中が物語っているのです
『哀愁をそそる』
#哀愁をそそる
黄昏れの街に
懐かしい歌が流れる
あの頃の僕は
何も手に持たず
哀しみだけを抱え
見えない明日を探してた
たわいもない言葉に傷つけられ
理不尽な価値観を押し付けられ
それでも透明な蜘蛛の糸に
縛られながらももがいて抗って…
深夜のラジオから流れる歌に
孤独の傷を癒してた
あの頃嫌いだった大人に
僕は少し染まってしまった
仕方ない…なんて言葉を隠れ蓑にして
今は先が見えて来た明日に
少しだけ楽しみながら怯えながら
生きてる
懐かしい歌が僕に語りかける
いつかまた笑って話せる日が来るさ…と
某ゲームRS二次創作
古びた弦楽器を片手に男が歌う
優しく雄大しかしやがて悲しい時を迎える物語、謳うように厭うように
窓の外はすっかり日が暮れ訪れる寒さから守るかの如く暖炉の火が部屋を暖めてゆく
栗色の梁くすんだ乳白色の壁に滲むような陰色、渋く輝く銀の髪が揺れる
腰まで伸びる見事な銀の髪を持つ長身の青年はまるで夢見心地のようにその場で見てきたかのような迫真の面持ちで弾き語りを演奏する
爪弾く指は細いように見えて着実にコードを抑えていく旋律は軽やかにしなやかにそして物悲しく
すっかり聴き入っている聴衆達に静かに厳かに言い聞かせるような雰囲気がそこには存在した
やがて物語は終わりつかの間の静寂の後に暖かな拍手が沸き起こるその場にいる者達の精一杯の感謝の労い
銀の髪の青年は会釈をして再び腰を落ち着けると一仕事終えた相棒の弦楽器の手入れをし始めた
傍らに近づいてきた人物が質問する
「失礼、これは何の詩ですか?」
青年は柔和な表情で答える
「今はすでに喪われた旧き神々の時代の詩です」
青年が歌ったのは戦火ですでに喪われた旧時代の悲しい物語だった
絶望の涙で大地が覆われた後に生まれた歌、やがて人から人に歌い継がれその時代に生きた人々は歌の中で鮮やかに蘇るのだった
「哀愁をそそる」
「哀愁をそそる」
題と関係ない
今日ゴミの持ち込み所に行ってゴミを捨ててきた。
当時はこれが好きだ!って思って購入した物とか、5年も10年も経つそんな好きじゃなくなってたり、もう自分には必要なくなってたりしてて、悲しい気もするけど捨ててきた。
ただ生きてるだけなんだけど、人の好みとか生活の仕方って変化してるものなんだなぁって思った。
物買う時はよく考えて買おう…😅。
300字小説
遺品の塔
この大陸北端の岬には潮の流れで、海で亡くなった人の遺体や遺品が流れ着く。岬の魔法使いである、私の師匠は流れ着いた遺体を葬り、遺品を岬の塔に安置していた。
高い塔に設えた棚に並ぶたくさんの遺品。
『こんなに集めてどうするのですか? 哀愁をそそるだけでしょう』
以前、そう問うた私に師匠は苦笑しながら答えた。
『そうじゃない。そんなんじゃないんだよ。……いずれ君にも解るよ』
師匠から岬の魔法使いを継いだ私の元に客人が訪れた。その男を岬の塔に案内する。棚を埋め尽くす遺品を見ていた男がナイフを見留め、握り締めた。
「……やっと会えたな……」
肩を震わし泣く男。
私は指にはめた師匠の形見の指輪を撫で、静かに塔を後にした。
お題「哀愁をそそる」
〚哀愁をそそる〛
久しぶりに実家へ帰省
「こんなの取っておいてどうすんの?笑」
昔よく家族で遊んだ人生ゲームを押し 入れから見つけて苦笑する私
その箱を開けると隅っこに今は亡き愛 猫の毛が落ちていた
宮殿は夜に包まれたまま、また新たな朝を迎えた。
召使い達は窓という窓を濃紺の紗で覆って陽射しを城から閉め出し、早起きな小鳥を全て殺して庭園の静寂を守り続けた。
一昨日、王の死と共にこの国の時は止まっている。
王の死の報せは音のない雷のように、静かに、しかしすばやく国中へ広まった。唯一それが届かなかったのは宮殿の奥の奥、そのまた奥にひっそりと扉を閉ざす、王妃の部屋だけだ。
そして三日が過ぎた。
ようやく大臣は王宮の奥へ向かい、王妃に謁見を願い出た。後ろに控えた従者は腰に二本の剣をさしている。
王妃はそれを見て全てを知った。
「王は苦しまずに旅立たれましたか」
「はい。静かな最期であらせられました」
薄暗いままの応接間に二人の声がにじんでそっと消えていった。香炉の薄い煙は開かれない窓の周りでわだかまっている。
「王妃殿下、貴女様の罪は王を一人で旅立たせたこと」
大臣は一度だけ王妃と目を合わせ、続ける。
「そして私の罪はこの報せで妃殿下を悲しませたこと」
従者は静かに剣を抜いて大臣に差し出した。
「王はあちらでお待ちでいらっしゃいます」
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哀愁をそそる
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所感:
旅は道連れ、世は情け無用の政治劇。
#おそ松さん二次創作
#哀愁をそそる
今日はなんとなく気分が沈んでいた。
天気はこの時期にしては珍しい曇り空で、パチンコではプラマイゼロのツーペーだった。
「ただいまぁー」
返事がない。いつもならおかえりと言ってくれるはずだ。恐らく全員外出しているのだろう。弟たちに構ってもらおうとしていたのに残念だ。
居間に行くとそこには猫を抱え込んで座る一松の姿があった。
「え!お前いたの?!返事くらいしろよなー」
「めんどくさかった。」
返事をくれなかったことに対して、一松に不満を漏らしていると階段を下る足音がした。そして少し経ってから襖が開いた。
「あれ、おそ松兄さん帰ってたの?おかえり〜」
「さっきただいまって言ったけどね?!てかトド松は2階にいたんだ」
「そうだよー。今日雨降りそうだったから兄さん以外はみんな家に居るよ。」
「え?!うそ!?」
「ほんとほんと。カラ松兄さんと十四松兄さんは屋根の上で、チョロ松兄さんはもうすぐ降りてくると思うよ。」
そう言うと同時にまたまた襖が開けられた。
「あれおそ松兄さんいるじゃん、ってお前そんな薄着で出掛けてたの?今秋だよ、肌寒くないわけ?」
言われてみれば今日の帰り道は最近までの景色と違い、赤や黄色などと暖かみのある色を沢山見かけたことを思い出す。
天気に便乗して気分が下がっていたが、思ったより悪くない1日だったのかもしれない。
哀愁をそそる
「やっぱり、こういう本ダメなんだよなぁ...。」
そう独り言を零す。
僕は今大学生だ。今日は休日を活かして趣味の読書をしている。特に好きなのは《哀愁をそそる》様な小説が好きなんだが、やっぱりすぐ悲しくなって、先が読めなくなる。
今日は、たまたま棒書店に行き今話題の小説を買って、家で読んでいるがやっぱり泣いた。
すぐ泣いた。
今度この小説のドラマ化がされるので見ようと思う。
予想だがすぐ泣きそうで怖いが、楽しみだ。
秋は夕暮れ、というより、夕暮れは秋を彷彿とさせる。秋にも夕暮れにも、どこか物寂しさを感じるのは、目を背けていたはずの冬(夜)という存在に嫌でも気づいてしまうからだろうか。
/お題「哀愁をそそる」より
哀愁をそそる
「なんとなく寂しい感情を起こさせる」
それは、私にとって何が当てはまるでしょうか。
冬の夜、映画のエンディング、夏と秋の移り変わり
放課後に教室の窓から見る夕日、最後の一口
そして
もう少し一緒に居たい時に言われる「またね」
探してみると思っているより日頃から
寂しさを感じているのかもしれませんね。
きっと、それと同じように幸せも感じているのでしょう。
それに気づかない私自身にも寂しさをおぼえます。
幼稚園生の頃は、もっと色々なことに幸せや寂しさを感じ
思ったまま発言していたはずなのに
今日から「誰かの感情」だけではなく
「自分の感情」にも目を向けようと思います。
※哀愁…物寂しい気持ち(なんとなく寂しい)
※そそる…ある感情・行動を起こさせる
秋。それは季節が大きく変わる境目。夏の賑やかさが遠くに消え、冬の厳しさが足音を立てて近付いてくる季節。
少しずつ終わりを迎えていく縁日や花火大会といったイベントに、寂しさを覚える。枯れ葉がガサガサと音を立てて風に攫われていく。秋は、哀愁をそそる、少しだけ寂しい季節だ。
窓を開けると、ひゅう、と冷たい風が吹き込んでくる。その風は、少しだけ冬の匂いがした。
スペースの余るファミリーカー
誰一人いないドライブイン
ペンキの剥げた観光地
戻らぬ時の残酷さ
お題「哀愁をそそる」
哀愁をそそる
お兄ちゃんがいる私
高校受験にの時だった
大変だということは分かっているけども
兄の方ばっか気にしてて私のことなんか
1ミリを気にしてなんかくれなかった…
最初はしょうがないって思ってだけど
だんだんそうは思えなくて
ちょっとぐらいよくない?って心の中で
沢山思った
でもこれで何か言ったらまたお母さんの負担が大きくなるから言わなかった
私が我慢すればいい話だから
これからも私はずっと我慢していなきゃだめなの…?
『哀愁をそそる』2023.11.04
焚火の前で、美味そうにウィスキーを飲んでいるその背中。バーベキューを楽しんで、腹いっぱいになって、カメラも回っていないので、みんな好き勝手に過ごしている。
ただ、彼だけは焚火の世話をしている。
我がリーダーは、アラフォーと呼ばれる年齢になっている。自由すぎる俺たちをまとめてくれて、頼りになる人。
家には奥さんと元気な男の子が二人、そして生まれたばかりの女の子が一人。
家庭に入ると、頼れるパパとなって家族を支えている。
外でも家でも頼れる人でいる彼は、疲れることはないのだろうか。
こうして、一人で酒を飲みながらのんびりしている、その背中から哀愁をそそられる。
もし、彼がいなくなったらどうなってしまうのだろう。
きっと俺たちはうまくいかなくなって、空中分解してしまうかもしれない。それを考えると急に寂しくなってきた。寂しくなってきたどこではない。涙が溢れてきた。
我慢できなくなって、その背中に抱き着く。彼は驚いたような声を上げて、危ないだろと怒ってきた。
「俺ら、なまらいい子にしてるからずっと一緒にいてくれ!」
「おい、この酔っぱらいをなんとかしろ!」
迷惑そうにされるが、そんなこと関係ない。彼がいないと、俺たちはダメなのだ。
その証拠に最年少の彼も、同じように抱き着いて、ずっと一緒にいてほしいと泣いている。他の三人は、俺たちのことなんてそっちのけだ。
スタッフたちだけはおかしそうに笑ってて、カメラを回している。ひどい、俺たちは真面目なのに!
というようなことがあったのだと、オンエアで知った。
酔っぱらっていて、なにも覚えていない。
身のまわりで哀愁をそそるもの。
ぱっと思いつかない。
否定してしまうけれどそれだけ平和なのかな。
でも、暗い道は何となく寂しい感じがするね。
【哀愁をそそる】35 kogi
お前が隣におらんとやけに寒く感じるんやな。
喪ってからじゃ、遅いんにな。
«哀愁をそそる»
幼き頃き頃の記憶、
友との別れが
哀愁をそそる。
#3
哀愁をそそる
交通量の多い通りの一角にたたずむ
大銀杏
あの戦争の火に焼かれても
耐えて
四百年の時を生きてきた
かつてここがお城だった頃から
この地域を見てきたその姿は
哀愁をそそるけれど
同時に
強い生命力をも感じます
長生きしてほしいな
その国に有名なアーティストがいた。
"哀愁さん"と呼んだのは、地元でエールを送るいたずらっ子な組織からだったな。
彼の音楽は最高でね。ロックなのにロマンチック。それはそれはかっこよかったよ。
唆るんだよ。
彼の音は彼自身を表している。私は新曲が出る度に胸を躍らせた。
…ん?聞いてみたいって?
それなら、このボタンを押してみて……。
_2023.11.4「哀愁をそそる」
言葉の意味が"哀愁"と"そそる"に分けられて自動変換されたのでよく分からなかった。
哀愁といえば…という思いつきで書きました。pk。