#おそ松さん二次創作
#哀愁をそそる
今日はなんとなく気分が沈んでいた。
天気はこの時期にしては珍しい曇り空で、パチンコではプラマイゼロのツーペーだった。
「ただいまぁー」
返事がない。いつもならおかえりと言ってくれるはずだ。恐らく全員外出しているのだろう。弟たちに構ってもらおうとしていたのに残念だ。
居間に行くとそこには猫を抱え込んで座る一松の姿があった。
「え!お前いたの?!返事くらいしろよなー」
「めんどくさかった。」
返事をくれなかったことに対して、一松に不満を漏らしていると階段を下る足音がした。そして少し経ってから襖が開いた。
「あれ、おそ松兄さん帰ってたの?おかえり〜」
「さっきただいまって言ったけどね?!てかトド松は2階にいたんだ」
「そうだよー。今日雨降りそうだったから兄さん以外はみんな家に居るよ。」
「え?!うそ!?」
「ほんとほんと。カラ松兄さんと十四松兄さんは屋根の上で、チョロ松兄さんはもうすぐ降りてくると思うよ。」
そう言うと同時にまたまた襖が開けられた。
「あれおそ松兄さんいるじゃん、ってお前そんな薄着で出掛けてたの?今秋だよ、肌寒くないわけ?」
言われてみれば今日の帰り道は最近までの景色と違い、赤や黄色などと暖かみのある色を沢山見かけたことを思い出す。
天気に便乗して気分が下がっていたが、思ったより悪くない1日だったのかもしれない。
11/4/2023, 11:15:27 AM