『君の目を見つめると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の目を見つめるとまるでこんな世界はどうでもよく見えてくる。
行きづらいこの世で自分という存在を探したい。
そんなことを思うよ。
【⠀君の目を見つめると 】
(二次創作)(君の目を見つめると)
「君の目を見つめると、……一歩も動けなくなるんだけど?」
牧場主ピートのやや投げやりな言い方に、魔女さまは嬉しそうにくるりと回った。当然だ、魔女さまから目を離せないようになる、呪いじみた魔法を使ってある。魔女さまにとって、ピートは恰好のおもちゃなのだ。
ピートが魔女さまの家を辞したのは、夜中を過ぎて早朝だ。とても眠いし疲れているので、自宅に帰ったらそのまま寝るつもりである。そうして昼過ぎに目が覚めて、畑の世話と家畜の餌やりをしたら、また魔女さまの家に行くのだ。決まりきったロボットのように。
それでも、牧場は少しずつ豊かになり、ピートの暮らし向きもよくなっていた。相変わらず人々との交流は最低限だが、もともと度を超えた怠け者だったピートが顔を出さなくても、誰も何も言わない。
「ピート、また魔女さまのところに行くの?」
唯一、ピートを気にかけてくれるのは、色とりどりのコロボックルたちだった。ピートは頷く。そう、今日も魔女さまに会いに行く。だって自分は彼女の絶好の玩具なのだ。
「ピートはそれでいいの?好きな人間はいないの?他にやりたいことはないの?」
「うーん……」
女神さまは助け出した。牧場仕事は苦にはならないが好きではない。ぐうたらしていた人間で、趣味らしいものも特にない。
「まあ、魔女さまが僕を必要としてくれるなら」
もしかしたら魔法で魅了されているだけかもしれない。先ほどの言葉も、自分の本心ではないかもしれない。それでも、構わなかった。魔女さまがピートに飽きるその日まで。あるいはピートの命が尽きるその日まで。
(なんて、死んでも生き返されそう)
「あら、よくわかってるじゃない♪」
当たり前のように心を読み、神出鬼没、急に姿を現すのは魔女さまだ。ピートは、ふっ、と表情を綻ばせる。
「お手柔らかにね、魔女さま」
目を見開いた瞬間、大粒の涙が落ちた。
それは、どういう感情なのか、果たして都合良く解釈していいものなのか。
不安になって、俯いてしまった顔を覗き込む。
目が合うと、急いで涙を拭っている。
そして、恥ずかしそうに笑って、頷いた。
あぁ、よかった。
安堵して、思わず抱きしめていた。
「あなたのことが好きです。」
熾火のようだ、と思った。
触れれば柔らかく崩れそうで、そのくせ、
触れたもの全てを熱し溶かす、静かな炎。
何れ程覗き込もうと揺るぎもしない色を、
瞬きもしない乾いた瞳を、
そっと、そうっと、どうか、
どうか火傷よ残れよと、
触れた肌は凍えるようで。
燃えていてくれと乞い願った命の炎は、
ずっと、ずっと、静かなまま。
<君の目を見つめると>
透き通るような白い肌
指先が示す金の軌跡
織り重なる暗色のマント
きらきらと歌う銀紗
くるくるひらひら踊る君は
夜空を纏う天使様のようで
一人だけのステージも
一人のためだけのステージも
此世を忘るるほど
星灯りだけの伴奏に
言葉呼吸も忘るるほど
<星空の下で>
※虫の話part2! それほど掘り下げてはいませんが。
いきものの眼状紋、いわゆる目玉模様があんまり好きじゃない。大好きって人も少ないと思うけど。
クジャクの羽を例に挙げれば手っ取り早い。あとはマトウダイなんかの魚類、その他いろいろな動物の、主に頭以外の部位に見られる模様だ。天敵から身を守るためとか、襲われたとき大事な頭を守るためとか言われるけれど、はっきりとした理由はわかっていないらしい。
で、眼状紋のなかでもいちばん強烈なのが蝶や蛾だと思っている。そのものずばりメダマチョウだのジャノメチョウだのがいるくらい。噛んだり刺したりする虫に比べて穏健派、とみせかけて、不気味な目玉模様をひけらかす。そのアンバランスさがどうにも得体が知れない。
つまり虫が苦手な私にとっては輪をかけて恐ろしい存在ということで。
ぽっかり穴が開いたような黒目の模様。シンプルに怖い。まあ小技きかせて瞳にハイライトの白い点を入れてるやつはなんか腹が立つけど。
しかも単なる模様だから、はたと目が合ってもまばたきも反らしもしてくれない。虫に慎みや恥じらいはないのか、なんて言われても当人たちも困るだろうが。
生存戦略の前では、見つめられる気まずさなんてたやすく霞んでしまう。
(君の目を見つめると)
君の目を見つめると
桜吹雪のなか
今日から
新しい世界へ
「ねえ。良いでしょ?おねがい」
「仕方ないなあ」
君の“おねがい”は無敵だ。僕はこれまで1度も断ることができていない。その目で見つめられると何でもそのおねがいを叶えてあげたくなる。瞳に吸い込まれそうになる。だから主導権はいつも君だ。
でもたまには僕が有利になりたくて。君の目を真正面から見つめてみた。綺麗な澄んだ瞳。その中に僕が映り込んでいる。
「……駄目だ」
勝てる気がしない。君の目を見つめると思考が麻痺する感覚に囚われる。もう理屈なんかじゃなくて、ただただ君のことが好きなんだよ、僕は。
だから今日も君のおねがい、叶えてあげたくなる。仰せのままに、お姫様。
恋してるのが分かった
その目には煌めいた星が浮かんでいたからだ
僕のそらした眼には君の目は眩しすぎた。
『君の目を見つめると』
君の目を見つめると
全てを見透かされているような気分になる。
もしかしたらもう
僕の気持ちを知っているのかもしれない。
君の目を見つめると
深い深い黒に呑み込まれる
でも君の目は透明できらきらしている
黒いけど潔白で綺麗な目
気付くと僕と君は見つめ合っていた
そこに映っている愛情に混乱する
わたしが発したものの反射なのか
きみから湧き出たものなのかわからなくて
どちらにしろ
多すぎてよくないと思うから
見なかったことにしてしまう
ね、きみだっていまはまだ、幸せでいたいでしょ?
||| 君の目を見つめると |||
光に当たると茶色く見える瞳と目が合った。
グッと顔が近づいてチュッと音を立てて離れる。
俺の驚いた顔に満足げに形の良い唇が弧を描く。
いつもなら耳まで赤くして逸らすのに、
一体どこでスイッチが入ったんやろか。
随分と長い付き合いになるけど、未だに分からへん。
たわいの話をしていただけなのに、
そりゃ柔こい笑みを浮かべるから見とれてしもたけども。
それのどこに温かい目がギラギラと輝く要素があるんや。
いつもより低い声が名前を呼んだ。腰がずくりと重たくなる。
耳許で煽ってるん?と囁かれる。
なんも言うてないのに、そんな器用なこと出来るかいなと睨んだ。
『君の目を見つめると』
君のスイッチが入る、僕のスイッチが入れられる。
(相互作用)
作者の自我コーナー
いつもの
ちょっと背後注意な話ですね。
ずっとお互いの顔が好きを公言してる方達が好きです。
生まれつき人の気持ちがわかるからって、いい気になりやがって
君の目は奥が見えない暗い茶色をしている。でも不透明だというわけではなくて、水彩絵具みたいだなんて思った。
何となく話しかけてみたとき「目、透き通っていて綺麗だね」と笑んで覗き込んできたのは君のくせに、こちらが君の目を見つめれば不安げに逸らされた。
それが納得行かないから、揺らぐ瞳の奥を知ってしまいたくなる。
(君の目を見つめると)
君の目を見つめると、どうも死にたくなる。
自分が汚れた存在のように感じて逃げたくなるのだ。
そりゃあぼくも君も人間なんだから多少は汚れているものだけど、どうも君はまっさらな様な気がして、手を出せないどころか遠くから眺めるのもつらい時がある。
それでも君は〝友人〟だと言う。
ね、君は解っているのかな。
君のその無邪気さで、ぼくが余計にみじめな気持ちになること。
優しさだけじゃ救えないモノがあること。
苦しくて苦しくてどうしようもないのに、それでも君を守りたいと、守られたいと離れられない存在があることを。
それを知っていて、君はそうして肩を組むの?
▶君の目を見つめると #69
私は、人の目を見ると、なんとなくその人の気持ちが分かる。
[目は口ほどに物を言う]とは、本当のことなのだ。
だけど何故だろうか。
鏡に映る私の目を見ても、何もわからない。
君の目を見つめると
見つめないで
気にしちゃうから
見つめないで
あなたの事が好きって人は
沢山いるとわかっているのに何故私なの?
見つめないで、好きって言われても、私のこと、分かってないでしょ。
私が貴方と釣り合うわけないし、付き合ってることみんなにバレたら、私、どうなるかわからない。
私、ムリだよ
あきらめて。
何度も言ってるでしょ?
もう、しつこい。
地獄まで、追ってこないでよ。
そろそろ、諦めてよ。
もう、わかったよ。
だから、私の事を、見つめないで。
貴方に、きみに見つめられるとはずかしいから
けど、わたしも、貴方をつい、見つめてしまうけど。
明日も休みが良かったなあ。
そしたら、今日も、二人で夜更かしできるのに。
名残惜しくて、さみしくて。
ぽろぽろ言葉が溢れちゃった。
「君の目を見つめると」
『君の目をみつめると』
花に誘われ空に誘われ、小鳥達が賑やかに飛び回っている。ツバメにメジロ、ヒヨドリにあの黒っぽい鳥は何ていう名前だろう?
天気の良い今日は外仕事と決め、家周りの片付けを
した。何故かポストの下に枯れ草がたまっている。それを丁寧に掃除して数時間、見るとまた同じ場所に枯れ草が落ちている。
不思議に思い辺りを見回すと、ポストの扉にも枯れ草が挟まっていた。なので扉をそっと開けると、中のスペース半分ほどに枯れ草が詰められ、真ん中に黒っぽい小さな鳥がちょこんと座っていた。
暫く小さな目にみつれられた私は、見かなった事にしようと扉をそっと閉めた。
集中すると起きることでそのときも一瞬のうちにかなり時間が経過していた。わたしは嫌な予感がして顔をあげた。ででん、という効果音を添えて黒板を埋め尽くす白い文字。
ほんとうに勘弁してほしいよなぁ、でもしゃあないよなぁ。もういちどペンを手にとる。キーン、コーン……。もちろん、予鈴じゃないよ。ノートやらペンやらを片付ける物音がこうして聞こえてくるわけだし。
「今日のとこテストでるからなー」ぐさっ。こうなりゃ出るとこ出るぞ。とどめを刺されたわたしは最終手段を選び、となりの子に声をかける。「ねえ」「なに」「ノートみしてくれない?」「は」なんだかこれ第三者からは男が女に変な絡み方したときの図に見えてるよな。などとなんとなく頭の隅で考えながらわたしは手を合わせ、つむじを彼女にむける。
「お願い」「むり」「そこをなんとか」「しつこい」なに、この確定演出。いやまじでなんでこんなに嫌われてるのかわかいし、もし何か気に食わないことしてたなら言ってほしい。「わかんないの?」