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熾火のようだ、と思った。
触れれば柔らかく崩れそうで、そのくせ、
触れたもの全てを熱し溶かす、静かな炎。
何れ程覗き込もうと揺るぎもしない色を、
瞬きもしない乾いた瞳を、
そっと、そうっと、どうか、
どうか火傷よ残れよと、
触れた肌は凍えるようで。
燃えていてくれと乞い願った命の炎は、
ずっと、ずっと、静かなまま。

<君の目を見つめると>


透き通るような白い肌
指先が示す金の軌跡
織り重なる暗色のマント
きらきらと歌う銀紗
くるくるひらひら踊る君は
夜空を纏う天使様のようで
一人だけのステージも
一人のためだけのステージも
此世を忘るるほど
星灯りだけの伴奏に
言葉呼吸も忘るるほど

<星空の下で>

4/7/2024, 12:51:17 PM