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10/21/2025, 9:21:20 AM

何処まで行けば友達だろう
共に話すこと遊ぶこと?
何処までなら友達だろう
触れる温度を知らないこと?
何処でなら友達になるだろう
目を合わせて君が言う
眉根を寄せて
鏡の向こう
君[僕]が言う

‹friends›


薄い肉と這う銀糸
それでどうして強く輝くのか
茫洋な目に脆い脳みそ
それでどうして情景を描けるのか
影も形もない心
それでどうして感情に寄り添えるのか
21gを計れない魂
それでどうして心揺さぶれるのか

バラしたってわからないなら
先に言っといてほしかった

‹君が紡ぐ歌›


強い光も濃い霧も
前の見えない十二分条件
なんていうから迷わぬよう
暗く干からびさせたのに
君はまだ来ない
まだ来ない

‹光と霧の狭間で›


アナログもデジタルも何だか気に障るのだと
言った翌日に渡された
花と棒とそれと砂
年月を数えて日を数えて
あとは命を数えたら
それで十分と渡された
今更、それだけで十分と

‹砂時計の音›

10/16/2025, 1:25:09 PM

おや随分と古い物を見つけて来たね。
あぁそうだよ。昔は寝ても覚めても
星がきんきらさざめいていたものさ。
ひとは星々に名を付けては目印にしていた。
例えばほら、これはお前の名の元になった星だ。
珍しい資源が有ってね、
だからそういう名になったのさ。
ん?何でって、よくある話だよ。
星同士にも喧嘩はあるし、寿命もあった。
此処にも直した跡があるだろう?
初めの頃は直す位で済んでいたのだがね。
今じゃあこの通り、一面真っ暗ってワケさ。

‹消えた星図›

10/15/2025, 10:34:57 AM

「美人は3日で飽きるらしいけど、
 4日目のご感想は?」
「お前は美人じゃなくてイケメン系なので。
 飽きるなぞ7億年は早いわ」

‹愛 − 恋 = ?›

10/15/2025, 8:50:44 AM

「ね、名前の縁起が悪いと、縁起の良い別名を付けるんでしょう?」
「あぁまあそんなこともあるな」
「じゃあ梨の別名ってアリになるのかな」
「やめろやめろ虫食ってるみたいになる」
「酸っぱいらしいよね、アクセントに良いかも」
「想像したじゃねえかやめろっての」
「誰かいるのか?」
「……あー、……蟻?」
「お前また……友達はちゃんと吟味しろよ。
 どっかに嫁入り神隠しされても知らんぞ」
「やぁだ、笑顔で食べてくれない人なんて好みじゃないわ」
「善処善処」

‹梨›

10/13/2025, 10:47:17 AM

笑って見送ってと君が言う
歌うように晴れやかに
新しい門出を祝うみたいに
そうしてきっとこの先も
微笑みと共に思い出してと
そんな僕には難しい
難しいことを言う君が
誰より楽しそうに笑うから
僕も必死に唇を
目を全霊に弛ませて
さようならという声が
決して震えないように
さようなら僕をあいしたひと
さようなら僕のあいしたひと
同じ場所にはいけないことを
恨んでくれすらしないのだ

‹LaLaLa GoodBye›

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