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9/16/2024, 9:45:33 AM

日に三度
時々もっと
光る画面
未読でごめんね
透ける指先

‹君からのLINE›


神を見た
捧げられた宝玉に触れ
満足に微笑む神を見た
誰もが心奪われ
誰もが魂囚われる
愛しく慈しむ眼差しに
ある人は木を掘った
ある人は機を織った
ある人は弦を鳴らし
ある人は字を連ねた
皆神に焦がれた
あの眼差しを受けるに足る作品を
あの微笑みを間近に受ける僥倖を
心を込めて
魂を削って
命を燃やして
精根尽き果てて尚
神に焦がれた
慈愛に焦がれた

そしてそしてそのくには
神が微笑み歩く宝物庫は
作品以外は何もかも
誰もかも残ってはいない

‹命が燃え尽きるまで›

9/14/2024, 7:00:50 AM

帰ってこれてよかったね、と言う
よっぽどの悪い噂があったから
あんなところに行くなんて、と言う
お世辞にも良いところじゃなかったから
これからは真っ当に生きなさい、と言う
一応にも若い年齢であったから

でもさ、でもさ、そういうお前ら

私がしんどかったとき、皆見て見ぬふりしたくせに
嘘でも偽善でも紛い物でも抱き締めてくれた、
顧客でも商材でも私を見てくれた、
あの人を、あの人達を、愚弄する資格があるとでも

‹夜明け前›

9/12/2024, 12:49:21 PM

空を愛し花を愛し
海を愛し星を愛し
光を愛し時を愛し
美しい物ばかり愛する
そんな君が美しいから
どうか僕のことなんか
絶対一生涯全く永遠に
気付かないで下さいな

‹本気の恋›

9/11/2024, 1:40:16 PM

世間の行事
家族の誕生日
友達の記念日
君との約束

無表情な空白を
塗って貼って描いて潰して
そうして生まれた唯一の
たった一日の真っ白に

僕はその日と決めたのだ

‹カレンダー›


すうすうつめたいよことなり
ひんやりつめたいなめらかさ
なんにもしゃべらなくて
なんにもわらってくれない
さみしいさびしい
よことなりのきみ
それでもそれでも
それでもわたし
きみのしんぞうがほしかった

‹喪失感›

9/10/2024, 9:57:03 AM

雪の結晶 水の流れ
光の加減に気紛れな風
手を振った君の表情すら
何一つ何一つ変わらない
同じ事など二度と無いのだから

‹世界に一つだけ›

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