4/2/2025, 10:57:09 PM
風船も
ロケットも
言葉も煙も届かないのに
祈りだけは届くって
不思議だね
‹空に向かって›
4/1/2025, 10:36:15 AM
軽く細やかに駆ける脚
その靴音を聞くことが怖かった
丸く大きく開かれた眼
その視界に入ることが怖かった
差し出された小さな手
その柔さに触れることが怖かった
成長途上なアンバランス
その壊しそうな体躯が怖かった
優しく張られた高い声
その一言目はいつも変わらない
何度出会い直しても
その早熟過ぎた子供を救えない
‹はじめまして›
3/31/2025, 10:48:12 AM
いつだって
人の話を聞きやしない
「生きてれば良い」って
昨日も言った
‹またね!›
3/31/2025, 10:02:30 AM
棲家を探す綿毛
墓を探す花弁
相手を探す花粉
終わりを探す雲
君を探す声
‹春風とともに›
泣いただけ強くなれる、なんて
ならば何故絶望は人を殺せるのか
結局のところ生涯泣かない人が
血も涙も無いような人こそが結局
どうしたってこの世界で強いくせに
‹涙›
それはいつだって飴の形をしていた
お使いの後のご褒美も
注射の帰りの労いも
兄弟と分け合う笑顔も
海を渡り来たお土産も
いつも小さな飴の形をしていた
夢に惑わせる視線も
絶えず撫で這う触覚も
絶望を掬う神紛いも
深く深く堕ちる眠りすら
飴の形をしていた
硬く煌めく宝石の
‹小さな幸せ›
3/28/2025, 10:07:52 AM
「春の色と言えば?」
「桜のピンク」
「芽吹きの緑」
「晴天の薄青」
「たんぽぽの黄色」
「スミレの紫」
「式典の黒」
「つくしの茶色」
「リボンの赤」
「そうね、意外とカラフルね」
‹春爛漫›
虹のイメージで選んだのと
染まる爪先の整列
足りなくないかと問えば
7つじゃない国もあると
そんなものかと思って
ある日思い出し調べてみて
なんだあの子は嫌いな色を
抜いただけじゃないかと言えば
好きな色だけにしたで良いじゃないと
言葉を裏返しカードを捨てた
‹七色›