『君に会いたくて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
走る。走る。
息を切らして、がむしゃらに走り続けた。
喧嘩別れした君を、
大好きな君を、
一抹の不安で
焦りで
たった一度の喧嘩ですれ違った。
君がここから居なくなるなんて
知らなかったから
僕は君のそばにずっといるものだと思っていたから
謝ることもいつかできるの思い込んでいた
たった一瞬
それが叶わないものになるなんて思わないから
君に会いたくて
いまあいたくて
君を求めて走り続けた
あなたに会える日を
楽しみにしております。
早ければ今夏にはお会いできますでしょうか?
出来れば束になってお越し下さいね。
渋沢栄一様。
(君に会いたくて)
君に会いたくて、今日は星空を見た。
君も同じ景色を見ているのかな
君に会いたくて
君に会いたくて、
同じ時間に同じ道を通る。
君に会いたくて、
ゆっくり歩く。
すれ違えただけで、
嬉しくて胸が高鳴る。
どこに住んでいるのかも、
名前も知らない。
ただ会えるだけで良いんだ。
ふさふさなゴールデンレトリバー。
paki
思い出す顔と声と温もりじゃ
もう物足りなくて
電話越しでは
満足できなくて
目を見て話したくて
抱きしめてほしくて
手を繋ぎたくて
君に
–君に会いたくて–
タイムラインでいつも投稿が流れていた。
日常生活や好きな趣味について呟くアカウントだった。
同じ趣味を持っていた私はsnsを始めてあまり長くなかったから、フォローと、気に入ったつぶやきにいいねだけをして、そのアカウントとはそれだけだった。
多忙になり、snsに全く手をつけない時期が続いた。
そのアカウントのことだって忘れていた。
久しく時間が取れた時、ふとsnsのアプリが目についた。アプリのアイコンが変わったことだって分からなかった。
そういえばどんな投稿をしてたかな、とアプリを開いた。
タイムラインに軽く目を通し、自分のホームへと移動する。私の投稿は本当に少ないもので、たぶん200も無かった。だから、昔のことを懐かしみながら読んでもそんなに時間は経たなかった。
続けていいね欄を見た。
すると記憶にあるよりも少ない投稿に違和感を覚えた。何故だろう、と戸惑いながらもいいね欄も全て見終えた。
そういえば、彼らは今どうしているだろう、とフォローをしているアカウントを見ようとした。
アイコンの左下に表示されるフォローの数が減っていた。
「あれ、」
動揺を隠せなかった。
フォローしたアカウントの数が多いわけではないから、数はきっちり覚えていた。16個だ。16。なのに表示は15フォローになっている。
画面を指でなぞる。
登録したアカウントを上から順に辿っていく。
好きなアーティストやコスメのアカウントは残ったままであるものの、その中に混じっていたはずのあのアカウントがなかった。
「嘘。」
あのアカウントは1日に何回か呟き、かなり熱心に投稿していた。フォローのところで流れた投稿がまたタイムラインで流れる、なんてザラだった。バイトを頑張って趣味に当てているとか。資格勉強が難しいとか。
私も資格に向けての勉強が辛い時、画面の向こうでどこかの誰かが頑張っていることを励みにしていたのだ。
それすらも、なかった。
なにも。
あのアカウントの痕跡は残っていなかった。
「え?」
知っているアカウントが消えた。
それだけだ。
だけど、見慣れたアカウントが忽然と消えたのは、初めてだった。まるで友達が知らないうちに転校して行ったようだった。
私だって、snsが個人の自由で使われていて、アカウントを消すことだなんて、その人がその気になればいつでもできることだと理解している。それでも、あのアカウントは今どうしているのだろう、もしかしたら復帰したりして、と。アプリを開いてあの膨大な数のタイムラインに流れてないか、ゆっくりスクロールして探してしまうのだ。
2024 1/20(土) 1『君に会いたくて』
運命かと思った。
今日のお題がまさに私の胸の内だった。
1年とそこら、不意に思い出して戻ってきてみ
た。もっと読みたいって反応をくれていた人の
多さに驚く。
頬を水滴が伝う。胸が暖かい。
遅くなってごめん、そしてありがとう。
「ただいま」
* #君に会いたくて No.10
君に会いたくて、
後ろから聞こえた、
僕を呼ぶ君の叫ぶ声
振り返ったが、君はいない。
もう、君は僕から遠くに行っちゃったんだよな。
向こうでも元気で幸せに生きろよ。
守ってあげられなくてごめん、
『君に会いたくて、』
君との約束を何度も何度も反芻する
君の声を言葉を思い出して
カメラを買った
君との思い出を残したくて
美容室に行って新しい服も買った
君に少しでもかっこいいと思われたくて
毎朝ドキドキしながらカレンダーを捲る
そんな日々がたまらなく楽しい
2024/01/20_君に会いたくて
昨日バイトに行く途中、下校中の小学男児が俺の後ろを歩いてだんだけど、なんか気配するなって後ろを振り返ったらその男児がランドセルを大きく揺らしながら俺の方を猛ダッシュしてきた。殺される!?って思って咄嗟に顔を手で覆って防御耐性になってると、その少年は自分を大きく抜き去ってまた歩き始めた。
自分はそこで???ってなったんだけど、バイトの時間も差し迫る中で歩みを止めるわけにも行かないから考えないようにしてた。ふと住宅街にある公園をわたり少しのショートカットをしたら、まさかのまた小学生の前に出てしまった……
omGと思っていたら小学生は割と微動だにしてない感じだったから俺の考えすぎかと胸を撫で下ろしたところで、もっかいランドセルのチャリチャリみたいな大きく揺らす音がこっちに近づいてきた。振り返ると案の定そのボーイは自分を抜き去り遠く距離を置いたところでまた歩き始めた。
俺はすんごくガキだ。なんかそこで悔しくなってしまったんだよ。
俺は君より少し頭が良い。
物音を一切たてずに早歩きで着実に少年に近づき、鈍足の俺でも小学生の小さい歩幅なら確実に追い越せると思ったところでダッシュ!!!!
ざまぁぁぁ!!!と思いながら振り返っても少年が見えなくなるところまではしり、よっしゃぁ!勝った!
と道の曲がり角を後ろを確認しながら走るのをやめたところで前を向くと女子高生がいて
「え?」って声が聞こえた。
運動なんて普段から全くしない自分は息を切らしながら
「す、すみません」
少年よ君の勝ちだ。
水と炭素と塩分と、それから色々沢山の素材。
それがあれば人間を作れるとは何処かのお伽噺だったか。
人工知能、AI、バーチャル体、画面向こうでも良ければ。
写真、絵画、動画。石像、人形、ヒトガタ。
どうにもこうにも届かない。
<君に会いたくて>
清廉潔白と呼ばれた人だった。
恋人を失い酷い悲嘆に暮れながら、それでも日常に復帰した強い人だった。
素晴らしい人、だったのだ。
「何……で……」
目が覚めた暗い部屋、四肢を固定する固いベット。
いくつも床に落ちた黒髪の塊。
無造作に投げたされた青白い肌。
鉄臭く淀んだ空間。
写真に手を合わせる背中が、一周回って異常なほど。
「やっぱり足りなかったか。」
見下ろす目は冷たく、光無く、感情もなく。
がらがらと酷い音を立てたカートの中身はおぞましく言葉に出来ない。
「あまり暴れないでね、麻酔が切れてしまうよ」
「一体、」
「君が言ったんだろ、手伝えるならって」
俺じゃ上手く出来ないから。
貼り付いていた薄い微笑みすら、浮かべること無く。
「彼女が喜ぶと思うのか!」
「うるさいな、彼女の好物も知らない癖に」
黒髪の美しい女性が笑う写真の前。
椀に積まれた白い玉。
床に転がるいくつもの頭部、
落ち窪んだ二つの穴。
「カニバリストと同じ地獄に行く方法、他にあるなら教えてくれよ」
お題 君に会いたくて
僕がまだ子供の頃に出会った君。もうあれから二十年が経った。
君は今、どこでどうしているだろう?
山奥で遭難し行方知れずの君を、僕は未だに生きてどこかにいるだろうと探し続けている。
遺品もなにも見つからないのだから、どこかで無事でいるに違いない。
もう諦めろと言われ続けても、僕は諦められない。
今日も山へ探しに行く。なにか見つかるまで退かない。
あの時君は、あの場所から連れ去られたのだから。円筒状の飛行物体に吸い込まれて……
子供だった僕でなくとも、信じられない話だから、誰にも言っていない。
だから僕が君を連れ戻す。どんな姿でも構わない。
君に会いたくてここに来るんだ。
【君に会いたくて】
会いたくても会えない人がいる。
会えないと思うからなおさら思いが募る。
この世にいる人なら何らかの方法を使えば会える可能性があるけど、この世にいない人はどんなに手を尽くしても会えない。
だから余計に会いたい。
それは慕う気持ちが今なおあるからだ。
その一方で
生きているうちに言えなかった文句や不満を言いたくて会いたいと思う相手がいないわけではない。
でもそんなことに時間や労力、感情を使うのはムダなこと。
わかっているけどさんざんな思いをさせられ挙げ句の果てに死んでからまで、その負の遺産に悩まされていると、面と向かって文句の1つも言いたくなるのだ。
しかし、そういう相手を君とは呼ばない。あいつ、お前、とんでもない奴、そんな呼び名が似合うだろう。
だから「君に会いたくて」というのは、私にとって本当に大切な愛おしい唯一無二かけがえのないあなたなのだ。
会って何をするのかと言えば、ただお礼を言いたい、感謝を伝えたい。
生きているときにもその時々に伝えてきたつもりだったけれど、今が最期というときに改めて伝えたかったのだ。
別れは突然である。
だからそんな「君」がいるならば、悔いのないように今から伝えておかなければならないだろう。
でも、あらたまって
「本当にありがとう」なんて言ったら、今、この世に生きている君はきっと「ギョッ」として訝しげに私を見るに違いない。
伝えるというのはなかなか難しいものだ。
私は今日も学校へ行く。一瞬でも貴方の視界に入るために、貴方の世界に入るために。私は他に何もしない。学校に行って普通の女の子として1日を終える。周りからみたら静かでおとなしい子。貴方から見ても。今日は貴方から話しかけられるのかな。名前を読んでほしい。それでも私は平然を装う。今日は貴方の誕生日。今日私は思いを伝える。叶うことのない恋でも、少しの期待を持ちながら。
私と貴方の白い息がキスをする。私は言った。
----------- 先生、好きです。
私の前には悲しそうに笑う貴方がいた。
【君に会いたくて】※フラアサ
もう二週間も会ってない。流石に我慢の限界である。
アーサーはベッドに身を投げ、メッセージアプリを開いた。一番上に固定されているフランシスのボックスを開くと、今までのやりとりが画面上に表れる。やりとりをしたのは三日前。
別に二週間会わなかったのが初めてじゃない。もっと長いこと、例えば三ヶ月ぐらい会わないことだってあったような気がする。でも、この関係を恋人という名前で呼ぶようになってから、しかも、特に忙しい時期でもないのに!こんなに会わなかったのは初めてだし、何より忙しい時期でないというのがアーサーは気にくわなかった。
国という特殊すぎる立場上、多忙なのは当然のことである。だから顔を合わせられない時期があることなど、同じく国であるアーサーは身をもって承知していた。なら、それなら、恋人なら、忙しなくないときには会いに来るのが筋ってもんだろう。
君に会いたくて
といえば、人格ラヂヲの曲を思い出す。
逢~いた~くて~♪というサビの曲。なつかしい。
雨か雪か
鈍色の空写す
窓辺にて
ふいにつぶやく
君に会いたくて
周囲の声を無視してただひたすらに
走り続ける……
どうなっててもいい。
とりあえず君に会って無事を確かめたい
後で怒られようがどやされようが
そんなの関係ない……
走って走って
扉の前に来る
君がいる部屋の扉を開けようとして
あかないことに気づく……
「あれ……あかない!!なんで」
上下に揺らしてもあかなかった。
すると
扉が開いて君は笑いながら言った……
「そりゃ。あかないよ。この扉
横に開けるんだよ(笑)」
いつものようにそこには笑顔で笑ってる君がいた。
「会いたかった……」
もう、離さないよ……
そんなことを思いながら
君を抱きしめた……
「君に会いたくて」
君の好きなものを見つけるたびに
君の笑顔が浮かんでくる
嬉しいことが起こるたびに
君に話したくてたまらなくなる
君も同じ気持ちでいてくれてる、って
そう感じてしまうのは私の自惚れかな
君の好きな花を買って、君の好きな料理を作って。
「そっちはどう?」
『そろそろだよ』
スマホ越しのあなたの声に嬉しくなる。
私はベランダに出る。季節外れの電飾で飾り立ててピカピカ光らせている。一月なのにMerry Christmasなんてちょっと変だけど、これしかなかったから仕方ない。とにかく光れば良いのだ。君に見えるように。
私はスマホのライトを点けて夜空に向かって振る。あんな遠くからじゃ見えるはずない、分かっていても、ここにいるよと伝わるように。
まだかな、寒いな、なんて思っていると。
「あっ!」
澄んだ藍色の空に、ダイヤモンドのように光り輝く流れ星。
あれは国際宇宙ステーション。あそこに私の夫がいる。
「久彦!」
私はここで帰りを待ってからね。
君の名前は白い息になって空へ溶けていく。
【お題:君に会いたくて】
19時には帰宅する。
残業はしない。
20時には君の配信が始まるから。
駅の構内を足早に駆ける。
音声だけならイヤホンで聴き取ることは出来るが、君は特別だから。
雑踏の中で君の配信を聴くことは、なるべくならしたくない。吊り革に掴まりながらではコメントも打ちづらい。停車駅を乗り過ごさないよう、注意もしなけりゃならない。
僕は君の顔も年齢も知らない。
スマホの画面に映るのは仮初のアバターだけ。
けれど、その非現実世界が僕にとってのリアル。
フラットな日常の、唯一の起伏。
君に会いたくて、君の声が聞きたくて、今日も僕はアプリを開く。
>>>
私にとってのリアルはハガキ大の平面空間に集約されている。
怠惰な学生時代のツケか、私は就活に失敗し続けた。
気付けば卒業後2年間、派遣社員として働き続けている。
友人達は皆、正社員という肩書きを持って働いている。
現状を話したくなさ過ぎて、古い友人とは疎遠になった。
別に良いじゃない、とある人は言う。
派遣社員だって別にさ。
若いんだし、大丈夫よ、とかなんとか。
無責任な慰めに対し、私は意味のない笑みを返す。
流行りのソーシャルゲームも出会い系も飽きてしまった。
そんな時、私は配信アプリに出会う。
そこでは容姿を晒さなくても素性を明かさなくても、顔の見えない誰かが私を受け止めてくれた。
告知さえすれば20時の配信時間に、必ず誰かが私を訪ねてくれる。
優しい嘘に満ち溢れた、箱庭の様な空間だ。
目を背けたい日常の、唯一の平穏。
みんなに会いたくて、みんなに見て欲しくて、今日も私はアプリを開く。