君と最後に会った日』の作文集

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君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/26/2024, 11:43:54 PM

ずっと友達だよって別れたけど
それ以来連絡取れず
あの子からしたら私は
そんなに大切な存在じゃなかったんだ

6/26/2024, 11:43:09 PM

中学時代からずっと友達のあの子と、今日も屋上で一緒に喋っていた。
「今日の授業難しかったね」とか、「この動画面白かったよ」とか、いつものような他愛もない会話。
でもそれが、毎日の癒しに、楽しみになっていた。




あの子は昔、虐められていた私を庇って怪我を負った。
「考える前に動いちゃって…」と、後であの子は言っていた。

その日から、いじめの対象はその子に変わってしまった。
クラスの一軍たちに、毎日のように虐められていた。
その子は思っている事が顔に出る子だったので、嫌がる姿も面白かったのだろう。
それでも、いつも笑顔で、一緒に昼ごはんを食べてくれた。
初めは心配の言葉を掛けていたが、「心配すんのやめて?私は強いんだからね!」と言われてしまい、それから心配を口にするのは辞めた。

ある日、あの子にしたLINEが数時間返ってこなかった。
いつも10分以内位でかなり早く返してくれるので、おかしいな…と思った。
途端に、ある考えがよぎった。



────まさか、まだ外にいるのではないか。
もう外もすっかり暗いし、可能性がある、というだけの話だが、家の近くだけでも…と懐中電灯を持ち探しに行った。


15分後。
あの子のお気に入りの丘に探しに行くと、あの子が寝っ転がっていた。
私は血の気が引いて、急いで駆け寄った。
「あ……えへへ、ごめん、ぼーっとしてた」
ぼーっとって…どれだけ心配したと…!

幸い体温が少し低いだけで無事だった。
その日はすっかり日が暮れて、あの子の家も遠かったので、自分家に泊めた。

その日から、あの子は少しづつ元気が無くなっていった。
笑顔が輝いていたその顔からも、笑顔がなくなっていった。
大丈夫?と聞いても、「だいじょぶ。」と、ロボットのような返事が返ってくるだけだった。





○○○○年○○月○○日。
お昼休み。
あの子が私のことを屋上に呼び出した。
どうしたの?と聞くと、「…ちょっと聞いてくれる?」と返ってきた。
「私さ…もう虐め耐えられない。いつもいつも、心がどんどん傷ついていって…。だから、ずっとずっと考えてたんだ。…居なくなれば、楽になれるだろう、って。」

え…?
それって…

っだめだよ…!
あなたがいなくなったら、私は何のために頑張ってることになるの…?

「あたしはもう決めたの…!こうすれば…私もあなたも楽になれる…!」

私の止める言葉も聞かず、あの子は私の腕を引っ張りながらフラフラと柵の方へ歩いていった。
「…最後まで、私を見てて。」

だめ…!
私は動揺しながら、あの子と柵の間に立ちはだかった。

「今までありがとう。じゃあね。」

そう言って、あの子は私のことを押した。

──────え








──────―――――――――――!










「これでもう、虐められないね。今まで私を庇ってくれて、ありがとう…!」

6/26/2024, 11:38:46 PM

君と最後に会った日のことは、正直、今ではぼんやりとしか思い出せない。

ある日、突然いなくなってしまったから。
明日もまた会えるんだろうと、当たり前に考えていたから。


放課後、毎日近所の野良猫たちに会いにいくのが日課だった。

最初こそ警戒されていたものの、毎日根気よく通って、猫じゃらしなんかも使っているうちに、撫でさせてくれるくらいに仲良くなっていた。

「おはよう〜!みんな今日もかわいいね!」

から始まって、猫じゃらしで遊んだり、ちょっとうたた寝したり。

そんなひと時が宝物だった。

「また明日!」

そう言って、いつものようにその日も別れたんだ。

次の日、同じように会いにいくと、数匹いる猫のうち、雉虎猫だけがいなかった。

その時は、偶然いない日なのだろう思った。
……思い込むことにした。

猫たちは気分屋なので、日によって誰かがいないことなんて、今まで何度もあったのだから。

それでも、心の中にぼんやりとした不穏な感情は残った。

それ以降、その猫に会えることはなかった。

猫じゃらしが好きで、いちばん最初に仲良くなってくれた子だった。

君と最後に会った日に戻れたなら、もっとできることがあったのかもしれない。


お題『君と最後に会った日』

6/26/2024, 11:31:13 PM

君と最後に会った日


まだ会ったことのなかった
君と最期にあったのは
画面の中。

君とはいつか会える気がしていたのに
まさか、、、

君があまり未来を語らないのは
不確かなことは言いたくないからだと
勝手に思っていた。
でも、本当は自分の未来がいつまで続くか
分からなかったからなんだね。

未来を語らない君が1度だけ、
来年の今頃と、1年後の未来を語ってくれた
あの時、その言葉の重みにもっと気づけていたら
あんな悲しい別れ方をせずに済んだのかもしれない

君と最期にあったのは
君と最期に話した日

僕の気持ちを断ち切るために
ついてくれた嘘にも気づかず
ただ涙を流していたあの日

6/26/2024, 11:30:32 PM

君と最後に会った日




君と、私の家の駐車場で私と君で
ユニバ旅行、名古屋観光で口論になって些細な喧嘩したね。お金で解決するんじゃなくて、ちゃんと口で 
話して解決したかった。


君と最後に、カラオケしてからイオンで発売されていた水筒を君からプレゼントされてから1度も会っていないね
そして私は、デパートで、君に高価な蛇の皮で、できたカード入れをプレゼントした。


君とガールスカウト活動してから、君は東京都へと
引っ越ししたね。今は何しているんだろう?会いたいな


君と、偶然にも地元のイベントで、ばったりと
会ってから、1度も会っていないね

君と、約束をしていたのちに、君は交通事故に遭い
君は永遠に会えない存在になってしまった。

死は、必ず来る

不老不死なんて存在するの?
不老不死は、永遠と生きていくんだから
老人になって不老不死になった…私なら
不老不死にならないで、死にたいな。
転生を信じているから。死まないと、転生できないと
思うし、転生しないと生まれ変わらないと思うし、
いつかは私も死ぬ。そう考えるだけで
ポジティブに生きる力が湧く。

6/26/2024, 11:22:17 PM

君と最後に会った日


それはいつだったか
まさか今日が最後だと
あの時夢にも思わなかった
だからその日がいつかは
ハッキリとは覚えていない
また会える
何故かそう思っていたんだ

君が恋しいです
君にまた会いたいよ

6/26/2024, 11:20:43 PM

《君と最後に会った日》

君はとても真面目で利口なやつだった。品行方正っていう言葉が1番合ってるかな。

…それだと人間的には損をする訳で。君は横断歩道を渡る子供を助けようとして車に轢かれてしまった。

それで何事もなかったらよかったのだが。

君は打ちどころ悪く入院している。そしてずっと昏睡状態だ。私は毎日様子を見に行っているが、君はなかなか目を覚まさない。

…「君」と最後に会ったのはいつだろうか。もうそれすらも忘れそうだ。

6/26/2024, 11:17:51 PM

君と最後に会った日


夏のはじまりの頃だった

あの日 君を捨てた

感謝してる事もある

大好きだったけど捨てた

君と最後に会ったあの日から10年くらいたつ

今でも禁煙は続いてます

6/26/2024, 11:16:16 PM

優が死んだ。

認めたくなくても時間が経つにつれて

認めるしか無くなった。

もう5年も前のことだ。



俺と優は同じクラスで隣の席同士だった。

優は優しいすぎる上

色んな人にいい顔しすぎてウザイなんて

悪口を言われていたりしたが俺はそうは思わなかった。

少し苦労しやすい性格だとは思っていたが

俺はそんな彼に誰にも言えなかった気持ちを話せたり

彼も俺に相談をしてくれて

俺たちはすぐに仲良くなった。

お互いの家に上がって遊んだり

映画を見に行ったり

最高すぎる友達だと思った。


優が死んだあの日

図書室で少しの勉強とバカみたいな雑談をしていた。

「もうそろそろ帰る?」

どちらかのこの言葉で俺たちは帰ることにした。

細かいことはもう忘れてしまった。

外は日が暮れ始めてオレンジ一色になりはじめていた。

俺と優の家は反対方向で駅手前の信号でわかれる。

「そういえばこの間言ってた映画今度観ようよ。」

「それ最高。じゃあ明日学校で予定立てよう。」

「OK。」

こんな感じの会話をずっとしていた。

少し経って駅手前の信号まで来てしまった。

「「じゃまた明日」」

お互いがそう言って歩き始めた。

そのすぐあとだったと思う。

大きなブレーキ音とナニかがぶつかる音が聞こえた。

嫌な予感よりもなんだか変に胸がざわついた。

大きな音への興味と少しの恐怖で

振り向くのが怖くなったのを覚えてる。

振り向くと数分前に優といた場所は

電柱にぶつかりボコボコの車に

アスファルトに寝そべる優がいた。

周りに人だかりができていた。

俺が「優」何度も名前を呼び続ける間

救急車を呼んだり警察を呼んでくれた人達がいた。

俺は目を覚まさない優を

見ていることしか出来なかった。

下手に動かすよりもそのままにした方がいいと思った。

俺は無力だと思った。

目を覚まさない優と優から出る赤い血が

俺を不安にさせた。

救急車の音が聞こえて、俺は意識を失った。

優が助かると思ったから。

救急車で運転手と優が運ばれた。

俺は、母が運転してる車で目を覚ました。

夢だと思いたかった。

でも、それはすぐ夢じゃないことに気づいた。

母が涙声でスピーカーにして電話していた。

相手は優の母だった。

お互いの家を行き来していて

優のお母さんと話す機会もあった。

いつも穏やかな優のお母さんの声が

今は焦った声で優を心配する

不安な気持ちが伝わった気がした。

ふと自分の制服と自分の手を見た。

やっぱりどちらも赤く染まっていた。

俺たちも優の家族も病院に向かったが

すぐ優が死んだことを知った。

苦しかった。

信じたくなかった。

認めたくなかった。

また明日って言ったのに

君と最後に会った日

ずっと楽しい毎日が続くと思ってた。

次遊びに行く予定も立てていたのに

こんなにもすぐに

お別れが来てしまうなんて思いたくなかった。

君と最後に会った日

俺は、また明日を楽しみにしていた。





─────『君と最後に会った日』

6/26/2024, 11:08:00 PM

サヨナラの代わりに
  じゃあねと手を振って
  別れたあの日が 
  君と最後に会った日で
  
  二人の恋の終着駅と
  想い出の始発駅になった
  そんな哀しい日だった
  



    
        # 君と最後に会った日

6/26/2024, 11:05:12 PM

君と最後に会った日
昔好きだった人
その人と最後に会った日は
一昨日...?
でも見るだけ話してもないこちら側の事を認識してもいない

会ってるって言うのかな!?w

6/26/2024, 10:58:51 PM

君の手を離してしまった時、君の身体は光に包まれてふわりと何処かへ消えてしまった。
手の体温だけが残されたまま、それだけが残された君の名残だった。

1年後、僕は18歳になった。

あの頃の事はこの街のニュースになった。

僕も当然、警察を始めとする大人達に事情を訊かれたのだが、説明しても誰も信じてはくれなかった。
逆に疑われてしまうので、母親には泣かれ、父親には産まれて初めて頬を平手打ちされた。

ねえ、君はどこに行ってしまったの?

狭い街では噂は出回るのが早いし、肩身の狭い思いは度々あったのだが、コンビニでアルバイトを始めた。

その日は日差しが眩しくて蝉時雨が降り、とても暑かった。

コンビニの外の駐車場に出て、「暑い」と思わず声が漏れてしまう程、背中のシャツが汗で張り付いていた。

そして、ドアの左側に蹲っている人が目についた。

「大丈夫ですか?」
と声をかけると、

「よっちゃん、久しぶり」

昨日、別れたクラスメートの挨拶のように微笑んで君は居たんだ。

僕の喉がぎゅっと痛くなって、声が出てこない。

「彩乃、どこに行ってたんだ」

ギリギリと絞り出した声は震えていて、地面に思わずしゃがんでいた。

「私ね、異世界に行っていたの」

僕は、はーと呆れてしまってため息しか出てこない。

「それで、異世界に行って?」

「そこでね、私は勇者になったんだ」
「勇者って、お前、そんな突飛なこと誰が信じるんだ」

「そうだよね」
でもこれで信じてくれるかな?
と言いながら手首にピッタリとはまった腕輪を見せてくれた。
金文字で植物の文様が描かれて、透明なダイヤモンドを始めとする宝石が輝いている。

「それはどうしたんだ?」
僕は理解が追いつかないまま、言葉が他に出てこなかった。

彩乃はヘヘと笑って、
「これはね、あっちの世界では勇者にしか身につけられないんだって云われている宝物なの」

「それにね、一度身につけると魔王を倒すまでは外れないの」
目を伏せながら、最後に小声で言った言葉が僕の脳裏に響く。

彩乃は立ち上がって、ふふっと笑いながら、

「よっちゃんに会えて良かった。ごめんね、もう時間みたい」
ロングヘアーの黒髪が揺れて、振り返りながら、

「また会いに来るね」
と目尻を下げた笑顔で光に包まれて消えていった。

取り残された僕にはしばらく君が消えていった場所を見つめることしかできなかった。

コンビニから見下ろす遥か向こうにある街に雨を降らせようと入道雲がむくむくと空に浮いていた。

「あいつ、無理して」
と呟いた言葉は蝉の鳴き声に消えていった。


僕が君と最後に会った日のことはまた別の機会で述べるとしよう。

6/26/2024, 10:58:37 PM

君と最後に話したのはいつだろう。もうだいぶ前な気がする。実際に過ぎた時間以上に話せていない状態な気がして、でも、話すにしても何を話したらいいか分からなくて。
その動かないLINEのトーク画面を見つめながら、何を話そうか悩んでしまって。結局また今日も話せないままで。
共通の話題はあるのか分からない。お互いがまた違う道を歩んでいて、もう二度とその道は交わらないのかもしれない。でも、また話したいなぁって、話してた時の楽しさはずっと残ってて。
そのまま今日も、ただ時間だけが過ぎていく。
『君と最後に会った日』

6/26/2024, 10:55:50 PM

君と最後に会った日

君と最後に会った日、これで会わなくなると思ってなかった。
ちゃんとお別れ言っておけば良かった。
会っておくことって大事なんだな。

6/26/2024, 10:50:09 PM

最近お気に入りのカフェの、あの笑顔が素敵な店員さんは、地元に戻るために辞めてしまったらしい。
残念に思う一方で、だからといってSNSを聞いたりするような仲ではなかったと思う。

誰とでもつながれるようになった世界で、小さな別れを大切にできなくなってきた。

あの店員さんにはもう二度と会えないだろう。

6/26/2024, 10:48:08 PM

「今日が、君と最後に会った日だよ」
何の前触れもなく、彼女が言った。
「どういう意味?」
「どういう意味でしょう?」
「質問に質問で返してくる人って嫌な感じだな」
「少しは自分で考えようという気がないのかね、君は」
彼女はソファに腰掛け、偉そうにふんぞり返っている。
「その一、今日が君と僕の今生の別れになる。その二、前回会ったのが今日と同じ日付だった。その三、特に意味はなく、思い付きで言ってみた」
ぱっと思い浮かぶ事をひとまず並べてみた。
「僕的に一番有力なのは、今のところ三番目だと思うのだけど」
「この私がそんな意味のない事をすると思うのかね?」
彼女はまるで長い髭を撫でるかのような仕草で、顎の辺りを触っている。
「否定してあげたいところだけど、悲しいかな、君なら十分有り得ると思う」
僕の言葉に、今度はぷくーっと頬を膨らませ、眉間に皺を寄せこちらを睨む。
「はいはい、正解は?」
軽くあしらって答えを促す。
「その一が半分正解。今日が君と私の今生の別れになった」
その言葉に、思わず僕の眉がぴくりと反応する。
「君は一度死んでいるんだよ」

6/26/2024, 10:46:25 PM

君と最後に会った日

一緒に働いていたあなたが
自分の意思で異動すると
知ったときは応援するしかない
と思っていたけど本当は
最後にあった日に言いたかったんだ
ここでずっと一緒に働いていきたいから
他のところへは行かないでほしいです…と🤍

6/26/2024, 10:41:05 PM

君と最後に会った日

 成人式で久々に集まった。

 式が終わったあと、旧友十数人で食事会を開いた。

 姿は確認していた。ただタイミングが見つからず、なかなか声をかけられずにいた。結局そのまま、食事会は終わった。

 二次会でカラオケに行く、という事になった。目をやると、彼女は参加せずに帰るようだった。友人が行くぞ、と言ってきたが、不参加を伝えた。

 帰宅者がバラけそうになったのを見計らって声をかけた。

 なあ。

 なに。 彼女が振り返った。表情に驚きはない。こちらが声をかけるのを予想していたのだろう。

 久しぶりだな。

 うん。

 カラオケ行かないのか。

 行かない。明日早いから。行くの?

 いや。 

 そう。それで?なにかあるの?

 彼女の冷静な声に戸惑ったが、それでも目的だけは果たしたかった。

 これ、返すよ。 ポケットからピアスを取り出した。

 まだ持ってたの?

 ああ。本当は、最後の日に、卒業式の次の日だっけ、あのとき返そうと思ったんだけど、出来なかったから。

 ふうん、と言いながら彼女は受け取った。

 今さら返されてもさ、贈ったものなんだし。

 でもそういうの初めて貰ったから。アクセサリー。どうすればいいかわかんなくて。

 そう。 彼女はこちらをじっと見つめたあと、近くの排水溝に投げ捨てた。

 驚きの声が出る前に彼女が、

 あんたさ、生真面目過ぎ。だから悪い女に引っ掛かるのよ。 と言った。

 もっとさ、気楽にしなよ。まだ若いんだし。

 偉そうに。同じ歳だろ。

 そっか。そうだった。 彼女が笑った。今日初めてみた笑顔だった。

 じゃあ帰るね。

 ああ。

 カラオケ行ったら?たぶんみんな待ってるよ。あんたの音痴なミスチル。

 うるさいよ。 こちらも笑顔が出た。何かがすっと消えて軽くなった気がする。

 じゃあな。 

 うん。さよなら。お互い振り返った。

 駆け足で友人達を追いかけた。

6/26/2024, 10:35:26 PM

「君と最後にあった日」

私達は恋人になる約束をしていた。
遠距離恋愛で、私が高校生、相手が大学生だ。

出会いはネット。
お互い、さまざまな要因で付き合えないことは分かっていたが、私が卒業したら付き合うという約束をしていた。

今日は、そんな私の卒業式。

なんと、あの人も来ていたのだ。

彼から一言。
「卒業おめでとう。これからは友達じゃなくて、恋人だね。」

今日が、友達として会う、最後の日となった。

6/26/2024, 10:35:10 PM

君と最後に会った日は、雨がザーザーと降っていて、「ああ、こんなに激しい涙雨は初めてだな」なんて、冷静に考えてた。
病室の窓の外、いつもの風景が霞むほどの雨、君はもう目を覚まさない。

最後に会えて良かったよ。
さよならは言えなかったけど、君の旅立ちの日にそばにいられたことが嬉しかった。
あっちの世界は痛みも悲しみもないって聞くから、きっともう、この雨のような涙は流さなくていい。

…いや、この涙雨は僕のものか。
落ち着いているつもりだけど、手の震えが止まらなくて。
痛みも悲しみもある世界で、生き続けていかなくてはならない僕の心模様なのかな。
そうだとしたら、僕は自分が思うより、人間らしい感情を持ち合わせていたんだな。

痛みや悲しみで押し潰されそうだから、窓を開けて雨の音を聞いた。
君との思い出を少しずつ洗い流してゆく。
忘れないけど、忘れたいんだ、今だけは。
僕はまだ、この世界に未練があるから。
君がいたこの世界に。僕がいるこの世界に。

病院を後にして、コンビニで缶コーヒーを買った。
いつものブラックだったけど、いつもより苦かった。
でも、これが生きてるってことなんだろうな。
…なんて、らしくない感慨を心に描く。
びしょ濡れの心と体に今さらビニール傘を買って、土砂降りの雨の中を駅へと向かう。

君と最後に会った日に、僕は少しだけ大人になれた気がした。

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