『君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【君と最後に会った日】
4年前のクリスマス。
仕事の都合で遠距離になった彼と久しぶりのデート。
恋人らしくイルミネーションを見ながら、手を繋いで歩いた。
彼の家にお泊りして、身体をくっつけて過ごした。
翌日、空港まで見送りに来てくれた彼と離れたくなくて、人目を気にせず泣いてしまった。
次に会えるのは未定。でもすぐ会えるよね、それまでお互いに仕事頑張ろうねって手を振った。
年が明けて、よくわからないウイルスの感染症が報告され、その後、感染症がどんどん増えていった。
ニュース番組は毎日そのウイルスについて報道された。
私にとっては他人事だった。だって周りに感染した人なんていないし。そう思ってた。
それから数ヶ月後。国民に対して行動制限が発表された。街は閑散とし、すれ違うは人はみんなマスクで顔を隠した。不要不急の外出を制限?会いに行けないの?いつまで続くんだろう。もう会えないなんてことはないよね?不安でしょうがなかった。
あれから数年。マスクをするのが当たり前になり、少しずつ以前の日常を取り戻しつつある。行動制限は解除され、すぐに飛行機のチケットをとった。あと少しで会える。ビデオ通話じゃなく、触れられる距離に。
自然と鼻歌を歌いながら、少しホコリをかぶったスーツケースを取り出した。
最初の一戟を受け止めた瞬間、お前だとわかった。
金属音を散らして飛び退った人影は怯むことなく間合いをつめてくる。続けざまの剣戟。力に逆らわず巻き込むように隙を狙ってくる。小柄な体格を生かした流れるような踏み込み。何度膝を折ろうと立ち上がってきたその脚が、脳裏の記憶と重なった。
「なぜだ!」
俺は刀を構えたまま叫ぶ。「なぜ国に逆らう!」
影は答えない。何度弾かれようが歯を食いしばって走ってくる。すでに奴の太刀筋は見切っていた。そして、奴が負けを悟っていることも。
俺はきつく柄を握った。
お前は間違っている。
里を守るため、口を糊す家族を救うために、俺たちは国を変える。そのために今、国に従わねばならない。たとえどれほど圧政を敷く国だとしても、今はただ嵐が過ぎ去るのを待つのだ。それがどうしてわからない。俺たちは、同じ父と母を持つ兄弟だというのに。
奴の刀が空を切った。軸を失った体はもう、俺の太刀を躱すことはない。ひらりと顔を覆う布がはだける。お前の目が俺の刀を捉えている。切先がお前の体に届く様を見ている。お前と交わした誓いが断ち切られる瞬間が俺たちの目に鮮明に映る。
(書いてからお題が「君」だって気づいた💦)
それはいつだろう。君と最後に会った日。
私たちは、いつも一緒だった。
音楽が大好きで、74分ギリギリまで入れたおすすめのCD-Rを焼いては交換し合い、ライブがあると知れば、隣の市まで車を運転して出かけた。物販のライブTシャツを着た帰りの車の中では、大声で歌い合ったね。
お互いに結婚し、私は郷里を離れ、CD-Rもどこかにいき、手元に残ったのはくたびれたライブTシャツと君との思い出。
あのバンドは今年再結成するんだって。
君に、連絡を取ってみようか。最後に会った日に、時間を巻き戻して。
その時の「ドレス」コードは、
あの時のライブTシャツ。
君と最後に会った日。
また、次も会えると思ってた。
だから、別れ際に僕は「またね。」と言った。
そしたら君は「ばいばい。」と言ったんだ。
若しかしたら、もう会えないことを君は知っていたのかな。
《君と最後に会った日》
また会った時に思い出すのが
前への進み方だと思う
君と最後に会った日、アスファルトでぐしゃぐしゃに捻じくれたマスクをじっと見つめていた。今日の仕事の失敗と明日の仕事への不安で、一刻も早く家に帰りたい。この無駄な時間。崩れ落ちる音のなかでパラレルワールドに生きている。この唐突さを責める人はいない。くだらない映画を観たときに、話したくなる君だった。
その日は晴れた1日だった。
夕方、「また連絡するよ。」と言って別れた。
それが最後の別れとなった。
連絡は、来なかった。
何となく、そうだろうと思っていた。
責める気は無い。
まあ無かったら無かったで、と思った。
昔ほど、固執しなくなっていた。
相手の思い出の中に、私がいるか、定かではない。
連絡しなかったことを、もう忘れて日常を
過ごしているかもしれない。
それならそれでいい。
お互いに、今の生活を過ごしている。
だから、それでいい。
「君と最後に会った日」
「 君と最後にあった日 」No.8
「ねー!りりさん!私の絵どんな感じ?」
「ん〜。もうちょっとで完成かな…?」
私は花乃という女の子をモデルにして一つの絵を描いている。でも、絵が完成すればもう花乃とは会うことは無くなる。前までは寂しいなんて感じていなかったが、段々と終りが近づいて行くのを感じなんとなくだが、寂しく感じている。
「りりさん。私をモデルにして良かった?」
花乃が珍しく真剣に話しかける。
「もちろん。とても良かったと思うよ。一番いい作品になりそう!」
そして迎えたお別れ。
「りりさん!ありがとね。私、とーても楽しかったし、りりさんと出会えて良かった!」
「私も花乃と出会えてよかったよ。ありがとう。そういえば絵、まだ見せてなかったよね?」
「うん!まだ、見てない。見せてー!」
花乃が興味津々に絵を見る。そのキャンパスには、綺麗な可愛い花乃が描かれていた。
「うわー!きれー。私こんな綺麗!?ありがとう。こんな綺麗に書いてくれて。じゃあねー。!りりさん♪」
「じゃあね!また会えたらいいね。」
これが、私と花乃の最後にあった日。
特別なことは何も無かった。
長かった髪を肩につくかつかないか位まで短くしたのが印象的だった。私の記憶する今まで見た中でいちばん短かったので暫くぽかんとしていた。頭の小ささがより際立っていた。
「髪切ったんだね。」
「うん、さっぱりしたでしょ。」
なんだか不思議な感じと私が言うとその人はふふっと軽やかに笑った。いつもより機嫌が良さそうだった。
「じゃあまた来週ね。」
そう言って別れた2日後、病院から母の危篤が伝えられた。
夜あまりの暑さに目が覚めた。
寝る前につけていた扇風機は、律儀にタイマーで止まっている。
半端な時間寝たせいで頭がはっきりしない。
何とか重い身体を起こし扇風機のスイッチを入れた。
ブーンという音と共に涼しい風が吹きはじめる。
俺は再びベットに倒れ枕元のスマホに手を伸ばした。
8月3日 11時55分
ディスプレイに映る数字が、やけに俺の心をざわつかせる。
明日8月4日は俺にとって最悪の日。
大切な彼女が交通事故で亡くなった日だ。
毎年この日の前日になると、鬱々とした気持ちになってしまう。
いつか吹っ切れて何も感じなくなる日が来るんだろうか。
新しい彼女を作って、結婚して、子供が出来て。
とてもじゃないが今の俺には考えられない。
このままズルズル彼女のことを引き摺って、一生独り身で生きていく恐怖より、彼女のことを忘れることの方が俺にはよっぽど恐ろしい事に感じた。
気付けば時刻は12時を周り日付が変わっていた。
俺はスマホを置き、瞼を閉じる。
せめて夢の中で彼女に会いに行こう。
あなたに最後に会った日を更新していくために。
『君と最後に会った日』6/26
いつかは覚えていない。
ただ、何となくで気があって
連絡を交換しあった。
それから、電話を掛け合う日々
姿、形も覚えてないのに
声を聞くと、安心する。ふしぎ
君が目の前から消えた日、その瞬間を僕ははっきりと覚えていない。
確か、交通事故で、君が血塗れになってて…そこからの意識がないな。…大切な人の最期をはっきり覚えていなかったのは、心残りだな。
あなたは交通事故で亡くなった。
信号無視で、歩いていたあなたに突っ込んだトラック。わたしはあなたの血を被った。
ねえ、かみさま。
なぜ、わたしの目の前から彼を奪ったの?
かみさま、かみさま。一生の御願事を聞いて下さりますか。
彼を、わたしのもとへ御返し下さい。どうか。どうか…。
……早く返しなさいよ、返せ、かえせ、
…かえせ、この、泥棒!!
_2023.6.26「 君と最後に会った日」
色かな、
匂いかな、
景色とか。
君のことを思い出すと、そんな洒落たことも言えないくらい
無
涙とか、透明じゃなくて。
赤ん坊の時の毛布をすんと吸った時
夕焼けの光を遮断するカーテンと、少しくらい部屋
そんな感じ
笑うな
何を言いたいかだなんて僕は小説家じゃないんだ
君のことを綺麗に記憶なんてできないんだよ。
止めた僕の哀れな言葉繕いを、
君に見てほしかった。
君君君、君を記憶する物なんて本当は無くて。
僕が見ていたのは君だけだったんだ、
君の姿は、頭の中にとってはものすごく鮮明で、
僕の周りのすべてを君が吸収してしまったみたいだよ。
集めていた 点 をつつくと君と引き換えに
全部を返してくれた。
僕の生きていた場所。
そんなもの…君には気にしないでほしかった。
ただ、引っ掻きましただけじゃないか
そう言ってもっと君の記憶を大きくてさ、唯一のものにしたかったんだけど
あまりにもキレイなんだよ、掃除して埃一つもないみたい。
何一つ君は、僕の、君への最後の捉え方を考えてないんだろう
あんなに騒いでいた僕たちはどこに消えたんだろう。
愛の最後は、君が消えた瞬間君が消えただけ。
何も見ていなかった外界から、陽を浴びた時、
良かったって、思いもせず呟いてしまった。
今まで依存してたって、それだけ。
分かりきっていたはずのことに頷いて
君はさ、何にも悪くないんだよ
僕は 君の瞳の色は覚えてるよ。
【君と最後に会った日】
君と最後にあったのは 春だったかな
さくらが咲いて街を包むように花吹雪てた
お互いに忙しくなっちゃうねなんて話しながら
歩くその時間がすごく長いようで短かった
もう一度、あの時間が訪れますように
「君と最後に会った日は今日です」
なんて、いつまで言えることだろう。
学校を卒業するまでかな?
それとも、高校を卒業するくらいかな?
大好きだと伝えて、苦しくなって離れる時かな?
大好きだなんて到底いえないような恋ばかり。
勉強も運動も、人との接し方もままならないような僕に、手を差し伸べてくれたのは、
君だけだったよ。
遠いあの日
君と最後に会った日
変わらずに笑いかけてくれたね
もうその笑顔さえ霞んで
かわした言葉すら消え果てた
遠い記憶の中にしまい込んだ
君に恋した私の心
またこの季節がやってきた。
満開の紫陽花に、しとしとと雨が降る。
屋根のない駅のホーム。
傘をさして電車を見送る。
「またね」と言ったあなたの
悲しそうな笑顔が忘れられなくて。
わたしは毎年同じ日の同じ時間の
電車を見送っている。
あいつと最後に会ったのはいつだったか。
忘れるほどに季節が過ぎ去ったことに少しだけ寂しさを感じはするものの、
元気でやっているならそれでいいかとも考えている。
また会えば昔みたいに笑い合えるかは分からないけれど、
もし、再会できた時は、目一杯に笑って、「久しぶり」と言ってやろう。
その時まで、精々、長生きするさ。
ミーチャンの可愛いところ
その3
冬場の通勤時の黒いダウンが可愛いんです🐱
君と最後に会った日
昨日、君に会った。
ロングの君はとても美しい。
明日も日々が続くと思っていた。
今日、君に会った。
ショートになっていた。
噂で聞いた、君の好きな人はショートがタイプらしい
君の恋が始まり
僕の恋が終わりを告げた
#『僕の好きな』君と最後に会った日