「 君と最後にあった日 」No.8
「ねー!りりさん!私の絵どんな感じ?」
「ん〜。もうちょっとで完成かな…?」
私は花乃という女の子をモデルにして一つの絵を描いている。でも、絵が完成すればもう花乃とは会うことは無くなる。前までは寂しいなんて感じていなかったが、段々と終りが近づいて行くのを感じなんとなくだが、寂しく感じている。
「りりさん。私をモデルにして良かった?」
花乃が珍しく真剣に話しかける。
「もちろん。とても良かったと思うよ。一番いい作品になりそう!」
そして迎えたお別れ。
「りりさん!ありがとね。私、とーても楽しかったし、りりさんと出会えて良かった!」
「私も花乃と出会えてよかったよ。ありがとう。そういえば絵、まだ見せてなかったよね?」
「うん!まだ、見てない。見せてー!」
花乃が興味津々に絵を見る。そのキャンパスには、綺麗な可愛い花乃が描かれていた。
「うわー!きれー。私こんな綺麗!?ありがとう。こんな綺麗に書いてくれて。じゃあねー。!りりさん♪」
「じゃあね!また会えたらいいね。」
これが、私と花乃の最後にあった日。
6/26/2023, 12:19:49 PM