『君からのLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
わがままな計画
クリスマスには107本のバラを抱えます。
あなたに向けてこれを送ります。
でもこれは私の作ったタダのバラなんです。
私はあなたにこう伝えます。
1本のバラが欲しい
わかるでしょ。
あなたの薔薇によって私のバラに意味が生まれること。
今はタダのバラだけど。
私はあなたを待ってます。
本当の薔薇を待ってます、
私ってなんてわがままなんでしょうね。
遊ぶ約束の友人から、体調不良で行けなくなったと連絡があった。
そりゃ、しゃーない。
体を労り、しっかり養生せい。
また復調したら連絡くれい。
あれから一年、君からのLINEがない。
時折、元気してるか?と投げてはみるが…
君からのLINE
ガチャリとドアを開ける。既に時計は深夜一時を指している。駅からちょっと遠い家を選んだことを少しだけ後悔した。
久しぶりの我が家の匂いは懐かしい、ような気がする。いくら自分の体が丈夫だから、そしてストーカーを撒く為に会社で寝泊まりするくらいの残業付きでうん連勤はさすがに厳しかったようだ。
仕事着を脱いで洗濯機に入れてスイッチを押す。もう食事をする気力も無い、ということでとりあえずスマホを見た。
そこにあったのは、学生時代からの親友で、腐れ縁で、ほぼ音信不通の彼からのLINEだった。
「やっときた…」
世界中を旅している彼は滅多に連絡を寄越さない。最長は8ヶ月、今回は3ヶ月既読すら付けなかった。
『今はどこを旅しているの?怪我とかはしてない?』
手際よく打ち込み送信する。本当は電話でもしたいが生憎気力が無い。
『この前まで東欧にいて、今日本についた。家に着いたらまた連絡する』
業務連絡じみた簡潔な文章。
早く会って話がしたい。文や電話越しで話すのと、目を見て話すのでは天と地ほどの差があるのは歴然である。
…幸いなことに彼には合鍵を渡してある。言ってしまえばまぁ、彼はヒモだから帰る度に家にあげれるようにしてある。
はぁ、とため息をしてスマホを机に置いてソファに横たわった。連勤明けで睡眠が圧倒的に足りていない。
溜まった有給を削るために明日明後日は休日にしてあるからとそのまま眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…朝起きると、何故かベッドの上に居た。
昨日(0:00をすぎていたから昨日とも言い難い)はリビングのソファで気絶したはずだ。
時計は8時半、朝日が気持ちよく寝室に降り掛かっている。
部屋の外から匂いがする。朝食の匂い、彼が家に来ると決まって作る匂いだ。
寝ぼけ眼に家用のメガネをかける時間も惜しくすぐ寝室から出た。そこには、待ち焦がれた彼がいた。
「よぅ、久しぶり。よく寝れたか?」
前に会った時より少し大人びた様子で笑っている。ゴミが散乱していたはずの部屋は綺麗に整頓されていて、見違えるようになっている。
「…久しぶり。部屋の片付けもしてくれたんだ。ありがとう」
「礼には及ばないよ。こっちも全然連絡してなくて心配かけて…」
「ううん、こうして元気に会えただけで嬉しい」
その時、LINEの通知が鳴った。
『今すぐそこまで着いた』
間違いなく彼からのLINEだった。
"彼"はこちらを不敵な目で見ている。
メガネを急いでかけて見てみると、背丈や髪の色、長さは似ているがまるで違う人間だった。
……目の前にいる"彼"は、何者なのか?
<君からのLINE>
貴方からの連絡を待つ
何気ない知らせも、大きな知らせも
貴方の文字が愛おしい
大抵、送るのは私から
だから、いつもあなたの連絡を待つ
長くてなんだか寂しい
けれど待てる幸せを噛み締める
貴方と会えるから貴方を待てる
貴方を信じられるから貴方を待てる
貴方と出会えたから貴方を待てる
「君からのLINE」
文字ではおしゃべりな君と
延々と話す深夜のLINE
バイトが終わった頃に届く
「おつかれ」の四文字は
疲れている私をスキップさせる。
「君からのLINE」
君からのLINE
連絡が…
LINEがまたこない
既読にすらならない
届いてるのは絶対気づいてるはずなのに
わざと?忙しいから?ただ返信がめんどくさいからかな
朝まで悶々とした挙句 またLINEしてしまった
やっと返事が返ってきたけど…なんだか腑に落ちない
気にする私もおかしいんだろうね
LINEって読むと既読がつくから
ポケベル時代が懐かしい…単純極まりない
でも当時ではとにかく大切なツール
だからこそ 鳴るたびにときめいたんだと思う
君からのLINE
LINEが来ますように
そう願った
通知がなる
君からのLINE
心臓の音が大きくなる
君が好きだって気持ちがまた強くなる
そして今日もまた
君からのLINEを期待する
『極東の最小北斗七星』
北斗七星は南極に今日も順調に輝いております。
もうすぐ夏も終わり、淑やかな秋が訪れますね。
もみじの紅葉も君の頬と同様に赤く染まるでしょう。
近くの河のせせらぎは、君の声のように近しく聴こえます。
森の動物たちは眠る季節に焦り、私たちの声すらも聞き取れないようです。
ただ、鈴虫の音が心地よい子守唄になるのが救いです。
ぽろろんと鳴くのは虫でしょうか君なのでしょうか。
ピロリン
どうやら、君のようです。
「今日はどうだった?私はどんなに離れても、貴方の隣にいるからね」
不思議です。
君の文章を読むと、何故か心が軽くなる。
電波で仕立てられた鳩は、たまに文字を間違えて送ってくることがあります。
この前なんか「お父さん食べたいな」と送ってこられたことがありましたね。
心底驚きましたよ。一瞬君は人間ではないのかと。
でも、そんなところも愛しい部分であり、時間なのです。
さて、南極に輝いていた北斗七星はもうそろそろ眠る時間のようです。
僕もそろそろ眠りましょうかね。
夜型で夜に仕事をしている僕にとっては、北斗七星くんは大切な友達です。
君の方でも北斗七星は見えるのでしょうか。
きっと見えているのだろうなと勝手に思わせてもらっています。
ところで、北斗七星はおおぐま座の一部ということはご存じでしょうか。
アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イシプロン、ゼータ、エータの七星の総称だそうです。
世界のどこから見ても変わらぬ星、まるで君のようですね。
どこを見ても、君からは光しか感じない。
太陽と同格なのですね。
誰かを今も照らし続けているのでしょう。
そうやって今日も誰かの道しるべとなり、友人となり、家族となる。
どことなく北斗七星は誰かに似ているような気がします。
おっと、そんなことを言っている内にもうこんな時間ですか。
歯磨きも済ませましたし、寝るとしましょう。
ピロリロリン
「ねー起きてる?」
おっと。どうやらまだ眠ることはできないようです。
でも、こんな時間で人生が埋め尽くされたいくのだとしたら眠るのは些か惜しいです。
そう今日も北斗七星を見つめ、薄くなる星もまばらな星空に語る青年は過ごしていく。
液晶という思いの詰まった電子で出来た星空と、
ロマン詰まった人々の願いを乗せ走り行く流星と星々と。
青年は最近少し液晶の星空に浮気ぎみですね。
でも、そんな星空も素敵です。
人によって見せる顔を変えるLINEはご機嫌不機嫌お天道様みたいです。
意図せずして人々に様々なストーリーを紡がせるLINEという名の孤高の惑星は、
今日も誰かの電子で稼働中です。
お題『君からのLINE』
織川より
今週も五日間お疲れ様です。この作品書いてたらお題にスレスレ当たるか当たらないかみたいな感じで少しヤバかったです。何かないですかね、たまに書いてたらお題とズレてしまうもの。織川の最近の悩みです。織川の悩みと言えばもう一つ。日曜日の総合模試!!いやぁぁあぁ…やりたくないっすね……で、でも志望校合格のためです!!頑張ってきます!!ではまた次の作品で!!
─君からのLINE─
スマホの音で目が覚めた。
最初は電話。その次はスタ連。
相変わらず君は元気なようだった。
時計は十時半を差している。
君とのデートは十時からだから、寝坊したようだ。
君とのデートの日に寝坊して、君からのLINEの音で目が覚めた。
我ながら待たせるなんて最低だな、と思った。
そもそもデートと言ってもいいのか分からない。
愛の無い、でも決して仲が悪い訳でもない。
僕は一緒に居て、楽しくもないし、
でもその時間が嫌いでもない。
いつか君か僕か分からないが、
関係を終わらせる時が来るのだろう。
それを言い出すのは、君であってほしい。
君は楽しいのだろう。僕と一緒に居て。
だから僕に対しての愛が薄れて、
『別れよっか』と言ってくれるのを、僕は待ってる。
僕が自由になるために。
君が幸せになるために。
君からのLINE
LINEの通知が来た、その瞬間から始まる駆け引き。
すぐ既読をつけるのは、気があるみたいで恥ずかしいから何分かまってから見る。この時間が世界でいちばん長い。結局会話をしたくなってすぐ返信する。でも君は平気で1日とか2日とか未読スルーしてくるので、私は辛い。つらい片思い。
でも最近、返信時間が、1日、1時間、20分、てどんどん短くなってきてるのは、期待してもいいんでしょうか?
あなたと出会ってから
毎日毎日欠かさないのが
LINEですね
おはようからおやすみまで
一日に何度も
結婚してからも其れは変わらず
喧嘩をしても直ぐにLINEで
ごめんね
あなたからのLINEは
わたしを笑顔にするんです
何処でも何時までも
わたしはあなたからのLINEを待ち続ける
『君からのLINE』
それは、突然のことだった。
「明日、会えませんか。」
スマホの画面に表示された一文。送り主の桐谷という名前にも、覚えはなかった。どう返していいか分からなくて、結局何もしないまま画面を消した。
けれど、どうしてもそのLINEが気になって、一日中上の空だった。友達に相当心配されながらも、気づけば日が沈んでいた。
ずっと考えていたことがある。
いつの頃からか、なんの脈絡もなく自分の中に現れた記憶。
自分が通っていた学校の屋上。
放課後。毎日4時に流れる下校の音楽。
それに紛れるようにして聞こえた、「消えたい。」と、囁くような声。
ずっと忘れることのできない君の声。
でも、僕は君のことを知らない。
このLINEは、君なのではないかと思った。
意を決して、返信する。
「いいですよ。」
たった一文。返事はすぐに来た。
「よかったです。じゃあ、明日の午後でいいですか?4時ぐらいになると思います。」
身体が強ばる。4時。放課後。下校の放送。
「大丈夫です。どこで待ち合わせますか?」
指定された場所は、期待した場所とは違っていた。
「楓先輩。すみません。遅くなって。」
後ろから声をかけられて、振り向く。待ち合わせ場所に来たのは、仲の良い後輩だった。
「なんだ。夕樹か。」
「なんだとはなんですか。頑張って走ってきたのに。」
「あぁ、はいはい。よく頑張りました。そういやお前の苗字、桐谷って言うんだな。」
「そうですけど、もしかして今気づいたんですか。なんだか返信が律儀だなとは思いましたけど。」
強ばっていた身体から力が抜けて、大きなため息が出た。
この間スマホを買い替えて、引き継ぎが上手くいかなかったからもう一度繋ぎ直したのを思い出した。普段から夕樹と呼んでいるのもあって、桐谷という名前とすぐに結びつかなかったのだ。
君は誰なのか。この記憶は何なのか。いつか、分かる日が来るだろうか。その時、自分はどうするのだろうか。
隣で俺を罵倒し続ける夕樹を横目に、気づけば今日もまた、君の声を探していた。
『明日って空いてる?』
『一緒に遊ばない?』
…かれこれ30分以上悩み、消しては書き消しては書きを繰り返した短く拙い文章を、想い人に送信した。
「めっっちゃ緊張する〜…。」
全身が熱い。心臓がドクドクと煩い。何分経ったかと時計を見るが、まだ30秒も経っていない。時間が流れるのはこんなにも遅かっただろうか…。
ぴこんっ
音が鳴った。通知音、返事が来たのだ。
「……!!!」
ドキドキしながら、トーク画面をタップしようとする。
「…待てよ、すぐ既読つけるのキモいかな…?」
恋をしているとありがちな思考。しかし、逆に既読をつけないのも不自然だろうか…?
「えぇい見ちゃえ!!」
トーク画面が開かれる。恐る恐る目を開ける。
『いいよー!どこ行こっか?』
…OKだ!
「よっっっしゃあああ…!!!!!」
ガッツポーズをして全力で喜んだ。着ていく服は何にしよう?どこに行くかちゃんと決めて早めに伝えなければ。
バフッと勢いよく布団に横たわり、笑みを浮かべながら余韻に浸った。
【君からのLINE】
すきな人が出来た
そうなん?おめでと
ききたい?
いや…別に
でも、ちょっと不安
すきな気持ちが無くなりそう
なにそれ
好きなんじゃないの?
……やっぱりなんでもない
忘れて。
は?どゆこと?
その後、俺は後悔した。
頑張って告白してくれたのに、
気が付かなかった俺が悪かった。
あんな対応…。
そりゃ好きな気持ちは無くなるよなぁ……。
俺も好きなのに。なに勝手に拗ねてんだよ。
ー君からのLINEー
あの頃
忘れなられない
メールをもらった。
誕生日の日に
年の数だけのハートの
メッセージをもらった
ハートの指輪をもらった
ずっと付けていた
ホントは
シャイな人だった
愛されていた
私にはもったいないほど
素敵な人だった
君へのLINE
何時ものようにスタンプ送る気には慣れなくて、
生きていますか
そう送った
1分も経たずに電話が来て、
良かった私の兄貴シスコンで
再確認と情緒が回復しました
両親なんて素晴らしい物私達には無いけど、
お互いシスコンブラコンの自信と誇りが有るの
良い事だよね
君からのライン
君からののラインを待っている。
朝の何気ない挨拶。
お昼の面白かったこと。
夜のお疲れ様。
その一つ一つが大切で、かけがえないものである。
人によっては、何がそうなのかと首を傾げられるだろう
しかし、その何気ない日常こそが大事なのだと
繰り返しの毎日こそが奇跡なのだと…
何もかもが簡単になくなる
そんな毎日を生きる内に気がついた。
大切にしよう。
その何気ない言葉を、
表情を、
その全てを…
君からのLINE
右ポケットに振動が入る。
君から連絡だ。
最近はよく話しているけど、
まだ慣れない。
少し考えて返信をして、
またポケットにしまう。
今度は左胸の振動が止まない。
#君からのLINE
ピロン♩
私のLINEに1件の通知がくる。
なんだろうと私はLINEを開く。
すると、私の好きな人からのLINEだった。
私はLINEが来た事に思わず、とても驚いた。
だって今は夜。
いつもは、朝や昼にLINEをする事がある。
しかし、初めて夜に彼からLINEをくれた。
すぐに見たいところ、すぐに既読をつけるのは少し抵抗がいる。
相手からどう思われちゃうか、怖くなってきた。
どうしよう、見たいなって思ってしまうんだ。
私は直ぐに既読をつけるかつけないか迷っている事数分___。
ピロン♩
またLINEの通知がなった。
また彼からだ。
私は2通もLINEが来たのだから、何か緊急かもしれないと、恐る恐る彼とのLINEを開く。
するとそこには、目を疑う文章が書かれていた。
1 11:00
"夜分遅くにごめんね。
少しいいかな…??"
2 11:8
"もし明後日空いてたら、一緒に遊ばない…?"
メッセージには、彼から遊びのお誘いLINEだったのだ。
私は嬉しすぎて脳内が「彼との遊び」と返事をしていないのに、勝手に舞い上がっていた。
私は動揺しながら、一つ一つ文書を打つ。
1 11:10
"全然大丈夫だよ"
2 11:11
"全然大丈夫だよ…!
誘ってくれてありがとう!!
明日、また予定たてようよ!"
1 11:13
"ありがとう!
分かった、また明日たてよ!
おやすみ!!"
私は好きな彼からのLINEがきて少し有頂天気味になっている。
そして彼とのやりとりは、
トントン拍子に終わっていく。
彼とのメッセージが終わり、私は1回我へとかえる。
すると、安心したのか急な眠気が襲ってきた。
気が付けば夢の中。
あぁ、明後日が楽しみでまた遠しいな────。