織川ゑトウ

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『極東の最小北斗七星』

北斗七星は南極に今日も順調に輝いております。
もうすぐ夏も終わり、淑やかな秋が訪れますね。
もみじの紅葉も君の頬と同様に赤く染まるでしょう。
近くの河のせせらぎは、君の声のように近しく聴こえます。
森の動物たちは眠る季節に焦り、私たちの声すらも聞き取れないようです。
ただ、鈴虫の音が心地よい子守唄になるのが救いです。
ぽろろんと鳴くのは虫でしょうか君なのでしょうか。

ピロリン

どうやら、君のようです。

「今日はどうだった?私はどんなに離れても、貴方の隣にいるからね」

不思議です。
君の文章を読むと、何故か心が軽くなる。
電波で仕立てられた鳩は、たまに文字を間違えて送ってくることがあります。

この前なんか「お父さん食べたいな」と送ってこられたことがありましたね。
心底驚きましたよ。一瞬君は人間ではないのかと。

でも、そんなところも愛しい部分であり、時間なのです。

さて、南極に輝いていた北斗七星はもうそろそろ眠る時間のようです。
僕もそろそろ眠りましょうかね。
夜型で夜に仕事をしている僕にとっては、北斗七星くんは大切な友達です。
君の方でも北斗七星は見えるのでしょうか。
きっと見えているのだろうなと勝手に思わせてもらっています。
ところで、北斗七星はおおぐま座の一部ということはご存じでしょうか。
アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イシプロン、ゼータ、エータの七星の総称だそうです。
世界のどこから見ても変わらぬ星、まるで君のようですね。
どこを見ても、君からは光しか感じない。
太陽と同格なのですね。
誰かを今も照らし続けているのでしょう。

そうやって今日も誰かの道しるべとなり、友人となり、家族となる。

どことなく北斗七星は誰かに似ているような気がします。

おっと、そんなことを言っている内にもうこんな時間ですか。
歯磨きも済ませましたし、寝るとしましょう。

ピロリロリン

「ねー起きてる?」

おっと。どうやらまだ眠ることはできないようです。
でも、こんな時間で人生が埋め尽くされたいくのだとしたら眠るのは些か惜しいです。

そう今日も北斗七星を見つめ、薄くなる星もまばらな星空に語る青年は過ごしていく。

液晶という思いの詰まった電子で出来た星空と、
ロマン詰まった人々の願いを乗せ走り行く流星と星々と。

青年は最近少し液晶の星空に浮気ぎみですね。

でも、そんな星空も素敵です。

人によって見せる顔を変えるLINEはご機嫌不機嫌お天道様みたいです。

意図せずして人々に様々なストーリーを紡がせるLINEという名の孤高の惑星は、
今日も誰かの電子で稼働中です。



お題『君からのLINE』

織川より
今週も五日間お疲れ様です。この作品書いてたらお題にスレスレ当たるか当たらないかみたいな感じで少しヤバかったです。何かないですかね、たまに書いてたらお題とズレてしまうもの。織川の最近の悩みです。織川の悩みと言えばもう一つ。日曜日の総合模試!!いやぁぁあぁ…やりたくないっすね……で、でも志望校合格のためです!!頑張ってきます!!ではまた次の作品で!!





9/15/2023, 4:06:02 PM