─君からのLINE─
スマホの音で目が覚めた。
最初は電話。その次はスタ連。
相変わらず君は元気なようだった。
時計は十時半を差している。
君とのデートは十時からだから、寝坊したようだ。
君とのデートの日に寝坊して、君からのLINEの音で目が覚めた。
我ながら待たせるなんて最低だな、と思った。
そもそもデートと言ってもいいのか分からない。
愛の無い、でも決して仲が悪い訳でもない。
僕は一緒に居て、楽しくもないし、
でもその時間が嫌いでもない。
いつか君か僕か分からないが、
関係を終わらせる時が来るのだろう。
それを言い出すのは、君であってほしい。
君は楽しいのだろう。僕と一緒に居て。
だから僕に対しての愛が薄れて、
『別れよっか』と言ってくれるのを、僕は待ってる。
僕が自由になるために。
君が幸せになるために。
9/15/2023, 4:03:34 PM