『同情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ある夜のことであった。利発そうな、けれどもどこか寂しげなところのある少年が、そらにかかるはしごを昇っていった。はしごをすっかり渡りきってしまうと、目の前に白い立派な門が現れた。少年は、あああれが天国の門というものだ、と思った。
門をくぐり抜けると立派な台座があった。そこにはいかにもその台座にふさわしい、ポラリスという星がしっかりと座って少年を出迎えた。ポラリスは、星のめぐりを司る王であった。
「やあ、ようこそ、こんな遠いところまで来てもらって、済まなかったね。」ポラリスは鷹楊に言った。
「いいえ。」
「では私から話そう。いいかね。」
「はい。」
ポラリスは一つ咳払いをして、ようよう話し始めた。
「さて、君はもうしばらくで、私の治める世界で暮らすことになる。ほんとうは君はサウザンクロスに行ってそこから天上に向かうのが筋というものだが、今君をサウザンクロスに送ってやるのはあんまり惜しい。そこで私は君をサウザンクロスへは送らずに新たな星とすることを思いついたが、どうかね、何か引っかかりがあるなら言いたまえ。」
少年は青ざめて、怒っているようにもまた泣いているようにも見える顔でじっと黙っていた。
「私の申し出が気に入らぬなら、それならそれで良いのだ。だが、君をみすみすサウザンクロスへやってしまうのはなんとしても惜しい。そうだ、いっそ君をもとの世界へ戻してしまうのはどうだろう。ねえ君、いい話じゃないか。」
ポラリスが少し急きこんで言うと、少年はにわかに笑顔になったので、ポラリスは
(ああ、やはりこの少年はもといた世界に返してやるのがいいだろう。)
と思いながら少年のようすを見ていた。
「ポラリス様は、天上に上げられるものをもとの世界へ戻すことができるんですか。」少年は胸を躍らせて言った。
「ああできるとも。君が望むことならきっと叶えよう。」
「では、ぼく、一つお願いしたいことがあるんです。」
「なんだね。」
「ぼくのかわりに、ぼくの友達のお父さんを戻してやってください。ぼくはどうなってもかまいません。」
ポラリスはもうあんまり愕いて、しばらくものも言えずしげしげと少年を見ていた。
「いや、いや君、なにを言っている。」ポラリスはやっとこれだけ絞り出すように言った。
「彼のお父さんはポラリス様の治める世界のどこかにいるんでしょう。ぼく知っているんです。」
少年は思いきったというような顔をして、体をかすかにわななかせていた。
「彼はけなげにも、いつかお父さんが帰ってくると信じているんです。彼は今、病気がちのお母さんを助けるためにひどい仕事をいくつもして、学校にはいつも疲れて来ます。ぼくは自分の新しい上着も買わずにいる彼に同情して、お母さんと一緒にぼくの家に来るように言ったことがあったんですが、彼は大真面目な顔をして、それじゃあいずれお父さんが帰ってきたとき、お父さんの家がなくなってしまうじゃあないの、と言うんです。可笑しいでしょう。」
少年はつと言葉を切ってポラリスの方を見た。
「でも、ぼくは彼のことがすきです。彼の思うことは、ぼくだいたい見当がつきます。彼もぼくのことを好いてくれていますが、それ以上にお父さんを好いているんです。お父さんが帰ってくることだけを楽しみに待ち望んでいるんです。今ぼくがしてやれることは、彼にお父さんを還してやることだけです。ぼくがいなくなっても彼は、そりゃあ少しは悲しむでしょうが、それだってお父さんのほんとうを知るよりよっぽどいい。そんなわけで、ぼくはポラリス様にこんなことをお願いしているのです。」
ポラリスは困ってしまった。すでに天上に上げられた者をもとの世界に戻すなどということは、いくらポラリスをもってしても容易なことではなかった。
「もし私が君の望みを叶えたならば、君はそらの孔に呑みこまれ永遠にその存在を滅されることになる。」
ポラリスは、少年をそんなところへやってしまうのはあんまりつらかったが、何度言っても少年のこころはかわらなかったので、ポラリスも最后はとうとう諦めた。
「地上の銀河の祭りの日、君は川へ入った友を助けて再び戻ることはない。君はすぐさま天上の藻屑となり、やがてそらの孔に呑み込まれる。そのかわりに君の友達のお父さんはきっとすぐさまもとの世界へ返そう。いいかね。」
「はい。ありがとうございます。ではぼくはこれで、さよなら。」
少年は清々しそうに笑ってていねいにおじぎをした。
「さよなら。」
少年が行ってしまってからもポラリスはあんまり悲しくて、地上の銀河の祭りの夜にはせめてものはなむけに、友達想いの少年と哀れで幸な彼の友達─すなわちカムパネルラとジョバンニ─を銀河鉄道に乗せ、彼らのために美しい最期の思い出をつくってやった。
(同情)
自分が自分をけなして
他人をいたわれるのならそれでいい
他人が他人をけなして
自分がいたわれるのならそれでいい
同情って言うのは似た者同士だから、
分かったようになってしまうもの。
しょうがないって勝手に決めていた。
そうでありたいと願ってしまうもの。
お互いが、尊重しあえるものになってもらいたい。
私はそう、願うだろう。
〝同情〟
近頃は受験シーズン。
街もなんだかピリついている。
この時期になると、
つい彼女のことを思い出してしまう。
同じ高校を受けることが分かってから仲良くなって、
受けに行く時も、結果を見に行く時も一緒に行った。
帰り道、受かった私と落ちた彼女。
慰めようとした時、
「別に、同情とかしなくていいから」
「おめでとう。私は滑り止めに行くから大丈夫」
「じゃ、また明日。」
そう言って去っていった。
私を気遣ったのか、いたたまれなかったのか。
分からないけれど、彼女とはそれ切り。
同情 となりの席の子はみんなから臭いって言われて、きたないからってチョークのこなをかけられて消しカス投げられてるの。でも臭くないしちゃんと手を洗ってるしきれいなのに。みんなやめないのわたしすごく嫌だったから先生に言ったのそしたらね先生はみんなあそんでるだけって言ってかえっちゃった、だからわたしがみんなに教えてあげたの臭くないのになんでそんなこと言うのダメって、ちゃんと手も洗ってきれいだよ、物をなげちゃダメなんだよって。そしたらねつぎの日、学校に行ったらわたしのつくえがなかったのみんなに聞いても教えてくれなかったからとなりの席の子に聞いてみてもなんにも教えてくれなかった。
私は時折、犯罪者に同情することがある。もちろんほとんどの犯罪には被害者がいて、被害者の受けた傷のことを考えると犯罪者に同情するなどは不埒千万であるが、時折同情が頭をもたげる。
当然すべての犯罪者に同情する訳ではない。大抵は同情に値しない者の方が多い。しかし中には、世界がもう少し彼にやさしさを見せていれば、彼は犯罪者にならずに済んだのではないかと思える類いの犯罪者がいる。
私はその者に深く同情する。また、彼のしたことは、私のしたことであったかもしれないという同一化じみた想念も浮かんでくる。
この想念はいかにも恐ろしいものだが、私自身多くの犯罪者と共通して、孤独で他人との関わりが極度に少ない境遇であるがゆえに、犯罪の外的因子は私にも揃っているのではないかと思えてくる。
だが、私に罪を犯すおそれはないので安心していただきたい。私はもはや人恋しい、さびしがりやの思春期の子どもではなく、犯罪者と自分とを重ね合わせる感傷癖を自嘲的に笑い飛ばせる大人になろうとしている。しかし、犯罪者に同情するというのは今後変わらぬ私の習慣になるだろう。
【同情】
彼氏に振られた。失意の時に偶然かかってきた仲の良いグループからの、飲み会の連絡。
とにかくこの気分を吹き飛ばそうと日程を合わせて、私たちは会うことにした。
「どうしたの?なんか元気ないじゃん」
友達のひとりが私に声をかける。他人の目から見ても落ち込んでいるのがわかるくらい、元気ないんだなと気づいた。
「ちょっと前に彼氏に振られた」
その場にいる全員が驚く。
「なんで?アンタたち上手くやってたじゃん」
「他に好きな人が出来たんだって」
「そんなんで簡単に振るの?その男最低じゃん」
次々に言葉が飛び交ったが、早く飲んで気分をサッパリさせたかった私は、最後に締めくくる。
「だから今日は飲みまくろうと思って。早く行こうよ」
「じゃあ今日は慰め会だね」
最後のその一言に周りも頷く。
正直、同情なんていらないんだけどと思ったのは内緒にしていよう。
同情したり、されたりするのって、そんなに悪いことかなぁ。
確かに行動は伴わない場合が多いけど、心を傾ける、傾けてもらえるだけでも、気分を楽にしてあげることも、楽になることも、あるでしょう?
まあ陰でコソコソされるのは論外だけど。
親身になって
寄り添ってくれて
隣にいてくれて
一緒に泣いて
笑ってくれる
それが同情だというなら
自己満足でしかないから
きっと誰だってできるよ
人を傷つけない
与えるだけの些細な同情を
私はできるようになりたい。
_ ₁₅₇
小学生の頃の私は、とにかくよく鼻血を出す子どもだった。ちょっと転んでもボタボタ、鼻をかんだはずみにもボタボタ。人生はじめてのお姫様抱っこは父が洗面所まで運んでくれたときに体験した。母が苦笑半分心配半分の顔で鼻に詰めてくれるティッシュの息苦しさは、私にとって慣れっこだった。
結局耳鼻科で血管を焼いてもらうまで、ずいぶんながい付き合いになった。
あるとき学校のプールの時間にもそれはやってきた。水圧がよくなかったのかもしれない。鼻の奥がゴボゴボして、気づけば鼻血が垂れていた。
先生にしばらく休むよう言われ、プールサイドの屋根の下にとぼとぼ向かった。日陰には上級生とおぼしき男子が三人(休んでいたのかサボっていたのかはわからない)。ちょっと離れて腰を下ろした。
ひとりラップタオルをかぶって体育座りをしているのはひたすら心細く、恥ずかしかった。
そのとき後ろから、
「おれあいつの気持ちわかるわー」
という声が聞こえてきた。上級生のうちのひとりだろう。
私のことを指しているんだとわかった。でも別に嫌な気持ちにならなかったのは、そこにばかにする響きがなかったからだと思う。ほかのふたりがクスクス笑うようなそぶりもない。
心が少し軽くなった。
それきり話題はほかのことに移って、血が止まった私もプールに戻った。
へこんでいるときになんでもないことのように向けられたあの言葉は、なんだか清々しかった。
(同情)
【同情】
同じクラスのなほこちゃんは
みんなのお姉ちゃんみたいな
とってもすてきな女の子。
ついつい困ったことがあると
なほこちゃんの方を見てしまうし
なほこちゃんもこちらを
見てくれている気がする。
なほこちゃんみたいに
自分から元気に
あいさつできる子になりたいな。
かけっこでも
算数のテストでも
お絵描きでも
表彰されるなほこちゃんみたいに
なりたいな。
なほこちゃんがいないと
クラスがしんとしずかなのは
みんな同じ気持ちなんだろうな
太陽のでていない朝みたいな
少し寒くてとっても寂しい
気持ちなんだろうな。
みんなが憧れてるゆうくんに
バレンタインチョコをもらった
っていうのもゆうくんが言ってた。
オレが1番に
チョコを渡したんだって
自慢してた。
とってもいいな。
中学校一年生で生徒会に入って
三年生では生徒会長になった
いいな、いいな。
高校も推薦で決まったのに
公立に行く私ともお勉強してくれる
すごいな、いいな。
大学で留学した時に
絵手紙を送ってくれた。
小さい頃と変わらず
ニコニコのなほこちゃんを真ん中に
青い目のすてきな男の子や
赤毛の女の子と肩を組んで写ってた。
いいな。いいな。
頑張ってじゃなくて応援してるよ!
っていつも言ってくれるなほこちゃん
すごく素敵で、すごくいいな。
焦がれるばかりの
そんな自分をあわれんで
かわいそうにおもって
なほこちゃんを恨んでる。
同情されているのかなあ。
机の上に置かれた見知らぬ消しゴム。誰が置いたのかは分からないけど、それなりに綺麗で、どうやら悪意から置かれたものではないと分かる。
手に取ってみる。恐る恐る紙のカバーをずらしてみる。真っ白だ。何も書かれていない。呪いの言葉も、切り刻んだ跡もない。
誰かが間違えて置いたのかも。そしたら可哀想だ。私の机はいくら拭いても不潔らしい。机だけでなくて、持ち物も、私自身も。
だから社会科見学の時、私の消しゴムを誰も拾ってくれなかった。代わりに蹴飛ばされて下水処理場の水槽に落とされた。四葉のクローバーが描かれた、お気に入りの。
誰かが私の机に置いた消しゴム。ひっくり返してみると、サインペンで描かれた小さな落書き。不恰好な四葉のクローバー。
同情されているのかなあ。
申し訳ない気持ちになった。
私は大丈夫だよ。いつも通りだよ。だから心配しないで。
【お題:同情】
#同情
夕方のことです。
シロが町の広場を通りかかると、鐘塔のまえの石段に、座りこんでいる影がありました。
おじいさんと、犬です。
おじいさんの着古したシャツは、長袖ですが、雪がちらちら降る日暮れには、ずいぶん薄っぺらに見えます。毛糸のチョッキはボロボロで、靴にも穴が空いています。白い息を吐いて震えているのに、一枚しかないひざ掛けは、犬の背中にかけてあります。
大きくて、賢そうな犬です。けれど、痩せて骨が浮いています。悲しそうな目をしています。おじいさんに寄りそって、通りすぎていく人々を、じっと眺めています。
おじいさんの膝には、ひっくり返した毛糸の帽子が。帽子の底には、硬貨が数枚、入っていました。
シロは、困ってまわりを見ました。
立ち止まる通行人は、ひとりもいません。
今夜は吹雪くかもしれない、はやく帰らなきゃ、雑踏からそんな話し声が聞こえてきます。
コートのポケットのなかで、シロは、小さな袋をぎゅっとにぎりました。
もらったばかりの、お給料です。
朝から夕方まで、泥だらけで松ぼっくりを磨い
て、1か月がんばって、やっともらったお金です。
きょう、隣町まで足をのばしたのは、買い物の
ためでした。
とっておきのご馳走で贅沢をしよう。ともだちのクロと、約束したのです。
屋台は、すぐそこです。
チキンの焼けるジューシーなにおい、ハーブと香辛料のピリッとした香りが、冷たい風にのって、ただよってきます。パリパリの皮の下の、あぶらのしたたるやわらかいモモ肉を思い出して、お腹がぐうぐう鳴っています。
ならんだ屋台のあちこちで、軒先のランプが灯りはじめました。
痩せっぽっちの犬が、じっと、こちらを見まし
た。
おじいさんが白い息を吐きながら、犬をそっと、抱きよせました。ふたりの上に、雪が白くつもっていました。
シロが、広場から出てきました。
かかえた紙袋に、ローストチキンは入っていま
せん。
かわりに、揚げたてのジャガイモ団子が詰まっています。だいぶ質素なご馳走になってしまいましたが、紙袋とおなじくらい、シロの心もぽかぽかしています。マフラーでかくれた口もとが、にこにこ、ゆるんでしまいます。
広場の入り口で、シロはふと、足を止めました。
掲示板が立っています。
市民マラソンのお知らせ、図書館の開館カレンダー、ゴミの分別のおねがい、見慣れた貼り紙のなかに、一枚、新しいものがあります。
注意喚起の貼り紙です。
『だまされて、お金をあげてしまった人たちが、近隣の町で続出しています』
特徴が、書いてあります。
『犬を連れた、老人です』
ドキッとしました。
あわてて、広場をふり返りました。
鐘塔のまえの石段には、もう、だれもいません。なぜ、ほかの人たちが見ないふりをしていたのか、シロにもようやくわかりました。
激しくなりはじめた雪のなかを、シロは、
とぼとぼ帰りました。
紙袋のなかの揚げジャガイモが、カサカサ、むなしく鳴っていました。
「別のじいさんかも。な?」
クロがそう言って、鍋からよそったオニオンスープを、シロのまえに置いてくれます。
テーブルには、グラタンと、白身魚のトマト煮の大皿と、コケモモのパイもならんでいます。トマト煮の魚は、クロが湖で釣ってきました。シロの揚げジャガイモもならんでいます。クロが温めなおして、溶けたチーズと刻んだパセリをかけてくれました。どこから見ても、立派なご馳走のテーブルです。
「……けど、犬を連れてた」
「犬なんか、お向かいのモスだって飼ってる。五匹も飼ってる」
シロはうつむいたまま、スプーンでオニオンスープをすくいました。すくったまま、スープをぼんやり見つめていました。
「助けたかったんだろう、そいつらを」
「うん」
「シロには必要だったよ。どっちにしろ」
フォークにさした揚げジャガイモをかじって、クロが「アチッ」と舌を出しました。
「シロは、ぜったい後悔した。お金をあげなくても。そのじいさんと犬が、本当に困ってたらって。窓をのぞいて、外の吹雪ばっかり見て、せっかくのチキンの味だってわからなかった。ちがう?」
シロはちょっと考えて、その通りだと、思いました。
「寄付は、自分のためにする。おれは、そう思ってる。そのお金で、シロは自分を助けた。心のなかで暴れてる罪悪感をやっつけるために、親切っていう、特効薬を買ったんだ」
「うん」
「ついでに、じいさんと犬も救われたかも。そしたら、オマケでうれしい」
「うん」
「つぎは、全部あげなくていい。焼きソーセージが買えるくらい、残しておいたらいい」
「うん」
「助けたいって、シロの気持ちは、本物だった。おれは、笑わない」
「うん、うん……」
あふれた涙で、ぽたぽた、スープがゆれました。
鼻をすすって、フォークにもちかえて、揚げジャガイモをかじりました。
「アチッ」
「また買ってきてよ。チキンにも、きっと合う」
うなずいて、シロはもうひと口、揚げジャガイモをかじりました。
やけどしそうなほど、口のなかがホクホクします。凍えていた心まで、ぽかぽか、溶けていきました。
〈同情〉
何故、こうなった。
どうしようない気持ちで、空を仰ぐ。
そして、また、そっと目の前にある鍋の開けてみた。
分かってる。何度見ようが、時間は遡らない。そこに在るのはパッと見、美味しそうな肉じゃがだ。しかし、いささか苦すぎる香り。じゃがいもと、にんじんの間に見えるカラメル。少し揺すったくらいじゃ見た目が変わらないぐらいに、具の皆々様、鍋底とベッタリだ。
良い匂いがしてきたと思ったときに一度見に来るんだった、と再び後悔する。
すまない、新じゃがよ。
せっかくお前を美味しく食べてやろうと思ったのになあ。
一言も喋らない初物のかなしみに、思わず同情した。
同情
『同情 同じ気持ちで相手に寄り添う』と
辞書には、書いてあった。
だけど同じ気持ちって 全部が全部
全く同じ気持ちになんてなれない
だけど自分の事を心配してくれる人が
居るのは、嬉しい
自分の事を気に掛けてくれる人が一人でも
居るとそれだけで生きていて良いと
思えるから
無理に可哀相がられるより
自然体で普通に接してもらう方が
心が軽くなる。
同情するのもされるのも難しい場合もある
下手に同情されるのを嫌う人も居る。
完璧に人の心を理解する事は不可能に近い
だけど人の気持ちの一部分でも寄りそえる
居場所になれるなら私はその居場所に
なりたい
貴方の事が私は大切だから....
貴方の事が知りたいの....
少しでも貴方が自分の心を吐ける場所に
なりたい
自分の弱さを曝け出せる場所に私はなりたい 貴方の心を少しでも理解したい
その為なら私は、同情と言う言葉を
平気で使う 我が儘な私を貴方は
許してくれないかもな...
でも最後に一つだけ言わせて貰えるなら
結局これに起因する。
ただ一言 貴方の事が大好きです。
職場に一人は必ずいると思う。
出社して誰かを捕まえて開口一番自分かわいそアピールする人。
体調やら仕事内容やら家庭でのあれやこれや。
それは大変ですねとか大丈夫ですか?
の類いを期待してるようだが
早目に同情を口にしても終わるわけではない。
まあ、はっきり言ってメンドクサイ。
捕まってる人こそ同情の対象である。
(同情)
同情
小さい子供を泣かせてしまったんです。
どうしてです?
口が悪かったようで、意地悪なことを言ってしまいました。
そうですか、
はあ、今更なんですが謝ったほうがいいですかね。子供を泣かせるなんて、本当に最低ですよね。
それはそれは
、、、もしかして同情してますか?
なぜ?同情するわけないでしょう。私にとってはどうでもいいことなんですから。
①毎ホールグリーン周りの行き戻り
見上げる空に笑う昼月
②言い違いや聞き間違い
それなりに通じる不思議二人の会話
③リビングで万円札を千円に
有無を言わさぬ妻の両替
④スーピーと往復いびき
散歩あと可愛すぎやろうちのトイプー
⑤主待つ愛犬の尻尾
ルンバ並みブルルンルンとフル回転す
⑥高祖父の所縁をたどる「江戸」巡り
晴れ上がる青空が眩しい
⑦帰り待つ愛犬のしっぽルンバかも
プルルンルンと振り切れまくり
⑧毎ホールグリーン周りの行き戻り
天を仰げば笑う昼月
⑨主待つ愛犬のしっぽルンバかもブルルンルンと
庭駆け回る
⑩お散歩後往復いびきスーピーと
可愛すぎやろうちのトイプー
2/24提出
①帰り待つトイプーのしっぽ「ルンバ」かも
ブルルンルンと振り切れまわる
②リビングで万円札を五千円
有無を言わさぬ妻の両替
③繰り返すグリーン周りの行き戻り
天を仰げば昼月笑う
④お散歩後往復いびきスーピーと
可愛すぎやろうちのトイプー
同情の 意味も知らない 我が子から
受け取る情け「これどうじょー」
『同情』
同じ思いを持って 同じく感じて過ごす。
本当は誰も同情という言葉を理解してると
思っているけど、
現実は違うのかもしれない。
同情。。。
自分でもできないのに 他の人には求めてしまう。
同じ思いで 同じように感じて欲しいと。。
心の状態も 思いの状態も
みんな違うのに。
そんなこと 忘れて、
相手に同情を求め続ける。
そして がっかりして 諦める。
でも その時に気がつくんだ。
自分が自分に同情してあげればいいんだ と。
自分に同情することができて
初めて他の人に同情したいと思えるのではないかと。
そんなことに 気がついた自分は
ちょっとだけ 幸せなのかもしれないな。
黒猫はな
同情
何とか君の気持ちに寄り添いたくて
わかろうわかろうと踠くけど
君はどんどん離れていってしまう
気持ちに寄り添うのがこんなにも
難しいこととは思わなかった
同じように感じてはだめですか?