『友だちの思い出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私は、自分の感想を言うのが恥ずかしい時期があった。
自分が何か間違ったことを言ったらどうしよう、見当違いな事を言って恥をかきたくない。
ある時。友達との会話の途中、私はそんな迷いが出てしまい、話を打ち切ってしまった。
気まずい空気が流れてしまったと困っていると、友達は私の手を引いた。驚いてついていくと、彼女は喫茶店に入りコーヒーを頼んだ。
彼女は私が話の続きを話すまでここで待つという。
何分、何十分過ぎただろうか。何も整理できていない私の言葉を彼女は聞いてくれた。
あの時、彼女が聞いてくれたお陰で私は今、ここに文章を書けている。
友達の思い出
友達の思い出
ぼんぼりの明かりがゆったりと灯る和室。その上座に堂々と腰を下ろす。私の着物の衣擦れの音だけが、静かに聞こえた。
今日はここに、待ち望んだお客様がいらっしゃる日。いつもは気乗りしないこの仕事も、今日だけは頑張れる。いや、私がやらなくては。
私は、故人が大切にしていた物から記憶を読み取り、故人の遺志や染み付いた思い出を遺族に伝える、という少し変わったことを生業にしている。故人の強い思いにさらされ、気分が悪くなることが多いが、こういう仕事がないと立ち直れない人だっているのだ。積極的にはなれないが、私ができる数少ないことだと思って今まで続けてきた。
しばらくすると、喪服姿の初老の女性が部屋に入ってきた。彼女が、私が待っていたお客様。友達のお母様だ。
「これが…、あの子がずっと大切にしていたものなの」
たった一人の娘を亡くし、打ちのめされているのだろう。挨拶もなく、ふくさに包まれたストラップを差し出した。
「これは」
お母様は黙ってこくりと頷いた。
これは、私と彼女が初めてお揃いで買った、思い出のストラップ。死ぬまで、大切にしてくれたのか。
溢れそうになる涙を堪え、ストラップに触れる。
閉ざした目の裏に、彼女との思い出が蘇る。
たまたま入った雑貨屋で、このストラップを見つけたこと。一緒にはしゃいで学校へ通ったこと。大人っぽいカフェでお喋りしたこと。私が記憶を読み取る力のことを打ち明けたこと。病室で、お母様や私に笑顔を向けていたこと。
本当は不安で仕方なくて、夜に一人で泣いていたこと。
ストラップから、手を離した。
気付いたときには、涙が頬をつたっていた。
友達の思い出
中学時代の友達に会いたいな
高校でもできたけどやっぱり年月って大事だからね
まだ心のそこから輝いてはないんだよ
中学校の友達とは10年の付き合いだからな
高校の3年に勝てるかね
しかもクラス替えもあるから維持が大変よね
まあ環境も変わるし性格大革命が起こるかもしれんし
楽しみですなー
現時点の状況はというと
みんな大人だから何かお互い都合がいい友達にってとこかな多いのは
完
友だちとして始まったのに、いつの間にか好きになってた、なんてこともあるよね
しかも気がついたら親友の恋人になってたりして
これはなかなか複雑だよ
やっぱり親友とイチャついてるのを見るのは辛いし、だけど急に二人と距離を置いたら変に思われそうだし
まあ、そんなこともあったけど、今となってはほろ苦い思い出さ
『道順』
小さな頃は活発だった。休み時間になれば外で遊んで、帰ってきてからも公園で遊んだ。
いつも周りには友達がいて、皆でかくれんぼやおにごっこ、泥団子作りとかしたっけ。
少し大きくなった。昔ほど外で遊ばなくなった代わりに、ゲームを一緒に友だちの家でやったり、オンラインゲームで夜中まで遊んだ。
私の世界が広がった瞬間だった。
顔を会わせる友だち以外に、ネットという場所があることに気が付いた私はネットでも友達が出来たものだ。
そして今。共通の趣味を持つ友人が出来た。
学校を卒業してからも関わりがある友達は少なくなる。今では一緒にお酒を飲むこともある。
なんだか少し大人になったなぁと思う瞬間だった。
お題:《友だちの思い出》
今回は自分語りなので、嫌な人はスキップしてほしい。
人との繋がりは、宝物。今まさに体感している。一期一会とは、良く言ったもので保育園、小、中、高と別の地区の学校に通って、痛感した。
学校が変われば、本当に縁が切れる。全く音沙汰も無い。中学の時に、連絡先を交換した人で、今でも交流があるのは本当に少ない。
高校に入学した年の夏に体調不良で休学した時は、社会との繋がりを絶たれ、明らかにおかしくなった。暗闇は怖く、独りでは寝れなくなり…足に虫が上がってくる感覚があったり…、幻聴、そして…気分が沈みがちで、外に出るのが辛かった。
今、思えば…寂しかったのだ。私は、それまで自分自身は自立していると思っていたし、周りからもよく言われていた。
でも、違ったのだ。其のように錯覚するほど、依存先が多かったのだ。
周りに流されず、芯が強く、同世代より落ち着いていた私は、決して自分の力だけで形作られたものでは無かったのだ。
私を救ったのは友人に家族に知人だった。
中学時代からの友人や高校時代からの付き合いが短い友人までもが、電話で私の話に耳を沢山傾け、弱っていた私に寄り添い、受け入れてくれた。
ある人は、何度も、何度も、何も言わず…私の話に耳を傾けて、寄り添ってくれた。
ある人は共感して、肯定してくれた。貴方なら、大丈夫と。
ある人は、私が甘えたいというと甘えさせてくれた。
『決して、人は独りでは生きられない』。という言葉を実感した。
今、生きづらさを抱える方や生きることが辛い方、気分が沈みがちな方など、
どうか、忘れないで下さい。
人を頼ることは、難しいです。頼れる人が居ない方も居ると思います。
でも、助けを求めることは恥ではないです。
欠点は、人間の最大の長所です。
何故なら、欠点が無ければ、頼り頼られることも…お互いを支え合うことも…人との繋がりも…出来ないから。
どうか、忘れないで下さい。
お互いを尊重し合う喜びを、信頼される喜びを、分かち合う喜びを、生きる喜びを。
どうか、どうか、忘れないで…。自分の喜びを大切にすることを。
過ぎ去った日々の中で、キラキラして、涙が出るほど懐かしくてあったかい。
それが、友だちの思い出。
小3のとき、幼馴染に鉛筆のキャップを盗まれた。2年後、その友達から遊びに誘われた。彼女の家に行くと、自転車の鍵をなくしたと言い始めたから、一緒に探した。どこを探しても、結局見つからなかった。5時が近づき、彼女は探してくれたお礼に、どれか1つあげるよ。と10個ほどのキャップのストックを差し出した。そこには、あのとき盗まれたものが入っていた。私は迷うフリをして、じゃあ、これにする。と言ってそのキャップを取った。帰り、彼女は私を家まで送ってくれた。その帰りに、あのキャプはあなた自身のものだよ。と言われた。私は、そうだっけ、昔間違えて持って行っちゃったみたいな?と誤魔化した。そんな感じ。と彼女はいった。その翌日、彼女から手紙をもらった。そこには、鍵はおもちゃ箱の中に入っていたと書いてあった。おもちゃ箱は何度も探したはずだった。
今はそれから6年経つ。あのときのおもちゃ箱の中には、過去に遊んでいたであろうプリキュアやいないいないばあのおもちゃがいくつも入っていた。小学校5年生の子が、そのような物で遊ぶことはあるのだろうか。鍵を、そのおもちゃ箱に入れてしまうことはあるのだろうか。今考えると、すべて彼女の計算だったのではないかと思う。彼女の心には、キャップを返したいという思いが少なからずあったはずだ。
友だちの思い出
私にだって友達はいた。
馬鹿みたいに騒いでた。
今考えると恥ずかしい。
楽しかったなって思い出と、
引きこもりになった原因と。
私は友だちが大嫌いだ。
高校生の時、卒業式にプールを開けてね、
そこで友達と制服でプールに飛び込んだりしてね、
すっごく中が良かった友達なの…
でもね、そんな仲がいい友達でもね、別れは簡単に来るもので、
そして、それが最後の別れなるなんて誰も分からなかったし、思ってもいなかったの。
喧嘩した帰り道、いつも一緒に帰るから騒がしかいのに、1人だと静かで色々考えてしまう。
その帰りに、親友が事故にあって死んだなんて、懐かしい友達との思い出はずっと時が止まったまま動くことはもう二度とない。
昔のことでございます。
あれは私が小学校へ通う前ですから、5歳くらいの頃だったでしょうか。
その日私は、家の庭で大人しくアリの行列を眺めておりました。
ふと顔を上げ、家の門の方を見ると、なにか「黒いもの」がうずくまっているのに気が付きました。
近づいてよくよく確認してみましたが、それは「黒いもの」としか言いようがなく、なぜかうずくまっていることだけが私には認識されました。
小さな子供というのは得てして怖いものなどございませんので、私も例に漏れず果敢にも「お前は誰なのだ」と問いました。
そうするとそれは「トモダチ」と一言返してきたので、私は「トモダチ」の意味はよくわかりませんでしたが、「はあ、そう言うのだからそうなのだろう」とそれの隣に座り込みました。
しばらく一緒に目の前の道を眺めていますと、老男性と腕を組んだ若い女性が目の前を通ります。
するとその黒いものはそれに向かって「トモダチ」と言いました。
また、ランドセルをたくさん背負った男の子と、手ぶらの男の子たちが通ったときも、それは「トモダチ」と言いました。
そういったことが幾度が続いて、私は小さな子供でしたからそのうち飽きて居眠りをしてしまいました。
次に祖母に起こされたときにはその黒いものは見当たらず、私も「まあ、そんなものか」と思い次第にこのことは記憶の奥深くへとしまい込まれていきました。
あの頃から十数年が立ちました。
今、なぜ、「トモダチ」のことを思い出したかといいますと、まさに「トモダチ」と名乗る者が目の前にいるからでございます。
しかしそれは黒くもなく、私と同じ年頃の男に見えます。
その男は私に向かって「助けてくれ。友達だろう。金をかせ」とのたまいます。
なるほど、自ら「トモダチ」と名乗る奴にロクな者はいないのでしょう。
私の脳裏には、やはり、幼い日にであったあの黒い「トモダチ」が思い起こされるのでした。
テーマ:友達の思い出 #235
友達の思い出を見た。
本当は見たくなかった過去。
私はいくら手を伸ばしても、
過去の友達に手は届かなかった。
もっと早く出会えたら、
辛い思いをさせなかったのに。
でも
過去は戻らない。
未来にしか進まない。
だから、
未来では私が守ってみせるから。
あなたを傷つける何からでも。
コンビニで買った弁当を小さなテーブルで1人食べながら、「友達リスト」を下に下にとスワイプする。
ほとんどが高校の知り合いからで、その数も多くはない。
母は転勤族で、小さい頃は各地を転々としていた。2年住めば長い方。高校は転校したくないと、以降は、喫茶店を営む叔父夫婦の家に居候させてもらった。
その後も続いた引越しの中で、卒業アルバムの類は紛失してしまったらしい。そうでなかったとしても、多分今後も見返すことはなかっただろうけど。
遠足で行った動物園、学校帰りによく立ち寄った駄菓子屋、それがどこだったのか、いつのことか、思い出せないのは疲れて眠いからだろうか。
今思えば、どの場所でもそれなりに楽しくすごしていた。
でも、一番楽しかったのは、やっぱり高校だったな。
あの頃、最も長く時間を過ごした、彼の名を、そっとタップした。
機種変更をしたから、当時のやり取りは全て消えてしまった。
卒業してから、一度も連絡をしていない。
今更、何を言えばいいのか。
スマホを置いて、忘れていた食事を再開する。
彼は私にとっては、1番の親友だった。
その言葉を、お茶と一緒に飲み込んだ。
「友達の思い出」
夏も近付いてきた今日この頃、梅雨明けにはまだ早く、晴れより雨が目立つ時期だった。
学生時代だったら、期末テストとかやって、それが終わってちょっとしたら夏休みという長期休みが待っていた。
部活をやるも遊びをするも、友だちがいれば楽しかったあの頃。夏休みだけではない、学校に行けば友だちがいて、バイト先にちょっかいかけに来る友だちがいたり。
社会人になった今、夏休みとは縁がなくなった。
それどころか、接客業の私は土日が仕事となり、工場や公務員で働く友だちとはどんどん疎遠になっていった。
最初こそは、お互いの休みをあわせようとか話していたが、そんなことは簡単ではなく。
こうやって、みんな学生気分から大人になるんだな、と、実感した。
映画館には平日にレディースデーがある。ふらりと立ち寄ると、振替休日なのか学校をさぼったのか、明らかに高校生くらいの女の子が友だちと映画を観にきていた。
今のうちにおともだちと仲良く青春してなさい、薄暗くなる映画館の中、私も遠い昔の友だちの思い出を重ね合わせた。
【友だちの思い出】
小5のとき、学校の帰り道
顔も名前も知らない女の子に突然「友だちになろう」って言われた
聞けば、同じ学年の別のクラスの子
なんで声をかけたのか理由は聞かなかったけど、
それからは帰りのタイミングが合えば一緒に下校してた
話すと楽しくて良い子だと思ってた
で、中1になりその子と同じクラスになった
最初は友だちっぽく普通に話せてたんだけど、
急に、明らかに私のこと聞こえるようにバカにしたり
陰口を言われるようになった…
その原因知りたかったけどチキンだから聞けなかったんだよなーw
ともだちとは
きがついたら
となりにいて
わらいあって
ふざけあって
たすけあって
たかめあった
しんゆうとは
かなしいとき
ともにないた
どんなときも
いつもそばで
ささえあった
わたしたちは
おとなになり
ちがうみちへ
いろあせない
あのひのこと
こどものまま
かぜにのせて
『友だちの思い出』
「やっぱりあの子と人生を共に歩んで生きたかった。
春はピクニック、夏はお祭り、秋はハイキング、冬はキャンプ。もっとたくさんのことをしたかった。これから先何十年の付き合いをしたかった。
文化祭は楽しかったね。お化け屋敷で逆にお化け役を脅かしたりさ。体育祭は忘れられないよ。あの子は借り物競争で『大好きな人』として私を連れてきたりさ。
カレンダーをめくるたびに高校生活が彩られていったな。
君の時計は去年の夏から止まってしまった。私はもう、スーツが似合うオトナになっちゃったよ。私の心の時計が動き出すそのときまで、星となり、空から私を見守っててくれますか?」
うん。ずっと、君のそばに居るよ。
*友達の思い出*
題.友だちの思い出
もう名前も思い出せないけれど、
あの日、強くて逞しいあなたに会えて
私も強くなれた気がした。
ありがとう。
〜友達の思い出〜
あんなに尽くしてたはずなのに
離れる時は一瞬で
何事も無かったようになる
そんなもんなんだな
だから、結局自分を大切にするべきなんだ
自分を一番にかんがえるべきなんだ
もう友だちと呼んでもいいのだろうか
私はもうそんな気持ちでいる
君との会話にでてきたキャラクターを街で見かけて
思わず笑った