勿忘草(わすれなぐさ)』の作文集

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勿忘草(わすれなぐさ)』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/3/2023, 4:03:35 AM

悲しくはないのに捨て去ることも手渡すこともできなかったのはどうしてか自分でもわからないけれど、残っている指輪がまだ机の上で、ちらちらと光っていて綺麗だった
『勿忘草』

2/3/2023, 3:43:00 AM

『勿忘草』へ


意地汚い女子の集団って、、ものすごく迷惑。

2/3/2023, 3:42:26 AM

forget me not
人の生(みち)は長いと言われる
短いとも言われる
人が創った固定観念は好き でも嫌い

友をつくれと周りは言う
いつか離れていくのに 分岐点に立つのに

だから 咲く 道端に
気にも止められず だがアイラシク


#勿忘草

2/3/2023, 3:28:13 AM

#勿忘草


あの人のお墓参りにはいつものようにあの花が飾られていた

勿忘草、花言葉は「私を忘れないで」

あの人を死に追いやった私は毎日あの人の夢を見る
正面に立ち、じっと私を見ている
なんとかあの人に、許してほしくて、何度も何度もあの人のお墓を訪れてる。

いつ墓参りに来てもあの花は飾れている。

2/3/2023, 3:24:46 AM

押し花が飾られた額縁をお守りのように持ちながら、玄関の前に立つ。
『十年経っても忘れないでいたら考えてあげるよ』
 餞別という言葉と同時に渡された一輪の花。意味もなくそんなプレゼントをする人ではないから、花言葉を調べてみた。
 ――忘却。つまり、忘れなさいということ。
 頭に来た。私がどれだけ好きか全然わかってない。あなたが危惧しているだろうことはとっくに自らの中で解消済みなんだ。
 その日のうちに、答えの意味も込めてある花の種を送ってやった。
 育てていなくても枯らしてしまっても構わなかった。私と同じように花言葉の意味を調べてほしかっただけ。
「……本当に、来るとは思わなかったよ」
 あの頃より少し皺が増えていた。それでも想いは変わらない。見た目なんて関係ない、この人のすべてを私は好きになったのだから。
「こんなの警告にもならないよ」
 あの頃一旦飲み込んだ返事を、額縁を掲げながら告げる。視線は逸らさず真っ直ぐに、射貫く。
 わずかに目を見開いた彼は、小さく笑って左右に一度ずつ、首を振った。
「勿忘草の種送ってくるくらいだもんな。敵わないよ、ほんと」
「私はとっくに本気だったよ。ここに来ることだって見えてた」
「思い知ったよ。……俺の、本当の気持ちも」
 頭を撫でる手つきは優しいだけではなく、確かな愛おしさも混じっていた。
 高鳴る心臓を手のひらで抑えながら、彼の後をついていく。
「結局、俺次第だったってことだ」
 窓辺に置かれた鉢植えを見て、長く想い人だった彼にたまらず抱きついた。


お題:勿忘草(わすれなぐさ)

2/3/2023, 2:46:50 AM

君は言った。
「私を忘れてね。」と。
勿忘草の花束を私に渡しながら。

2/3/2023, 2:21:31 AM

勿忘草

 好きな人が出来たのに声を掛けることすら出来ない私は、今日も同じクラスの彼を目で追い、放課後になると外でサッカーの練習に励む彼をフェンス越しからではなく、三階の教室の窓から眺めるのが日課となっていた。

 私はと言うと、毎日ずっと暇な訳ではく、一応茶道部兼生け花の部活に入部しているので、月に数回は活動があって彼を見つめることが出来無くなる。

「あのさ、|可憐《かれん》は可愛いんだし、そろそろ|幸人《ゆきと》に告白しちゃえばイイのに」
「そ、それは無理だから……」
「何言ってんの?  幸人はカッコイイからモテるじゃん……そのうち取られちゃうよ!!」

 親友の|美波《みなみ》に、はっきり言われてしまったけど、正直取られてしまうかもしれないという不安が常にあって、そろそろこんな風に追いかけしている場合では無いなとは思っていたけど、同じクラスだと言うのにまだ挨拶すらしたことが無かった。

「で、彼に挨拶でもしたの?」
「それが……まだ出来て無くて……」
「はっ……マジで言ってんのそれ、この一週間の間に挨拶するって約束したじゃん!!  イイ、このままだと可憐はストーカーよ、ストーカー」
「えええっ……」
「明日が金曜日だから、今週中に挨拶するなら明日迄よ、でなきゃ、来週は毎日お昼奢って貰う約束だからね」
「えええっ、美波ちゃんそれは困るよ」
「なら、頑張って!  可憐なら大丈夫出来るわよ」
「……うん」

 こうして次の日、ドキドキしながらとりあえず何時もより早く学校に向かうと、クラスには未だ誰も来ていなくて珍しく一番目になってしまった。

 暫くすると次に来たのが何と私の好きな人……幸人。

「えっと……お、おはようございます」
「ふふっ、可憐だっけおはよう!」
「ちょっと、何が可笑しいんですか?」
「嫌々、だって同じクラスメイトなのに敬語って……」
「は、話したこと一度も無かったので……」
「クスッ、そういえば、そうだったね!  そういえば何時も僕のこと見てるでしょ……知ってたよ」

――カァーッ!!

「何でそんなに僕のこと見てたの?  もしかして僕のストーカー!?」
「ち、違います、えっと、その……幸人くんのことが好きで……ご、ごめんなさい!  ストーカーしてるつもりじゃ無かったんです」
「クスッ!  慌てちゃって、可憐は可愛い女の子だね。  イイよ。僕達付き合おうか?」
「は、はい、お願いします」

 挨拶するだけでも緊張したのに、どういう訳か嬉しいことに二人は付き合うことになった。

「おめでとう!  良かったね」
「えへへ、ありがとう」

 お昼休み、親友の美波が祝福してくれて、購買にある期間限定のスイーツを奢ってくれた。

「そういえばさ、彼の何処に惚れたの?  やっぱりイケメンだから?」
「イケメンだからって思うかもしれないけど、それだけじゃ魅かれないかな」
「えっ、じゃぁどんなとこに魅かれたのか教えてよ!」
「何か恥ずかしいなぁ」
「イイじゃん、親友の仲なんだし」
「う、うん、えっとね、涼しげで澄んだ瞳でしょ、それから、スッと高く美しい鼻梁、程よい厚みのある唇に引き締まった口角、それと顎から首にかけての流れるようなラインが綺麗で……それと」
「えっ、未だあんの?」
「うん……それと、時折見せる無邪気な笑顔と清らかで繊細な佇まいとかかな……えへ」

 気付いたら、思ったこと全てペラペラ話していて、ちょっと美波に引かれてる感があった。

「あ、その……これは……」
「良く眺めてきただけのことは有るわね、一流のストーカーって言うの、プロよプロ……」
「や、辞めてよ! ストーカーじゃないんだから」
「そうね、愛でたく付き合うことになったもんね!」

 その後、可憐は幸人と順調に恋が続き、一年後の可憐の誕生日には、

続き後で書きます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)

続きです
花束をプレゼントしてくれた。

 その花束は真っ白なかすみ草にパステルブルーの勿忘草が散りばめられてい、ふわっと優しくてとても可愛い。

 白いネット仕様のラッピングが使われており、ピンクのリボンでふわっと結ばれ、シンプルだけどとてもキュートで包みまでもが可愛かった。

「幸人ありがとう、すっごく可愛い花束だね」
「うん、勿忘草の花言葉は真の愛、私を忘れないでだよ。お誕生日おめでとう!  これからも喜しくね」
「素敵な花言葉があるのね、うん、これから宜しくね。  えへへ!!」

――七年後――

 高校一年で付き合い、高校二年のお誕生日で花束を貰ってから、毎年幸人は必ずお誕生日にはこの花束をプレゼントしてくれた。

 そして、七年目に大学を卒業後就職して晴れて社会人になってからは、二人は同棲を始め……そして、七年目からは、花束プラスお金に余裕ができるようになったので、幸人は他にもアクセサリーをプレゼントしてくれるようになり、それから半年後に愛でたく結ばれたのだった。

 それから一年経過してからの結婚記念日のこと、幸人はお誕生日だけでなく、結婚記念日にもこの花束も必ずプレゼントしてくれたので、毎年二回は家の中が白とブルーの可愛らしい花束で彩られるように。


――十年後――

 娘が生まれてからの結婚記念日!

「わぁー、ありがとう。  幸人花束ありがとうね、私勿忘草もかすみ草も大好き……もちろん幸人も……出産も終わったし、もう少し痩せなきゃだね」
「あんまり無理すんなよ!  可憐はこのままでとっても可愛いんだから、これからも家族三人宜しくな」
「うん……無理せずダイエットする……えへへ……ありがとう」

 こうして、幸人はそれからも毎年二度花束をプレゼントしてくれている……この幸せが一生続きますように!

――三日月――

2/3/2023, 1:52:34 AM

勿忘草を見つけると、ラッキー! と思う。

何たって、あまり生えてるところを見たことがない。
花も小さいからよく目を凝らさないと見つけられない。

でも、見つけたときはめずらしいブルー具合に釘付けになる。
その辺にたくさん生えているオオイヌノフグリとかとはまた違う、マットな質感の淡いブルー。中心のイエローとのバランス。完璧な五放射の花びら。

/勿忘草

2/3/2023, 1:22:27 AM

「勿忘草色の空」

「私を忘れないでくださいね」

最期に君がくれた
勿忘草と同じ色の
「空」に旅立つ君を見送る

今日が晴れでよかった____

どうしよもないくらい悲しいけれど

あの花のような青空の
穏やかな晴れの日に
君を見送れて
本当に良かった...。

お題「勿忘草(わすれなぐさ)」

2/3/2023, 12:50:57 AM

「それは、何と言う花ですか?」
と聞かれることはよくある。
「〇〇という花はありますか?」と聞かれることもわりとある。
「花言葉が「私を忘れないでください」の花はありますか?」は珍しい。

子どもを保育園に送って行って、泣いている子どもを引き渡し、
ママチャリを飛ばして、
パート先のホームセンターに急ぐ。
最近、店内のDIY売り場から、園芸商品売り場に異動になった。園芸商品の半分は、外にあるので、パート仲間の間ではとても評判が悪い。
暑さ、寒さが堪えると言うわけだ。
それでも、橙子は異動になってホッとしていた。
DIY売り場は埃っぽいし、みっちりと商品が詰まった棚の向こうから誰かの噂が聞こえてくるのに飽き飽きしていたからだ。
パート勤めは、お金を稼ぐ仕事であって、学校生活みたいに馴れ合うものではないと橙子は考えていたが、そうは思わないパートの人間も結構いるのだ。誰かと仲良くしたり、詮索したり、足を引っ張ったり、そう言うことをパート先でやりたい気持ちが橙子にはわからない。
生活のためにお金をわずかでも稼ぐこと、そして家族以外の大人と少し関わること、それ以外は求めるつもりはなかった。
朝礼が終わって、園芸商品も担当している社員を探すと、春に向けての花の苗が大量入荷したので、値札を立てて並べて欲しいとのことだった。
「どう並べましょう」と尋ねると「まあ、任せるよ。球根の時みたいにやってくれたらいいよ」と軽く答える。
この社員は、うるさいことは言ってこないのでありがたい。
花の苗のポッドが入ったカゴをどう並べようかとワクワク考える。
ある程度並べたところで、開店の音楽がなった。人の入りは普通。横目で見ながら値札をつける仕事とカゴの並び替えを続行する。
そこで、最初の質問をされたのだ。
中学校の制服に身を包んだ二つくくりの髪型の女の子だった。
「花言葉…」
「はい。私を忘れないでくださいが花言葉なんです」
「花の名前はわからない?」
「ええとわかるんですけれど、読めないというか…」
とスマホをずいと突き出す。
そこには「勿忘草」と書かれている。
「ああ、わすれなぐさ…ですね」
「これ、わすれなぐさって読むんでんすね!」
心底驚いたような声が微笑ましい。
勿忘草は青い花弁に黄色い花芯の小さい花が咲く植物だ。
ちょうどさっき整理していた苗の中にあったはずだ。
「…もしかしてプレゼントですか?」
「はい。友達が遠い寮のある高校行ってしまうので。何か送りたいなと思って」
「勿忘草の花言葉には「真実の友情」っていう意味も確かあったので、ぴったりかもしれません」
顔がぱっと明るくなる。友達を大切にしているのだろう。苗の場所に案内し、軽くて壊れにくい鉢に植え替えることを提案した。彼女のお財布の中身で払える金額にどうにか収まった。家に帰ったら早速植え替えをしてみると言う。
丁寧なお礼と共に彼女はさって行った。

「私を忘れないでください」
花言葉そのままの女の子だった。
私も今日のこのことをしばらく忘れないもの。
忙しい日々での、ほんの少しの良いこと。

2/3/2023, 12:33:01 AM

『忘れないよ』
地球が飴玉になって誰かさんの口の中で溶けてしまっても 私は忘れないある朝君が忘れたマフラーを走って届けた時みたいに必死になって思い出すだろう あの頃大好きだった絵本を手にとるようにきっと私は思い出す

2/3/2023, 12:29:04 AM

3日目

花言葉

チューリップ(ピンク)
優しさ
思いやり
愛着
愛情
幸福

ラナンキュラス(黄)
優しさ心
魅力

スズラン
意識しない美しさ
再び幸せが訪れる
愛らしさ

ユリ(赤)
暖かさ
願望

ガーベラ(黄)
優しさ
暖かさ
日光
親しみ

沈丁花
優しさ
栄光
おとなしさ

フジ
優しさ
決して離れない

サボテン
優しさ
温かい心
偉大

エキナエケア
優しさ
深い心

スイレン
優しさ
信頼

アーモンド
永久
優しさ
希望
真心の愛

2/2/2023, 11:58:43 PM

春になると、必ずそこには勿忘草が咲き出す。

しかも年々、数が増えている。

そのたび、最後のキミの笑顔が蘇ってくる。


花言葉を知ったとき、僕はこの青紫の花を荒々しく引っこ抜いた。

この花の下から、キミが今にも姿をあらわしそうで。

この手で確かに、この手で…。


#19 『勿忘草』

2/2/2023, 11:51:35 PM

人生を悲観するほどの悲しみに打ちのめされ、何もかもがどうでも良くなったときひとはどのようなことを思い、どのように行動するだろう。
二十代もまだ浅い頃合だったか、昼間は住宅の塗装工事に追われ忙しい時間が過ぎる。夜はパチンコやスロットなど所謂、遊戯台に関わる工事で明け方頃まで作業をしていた。昼間の仕事も請負い件数が一万八千戸と膨大な仕事を抱えていたが、大義であったのは夜間工事である。遊戯店ということもあり、作業のため入店できるのは二十三時過ぎの為とにかく時間に追われていた。遊戯台の入れ替えやサンド機の交換、CPUやランプの交換とそれに付随した配線作業を行わなければならなかった。通常、遊戯台の新台入替や台移動だけなら早ければ二時間から三時間で終わる。しかし、サンド機やランプなど電装工事になるととても時間がかかる。寝るまもなく作業をしていると、不思議なことがよく起きる。三十分ほど意識を失っている時があるが、同僚に言わせれば無言で作業をしていたという。確かに周囲を見てみると、記憶が無い部分も接続作業が完了している。念の為と思い確認してみるが、間違いなく施工しているのだ。その後に同僚も同じような現象に見舞われたが、やはりその時の反応というのは「ごめん、寝ちゃってた」というものである。もちろん同僚は寝てなどいなかった。作業をしていたし会話もしていた。作業の都合上、遊戯台の前に設置された椅子の上を渡り歩くのだが、そこにも特段おかしなところはなかった。だが、同僚にはその記憶が無い。ひとは危機的状況に陥ると、本能が発揮されるという。恐らくこの時の我々は休む間もなく働き詰めであった為、防衛本能が働いて過酷な記憶を消したのだろう。
そんな限界を突き進んだ生活をしていれば、事故というものは必ず起きる。いつものように夜間工事を終えて塗装の工事現場へ移動し、車内で仮眠をとる。朝礼に参加し、各業者の各職長同士ですり合わせを行い作業計画を立案する。流れが決まれば作業開始となる。その日もいつものようにルーティンをこなすように過ごすのだろうと思ったが、それは起きた。私が用意した塗料入りの下げツボが燃えているのを見て、上階を確認すればそこで鍛冶屋が溶接作業をしていた。朝の打ち合わせで取り決めた手順が守られていないための事故だったが、その後に事故が起て続いた。同僚のひとりが脚立に登り、二階の階段手すりを外から施行していたが突然倒れたのだ。すぐに駆けつけるも大事なく、何が起きたか訊くも分からないという。そして、午後の作業で今度は私が事故に見舞われたのだ。三階の共用廊下に脚立を二脚立て、アルミ製の歩み板を渡してその上で作業をしていた。歩み板の上は非常によく揺れる。というのは上下にたわむのだが、普段からこのような作業をしている為に何も感じない。
突然だった。気がつけば一階に墜落していたのだが、これ幸いに足から着地した為大事はなかった。大事はなかったが、着地の際に右脚のみで着地をしてしゃがみ込んだことが原因だろう、靭帯が損傷したのか足が動かない。激痛で苦しんでいるところに同僚が駆けつけてきて、声をかけてくれた。曰く、私は何故か歩み板のない方向へ一歩踏み出したという。この一言で合点がいった気がした。というのは、墜落する間際に何故か分からないが私には今いる場所が地面のように思えていたからだ。命こそ助かったものの、その後半年は右足は思うように動かなかった。
人間の本能の話に触れたが、限界を超えた先にあるのは本能さえも働かせぬ危険性が潜んでいる。自意識の欠如や意識耗弱、注意散漫や放心状態はどれだけ意識して制御しようとも能力その物が働かなければ意味が無い。
事故からしばらく経ち、私は勤めていた会社を去り知人と起業した。そして人に騙され途方に暮れ、何もかもがどうでも良くなった。そんな時期を乗り越えた先にも、不運というのは執拗についてまわった。馴染みのタイヤ屋で冬タイヤから夏タイヤへ交換作業をしてもらった帰り、国道4号線をのんびりと運転していたときだった。先の信号交差点が赤信号だったため信号待ちの車列に加わり、青になるのを待っていた。すると大きな衝撃を受けた。理解するのに数秒も要さなかった。追突されたのだと分かり、正常に動かないタイヤを引きずりながら路肩へと退避させる。見れば私の車は後部が大きく潰れており、追突した車両はエンジンが剥き出しになっていた。あまりの衝撃とショックで吐き気を催したが、何よりも身体中が痛い。救急搬送の後に一週間の療養を余儀なくされたが、具合は良くならない。それでも復職し、いつもの生活に戻るのだが再び追突事故の被害に遭ったのだ。一度目の事故から実にひと月後のことで、症状はより一層の悪化の道を辿っ。
秋から春にかけて私の下腿部は力が抜ける時があるのだが、国立病院で診てもらっても何処に行っても原因が分からないという。強いて言うならば、過去の様々な事故が原因で細かい神経などが損傷している可能性があるのだという。この先、きっとこの症状に悩まされながら生きていくのだろう。これは、私にとっての悲話とでも言おうか。
暴力で支配された会社で休みなく働かされ、事故に遭うも治療の機会は貰えなかった。労災に次ぐ労災。そして立て続いた交通事故によって、私の体はボロボロになってしまったようだ。これまで生きているだけで儲けものだと私は口にしてきたが、これに間違いは何一つないと思っている。なぜなら、こうして語ることが出来る命がここにあるのだから。そして、美味しい食事を楽しみ睡眠を貪り生きているのだから。そして、これらの経験は私にとってかけがえのない財産であり私にはなくてはならない価値を持っている。そう、参考文献が沢山詰まった書棚のようであり情報の詰まった辞書のようである。これ故に、こうした文章を詰まることなく書き出すことができるのだから。

勿忘草には悲話があるという。ドイツの悲話だが私の体験してきたことなど、なんと小さく見えるだろうか。霞んでしまって何も見えやしないのではなかろうか。物事には意味や由来、所以などがある。それは人の人生にもあてはまるだろう。どのように生きてきて、どんなことを体験し経験してきたのか。そして、そこから何を得たのか学んだのか。人を構成するものは、性格だけでは無い深い深い人間味だろう。そして、その経験には浅いも深いもない。肝心なのは、自分がどれだけの想いを持っているかだろう。
ひとつひとつのことに意味を持たせるのも、何かを見出すのも自分次第だ。「勿忘草」という花は青く美しくその名もまた愛おしいが、その悲話はとても胸が苦しく痛む。故に花言葉もまた、とても悲しく寂しいと思える。そして、それが惹き付けてやまない魅力なのだろう。
法華経には「十如是」というものがある。深く語ってしまうと、元々長く退屈な話がさらに長くなってしまう。よって簡単に掻い摘んで話をしてみよう。人には、そのひとの存在そのものの影響というものがある。その人自身がもつものが、主マウイに与える影響というものだ。これは何も悪影響だけを言うのではなく、善い影響についてもそうだ。例えば「長渕剛」という歌手がいるが、長渕剛氏は魂と情熱の込めた歌を力強く歌う。すると、これを聴く人々は感動を覚えたり、勇気を貰ったりと心を動かすのだ。その事で人々は彼に惹かれ、彼をもっと多くの人に知って欲しいと思い方方で目を輝かせ語るだろう。それを聴いた人もまた彼に興味を持ち、その歌声を聴いてその魅力を真に知る。
たくさんの人々の声が歌手「長渕剛」を、とても強く大きな存在として世に生み出す。彼は、更に更に多くの人々の目にその姿を焼き付け、耳に刻み付けるのだ。

さて、存在についての話はこの辺りでやめておくが「勿忘草」という花。その悲話あっての名を冠し、花言葉を持つ。そして、この花を愛するひとはこの背景も含めてその魅力に惹かれている。


さあ、人生とは様々な経験をしていくものである。そしてそれはその人をその人たらしめるものである。このように花や人になぞらえて、表現をすることで人生において悲観するような出来事も無駄ではないとよく分かるだろう。花が花言葉をアイデンティティとするならば、いっそのこと自分の辛い話も自分だけの価値を見出してアイデンティティにしてしまえばいいのではないだろうか。

2/2/2023, 11:25:55 PM

(忘れな草)


私を忘れないで

その草は言った。

けれど「私」にはわからない。
その草は誰の気持ちを代弁しているの?

2/2/2023, 11:23:05 PM

勿忘草

もし僕が、花を取りに行って、川に流されてしまったとしても、僕を待つ人に「忘れないで」とは言わないだろう。

そもそも泳げないし、きっと話せない。
これから居なくなろうとしているのに、待つ人に辛い約束をさせるなんてできない。

花と一緒に流れに身を任せて、ただ静かに沈んでいく。



本当に居なくなる人は、自分の意志を貫くために「これから居なくなります」なんて、言わないんだよ。

何回も何回も、やっとの想いで伝えた言葉に返ってくる、否定や寄り添いのない言葉に傷付けられているから。

伝えることを諦めて、その顔は寂しそうにでも穏やかに笑ってる。


ねぇ、だからさ。僕のことなんか忘れて?

2/2/2023, 11:05:16 PM

大っ嫌い。

こいつもあいつも、みんな大っ嫌い。

私のことバカにして楽しんでるんでしょ?

そうやって自分のことだけ守って生きてくんでしょ?

そんな人生ならいらないじゃん。

なんであんたたちみたいなのが生きてるの?

あームカつく…ムカつくムカつく。

…なんて、考える日に私は薬を飲む。

勿忘草のように、嫌なこと全て忘れさせてくれるから。

ほら、今日もまたリセット。

新しい私は、今日も生きれる。

2/2/2023, 10:59:57 PM

勿忘草

誰にも見向きされなくていい
世界でたったひとりのあなた
あなただけは私を忘れないで
それがたったひとつのねがい

2/2/2023, 10:51:32 PM

同じ茎から同じ花を咲かせていた。
 淡い水色の小さな花。ひとつでもとても可憐に見えるのに集まっていると、妖精のブーケの様でかわいらしい。私が目に止めたものはぎゅっと寄りすぎな気もする。

「案外、寂しがりやさんなのかな」

 周囲の花壇にも同じ花が咲いて、背の高いものがポキリと折れてしまっていた。
 重みか風か、それとも小動物のいたずらか。これでは萎れてしまう。

「寂しいかもしれないけど、私の部屋にどうそ」
 浅い花瓶と言えない容器に1本だけ差した。部屋が花を中心に色付いた感じがする。こんなに小さな花なのに。

 ポキリと折れてしまった『勿忘草』は私が持ち帰るとき大急ぎで「私を忘れないでね」と、花壇の友人達に告げていたのかもしれない。可哀想なことをしたかも…。

 花言葉になぞらえて彼に話すとそっと容器を持ち上げて
「ここなら花壇が見えるよ」
 窓際に移動させ、友人達に会わせてくれたのだった。

2/2/2023, 10:42:33 PM

勿忘草(わすれなぐさ)

花言葉は 私を忘れないで
何だか 切なくもあり 誰でもが願う言葉かも
人間何処かに 私はここにいるよ
と 認めてもらいたい気持ちがあるはず
亡くなるときにも そう願うような気がする
自分は一人で問題ない と主張している人でも 心の奥底の秘めた部分に隠れているはず
でも 教科書にでも載らないかぎり みんな 忘れられるのが自然だ
それでも亡くなるとき 自分を忘れないで
と 願いそう
弱い自分です😁

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