勿忘草(わすれなぐさ)』の作文集

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勿忘草(わすれなぐさ)』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/2/2023, 8:23:01 PM

カンカンカン
電車が 私の前に迫ってくる
早く楽になりたい
許せない
消えろ 消えろ 消えろ
もう何も考えたくない……

カンカンカン…
小さいニュースに私の名前が流れる
楽しんでたくせに。散々苦しめて追い込んだくせに!
数年経つともう誰も私を覚えていない
誰も覚えていない
誰も覚えていない
誰も覚えていない

永遠にあの日々を繰り返し続けている。
そしてまた踏切の前に立つのだろう。


私を忘れないで
〔勿忘草〕

2/2/2023, 7:52:55 PM

勿忘草

花言葉は
「私を忘れないで」




忘れて
忘れて欲しい

もう
欠片も思い出さないで


涙で封をした
あの手紙は捨てた


愛したのは
貴方だったのか

優しい
あの時間だったのか


思い出さえ
定かではなく

もう
忘れたと言って

声も聞こえない



月日は足早

もうすぐ来る


目覚めても泣かない
雪解けの季節と



貴方を


思い出さない日



「勿忘草」

2/2/2023, 7:24:37 PM

わすれていいよ。
わすれられるものなら。

私は彼女に、最後の贈り物をする。
波に揉まれながら、彼女の好きな花を投げる。
息も絶え絶え、水の世界。
泣き叫ぶ彼女の顔。

きっとこれで彼女の心はずっと、私のもの。

2023/02/02『勿忘草』

2/2/2023, 6:49:27 PM

あの時の気持ちも
あの時の表情も
交わした言葉も
触れた温かさも
触れた心も

忘れたくない
忘れないで

合言葉は『勿忘草』
目印に『勿忘草』

2/2/2023, 5:58:50 PM

「私を忘れないで」

彼女はそう言う。
私は、それに答える為に

勿忘草を君に贈る。

「君もね、忘れないで」

2/2/2023, 5:30:17 PM

「ねぇねぇ、優くん」
「ん、なに?」
「もし私が死んでも…」

君は

その次の日に

死んだ。


彼女が死んでもうすぐ10年が経つ
彼女の部屋には遺書があった。
彼女はいつ死ぬかわからないからと、成人した頃から毎年遺書を書き換えていた。
僕と彼女はまだ結婚していなかったけれど
遺書は彼女の母が見せてくれた。
何度も何度も読み返して
涙の跡だらけになったそれを
僕はまだ持っていた
『早く孫の顔が見たいわ』
親にそう言われて
僕は「忘れなくちゃいけない」ということにやっと気が付いた
もう30代だし
結婚して
子供を産んで
あれ
僕は
女?

なんでなんだ?
なんで彼女と付き合ったことを隠さないといけないんだ?
なんで
なんで
「なんで僕は女に産まれたんだ?」
生暖かい雫が僕の頬をつたった

そのあと僕は泣いて
泣いて
気が済むまで泣いて
思った
もう、逃げたくない
逃げない

「もし私が死んでも、私のこと忘れないでね」






【勿忘草の花言葉】
私を忘れないで

2/2/2023, 5:19:30 PM

ワスレナグサの語源を知っているだろうか。
ドイツのとある伝説が有力な説らしい。
簡単にまとめると、こうだ。

とある騎士が、恋人のためにこの花を摘もうとして足を滑らせ、川の流れに呑まれて命を落とした。
彼は最期に「僕のことを忘れないで」と恋人に言った。
彼女は、愛する人の言葉を忘れず、生涯この花を髪に飾り続けた。

悲しい終わりを迎えても、その愛は永遠のものであった。
正真正銘本物の愛が、二人の間には存在した。
そんなラブストーリーが、この花の背景にはあったのだ。
____そんなロマンチックで素敵な話に聞こえる。
しかしこの伝説、よく考えると、割と恐ろしい側面もあるのではないだろうか。
私には、まるで彼が最期の言葉で、恋人の愛情が半永久的に自分に向くように仕向けたように思えたのだ。

ワスレナグサの花言葉の一つは「真実の愛」。
この騎士が、死の間際になんとかして恋人に伝えたい、と思った言葉は「自分のことを忘れないで」だった。
だからきっと、騎士が恋人を愛していたのは本当だろう。
そして彼は、恋人の自分への愛を補強した。
自身の死によってそれが失われることの無いように。

私にとって、それは一種の呪いのように思えた。
この騎士もその恋人も、きっと彼の言葉をそうは思わなかっただろうが。

私がこの伝説を通じて恐ろしいと感じたことは、他にもある。
ワスレナグサのもう一つの花言葉は「私を忘れないで」。
この花の日本語名は「勿忘草」。
英語名は「forget-me-not」。
ドイツ語名は「Vergissmeinnicht」。
いずれの言語でも、名称自体が「(私を)忘れないで」という意味を持つのに、花言葉にも同じ意味の言葉がある。
まるで誰かに念を押されているような気がする。

…もしも例の騎士の恋人があの後、騎士のことを忘れて生きていたら、一体どうなってしまっていたのだろうか。

2/2/2023, 5:18:30 PM

【勿忘草(わすれなぐさ)】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】

2/6 PM 0:50

「そういえば、古結(こゆい)たちは
 その青色が好きなのか?」

 学食で昼飯を食べ終わって、
 教室へ戻る道すがら、ふと聞いてみた。
 古結の着ているスクールカーディガンの色。
 柔らかで明るい青ではあるけれど、
 冬に身に纏うには寒そうにも見える。
 思い出してみると、宵の着けていた
 スヌードと、真夜(よる)のマフラーも
 こんな青色だった気がする。

「あ、この色? これはねぇ、勿忘草色に
 近いのを選んだんだ~」
「勿忘草?」
「うん」

 確か、英語では『forget-me-not』。
 『私を忘れないで』という意味を持つ花。

「勿忘草の花言葉は、『私を忘れないで』
 だけじゃなく、『真実の友情』って
 いうのもあるんだよ」

 すかさず真夜が解説する。
 それを聞いて、花言葉の意味も含めて、
 この色でお揃いなことが、3人にとって
 重要なのだと分かった。

2/2/2023, 5:08:25 PM

僕は、勿忘草を見るといつも
思い出す……
死別した彼女の好きな花……
それが勿忘草……
「私を忘れないで。」
そんな花言葉……
まるで自分の死を予言していたかのような、花言葉だ……
彼女の死因は事故だった……
相手のドライバーが居眠り運転をしていたらしい……
お父さんと彼女でお母さんの病院に向かっている途中事故にあったらしい……
その時僕は、電話がかかってきているのにも気付かず仕事をしていた……
彼女が苦しんでいる時に仕事をしていたのだ…… 
彼女が亡くなったと聞いたのは、事故が起きて3時間経過した後だった……
僕は、病院まで行って彼女の遺体を目にした…… 
「ご本人で間違いないですね?」
看護師さんがそう言っていた……
だが頭に入ってこなかった……
彼女が死んだ?何かの間違いだ……
だって数時間前まで笑顔で話していたじゃないか……   
LINEだって返していたじゃないか……
「どうしてなんで……
なんで君なんだ……」
今まで流したことが無いくらいの量の涙が目から、こぼれ落ちてきた……
霊安室には、彼女の母親の鳴き声が響き渡っていた……
「どうして私を置いていくの……」
母親が言った……
僕だって言いたいことは、
山ほどあった……
「どうして先に行ってしまったの?
まだ好きも伝えてないよ……
プロポーズもしてないよ……
ご飯も食べに行きたいって、
言ってたでしょ?
ねぇ帰ってきてよ……お願いだから……
1人にしないでよ
僕これから、
どうすればいいの?
ねぇ答えてよ……」
そんな数々の言葉を口にした
だが当然返事が
帰ってくることは、ない……
そんな事件から、5年経った……
僕は、当然歳を取り今年30歳になる。
今日は、彼女の命日だ……
お墓参りに行く前に彼女の大好きな勿忘草を買っていこう……
「私を忘れないで」
という花言葉の勿忘草を……

2/2/2023, 4:57:03 PM

先輩は懐いた猫のように私の膝枕を強請る。
「ねぇ。いいでしょ?」なんて図々しく首を傾げてみせた。さらりとした長い髪から覗く耳朶は少し染まっている。ふてぶてしさも補強してしまうほどの愛らしさ。美人というものは卑怯だ。翻弄されているというのに、風船みたいなふわふわとした心地になる。意地悪で狡いこの人は分かっていて、愉しんでいるのだろう。それが少しだけ癪だった。

2/2/2023, 4:27:10 PM

短い髪の間から
ぽろぽろと記憶が
零れてしまって

引き出しにあった
使いさしのノートに
端から書きつける

表紙に咲く花と
贈ってくれた人の名は
最初のページに書いてある


/ 勿忘草(わすれなぐさ)

2/2/2023, 4:26:26 PM

わたしが好きだと言った香水を
あなたは いつも付けてきてくれるから
期待してしまったんだよ

あなたも この香りを纏う時に
わたしのことを思い出して

#勿忘草 #わたしを忘れないで

2/2/2023, 4:18:23 PM

私のことは忘れないで、たとえどんなに切ない恋だとしても、私の心に刻まれるのです……

2/2/2023, 4:02:49 PM

愛したことを忘れないで
あなたに愛されたことを忘れないでいたい
だから死ぬまで囁いて
愛してるって、永遠だって
好きじゃなくて愛してる
誰よりも
あなたに毎日贈るの
勿忘草を

2/2/2023, 3:57:54 PM

尾崎豊の歌の歌詞にあったなぁ。曲名はなんだっけ?
ってか勿忘草ってどんな植物なん?
でも、ノスタルジーな気持ちにさせる言葉だね。『勿忘草』

2/2/2023, 3:57:48 PM

「……明(あかり)!」
 俺は勢いよく病室の扉を開ける。そこには、ただ黙って外の景色を眺めていた。
「明……無事か?」
 早歩きで彼女のもとへ向かう。すると、ゆっくりとこちらを向いた。
「あか……り……」
 そこにいたのは、明ではない人だった。いや、明ではある。ただ、なんと言えばいいのか……抜け落ちているような、どこかぼんやりしているような。上手く言葉にはできないが、とにかく、俺の知っている明ではなかった。
「……お見舞いのお花、持ってきたよ。明」
 花瓶に、さっき花屋で買ってきた『勿忘草』を挿す。鮮やかな青色で、小さな花を咲かせている。これは、彼女の大好きな花だ。「可愛らしい花よね」と言って、微笑んだ彼女は、とても天使のようで美しく、思わず一目惚れしてしまった。
 そんなこんなで、俺は彼女と恋人関係を築いた。今日は、俺たちが恋人になって一周年。だからこそ、彼女の喜ぶものをプレゼントした。本当は、こんな場所でするはずではなかったのだが。青信号だったのに、信号無視の車が突っ込んできて、明は重傷を負った。あの場に俺がいたら良かったと、何度思ってきたことか。
 俺は辛さに目を伏せていると、ふと声が聞こえた。

「……誰だか分かりませんが、ありがとうございます。きれいな花ですね」
「……そうだね」

 やっぱり。やっぱり、そうだったか。俺は病室を出て、その場にへたり込む。涙が溢れ出て、止まらなかった。

『私を忘れないで』いや、『あなたを思い出させる』。
俺が。ゆっくりでも。

〜勿忘草〜

2/2/2023, 3:55:59 PM

冬の気配が薄れていく。
そしてはじまる新しい季節。小さな青い花も綺麗に咲いた。
そう、「勿忘草」
この花が咲く季節、私はあなたと出会いました。

2/2/2023, 3:48:13 PM

誰かと誰かがぶつかり合って
終わらぬ夏がそこにある

誰かの怒りに火がついて
彼らの悲しみが燃えあがり
あの娘の憎悪が焼け爛れ
僕らの絶望が地に堕ちる

ぶつかり合って
混ざり合って
離れて
もう一度集まって

灼熱の季節を生きている
終わらぬ白夜を生きている
あまりに眩しい光の中で
火だるまになって生きている

夏の暑さに当てられて
僕らはきっと越えられない
あっというまに燃え尽きて
灰になって終わるでしょう

いつか季節が変わったら
あの雲がかかる峠の先で
冷たい風を受けながら
僕とあなたの二人だけ
永久に共にいたいのです

だからどうかそれまでは
僕らはどうかそれまでは
季節が変わるその時までは
季節の向こうで会うために

「−勿忘草(わすれなぐさ)−」

2/2/2023, 3:30:27 PM

ちらつく勿忘草に 魔法をかけて
シンデレラが唄ったこと 同じように詩ってゆく
何も叶わないけれど
少し残った雪解けは 私にあどけなくささやいて
何も残らないけれど
あとどれくらい愛という言葉
覚えていられるのやら

掠っていった野良猫は きっとあの心のままでいて
私もきっと同じと 思ってはいけませんか
プリズムの中に 私はどこにもいない
悲しい雪だるまの中に 私はどこにもいない
車のクラクション響く太陽に 蝉はどこにもいない
ただ 塀がページになり 出来上がっていく
実験台が 私はそこで靴を刺した
乗り越えるなんて言わないで 暖かいココアの味なんて
詭弁にいうかもねでもね
やっぱり知らなきゃ生きてなんかいけない事だ

2/2/2023, 3:24:13 PM

勿忘草

あなたが贈った
この花に別の意味が無いか
僕は聞くことが出来なかった。

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