『力を込めて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【力を込めて】*121*
力…ジャムの瓶蓋開ける時!あれ、カタイのあるよね
あっ後腕相撲したなぁ
なんだろ、荷物わりと重いのも持てる方だから
てっきり握力強くて腕相撲も強いんだって思い込んでたけど…
ダレニモカテナイ(泣
使う力の部分が違うのかなぁ
右利きなんだけど、腕相撲もコーヒーカップ持つのもスマホも…左がしっくりくるんだよね〜
ちなみにケンケンも左足!
隠れ左利きなのかな笑
毎晩、ハイネは十二時の鐘が鳴るまでは、家主の帰りを待つことを習慣としていた。彼が鐘が鳴るまでに家に帰ってくることは殆どない。どちらかというと不要な習慣だと思わず自嘲してしまう。しかし、お仕着せの妻であろうと、妻という身分なのだから、家主である夫の帰りを待つのがよいのだろうと考えて、ずっと続けている。
ゆっくりとブランデー入りのホットミルクを啜りながら、時が流れるのを待つ。遠くから聞こえる音に耳を傾けながら、とろとろとした睡魔と戯れていると、玄関のベルが鳴った。
睡魔を蹴飛ばして、急いでハイネは玄関へと走る。ハイネが玄関扉を開けると、そこに立っていた男は驚いたように彼女を見つめていたが、すぐにぱっと輝く笑顔を浮かべた。逆にハイネは、その姿を認めて、大きな溜息をついた。
(……まあ、今日も酷い有様だこと)
彼の着ている軍服は上から下まであちこち穴が開いているし、埃か泥か、それとも血なのかわからないが滲んで汚れている。何を生業にしているのか知らないが、こうやって毎回衣服を汚して帰ってくるのはやめてもらいたいものだ。
「お帰りなさい、あなた」
彼女の言葉に彼は嬉しそうに答えた。
「まだ、起きてたんだね、ハイネちゃん」彼はそこで一旦口を噤むと、気づかわしげに彼女を見た。申し訳なさそうに眉を八の字にしている。「もしかして、起こしちゃったかい?」
「いえ。たまたま起きていただけです。お気づかいなく」
そう言いながら彼女は彼に近寄ると、彼が持っていた上着を引ったくった。ざっとそれを検分すると、彼に向かって言う。
「傷の手当てをしますから、寝室に来てください」
有無を言わせぬ口調に、彼は頷くことしかできなかった。
二人並んで寝室に向かう。寝室には彼がいつ帰ってきてもいいように、ハイネは色んなものを揃えていた。彼に寝台に座るように命じ、彼女は手当ての準備を始めた。コットンと消毒液、ガーゼと包帯、そして濡れたタオル。
振り向いて彼の様子を見て、ハイネは再び溜息をつく。シャツを脱いで露わになった彼の上半身には、腕や腹部に多数の切創や擦過傷があった。しかし、一見したところ深い傷はなさそうだ。
内心でほっと胸を撫で下ろし、ハイネは傷口の消毒を始めた。ひどく滲みるだろうと哀れみを覚えたが、遠慮容赦なくハイネは消毒を施していく。時折、彼は呻き声を上げるが、彼女は無表情を務めた。
「あなたが何をなさっているのか存じ上げませんけど、毎度毎度、怪我をして帰ってくるのはやめてください」
「ごめんごめん」
彼女の言葉にいつもの調子で軽口を叩こうとした彼は、彼女の手が震えているのに気づいて口を噤んだ。
ハイネは彼の頬に消毒液を含ませたコットンをあて、優しく血を拭いながら、小さくこぼした。
「……ヴィルヘルム、心配させないで……」
彼は彼女の腕を掴むと自分の方へと引き寄せた。体勢を崩して倒れ込む彼女を抱き留めると、強く抱きしめる。
「ごめんね。これから気をつけるよ、ハイネちゃん」
そうしてください、と彼女は彼の腕の中でつぶやいた。
力を込めて
今年の夏は暑かった!家の中に居ても、暑くてゲンナリでした。
夕食の調理の最中、熱中症になりかけました!何とかしなちゃと冷蔵庫から経口補水液の◯◯-1を取り出し、ペットボトルのキャプを力を込めて‥‥
開かない!開かないの!
そういえば、最近手の力が無くなってきたと感じてました。これが老化なんだと実感。
手に力が入らず、焦りに焦って、最後は、足でペットボトルを挟んで、両手で力を込めてぐいっと何とか開けたの!
一気にグイグイ飲みました。それから何とか落ち着き、事なきを得ました。焦った〜!
たまには力を込めて何かをして、自分の身体が衰えてるの体感した方が、良さそうですね。
白い雪
私は、昨日友達と大阪に行った。
電車に乗りながらワクワクしていた。
大阪は、私達がいる街とは、全然違くて人を避けながら歩くのが精一杯だった。
大阪の駅に着いたら、シンデレラのように鐘が大きくリンドンと鳴り響いた。雑踏と鐘の音に圧倒された。
私達は、とあるビルの9階のゲーセンに行ったの。
コロナ禍で、なかなかコスプレなんかが出来なかった時代だ。(3年〜4、かな?)。
こんな風に、書くとゾン100のようで面白いかもです。🙏
スケルトンのエレベーターに乗り、いざ9階へーー。
何回か降りる場所を間違えた。(^_^;)少年ジャンプのお店がありました〜。
夏音ちゃんがスマホを片手に、パシャリと、ハイキューや、ヒロアカや、鬼滅の刃などと、写真を撮りまくっていた(^_^;)
私達が、住む街より規模が大きいな〜と、感じた。私も、すご〜いな〜と想った。✨♫
夏音ちゃんが、でしょう♫と、言いたげな顔している。せっかくなので、ジャンプのお店も私達は、見学することにした。
ワンピースのルフィーのオブジェとゾロのオブジェがあり、私達を出迎えてくれた。
柱には、ワンピースのルフィの背丈やハイキューのキャラの身長も書いてあった。ーー案外、低いな〜と、夏音ちゃんは言っていた。
でも、こんな風に、していたらまるで、存在するようだな〜と私は、想った。不思議な感覚。
ワンピースのグッズやハイキューやヒロアカや鬼滅の刃や、兎に角いっぱいグッズがありました。(+_+)✨
出口でを出てから、9階に行き、ホントに、いざゲーセンへ。
受け付けする前に、コスプレの衣装を見ることにした。
でも、ネットで、見るよりかは、ちょっと少なめだった。
夏音ちゃんは、ポリㇲの衣装で、陽葵ちゃんは、カワイイメイドさん風のコスプレの衣装で、私は、ミリタリーの紺色の制服にした。
受け付けで、お金を払い、利用規約に名前を書いた。
店員さんにのお姉さんが何かあったらお声をかけて下さい😊と言ってくれた。伊之助みたいに、ちょっとだけ、ホワホワした。(*´∀`*)
奥にある、更衣室で、着替えた。夏音ちゃんは、ビシッと決まっていた。陽葵ちゃんは、言うまでもなく、カワイイ〜🍓
私は、乃木坂46のサイレントマジョリティー的な紺色の制服だった。もうすぐ、ハローウィーンだけどハローウィーンメイクは、❌でした。
店員さんのお姉さんが『どうでしたか〜??』と、親切に訊いて下さいました☺神対応だぁ〜。✨(*´∀`*)感謝しか勝たんです⭐✨
おまけに、店員さんのお姉さんのオススメのプリ機もちゃっかりと訊いていた。『ハルイロセカイ♫』と、教えて下さいました☺🙏
夏音ちゃんと陽葵ちゃんと私で、みんなで、キャラになりきった。陽葵ちゃんは、可愛く、上目遣いで、唇に人差し指をあてて、内緒🤭のポーズだぁ〜💞
夏音ちゃんは、キリッと胸を張り、顎に指を添えてイケメンポーズ⭐私は、それなりに、ピースをしたり『かいしんのいちげき』ポーズなんかした^_^♫
それから、この機種のプリクラは、、期間限定で、ツイステとの、コラボしていた。夏音ちゃんとのテンションは、また上がった。
らくがきをして、プリクラをみんなで見て楽しんだ。www
店員さんのお姉さんが『どうでしたか??』と、私達が帰って来ると訊いてくれた。もちのろん、楽しかったで〜す(#^.^#)Vと、私達は、返事した。
更衣室で、また着替えて《店員さんに衣装を返しえ、お礼を言って後にした。
マクドナルドで、クールダウンをすることにした。私は、メロンソーダで、夏音ちゃんは、ファンタグレープで、陽葵ちゃんは、シェイクのバニラだった。
私達は、それぞれに、おしゃべりをしながら、余韻を楽しんだ💛♫
何処からか、音楽が聴こえた。夏音ちゃんとさが、まだ、時間があるから聴いてく?!と言った。
ザザンオールスターズの『いとしのエリー』をちょっど、歌ってはりました🎤男性二人組。
私達は、疲れていたので、地べたに座り歌を聴いた。
夏音ちゃんが、ゆずみたいだネ〜と、小声で言った。
ギャラリーもそこそこいました。
次は、『スキマスイッチの奏』を歌われました♫何となく、秋の風景に何処となく似合う歌っ‥‥。🍁
私は、胸にあるカバンをギュッと抱いた。
曲が終わって、女のコお兄さんに、お菓子をプレゼントしていた。素敵なシーンだな〜と想った。^_^♫
夏音ちゃんが、次で最後だからネとコソッと私と陽葵ちゃんに言った。
キンキさんの『愛のかたまり』だった。♫すてきステキ素敵💛(*´∀`*)♫
私は、こんなフレーズが心に止まったの。
『ーーいっぱい、ステキになってね〜♫』と好きだけでは、なくてこういう想いも大切なんだ‥‥。❄と、ツンと切なくなっ胸が震えた。(T_T)
本当は、泣きそうになってさた。(´;ω;`)タイムリミットに、なったので、私達は、帰ることになった。
私は、素敵な歌わわ聴いたかは、届くように『ありがとうございました❢』と、言って踵を返した。
夕方の帰り道は、ひんやりと冷気がした。
終わり
どういう時に”力”を込めるのか
ムカついた時、負けたくない時、死のきわに
感情から、力とは込められている
なら、振り上げても振り下ろした力はどこへ行くのか
それはもう自分の中で一周して、消える
スッキリなんて一生しない
#力を込めて
リングの上で馬鹿でかいアナコンダに全身を締め上げられる。
メキメキと鳴る背骨、生温かいアナコンダの身を必死でタップ。
「ぐえぇ」という自分のうめき声にハッと目を開けた。
カンカンカンッという音が聞こえたような気がしたが、どうやら夢だったようだ。
よかった、寝起きのぼんやりした頭でそう思いながら起き上がろうとして。
背後から回されていた君の両腕に起床を阻まれた。
……さて、もう一眠りするかな。
テーマ「力を込めて」
煮え切らない態度にしびれをきらして、力を込めて、あの人の背中を押す。
あの人の身体はゆっくりと地下の深淵に消えていった。
辺りには、人の悲鳴のような音が響き渡っていた。
(力を込めて)
力を込めて
作者:ノワール
??「お母さん、あのね…」
??「お母さんちょっと忙しいからまた後ででもいい?」
??「あ、うん…ごめんなさいお母さん」
母「ううん大丈夫よ、それじゃあ仕事行ってくるわね」
??「うん、わかった」
??「今日も仕事なんだ…土曜日に買い物いこうって約束したのに…忘れちゃったのかな…」
私、雨宮 凛は玄関を見つめていた。
凛「また1人でいなきゃいけないんだ…でもわがまま言ったら困らせちゃうし…。…勉強しないと。またいい点取らないと…」
私の母親はいつも忙しそうで、私が小さいここに父親はなくなっていた。そのため中1の私の学費を補うため働いているのだった。
凛「いつもお母さんは頑張ってくれてるんだ…私が悪い点を取ったら悲しんじゃう、だから…頑張らないと…」
ふと外を見ると、母親と楽しそうに遊んでいる子どもたちが見えた。私はそっと目を離し、勉強に取り組んだ。
凛(集中しなくちゃ、遊んでる暇なんてないんだから…)
そう思うのに、心がなぜかモヤモヤしていた。そんなこんなでいつの間にか夕方になっていた。
ガチャっと音がする。
母「ただいまー」
凛「お母さん、おかえり」
母「遅くなってごめんね、今から夕飯作るから待っててちょうだい」
凛「うん、ありがとう。……ねぇお母さん、明日は休みなの?」
母「ええ、休みよ。久々の休みだからゆっくりできるわ」
凛「!じゃあ明日一緒にーー」
母「家で一緒にゴロゴロしましょうか?ふふっ楽しみね」
凛「あ…」
凛(そう…だよね、疲れてるんだから無理させちゃ駄目だよね…)
母「…?凛、どうしたの?具合い悪いの?」
凛「…っううん、明日は家でゴロゴロしたいなぁって…」
母「ふふっそうね!それじゃあ夕飯作るから」
凛「うん…じゃあ、部屋で勉強…してるね」
母「いつも偉いわね、これなら今回のテストもいい成績取れるわよ!頑張ってね」
凛「…っ、うん…じゃあ、できたら、呼んで」
そういい逃げるように部屋へ向かう。
凛「…っ、うぅ…っ」
なぜか涙が止まらない、拭っても拭ってもあふれる涙と感情は止まらない。
しばらくして落ち着いた頃に「ご飯よ〜」と言われリビングへ向かう。
母「あら?目が赤いけど…どうしたの?」
凛「ちょっと、目が痒くなって。もう大丈夫だよ」
泣いていたことを悟られないように笑う。
母「そう?ならいいけど…」
凛「うん、早く食べようよ、お母さん」
母「そうね、いただきましょうか」
いただきます、と言って食べ始める。世間話しをしたりして時間が過ぎていく。けれど心の中にあるモヤモヤは一向に晴れない。
母「あ、そうそう、明日映画見ない?」
凛「え?映画…?」
ということは一緒に外出出来るということ。あまりの嬉しさに、うんっ!と大きく頷いた。
母「何を見ましょうか?家でみるなら…これがいいかしら」
凛「…え?」
うかつだった、疲れているのだから家でみるのが普通だろう。期待した自分がい悪いのに、それなのに、何かが切れた。そして気づいたら言っていた。
凛「…で、…るの?」
母「どうしたの?凛」
凛「家で、見るの?」
母「え…?」
凛「今日、本当は一緒に買い物いく予定だったんだよ…?」
母「それは、ごめんなさいね…また埋め合わせするからーー」
凛「そうやって!いつもそうやって!」
母「…っ!?」
凛「私、ずっと我慢してた…一緒に居たいけど私のために働いてくれて…だから言えなかった…っ」
母「り、凛…?」
凛「ずっと1人で…勉強しなくちゃいけなくて、成績悪かったら悲しむだろうからって頑張ってた…っでも頑張れば頑張るほど苦しくて、悲しくて…っずっと…」
そうして、一番言いたかったことを言った。力を込めて。
凛「ずっと寂しいの!一緒に楽しいことしたいの!ずっといたいの!」
泣きながら、それでもはっきりと伝えた。
母「凛…」
凛「…っごめんなさい、私ーー」
母「ごめんね、凛…ずっと、辛い思いさせてた…っこんなお母さんで、ごめんなさいっ…」
今夜は色々といい刺激になりそうだ。
あとがき
長々とつまらないものを申し訳ありません、初投稿なので慣れませんがこれからよかったら見に来てください。
ノワール
「何も出来ないや…。」
霧で 視界が白んで
君の笑顔が 霞む
二度と変わらない 白黒の笑顔
夢なら醒めろ
お願いだから 戻って来てくれ
もう一度だけ この手に…
/力を込めて
『力を込めて』
宅配便で発送するときの伝票は、かなり力を込めて書きます。一番下の紙まで、ハッキリ転写されるように。
転写されなくても荷物は届きますが、お届け先で、ハッキリ読めたほうが良いような気がして、気持ちを込めつつ力も込めて書いてます。
最近全然力入らなかったけれど、やっと気力戻ってきた気がする。
こんなに体調が季節に左右されるなんて数年前まで思いもしなかった。
好きなことすらしたくなくなるから本当厄介だ。
買い物行っても何も欲しくないし、早く帰りたくなる。1人だとそもそも買い物すら行かなくなる。やばい。
3食とりあえずちゃんと食べてるし、まあ運動はできてないけど、会社には行って仕事もできてる。睡眠不足は間違いないけど、早く寝ても寝れる分寝てしまうからゴールがない。スッキリ感とは?だるい、だるすぎる。
どうしたらいいの、漢方?高いよ!
ひとまず、調子いい時はやりたいと思ったことを満足できるまでしたい。
好きではないけど全然できてなかった掃除を進めている。うわー偉いなあ!
#力を込めて
通夜も葬式も終わり、脱け殻のように
自宅のいつもの席に座り込んでいる。
不意に電話が鳴った。
メモを取るため、そばにあったメモ帳を引き寄せた
時が止まった···。
折り返すと言い、電話を切る。
メモを薄く鉛筆で塗りつぶしていくと、
〖結婚式楽しみ 絶対幸せにする〗
浮き出てきた文字に、
「筆圧、強すぎ」
きみのつけてくれた背の引っかき傷がすべて消えてしまう前に逢いたい、うれしい痛みに染みいる秋のすきま風そろりとただつめたく
力を込めて
破壊し手放して
力を込めて
新たな道を踏みしめる
区切りをつけて
ケリをつけて
前に進む
痛みはまだ
沢山抱えてる
それでいい
いずれ涙は乾き
想いは知らぬ間に
どこかに置き去り
そして
忘れる
何度だって
そうやって
歩みを止めず
やってきた
逃げだっていい
正解も間違いも無い
悔いも無い
こうして
生きてこれたんだから
「力を込めて」
この世は狂っているのです。人が天国に落ちても、何も無かったようにこの世は続いて往く。その人がどんなに愛されていても、どんなに嫌われても、同じ様に、同じ様に続いていく。可笑しいと思いませんか?私はこの世に呆れました。ここで生きていても、幸せは降って来ません。むしろ降ってくるのは不幸の雨粒なのです。なので私は愛する貴方の元へ向かいます。この世の幸せだけを集めて、持っていきますね。
自分の首に自分の手を絡ませて。力を込める。
『力を込めて。』
力を込めて筆を握った
この想いが届くように
いや待てよ…
力を込めたら重くて届かないんじゃ…
想いだけに……重い想い…
ぷはっ!
自分の渾身のオヤジギャグが堪らなく笑えた
いや…それより
自分の想いより君の想いを幸せを応援しよう
口元がゆるんで書き出した文字たちは
それは楽しそうに踊ってみえた
これで良し!
ふふっどんな顔でこれをみるだろう
少しでも君の心が暖まってくれるだろうか
いや…でもこれさ
文字踊ってるってか震えてるっしょ
楽しそうだけど多分イベントハロウィンだね
うん。ハロウィンの楽しさだな文字
いや…はぁ…うん…
ちょっと応援は無理かぁ!
ふぅぅ…情けない音が口から漏れた
ビリッビリッビリビリ!!
楽しいハロウィンイベント開催中の手紙を
思いっきり破いた
そして紙屑を天井に向かって解き放った
重い想いとともに
力を込めて!
「春さん、秋さん、
これからもお願いしますよ」
夏と、冬は握手する手に
それぞれ力を込めた。
春は申し訳なさそうに顔を赤らめ、
「なるべく長く春が続くように
頑張りまぁす」と答えた。
秋はどこか他人事のように、
「まあこればっかりは、地球はんの
ご機嫌次第でっしゃろなあ」と答えた。
夏はイラッとしながらも、「私たちばっかり出ずっぱりというのも、やはり…ねぇ」
と冬に譲った。
冬は威厳を保ちつつ、「そうそう、
四人で四季、なのですからな」と
場を締め括った。
力を込めて
河原。
遥拝。
清流の流れる音を聴く。
澄んだ水の底から湧き出る泡を見る。
上流から流れて来た石の丸みに触れる。
全身全霊の力を込めて、祈る。
羽音が近づいて来る。蜂の大群だ
なぜだ。こんなに禊いでいるのに。
水の流れの中にきらりと光る魚の腹が見えた。
ああ、どうしても祓えない。
祈りは届かない。
心も体もずっとざわざわしている。
そんな感じ。
その時何かにぶつかって、私は尻もちをついた。ぬめっとした感触が足に残る。
大急ぎで近くの大岩によじ登った。
そして上から川底を見た。
ものすごく大きな黒い塊が動いている。
山椒魚!
私はあれの行く手を塞いでいたのか。
そう思うと急に可笑しくなって、岩の上で腹を抱えて笑い出した。
私は夜明けと共に起きて、さっきまで延々と深刻な顔をして祈ったり祓ったりキョロキョロしたり、なんと絶望までしてたのか…ダメだ笑いが止まらない。
ひとしきり笑って疲れ果て、汗をかいたので、岩の上から川に飛び込んだ。
浅瀬に横たわり、両手を広げる。
水の流れが心地良い。
何もかもみるみる剥がれて行くようだ。
水が勝手に流してくれる。
光が眩しいな。
風も気持ちいい。
そうか。そうだよ。それはそうだ。
力を込めるのではなく、力を抜くんだった。私から私を抜く、脱ぐ。
それだけでよかったんだ。
手に力を込めて、ブラックアウトをやり過ごす。
意識を手放さないように。
私についてこい、私の身体。
勇気を出して飛び出した1歩先。
着地できる場所はなくて、真っ逆さまに落ちていく。
───『力を込めて』