『力を込めて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
力をいれたら物は動く
力に心を込めたら人の心が動く
心が動けば人も動く
人が動けば世界が動く
世界が動けば人類の未来が変わる
世界は人の心で動かせる
力を込めて(2023.10.7)
くそっ、くそっ、また負けた!!
心の中で激しく毒づく。何でそんなに苛ついてるのかって?勝手にライバル視してるあいつに、またテストの点数で負けた!「運が良かっただけだから…」とか、なんか申し訳なさそうな態度とか、全部、全部ムカついて仕方ない。
大体さ、真面目で勉強もできて性格も良いとかさ、なんなんだよ、ホント。しかも野球部とかさ、なんか誠実そうじゃん。さぞおモテになるんでしょうね!あぁ、本当にムカつく。
……いや、まぁ、あいつが頑張ってるのは知ってる。さっきも、部活は終わってるだろうに1人で自主練してるのが校舎の窓から見えたし。部活も勉強も両立するなんて、努力しないと無理だなんてことはわかってる。あいつは、すごいやつさ。
でもさ、それでも、それでも勝ちたくなるんだ。せめて、勉強だけでも上回ってやりたいと思っちゃうんだ。凡人だって、努力すれば何とかなるんじゃないかって、期待しちゃうんだ。
……あ、まだ練習してる。真剣な眼差しで、一球一球、投球してる。もう疲れてるだろ、早く帰れよ。ほら、ボールが変なところに飛んでこっちまで転がってきた。
そんなばつの悪そうな顔すんなよ。努力してるとこ見られたくないのかもしれないけどさ、あんたが頑張ってるところは…その…かっこいいんだし。
え?いや、今のは聞こえてなくていいから!もう、肝心なところでいっつも鈍いんだよなお前!
やっぱ、お前に勝てるまでは絶対言わない、好きだなんて!
そう思って、力一杯、ボールを投げ返した。
「物理的な力を込めるか、なんかオマジナイ的な力にするかで、まず変わってくるんだろうな」
あと「声に力を込める」とか言うのもアリか。某所在住物書きは今回の題目の使い方を、あれこれ思案しながらポテチをかじった。
身体、祈願、声量。他には何があるだろう。加齢により固くなった頭では、奇抜なネタは時間がかかる。
「無難が安定かな……」
次の題目配信まで、残り6時間と40分程度。
物書きはネットの海に活路発見を頼り、ひとまず「力を込める」の検索結果を辿った。
――――――
3連休の真ん中。「そばの日」の都内某所、某アパートの一室。
食費および光熱費のシェアと節約を名目に、某ブラックに限りなく近いグレー企業の職員が、その先輩の部屋で、ふたりして昼食の準備をしている。
「キクザキイチゲだ」
「そういう名前だっけ」
「7ヶ月前、3月1日にお前に見せた花のことだろう。それなら、キクザキイチゲ。『追憶』の花だ」
雪国の田舎出身という、部屋の主、藤森。
後輩から花の名前を尋ねられ、答えながら小さめのすりこぎ棒で、同じく小さめのすり鉢をゴリゴリ。
実家から送られてきたソバの実を、力を込めて製粉し、蕎麦粉にしているのだ。
本日のランチは手作りガレット。蕎麦粉と食材は藤森が用意し、材料代の半分とすり鉢とすりこぎ棒を後輩が負担した。
「それめっちゃ疲れそう」
「ストレス解消に最高だぞ」
「ホント?」
「ノルマ反対。打倒悪しき昔のパワハラ。いい加減にしろクソ上司」
「わぁ。蕎麦粉が恨みにまみれてる」
室内は完全に最低限、最小限の家具家電のみ。
感情希薄なフィクションキャラクターの、希薄さを際立たせるために、その人物の居住スペースからベッド以外のオブジェクトをすべて撤去してしまう設定も多々見受けられるが、それに数歩〜十数歩迫る程度。
部屋を引き払おうと藤森が思えば、すぐにでも可能そうである。
事実、藤森はそれを今月末、実行しようと画策中である。
諸事情あってこの藤森、昔々の初恋相手から、8年逃げ続けたは良いものの、最近居住区がバレて、
その初恋相手に、職場に突撃訪問され、住所特定のため探偵まで差し向けられた始末。
『職場にこれ以上迷惑はかけられない』。
藤森は決断し、誰にも相談せず、すべてを心の内に秘めて行動した。
結果が、元々物の少なかった藤森宅の、更に生活感が希薄化した現状だった。
勿論それに気づかぬ後輩ではない。
ただ、藤森が自分からすべてを言い出すまで、後輩のよしみで待ってやっている最中である。
「私も蕎麦粉ゴリゴリしたい」
「お前もなにか、ストレスが?」
「どこぞの誰かさんが、全部自分ひとりで背負い込んで、なんにも私に言ってくれないから」
「なんだって?」
「なんでもないです。なんでもないでーす」
ふぁっきん初恋さん。
ふぁっきんストーカー数歩手前な初恋さん。
ふぁっきん昔先輩の心をズッタズタにしたくせに今更ヨリ戻そうとしてるストーカー数歩手前な初恋さん。
ゴリゴリゴリ。後輩は力を込め、すりこぎ棒を回す。
「……随分溜まってるな?」
気迫か怒気か、ただならぬ心の業火に、藤森は開いた口が塞がらぬ。
ただその業火の先に、よもや自分がいるのではと、静かに戦慄し、目を細めるのであった。
「大丈夫。先輩だけど先輩じゃないから」
「結局私じゃないか」
「だから、先輩だけど、先輩じゃないの」
「つまり私だろう」
「たしかにストレス解消なるね。コレ」
「んん……?」
力を込めて…
この扉を開けてごらん
大丈夫 だよ
怖がることなんてない
扉の向こうにあるものは
きっと…
見たこともない
自分が待っているはずさ
そして…その隣には
僕がいるはずだよ
約束する
だから…力を込めて
さぁ 開けてごらん
【力を込めて】
地面に引き倒した仮初の主君へ馬乗りになり、その細い首へと両手をかける。剣で人間の生命を刈り取った経験は幾度もあるのに、何故だか指先が奇妙な震えを訴えた。
「ふふっ、そうだよ。そのまま力を込めて」
弾む声でお前は笑う。俺の十本の指がその首を絞めあげているとは思えぬほど楽しそうに。
絶対の忠誠を誓う主人からの命を受けて、暗殺対象の元へ使用人として潜入した。必要な情報を手に入れたら対象の命を奪って主人の元へと戻る、いつもと何一つ変わらぬ仕事だ。それなのに、どうして。
『ねえ。僕を殺す時はその剣じゃなく、ちゃんと君の両手で絞め殺してね』
何をきっかけに俺の目的に気がついたのか、ある日お前はそう柔らかく微笑んだ。今日の夕飯はビーフシチューなんだよと告げる時とそっくり同じ軽やかな口調で。そうして俺を追い出すことも憲兵へ突き出すこともせず、今まで通りに俺を雇い続けた。
ぽきりと何かが折れる音が手の中から響いた。お前の身体がぐったりと力を失う。両手にこびりついた温度に、ひどく吐き気がした。
ああ、どうして聞く必要もないお前の願いを、俺は叶えてしまったのだろう。こんなのまるで呪いだ。この世でたった一人、俺が自らの手で絞め殺した対象。力を込めて、生命を断ち切った人間。
満足そうに笑ったお前の死に顔を俺はきっと、永遠に、忘れれることはないだろう。そんな漠然とした確信だけが、俺の胸中に渦巻いていた。
僕は力を込めてボールを投げた。
お父さんがキャッチして
「凄いぞ〜!!」
と、満面の笑みで褒めてくれて
それが嬉しくてたまらなくて
日が暮れるまで夢中で投げていた♪
今、僕には当時の僕と同じ年の息子が居る。
お父さんがしてくれた様に
僕もキャッチボールをしているよ。
お父さん、ありがとう。
勇者一行の旅は終わりへと近付いていた。
もうすぐだ。もうすぐ、この最後の魔王城を踏破し、魔王に打ち勝つことができれば。
この長い旅も終わる。手にした平和と共に。
その為に、今、力を込めて。
もうすぐなんだ。目の前にフィナーレは見えている。
ここを乗り越えれば、あと少し。負けるな。必ず乗り越えてみせる。
必ずここを突破してみせる!
力を込めて、力を込めて――!
重い音が響き渡る。
ようやくだ。
「開いた――――――――!!」
――ようやく固く閉ざされた魔王城の扉が開いた。
ここから魔王城の攻略が始まる。
「いや扉開けとけよ!」
『力を込めて』
薄く盛り付けた炊きたての白米
卵黄の醤油漬けを慎重にのせる
琥珀色に輝くそれはずっしりと重く
二日の時を経て成熟した
戦士のようだと思う
外側だけに圧をかけようと心がけ
私は力を込めて握った
頭が痛い。
手も足も痛い。
血も流しすぎた。
でも、ここで私が倒れたら誰がアレを倒すのか。
さぁ、自分を鼓舞せよ。
足を地につけ、頭を回せ。
そして、手には武器を。
力を込めて、殴りこめ。
"力を込めて"
力を込めて
愚かな告白を聞いてほしい
心が乱れない穏やかな気分に
浸りたいと思い求めてきた
現実はそんなに甘くなく
その中で生きていくには
あまりにも自分の存在感が
欠けているように思えて
仕方がないのです
なのにあの人は言うのです
あなたには幸せになる権利があると
私は恥を忍んで全てを話しました
それに対する明確な回答がそれなら
私はこれからどう生きれば良いのですか?
あなたの心の栄養は他の誰でもない
あなた自身が与えないといけません
優しい思いやりはすでにお持ちですから
そんな答えに納得するはずはない
それでも笑って話すあなたに
私は再びの質問をする
どうすれば栄養は与えられるのか?
あなたは1人で生きすぎている
愛を与え、愛を受け取り、
愛の空間で生きる権利がある
おなたの心に愛と喜びが豊かに注がれる
そこへ力を込めるのです
1人で生きることが自由
そう思っていた私の胸に
どっと流れ込んできたのは
優しく包み込む柔らかい風だった
力を込めて。
鉄臭い血の匂いと、咽せ返る土の匂い。戦いの衝撃で崩落した瓦礫の中、仲間の元へただひた走る。
魔王の振り下ろした刃先が触れる寸前、滑り込み、剣で弾き返す。そのまま反撃に移った。が、難無く防がれ、ついでに、とでも言うように吹っ飛ばされた。
地面に叩き付けられ、衝撃で肺の空気が全て吐き出された。体が軋む音がする。仲間の悲鳴と、魔王の嘲笑が重なり合う。
怖い。逃げ出したい。もう戦いたくない。
頭にチラつく弱音を、雄叫びで誤魔化した。それでも、今にも剣を取り零しそうな手の震えは止まらない。
本当は、こんなことなんてしたくなかった。戦いとは無縁で、のどかな生活を、ずっとしていたかった。
怖くても。体がもう限界だと警鐘を鳴らしても。母さん、と泣け叫びたくても。勇者の血、とやらの責務だけで、僕は全てを押し殺さなければならない。自分の為ではなく、皆の為に、世界の為に。最後の力を振り絞って戦わなければ。
例え、この身が砕けようとも、魔王さえ倒せればハッピーエンドなのだ。
それが、皆が、世界が。僕に……勇者に負わせた、役目なのだ。
力を込めて。年を取ると力をこめるという機会がなくなる。運動をしなくなるしあらゆる行動に手を抜くことを覚える。
歩くことや物を持つことなど、とかくすべての行動に必要最低限の力で行動するようになる。なんというか生きることに効率的になる。
だけどそれが良いことかというと難しい。というかむしろ悪いことのように思う。なにしろそのせいで筋肉がなくなり運動不足になるから。
これは多分俺だけじゃなくてほぼすべての人間がそうなんだと思う。プロのアスリートとかもプロであることをやめたら太ったりするしな。
まぁそれはプロの運動量がなくなったけどプロの食事量を変えないからとか他に原因がある気もするけど。とにかく人は大人になると手抜きを覚えるのだ。
だから運動習慣を身につけておいて健康的な生活を送ることが大事なんだね。俺はできる気がしないけど。
──力を込めて息を吹き込んで。
頼りになるんだかならないんだかよく分からない先輩は、そんな風に言った。
実際、リコーダーを吹くような感覚でいると全く音は出ない。肺活量があって、ようやく「プヘェ~」という、気の抜けた音が出る。
息を続けて、唇でそれを楽器に伝えて、指で音階を整えて、管楽器は演奏される。
なので、先輩の「力を込めて」というアドバイスも間違ってはいない、はず。
なのでその力をつけるために走り込みに行く。吹奏楽はタフネスだ。
少しでもきれいな曲を演奏できるように。この三年間に何か残せるように。
周りの人は、できない自分に仮面を被せ隠していると最近知った。ぱっと見はできているように見えて、本当はできていないことが結構あるみたい。
私はそんな器用なことできないから、いつも全力でできない自分も他人に見せてきた。
そんなことしてるなんてずるくない?
私は、もっと頑張らなきゃって完璧を求めるのはもうやめるよ。
きっとバカ正直な性格は直せないだろうけど、少しでも気持ちは軽くなるだろうから。
思い切り走り出すのです。
皆同じSTART地点。
沢山転ぶし
疲れて動けなくなります
それでも歩き続けなくてはならない。
足に
腕に
"力を込めて''
【力を込めて】
誰かに嫌われることが怖かった
1人になるのも
陰口も
何もかもが怖かった
でも貴方は嫌われることを恐れず
1人も平気で
陰口も
大丈夫と言った
"本心''じゃないのに
力をこめて
復縁したい君の気持ちは伝わってるのにそれに答えられる気持ちにはなれない。
期待しない方がいいよってあれだけ言ったのに待ってる意味が無いとかやっぱり復縁したいとか言わないで欲しい。
あんなに私のこと傷つけたくせに別れた原因何?理由教えて欲しいって意味がわからん。別れてから謝ってきたのはなんやったん?謝れば許してくれるって思ってたんならそれはおかしい。今まで何したかもわかんない人が次は不幸にしない幸せにするって言葉信用出来ない。反省もしてない人とより戻すとか無理すぎる。
#68「力を込めて」
僕は今日ある友達とライブに来ていた
彼女はとても方向音痴で、すぐ迷子になる
ここは人がとても多い
少しでも目を離せば迷子になりそうだ
彼女は不安そうな手で
僕のカバンの端を握る
それを僕は、僕の右手を握らせた
そうすると力を込めて握り返してくれたんだ
絶対離れないよ、と手で伝えてきた
私は力を込めて彼の肩をもんだ。しかし、「全然気持ちよくない」と怒られた。
「私、あなたが...好き!」
...ハイカット!!
「いい演技してるけど
ここはもう少し力を込めて言って欲しいな」
「はい!!やってみます!」
私はプロじゃなしまだ無名な私にこんな大役
緊張するしから何回もミスしてしまうし
監督の求めてる演技なんてすぐにはできない。
だっていつもはモブキャラだったから
今日の撮影が終わって家に帰っている時
路上ライブをしている男性が気になった。
人はあまり集まっていないし
歌がめっちゃ上手いって言う訳じゃない
でも今の私には強く彼の声が心に響いた。
力を込めて誰かの心にこの声がとどきますようにと
言っているかのように
誰かに自分を見つけて欲しいと言っているかのように
歌う姿は輝いて見えた。
いつか彼の歌のように私の演技で
影響を受けてくれる人が居てくれたらいいなと
淡い希望を抱いて私は明日の撮影に臨んだ。
─────『力を込めて』
「力を込めて」
……ぐっ…うっ……
なんでこんな蓋……カテえんだよ!!
あの娘に頼られたのに!クソっ男前みしてやる
……うっうーん(汗)
「ありがと、別の男子に頼んでみる」
えっ、ちょっともうちょいだから。
あっ……あー……
⚪⚪の奴、いとも簡単に開けやがった…
よしっ、今日から鍛えよっ(涙)