『刹那』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【刹那】
刹那、それは一瞬。
その一瞬を積みに積んで生きているのだと考えれば、今のこの一瞬を無駄にしたくないと言う人の意見も理解できるかもしれない。ただ、とにかくその一瞬とやらを求め過ぎて先を考えないのもよろしくないらしい。今が楽しければいいじゃないか、先のことなんてどうでもいいと言う考えを振りかざして生きている私には、さぞ理解できないことである。
どちらにせよ、今というこの瞬間を大事にしなければならないのに違いはない、そうだろう?
目を覚ますと、時間が止まっていた。というより、街が、ひょっとすると宇宙が凍っていたと言った方が適切なのかもしれない。
世界は朝とも夜とも言えない、或いはどちらとも言えるような、青とも白とも黒とも言えるような色に染まっていた。
妙だなと思ったのはそれだけではなかった。目覚めたのは見覚えがあるような、ないような部屋で、焦然として窓の外を確かめると、やはり同じように何処かで見たことがあるような不思議な風景が広がっていた。
そのうちにトン、トン、トン――と、階下から包丁が俎に触れる音が聞こえてきた。わたしは言い知れぬ不安に突き動かされるようにして部屋を出て階段を――この階段もいつか降りたことがある気がした――ゆっくりと降りていった。お母さん……?わたしの脳裡にはそんな言葉が去来した。そして、恐る恐る音のする方へ行った。が、そこには何物も無い。
途端にわたしは痛烈な淋しさを感じ、家を飛び出した。振り向けば家はよくある二階家で、涙に濡れた視野の向こう側、粗末な門扉の外に小さな人影が見えた。それは紛れもなく幼児のわたしの姿であり、誰かの手を握ろうと、その小さな腕を伸ばしていた。わたしは自分でも何故かわからないままに走り出した。それに何処に行くのかさえ――
走りながら、曖昧な景色はどれもいつか見たような気がした。そして、街のそこここにいつかのわたしがいた。ランドセルを背負うわたし、自転車に乗るわたし、照れながらネクタイを結ぶわたし、靴箱に入った手紙に驚くわたし、新幹線に乗り込むわたし、レストランで夜景を眺めるわたし、やがて誰かと抱き合うわたし、独り子を連れて歩くわたし、泣き崩れるわたし、漸然老けていくわたしの姿たち……
わたしはそれらの曖昧なわたしの群れを、さながら臆病な子供がお化け屋敷を早く抜けようとするみたいに走り通り過ぎて行った。そうして息を切らして走るうちに、わたしは自分自身の姿が見えないことに気がついた。けれども、その事には何らの不思議も感じなかった。
どれくらい走ったのだろう、街はいつの間にか薄桃色に染まっていた。描線の覚束無い住宅地の行き止まりで立ち止まったとき、不意に背後からわたしの名を呼ぶ声がした。わたしはゆっくりと振り返る。朝日の昇る気配がした。
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刹那
ある古い書物の一節にて。
その国には古代兵器がある「アトロポス」がある。
赤色の戦士と青色の戦士は大の仲良し。
その国は平和を提唱する。
だが、赤色の戦士は戦いが好きで平和を好まない。逆に青色の戦士は平和を望んだ。
ある日、国を変えようと「アトロポス」を使い、国を1つ滅亡させようとした。この兵器はミサイルのようなもの。使い方は銃と一緒で引き金を引けばいいだけ。
赤色の戦士は監視塔に上り、自分の国を「アトロポス」で撃とうとした瞬間、青色の戦士は止めに入ろうとしたが、すでに遅く。その赤色の戦士は死んでしまった。
この兵器はある魔法を使わないと「アトロポス」が敵と判断し、暴発するように設計されている。赤色の戦士はそれを知らなかった。
刹那の如く、止める時間もなかった。青色の戦士は悲しんだ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
刹那。そんな名前の推しがいたかな。んー、あとは…何があったっけ。
刹那の時も離れたくないなんて思える人が欲しい。今改めてそれを実感している。
斜め後ろの席の人から風邪をうつされて寝込んでいる私です。発熱でボーッとして何も考えられなくなって…。死にそう。そういえば昨日、私無理して部活に行って幼馴染くんに心配されてたかも。呼吸ができなくてゼェゼェしてたもんな。昨日、委員会活動があって君のことを見たのは覚えている。
「あのさ、あんた身長だけでイキってるだけであとなんもないじゃん笑」
「そうですけど。目線が下なんだよな。見下ろさないと笑」
「うっさい」
君は私のクラスの女子と仲良さそうに話していた。あ、今あの子が君のこと軽く叩いた。…え、君も…他の子にもやってんじゃん。なんだ、私だけじゃないじゃん。委員会の時間がこんなにも苦しく感じるのは初めてだ。学級長。そうだ、アイツなら私も話せる。私は君のことなんて気にしないように学級長と話した。楽しそうに話していれば、私の掲示物を貼る作業の邪魔をする。私の画びょうを奪って私の代わりに掲示物を貼る。それもあの子と仲良さそうにする姿を見せつけるように。…なんだよ、こっち来んなよ。もう、君のことなんか何も思わないんだって。先輩しか…先輩しか見えてないんだよ。私は君たちの場所から逃げ出した。風邪症状は悪化して部活では酷く咳き込んだ。ゼェゼェしててやっぱりつらい。カラダも心も。
「なぁ、ホントに大丈夫なん?」
「…ゴホッ…ハァハァ…」
君の声なんてもう聞きたくない。
「そう…いえばゴホッ君、あの子と仲良さそうだったぁハァ…ね。ハァハァ」
すると君は私に構わず仲の良い女子があと10人欲しいだのなんだの話始める。ほらな、私の事なんて全く気にしてない。いつもと違うんだ。君は私の事なんか好きじゃなかった。ただの勘違い。思わせぶりな態度で騙したのか…?私を…私を好きじゃなかったの!?もう、君は変わってしまったんだね。
目が覚めた。刹那の時も離れたくないなんてバッカみたい。
「君の夢を見るなんて…最悪じゃねぇか。アホたれ」
「僕は刹那的享楽主義者なんだ。今が楽しければ明日死んだって構わない」
そう嘯く彼に、恋人が出来ても同じことが言えるのか? そんな疑問をぶつけた。
「恋人が出来たら? 出来たことがないからわからないね。でも、こんな僕と付き合ってくれるんだ。さぞや理解のある子なんだろうね」
恋人が欲しいと思ったこともないのか?
「そもそも、僕は恋なんてね、したくて出来るものではないと思ってるんだ。よく言うだろう? 恋に落ちた、とか稲妻が走った、ってさ。それぐらい衝動的に始まるものとも言うじゃないか。僕だって一度は恋とはどんなものかしら、なんて恋に恋したときもある。……なに? 似合わない? うるさいな、わかってるさ。そういう君はどうなんだ? 君だって恋人が居たことないだろう」
私の事はいい。今は君の事だよと言うと「いいじゃないか少しぐらい。ずうっと僕ばかりが話してたんだ、一つくらい答えてくれたっていいだろう?」何て言うので、仕方がない一つだけだと許可をした。
「やった! そうだな、何を聞こうか……。そうだ、僕に随分と恋はしないのかと聞いていたね。君も恋をしたことがないのかい?」
いいや、しばらく前から叶わないものをしているよ。
「えっ! そうなのかい? なんでもそつなくこなす君でも、成就させると言うのは難しいことなんだなぁ! どんな子なんだい? 可愛い子か、綺麗な子か……。君が好意を寄せる相手だ、きっと素敵なんだろうね。今度紹介してくれないか? 是非見てみたいんだ」
「無理だ」
「どうして! 意地悪かい? 君には時々そういうとこがあるよな」
「……なら聞くが。君に君を紹介とは、どうすればいいのか教えてくれるか?」
「えっ」
つい、口を滑らせてしまった。いくら懐の広いやつでも、親友……友人からお前の事が好きだと言われて、これまで通りに仲良くするのは出来ないだろう。
「……悪かった」
沈黙に耐えきれず、話をしていた喫茶店から出ていこうとしたとき「待って!」と、腕を掴まれた。
「なんだよ」
「あの、ちょっと、待ってくれないか」
「振るなら、早くして欲しいね」
「違う! 違うんだ、本当に、頼むよ……僕に言葉をまとめる時間をくれないか」
「……わかった」
他の客達には騒がしくして申し訳ないと思うが、手を離して貰えないから仕方がない。どんな顔をしているのだろうと確認したい衝動に駆られるが、どうやってうまく断ろうかと考えている顔だったりしたときには、私が交流を持つのに耐えきれなくなるだろう。
飲みきっていなかったアイスコーヒーがなくなって、氷が形を失うほどの時間が経っても何も言ってくれない君に、いい加減腹が立ってきて何か言ってやろうと正面を向いた。ら、まさか。顔を真っ赤に染め上げて、明らかに挙動不審になっているとは思いもしなかった。
「……は、」
「あっ、うぅ……。……信じて、もらえないかもしれないがね、君に、ここまで言わせてようやく、僕も君に恋していたことに気が付いたんだ。どんな友人といるよりも、誰に持て囃されても、君といる時間が、君のたった一言が楽しくて嬉しかったんだ。君は僕の親友だから、他の誰といるよりも楽しくて嬉しかったんだと思っていたし、君が別の友人と遊んでいたときの話を聞いて、そんなやつより僕と遊んでくれたらいいのにって思ったこともあった。こ、これが嫉妬だなんて思ってもいなかったんだよ……。幻滅したかい? こんな僕じゃ、君の恋人にはなれないかな」
この後の結末? そんなもの、わかりきったことだろう。言うなれば、読者の想像にお任せしますというやつだ。好きなように想像してもらって構わない。では、またどこかで。
刹那
まだ人生がどんなものか分からなかった若い頃、刹那と言う言葉の持つ淡い感覚が素敵に思えた。
たっぷり生きた結果、刹那の持つ淡い感覚が、若さのもつ感覚かなぁと思うようになった。
自分の命の終わりが見えた近頃、永遠はないと実感した。刹那は生きている証かもね。
【刹那】とは瞬間のことをいう
写真がそれにあたるんじゃないか?
同じは無くその瞬間を写しているから
綺麗な風景の写真、楽しそうに笑ってる写真…
どれもその瞬間にしかなくて良い
苦痛が刹那のうちに終わる代わり、あらゆる犠牲が快楽になる呪いを受けた
快楽を渇望する日々が、今では生の糧であり、悶える衝動である
これを「苦痛」と呼ばずして何と言うのか
『刹那』
その刹那…なんていうと、イメージするのは桜。
少しずつ蕾が膨らんで、花が咲くのを楽しみに楽しみにしてて、一輪二輪と咲き始めたらアッという間に満開になって、花降らしの雨が降ったら終わり。
花の見頃は本当にほんの一瞬。
はらはらと舞い散る花片を受けようと、手を伸ばしたその掌に乗ることなく、落ちていく。
そんな刹那。
考えれば、人の一生もそうかもしれない。
『冬は必ず春となる』
そう思いながら人から見えない部分で、静かに成長をして、やっと人から見える所で花を開かせる。
でも、努力はコツコツと長い道のりなのに、花の盛りは一瞬。
それでも努力する楽しさを知ったから、夏から秋、そして冬を越しての自身の成長は楽しみでしかない。
毎年、毎年、私ったら成長して、去年よりもっと綺麗な花を咲かせてるじゃん。
去年より更に美しい花を咲かせてるじゃん、私。
まだまだ、私は止まらない。
『刹那』
その連続が続けば、一瞬なんかじゃない。
永遠。
今日より明日に刹那を積み重ねて、人生を生きていこう。
前を向いて。
「とわちゃん」
幼馴染の男の子がわたしをよぶ声を、今もはっきりと思い出せる。小さい子ども特有の舌ったらずな喋り方。ひらがなの"た"行の発音が得意じゃなくて、さしすせその"そ"になってしまっていた。
三つになる前から遊んでいたし、幼稚園に入った頃にはすでに仲良し。お互いにその先もずうっと一緒にいると疑いなく信じていた。虫取りだってかけっこだってあなたがいなくちゃ始まらない。
「……はよ」
お家が二軒隣というのは、けっこう大きな間だ。わかりやすくお隣だったら毎朝会っただろうし、何だかんだで登校も一緒にしてただろう。
ブレザーのジャケットを羽織りながら、歩いてきた男の子を見上げる。背も随分高くなって、住宅街じゃなくて背景に空が見えるぐらい。憎らしいほどいい天気だから、今日はいけるはず。大丈夫と深呼吸をする。
「……おはよ」
蚊の鳴くような声が出た。辛うじて聞こえたらしい。軽く手を上げ、彼が軽やかに歩いていく。広がっていく距離に、気持ちが勝手に焦り自分の手をぎゅうと握りしめた。
彼とわたしの関係。今は仲良し、とはちょっと遠い。よくありがちなもので、成長と共に気恥ずかしさやら照れが出てきてしまって、こうして偶然会ったら挨拶を交わす程度。本当はもっと楽しく話しかけて喋って、前みたいに遊びたいのに。ままならなさに泣きたい気分だ。
(とわちゃんあしはやいねぇ)
刹那。舌ったらずな声が甦った。かけっこに関しては負け知らずだったわたしに、いつもニコニコしながら褒めてくれた、彼の。
思い出したのだ。彼と仲良くなったきっかけを。ご近所さんでママ達が集まっていたとき、お母さんの陰に隠れて様子を窺っていた彼にわたしが話しかけた。それだけの事だった。
「……よし」
ローファーのつま先をギュッと入れ直す。唇をぐっと結んで、軽く髪を整える。まだまだ自慢の脚で追いついて、大きな声で話しかけよう。
「おはよう!」
それだけで、きっといいのだ。
刹那の油断があった。そうとしか言えなかった。その一瞬を突かれて、気づけば俺は土の上を転がっていた。慌てて上げようとした手を踏まれ、呻き声が漏れる。
(くそったれ)
銃を持つ手が痺れる。視界の端に黒い靴が映る。泥に塗れたそれからは、かすかに血の臭いがした。
何が何だかわからないが、相手の方が一枚上だったようだ。いきなり襲ってくるから手だれだとは思ったが。俺の悪運もこれまでらしい。
ぐりぐりと踏みつけられた俺の手から、銃が落ちる。その乾いた音さえ、痛みさえ、何だか遠いものに思える。
「そこまでにしなさい」
もう終わりか。そう思ったところで、凛とした声が頭上から聞こえた。俺の上にいた男が無言でそこをのければ、一人の女がその先にちらと見える。
(誰だ?)
見覚えはない。金の髪が眩い、大きな青の瞳の、鎧姿の女だ。二十歳前後の小娘のように思えるが、その眼差しは妙に力強かった。
「怪我はありませんか?」
金属の触れ合う音をさせながら、女は近づいてくる。俺は素早く起き上がると、その勢いで銃を掴み取る。そうして脱兎のごとく走り出した。
「待って!」
女の声が背後で響くが、俺が意に介することはない。負けることなど大したことではない。俺はそんな無駄な誇りなんぞ持ってはいなかった。だかそれでも、施しを受けるような真似は避けたい。
(いいご身分だな)
何者なのかは知らないが、あの女の優しさは命取りだ。この世界では、情けは破滅の母。あんな鎧を身につけているような人間なら、そんなことくらい知っているだろうに。
俺はひたすら走る。倒木を飛び越えて林の中を突っ切り、ただただ前へと進む。足には自信があった。きっとあの二人を撒くことは造作もないだろう。そうなれば、もう二度と会うことはない。
もう二度と、あの双眸を見ることはない。
(くそったれ)
なのに何故、あの姿が脳裏にこびりついているのか。たったあの一瞬のことが、まなうらに焼き付いているのか。
わからないながらも俺は走った。考えるような暇はない。ただただ今を乗り切る。俺はずっとそうやって生きてきたのだから。
君が死んだ。
それは刹那の時だった。
さっきまで隣を歩いて、
他愛も無い事を話して笑っていた筈なのに。
目の前で舞ったは君の血液。
夏らしい匂いの中に香るのは鉄の匂い…。
僕の視界の端に映るのは君の腕…?
遠くに転がるのは君の頭部……
"もう助からない"
その言葉が脳裏に浮かぶ。
きっと期待したかったんだ。
そこで倒れてるのは君じゃない、
事故なんて起きなかった、ってね。
でも、嘘なんかじゃない。
君は今僕の目の前でトラックにはねられて死んだ。
信じたくない。
「ねぇ神様、冗談だよね?
もう少ししたら何事も無かったかのようにあの子は
目を覚ますんだよね?
また僕の名前を呼んでくれるんだよね?
ねぇ、神様?応えて?
なぁ、応えろよ!!!!!!!」
僕の頬に涙がとめどなく流れていく。
刹那の時に起きた悲劇。
この日から僕の人生は大きく変わった。
この世は平等なんかじゃない。
この世は悲劇で溢れてる。
幸せになるべき人ほど救われないんだ。
‐刹那‐
こ何 交君
と年 はと
だ前 せ言
つの るの
た は葉
で を
せ
う
か
雨垂れ涙す
午后十二時
美しき人
傘さし歩く
立てば芍藥
坐れば牡丹
歩く姿は百合の花
雨音響く
木造建築
はめ込まれなじむ
飾り窓枠は耽美な額縁
雨に濡れる揚羽蝶
滴の重みに蕾は搖れる
頬杖ついて眺める僕は
后下がりの記憶喪失
すべては一瞬
本当に一瞬
人生は一瞬で出来てる
一瞬って言葉嫌いだな
やっぱり
「ずっと」
が、いいな。
ずっとね
〈刹那〉
刹那
今を生きる
1日をちょこっと
たのしく生きられ
たら…次に向かう原動力
になるのかなぁってさいきん
はちょこっとおもう
ムリに新しいことにこだわるより
…同じコース、同じ飲み物…
同じことの繰り返しのなかで…
天候や植物、季節、気温や
状況、状態など…
小さくても変わっていく…
その積み重ねのなかで、
気付きがあって…
ちょこっと楽しくて…
ちょこっと癒されて…
ポジティブもちょこっと
…流れ込んできた感じが
する
刹那的な生き方も、
引き出しに入れて保存
しておこう…
時々、取り出して…
ちょこっと飾って
また、しまって
を繰り返していきたいな…
刹那
使ったことのない言葉だ
イメージと実際の意味が全く違った
刹那的 が、後先考えないとかこの瞬間とか、そんな意味だなんて思えなかった
せつなの響きが、切ないを思わせるからかな?
歌とかにはよく出てくるけど
みんなわかって使ってるんだよね
みんな凄いな〜私はバカだな〜
亡くなった恋人との思い出を毎日一回投稿していこうと思う
黒瀬 氏神 と言います 。
恋人は 黒瀬 涼 と言います 。
俺たちは 、ネット恋愛をしました。
想い出 0ページ あらすじ
愛している恋人が亡くなってもう4ヶ月がたった
今でもまだ愛してる
世間ではこれは愛が重いって言うのかもしれないけど
愛してしまうこと覚えたらずっと愛してしまうもの
だと俺は思っています。
男同士の恋愛だったから周りらはいい印象はなかったと
思うけど俺は幸せだったよ
俺を幸せにしてくれてありがとう
2023.04.27
次々に咲き散る花の短さを 重ね続けて明滅の園
#短歌 #緋衣乃 #書く習慣 20230428刹那
刹那
一瞬だった。
目の前を一閃されたのにしばらく気が付かなかった。
「わしの勝ちじゃな」
へた、とその場に座り込んだ僕をにんまりと笑いながら見下ろす老骨はとても老骨とは思えない太刀筋を見せつけてくれたのだ。
「約束通りもうついてくるなよ~」
わしは余生をダラダラと生きるんじゃから、と言った彼は後ろ手に手を振りながら立ち去って行った。
一度だけ勝負をして欲しい、それで負けたら諦めるからと言ったのは自分だった。
それだと言うのにこの胸の高鳴りはなんだ。
ドクドクと高鳴る胸は血を身体中に送り、脳が焼き切れそうだった。
チカチカと未だ眩い一閃を脳が処理しきれていないのだろう。
あんなものを見せつけられて諦め切れるか!
「待ってくれよ!」
叫びながら追いかければ彼は「げぇ」と言いながら走り始めたけど逃がさない。こればかりは若さが有利だ。
引っ捕まえて絶対に弟子にしてもらう。
約束破りとかそんなの関係ない、ほら言うだろう。
惚れた方が負けだってさ!
一瞬の光に照らされ
昼間のように明るくなる
その刹那
とどろく轟音が響きわたった
地が震えるような余韻を持たせて
近くに落ちたかもね
そんな夏が最近減った気がします