Rutu

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刹那。そんな名前の推しがいたかな。んー、あとは…何があったっけ。

刹那の時も離れたくないなんて思える人が欲しい。今改めてそれを実感している。
斜め後ろの席の人から風邪をうつされて寝込んでいる私です。発熱でボーッとして何も考えられなくなって…。死にそう。そういえば昨日、私無理して部活に行って幼馴染くんに心配されてたかも。呼吸ができなくてゼェゼェしてたもんな。昨日、委員会活動があって君のことを見たのは覚えている。

「あのさ、あんた身長だけでイキってるだけであとなんもないじゃん笑」

「そうですけど。目線が下なんだよな。見下ろさないと笑」

「うっさい」

君は私のクラスの女子と仲良さそうに話していた。あ、今あの子が君のこと軽く叩いた。…え、君も…他の子にもやってんじゃん。なんだ、私だけじゃないじゃん。委員会の時間がこんなにも苦しく感じるのは初めてだ。学級長。そうだ、アイツなら私も話せる。私は君のことなんて気にしないように学級長と話した。楽しそうに話していれば、私の掲示物を貼る作業の邪魔をする。私の画びょうを奪って私の代わりに掲示物を貼る。それもあの子と仲良さそうにする姿を見せつけるように。…なんだよ、こっち来んなよ。もう、君のことなんか何も思わないんだって。先輩しか…先輩しか見えてないんだよ。私は君たちの場所から逃げ出した。風邪症状は悪化して部活では酷く咳き込んだ。ゼェゼェしててやっぱりつらい。カラダも心も。

「なぁ、ホントに大丈夫なん?」

「…ゴホッ…ハァハァ…」

君の声なんてもう聞きたくない。

「そう…いえばゴホッ君、あの子と仲良さそうだったぁハァ…ね。ハァハァ」

すると君は私に構わず仲の良い女子があと10人欲しいだのなんだの話始める。ほらな、私の事なんて全く気にしてない。いつもと違うんだ。君は私の事なんか好きじゃなかった。ただの勘違い。思わせぶりな態度で騙したのか…?私を…私を好きじゃなかったの!?もう、君は変わってしまったんだね。


目が覚めた。刹那の時も離れたくないなんてバッカみたい。

「君の夢を見るなんて…最悪じゃねぇか。アホたれ」

4/28/2023, 12:26:25 PM