別れ際に』の作文集

Open App

別れ際に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/28/2023, 10:55:21 AM

【62,お題:別れ際に】

「私、あなたの事嫌いじゃなかったんだよ」

「...うん」

西日が差す、簡素なアパートの一室
荷物をまとめて僕の部屋から出ていく彼女は、憂いを帯びていて
それすらも綺麗だった

「俺ら、なんで別れるんだろうね、特別仲が悪かった訳じゃないし」

「きっと疲れちゃったんだよ、お互いが大事だからこそ気を使いすぎちゃったんだろうね」

「そっか...」

じゃあね、と手を振って外に出る彼女
扉を閉めようとしたところで、あっそうだ、と戻ってきた

「なんか忘れ物?」

「うん、これは言わないと」

そういうと、彼女は背伸びをして俺の頭を抱き寄せた
いきなり近付いた距離に、驚き固まる

「ありがとう、私を彼女にしてくれて2年間だけだったけど、すごく幸せだった」

「...ぁあ、俺の方こそありがとう、君と居れて毎日楽しかったよ」

彼女の背中に腕を回して、その華奢な身体を優しく抱き締める
しばらくそうしていると、やがて彼女の方から腕を離した

「...じゃあね、幸せになってね、カップラーメンばっか食べちゃダメだよ」

「君こそ、あまり怪我をするんじゃないぞ」


エンジンの音が遠ざかっていく、いつもなら狭く感じたアパートが今日はやけに広い気がして落ち着かない
別れ際に言われた、幸せになってねという言葉を思い出して感傷に浸る

君1人幸せに出来なかったのに、俺は他の誰かを愛せるのだろうか

まだ君の気配が残っている部屋の中で、机に突っ伏して意味もなくスマホをいじる
フォルダを開くと、ところ狭しと並んだ君と俺の思い出の欠片、幸せだった日々の記録

「...不幸になるなよ」

日が沈み、薄暗くなった部屋で溢した言葉は、近くを通った電車の音に搔き消された

9/28/2023, 10:51:57 AM

別れ際に振り向いた あなたの顔を思い出す

笑っているのにどこか不安だった

9/28/2023, 10:51:43 AM

奇しくも、今日、退職してきた。
派遣先に、「契約更新はもうしないです」と告げたのが8月半ば。そこから1か月ちょい、わたしも周囲も淡々と過ごしてきた。
作業は後任に割り振られて、だんだん居場所がなくなる。リモートワークならではの、ひんやりした感じ。
でも、今日たくさんいただいたのは、
「ありがとう、元気でね」

【別れ際に】

9/28/2023, 10:50:53 AM

別れ際に


いつも、
見えなくなるまで見送ってくれるよね。
振り返ると必ず手を振ってくれる。
きっと口元には微笑みを浮かべてる。

何気ない別れ際に、
言葉にしない思いがたくさん詰まっていて、
思い出すたびに、温かいもので胸がいっぱいになる。
――ありがとう。



#41

9/28/2023, 10:48:24 AM

別れ際には笑顔で挨拶したい
そうすればその日の思い出はプラスの感情になるから

ずっとそう思っているけれど
大多数の人間にとって感情や感想は蓄積らしい

最後に笑っていても、私がやらかしたミスは消えない
私への憎しみも消えない
いくら笑顔で別れても、プラマイのプラスに影響はしないらしい

私は『終わりよければすべて良し』精神だけどまさかこんな身近に真反対の考え方をする人がいるなんて青天の霹靂だった
実母なんだけど

どんなに笑顔で別れても何かひとつでも不快な思いをしているとその感情をずっと引きずる人
他人の過去のミスや失態をネチネチと愚痴り続けるのに、自分のやらかしは見て見ぬ振りができる人

歳を重ねるに連れて実母はその母親にどんどん似てきている
ずっと憎んできた、死んでもなお憎み続けている、彼女の実の母に

私にとっては祖母
思い起こせば祖母も別れ際の笑顔が義務的で愛情のない印象だった

月に一回、子供をつれて実家に顔を出す母親
月に一回、子供をつれてくる娘をもてなす祖母
何もかもが義務的で誰も望んでいない毎月のイベント
お互いが別れ際にせいせいとするような笑顔

その笑顔は相手に向けられたものではなかった
私は祖母の家に行くのが楽しくなかった

そして今大人になって、私は実母に会うことが憂鬱だ

本能的に親に愛されたい願望はあるし、愛着障害を抱えている自覚があるから、話は拗れる

別れ際の笑顔が信用できない以上、実母と過ごす時間は全神経を張り詰めて一瞬ごとの実母の感情を読み取ろうとしている

そこまでしなくてもいいよ
他人に嫌われたところで私の価値は変わらないよ

大人になって賢くなったもうひとりの私が囁いてくれるのに、子供の頃に満たされなかった感情が滲む

別れ際の笑顔はマナーのひとつなんだろう
それはわかるけれど

私の笑顔は本物だよ
相手が時間を使って私といっしょに過ごしてくれて嬉しいから笑顔が出てしまうんだよ

9/28/2023, 10:48:18 AM

300字小説

さよならの代わりに

「明日、引っ越すんだ」

 公園の私の下のベンチに座り、貴方がそう告げる。

「この街は地元を離れて最初の街だった。初めて見たここの春の景色の美しさをまだ覚えているよ」

 ええ、私も。まだ幼い顔で少し不安げに私を見ていた貴方のことを覚えてるわ。

「あれから五年。今度、転勤するんだ」

 そう。あれから貴方もすっかり大人に立派になったものね。

「栄転、なんだけどね。新しい職場で上手くいくかな……」

 ほらほら、しっかりして。また最初のあの頃と同じ顔になってるわ。


 秋風に肩を震わせ、貴方が私を見て、目を細める。
「来年の春も花見がしたかったな……」
 背を向ける。その背に私は別れ際の餞別に、赤く色付いた葉を一枚、ひらりと落とした。

お題「別れ際に」

9/28/2023, 10:42:54 AM

「別れ際に」

長く深い口づけのあと
「さよなら」と一言
私はひとり膝を抱え
嗚咽を洩らす

9/28/2023, 10:38:09 AM

いつもクールな彼女が
別れ際に僕の服の裾を掴み…

「ばいばいやだぁ〜…」

と、子供みたいに泣き出した。

僕は驚いたが
正直このギャップは可愛すぎる…

とキュンキュンしていた♡///

僕は身長173cm

彼女は154cm

そんな小さな彼女を
僕は包み込むよぉに抱きしめた。

「どぉしたの?泣いてる姿も可愛いね。」

すると彼女は恥ずかしそぉな顔をして
目線を逸らしながらも

「好きなんやもん、離れたくない寂しい…」

と言ったので

彼女の顎をクイっとやって
優しくて濃厚なキスをした…

すると彼女はびっくりした表情をして
僕を見るとニヤッとして抱きついてきて
今度は彼女が背伸びをしてキスをして
不意打ちに僕はドキドキして
数秒間フリーズしていると

「いっぱいいーっぱい電話しよぉね!」

と、笑顔いっぱいの彼女。

つられて僕も笑顔になって

「もちろんっ!!」

と、次会えるまで…

指切りの約束を交わした。


「「愛してる」」


2人の言葉が重なった…

9/28/2023, 10:36:05 AM

習作
あるゲームの夢小説です。
(特記事項ネタバレを含みます)
※修正、加筆済



∅*。


別れ際に



 ねぇ、なんでそんな顔をしてるの
 嘘は…嫌


そう言うと、少し戸惑ったように見えたが、ゆっくり少しずつ話してくれる。
その言葉一つ一つに会議では見せないような気遣いが伺えた。
嘘に敏感な私にどうしたら傷つけないで伝えられるのか。
自惚れかもしれないけど、そう感じた。


そして、聞く限り、貴方の口から出る話はありえないようなことばかり。
でも、真剣に、暖かく、時折寂しそうな顔をしながら話す貴方を見ていると、本当なんだと自分まで悲しくなる。


 そっ…か
 でもまた、貴方は会えるんだね、私に


貴方は何度でも


 でも…
 “私”はもう会えない


“私”はこれ1回きり
そう思うと、嘘は嫌なはずなのに、嘘をついて欲しかったなんて思ってしまう。
それくらい何故か大きくなりすぎていた。


『私、貴方のこと…嫌い…』


だから私は嘘をつく
貴方がこれ以上傷付かないように。
次も、私と、良い関係でいられるように。
そう願わずにはいられなかった。


笑顔でまたねを言う。
きっと、貴方からも……


 ⸺さよなら


そう、泣きそうで辛そうに笑う貴方の声が聞こえた。


 「…うん、さよなら」


がらんとした部屋にそんな自分の声が響いた。

9/28/2023, 10:35:46 AM

別れ際

大好きなあなたとのデート
ウキウキして…
オシャレ…

綺麗になったわたしを
見て…うっとり見惚れてるわ

嬉しくて…はしゃぐわたし

別れ際…
いつもお互い憂鬱なの
離れたくないわ


あなたの手…すり抜けて
心苦しいの…

ひとりぼっち…
寂しくて切なくて…

また会いたいね

9/28/2023, 10:35:26 AM

#8 別れ際に


私のことは忘れて

忘れられない女じゃなくて、
思い出してしまう女になりたい
        2023/9/29

9/28/2023, 10:34:55 AM

無口な君が

別れ際に放った

「好き」

耳奥にいつまでも響き

その破壊力に

自分の気持ちを知った夜



~別れ際に~

9/28/2023, 10:34:08 AM

別れ際に



「あのさ…」
何か言いかけて、そのまま口を閉ざしてしまった彼は少し寂しそうに笑って歩き出す

冷たい風が2人の間を吹き抜けて

呼び止めようとした言葉は
白い息になって冬の夜空に消えしまった

別れ際に
彼が何を伝えようとしていかは分からない
知りたくても
もう二度と会うことは出来ないから…

9/28/2023, 10:31:57 AM

別れ際に

私が彼を振る前に


やっぱ、、気持ちを整理すれば続くのか、、な、?


って思った


最悪



でも、彼も、別れるのに理解したらしい


幸せになってね

9/28/2023, 10:30:20 AM

僕がこの世にさよならを告げる時。

この世界は何と返してくれるのだろうね。


〝別れ際に〟

9/28/2023, 10:29:14 AM

別れ際に。

別れ際に
本当は
おててを
繋ぎたい。 

別れ際に
もっと話しが
できたら
いいのにって思うよ。

遠くても
顔が見れれば大丈夫。

9/28/2023, 10:28:35 AM

いつも
その場を去るのは
自分の方が
先だった

残された人の気持ちなんて
気づく機会がなかった

だから
親しかった方の
急な退職を聞いた時
子供のように
ギャン泣きした

あともう少しは
一緒に
笑っていられると
思っていたから

その後
数年経ち、
移動の季節が
またやってきた

また親しくしていた方が
移動していく

もう泣くことはないと
思っていたけれど

最後の日の言葉は
なんて言おうか

そんなことを考えていたら


「じゃあ、またどこぞで」


って、
さらっと
声をかけてくれて
通り過ぎていった


そうか、
いない寂しさじゃなくて、
会える楽しみを
選べばいいんだって
初めて学んだ

9/28/2023, 10:27:24 AM

最愛の人は、今日も此処を後にする。

 「またね、あなた。」と、私の耳元で透明感のある…優しい声が囁く。

 今日も貴女は、私を深く抱きしめる。

 「ああ、また。」と、私は今日も云う。

 「身体に気を付けね。」

 「ああ。気を付ける。」

  
 今日も又、貴女は家族のもとへ帰る。 
    
   もう少し…私のそばに居てほしい。

   もう少し…私に振り向いてほしい。

   もう少しだけ…、私を愛してほしい。 

  わかっている、私の願いは、叶わない。

      でも、愛して欲しかった。

    
       唯一、心から愛する貴女に。

9/28/2023, 10:23:47 AM

帰り道の途中に呼び止められたので、公園の中のブランコの一つに腰かけた。
「まだこのブランコあったんだねえ」
「長いもので、四十年ほどになります」
「私より年上だった」
「なあに、すぐに追い抜きますよ。というのもわたくし、明日には取り壊されるのです」
「冬前だから外すのではなく?」
「古いですから」
 きい、きい、ときしむチェーンを握り込むけれど、握力の落ちた手には痛いなあとしかわからなかった。子どもの頃は平気で何十分とブランコ遊びをしていたものだが。
「寂しいね」
「悲しいですなあ。どうにも虚しかったので、たまたま見かけたあなたを呼び止めてしまったのです」
 暗くなってきたので、私はブランコから立ち上がった。帰るね、と昔の私と同じように言えば、「またね」「また明日ね」と返してくれたそれは今日に限って違うことを言う。
「人間というのは明日のために今日を置いていく生き物なのですが、わたくしはとうとう『明日』の象徴ではなく『今日』の象徴になってしまった」
「象徴」
「あなたは今から、『今日』とお別れをするのですよ」
 なるほど、と私はよくわからないまま相槌を打った。
 歩いて、そして振り返って、昔の私のようにそちらへ手を振って。
 ――またね、は言えないと気付いて。
「……呼んでくれてありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました」
 無難に言った挨拶を過去形にして返されてしまった。
 別れ際じゃなければ、ただの業務的な締めの言葉だったのに。ブランコのくせに日本語をわかりすぎているヤツである。


 翌日、帰り道に通った公園に、ブランコの姿はなかった。今後呼び止められることもないだろう。

9/28/2023, 10:23:28 AM

私から誘わない
求めない
したいといわない

そう心にまた刻まないとまた辛くなるだけだから

言ってもらいたいから
言いたいわけではないから

Next