いつもの木陰で

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いつも
その場を去るのは
自分の方が
先だった

残された人の気持ちなんて
気づく機会がなかった

だから
親しかった方の
急な退職を聞いた時
子供のように
ギャン泣きした

あともう少しは
一緒に
笑っていられると
思っていたから

その後
数年経ち、
移動の季節が
またやってきた

また親しくしていた方が
移動していく

もう泣くことはないと
思っていたけれど

最後の日の言葉は
なんて言おうか

そんなことを考えていたら


「じゃあ、またどこぞで」


って、
さらっと
声をかけてくれて
通り過ぎていった


そうか、
いない寂しさじゃなくて、
会える楽しみを
選べばいいんだって
初めて学んだ

9/28/2023, 10:28:35 AM