冬晴れ』の作文集

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冬晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/6/2026, 1:37:57 PM

冬晴れ

 夏、晴れた日は空気にむらがある。
 藻が漂う沼の中を歩いたらこんな感じなのだろうと思う。
 冬晴れの日は眩しくて、乾き切って清潔で均質なものがみっしりと詰まっている。
 だが実際に歩き出すと、それが絶え間なく顔を引っ叩き、鼻をぎゅっとつまんできて痛い 痛い 痛 い 痛 い
 最近は秋がもっともっと長ければいいのにと毎日思っている。

1/6/2026, 9:59:49 AM

縁側にぽかぽかと降り注ぐ日差し。
いつもは冷たく感じる空気も暖かく感じる。
気持ちよくてそのまま外を眺めながら何をするでもなく過ごす。
お日さまの光が身体に心地よい。
思わず目を閉じてうとうとしてしまう。
するとそこに絡みつく腕。
「なに?」
振り返らなくても分かる。
「寝てたんじゃなかったの?」
よく寝てたからそのまま布団の中に置いてった悪友。
昨日遊んでてそのまま寝落ちしたので俺のベッド半分譲ってやった。
どうやらやっと起きたらしい。
「なんで起こしてくれないの?」
後ろから抱きしめるように首筋に顔を埋めて恨みごとを言ってくる。
「よく寝てたからそのままにしといてやったのに」
首筋に掛かる髪を撫でてやる。
唸るような声が聞こえた。
何を言ってるか分からない。
よしよしとさらに撫でてやると。
「起きたら1人とか寂しいやん」
「何だよそれ。そんなの彼女に言えよ」
そう応えたらさらに耳元で唸られた。
何なんだよ一体。

ぽかぽかな陽気の中男ふたりくっついて何してんだか。
そんなこんなで冬晴るる。


                   (冬晴れ)

1/6/2026, 9:56:50 AM

あなたと一生を添い遂げます

まるでおとぎ話みたいに優しい時間

いつか終わりが来ないように

この空を覚えていよう




"冬晴れ"

1/6/2026, 9:50:22 AM

"冬晴れ"

自販機から落ちてきた音も寒凪ならばよく響く

1/6/2026, 9:50:21 AM

「手紙」


幸せ。とは何か。
人によって違うもので抽象的なもの。
概念である幸せとはなにか長々と語るつもりはない。
ただこれだけは言える。
「貴方との暮らしは幸せだった。」と。



とある小説家が言った。
「幸せとは一体なんなのだろうか。」と
その答えはいまだに誰も見つけることは
できていない。
ある人は誰かの期待に答えること。と言い
ある人は人を裏切ることだと言う。
一見簡単に思える「幸せ」は分からないものだ。
そして幸せが何か分からないうちは幸せを手に入れることは難しい。
たとえ幸せを手に入れていても気付けるかどうかも分からない。
矛盾しているかのように思えるがこれが幸せ。と言うものなのだろう。


小説家には愛する妻がいた。
大切で大切で仕方がない存在だったが彼の妻は病によって亡くなった。
小説家はそのとき、ふと思った。
「幸せとは一体なんなのだろうか。」と
職業病とは恐ろしいもので疑問を持った彼は部屋にこもりきり脱水症状と空腹で死ぬまで「幸せ」とはなにかを求め続ける物語を描いた。
これは小説家の呪いともとれるが彼にとっては最愛の妻を想う最大の手段で、現実から逃れる手段にすぎなかったのだろう。


さて、物語とはどのようなものなのだろうか。
その物語は大切な家族、家、友達、そして恋人。
これらを全て亡くした少年がたった1人で紡ぐ話だ。
少年は皆が死んだことが自分のせいだと思い切り、
世界を旅しながら出会う人々に嘘の物語を本当のことのようにを広めた。
広める話はどれも自分語りでどこかに行って人を殺しただとか誘拐、監禁、盗み様々な犯罪に手を染めたなどそのような内容だ。
はじめのうちは聞いた皆は嘘だと思うが少年の噂を何度も何個も聞くたびに信じこむようになった。
そうしていつの間にか彼は捕まった。
彼は捕まり拷問を受けた。生きることが憂鬱になる程の痛みで苦しく痛く助けを願った。
それでも彼は笑っていた。
自分は幸せだと。皆を殺した自分にようやくバチがあたったと。

彼の調査は続いた。
でもある日彼の話が嘘だと証明されたのだ。
彼は出所した。
彼は思った。幸せとはすぐに逃げていくものだと。
彼の隣にはたった一人そばにいてくれる存在など当たり前のように居なかった。

そこで物語は終わった。
小説家のこの物語は出版されることなく原稿用紙のまま小さな町の小さな図書館の隅に静かに置かれた。


原稿用紙の端には「貴方との暮らしは幸せだった。」と
そっと誰かに語りかけるように書き綴られていた。


手紙が届かないような存在へ藁にも縋る思いで書いた
後悔の言葉だったのだろう。

1/6/2026, 9:43:11 AM

#冬晴れ

あったかそうだなーとおもって
ジャージきて外でたらくっそ寒かったです。
コンビニいってかえったらお鍋が用意されてたので
なかよくたべました^^

1/6/2026, 9:40:56 AM

朝の冷たい空気
まだ太陽は昇らない

しーんと静まり返った小さなベランダから
肩を並べて外を眺めた
もうすぐ太陽が見えてくる

今日も晴れるよ

その優しい声
もう聞くことはないけれど

1年後の今日も冬晴れだよ

1/6/2026, 9:40:38 AM

本坪鈴が鳴らされる。
ぱん、ぱん、と柏手を打つ音。笑顔で、真剣な顔で祈る人々を横目に、奉納された絵馬を眺める。
希望校に合格できますように。好きな人と結ばれますように。病気や怪我なく過ごせますように。
数はあれど皆同じような願いに、思わず苦笑した。毎年見ているが、必ずと言っていいほど同じ願いが奉納される。人々の願いというものは、結局は同じなのかもしれない。
果たして、この願いが叶ったとしたら幸せになれるのだろうか。絵馬の一つを突きながら考える。
そもそも幸せとはなんなのだろう。願いとは、つまるところは欲望だ。それが満たされたとしても、別の欲が現れるだけなのかもしれない。
一つ手に入れて、さらにもっともっとと強請る子供のように。

苦笑して、緩く頭を振る。すぐに考え込んでしまうのは、昔からの悪い癖だった。
そろそろ戻るべきだろうか。初詣の列は大分少なくなり、授与所もまた普段の落ち着きを取り戻してきている。
年が明けた浮き足立つ空気も薄れ、明日からは段々と日常に戻っていくことだろう。
小さく息を吐いた。からん、と鳴る本坪鈴の音に、ふと興味を引かれて拝殿へと視線を向けた。
手を合わせ、祈る。真剣な姿に興味を引かれ、近づいてみる。

「どうか……」

何を願っているのだろう。他の多くの参拝客とは違い、真剣さの中に悲痛な思いを感じた。
神に祈ることが、この人にとっての最後の希望なのか。それとも祈ることしか残されていないのか。
祈る姿を見ながら考える。祈り、願う理由を。そしてその先を。

もしもその願いが叶ったとして、幸せになれるのだろうか。

顔を上げた彼の横顔からは、何も読み取れない。
拝殿を後にし、授与所に向かう彼を視線で追う。授与所で絵馬を頂き、どこかへと向かうその後に、こっそりと続いた。


向かった先は神社の裏。細い道の先にある、子供たちの秘密の遊び場だった。
桜の木の根元に腰を下ろし、しばらく悩んで絵馬に願いを書き始めた。
何を書いているのだろうか。視線はただ絵馬に向けられていて、強い思いを込めて願いを書いていることが分かる。けれどその姿だけでは、何を願っているのかまでは分からない。
やがて絵馬を書き終わったのか、彼はゆっくりと立ち上がり、桜の木の枝に絵馬をかけた。
そっと近づいて絵馬を覗き込む。迷いのない丁寧な字で書かれた願いに、思わず眉を寄せる。

――後悔のない日々を送れるように。

後悔がないとは随分と抽象的だ。確かに後悔のない日々が送れるのならば、幸せになれるのかもしれない。けれどもそれがとても難しいことを知っている。
誰だって一日の終わりに後悔するものだ。ベッドの中で、何度も後悔していたことを思い出す。
そのどれもが些細なことだったように思う。後悔して、拗ねては兄に当たって、宥められては笑う。寂しいと泣いては兄のベッドに潜り込み、寄り添い手を繋いで眠っていた。
今になって思い返せば、幸せな記憶ばかりだ。不満だと言いながら、一人でないと伝わる温もりに満たされていた。
目を細め、絵馬を突く。揺れる絵馬を見ながら、気づいた幸せに泣きたくなった。

「そこに、いるの?」

風もないのに揺れる絵馬を見て、彼はか細い声で呟いた。
こちらに視線を向けるも、目が合わない。伸ばされる手を握り返せないことが、ただ悲しい。

「ちゃんと後悔しないように生きているよ……今更だし、あれ以上の後悔はないだろうけどね」

擦り抜けてしまった手を下ろし、彼は力なく笑う。

「夢の中だけでもいいからまた会いたいなんて、そんなこと言わないし願えない。お前の苦しみや痛みに気づかないで一人にしていた俺には、その資格はないって分かってる」

頬を伝い落ちる涙を拭えないことが苦しい。彼を苦しませる理由が自分である罪悪感が、あの日の衝動的な行為への後悔が、胸の中に黒い澱みとして溜まっていく。
手首が痛む。もしも踏み止まれていたのなら、不幸だと嘆くのではなく、幸せだと笑えていたのだろうか。

「でも、会いたいよ。ごめんって、側にいるよって、伝えたい」

俯く彼が、静かに崩れ落ちる。ぽたぽたと、膝に悲しい雨が降るのを見ているだけしかできないのが悔しい。
無駄だと分かっていても、手を伸ばす。記憶よりも大きな体を抱き締める。

「お兄ちゃん。ごめんなさい」

伝わらない温もりが恋しくて、これが夢ならばと強く願った。





「――て。ねぇ、おきて」

揺り起こされて、目を開ける。
部屋はまだ暗い。起きるには早すぎる時間だ。

「ん。なに?どうしたの?」

目を擦りながら問いかける。
ほやける視界の中。兄はどこか安堵したように息を吐いた。

「泣いてたから。悪い夢でも見た?それとも傷が痛むの?」

夢。確かに痛くて、悲しい夢を見ていた気がする。けれど目覚めてしまった今は、よく思い出せない。
意識がはっきりしていくにつれ、足の痛みに眉を寄せた。それに気づいて、兄は布団越しに足を撫でる。

「薬、飲む?本当はいけないけど、朝までまだ時間があるから我慢できないなら持ってくるよ」

自分よりも泣きそうな兄に笑いかけ、そっと首を振る。代わりに手を伸ばせば、当然のように繋いでくれた。
伝わる温もりに、何故だか泣きそうになる。毎日のように触れているのに随分と長い間触れられなかったような懐かしさを感じて、繋いだ手に擦り寄った。

「お兄ちゃん」

小さく呼べば、何も言わなくても兄は察して布団の中に潜り込む。手を繋いだまま寄り添えば、自然と笑みが浮かんだ。

「お兄ちゃん」
「ん?なぁに?」
「幸せってね、暖かいことなんだよ」

目を瞬き首を傾げる兄に、これが幸せだと繰り返す。
不思議そうな顔をして、それでも兄は優しく微笑んだ。

「うん。確かにそうかもね。この暖かさは幸せなのかもしれない」

穏やかに呟いて、目を閉じる。兄につられて、同じように目を閉じた。

「俺も悪い夢を見ていたみたいだ。いつものことなのに、こうやって一緒にいることがすごく嬉しいんだ。ずっと願いたくて、願えなかったことが叶えられた感じがする」

兄の微かに震えた声を聞きながら夢の内容を思い出そうとするが、もう何も浮かばなかった。
けれど、きっと兄の夢の中では願いが叶ったのだろう。そして同じように自分の願いも叶ったのだ。
ならば、幸せなのは当然か。ふふ、と笑いながら温もりに擦り寄り、微睡みだす意識に身を委ねた。

「おやすみ」
「おやすみなさい」

足の痛みはもう感じない。もう一度、夢の世界へと落ちていく。

今度の夢は、どこまで優しく暖かな夢なのだろう。



20260104 『幸せとは』









手の甲に落ちた雪を見て、空を仰いだ。
先程まで晴れていたはずの空はどんよりと曇り、綿のような雪がふわりふわりと落ちてくる。
ほぅ、と息を吐いた。吐く息も白く曇り、視線を下ろせば車椅子の座面もまた雪に染められてしまっている。
帰らなければ。持ち主のいない車椅子を押しながら、歩き出す。
傍目から見れば、自身の姿は狂人のように見えるのだろう。それを理解していても、まだ車椅子を手放せない。
この車椅子に持ち主がいた頃は、次第に押さなくなったというのに。今更意味のないことを繰り返している。
自嘲して、立ち止まる。積もる雪を払いながら、車椅子に彼女の面影を探した。
事故で自由を失った彼女は、何を思って車椅子に乗っていたのだろう。昔から我儘で寂しがりだった彼女は、けれどもいつ訪れても笑顔だったように思う。手を繋ぐことを喜び、側にいるだけで不機嫌な顔は途端に笑顔になっていた。

――可哀そうに。

周囲からの言葉を彼女は嫌っていた。自分もまたその言葉を嫌い、哀れまれる彼女をいつしか疎い、距離を置いた。彼女と二人きりの閉じた世界よりも、友人たちとの広がる世界を求めた。
そのことを彼女に責められたことはない。気が向いた時に訪れれば、決まって彼女は嬉しそうに笑っていた。

「ごめんね。早く帰ろうね」

誰もいない車椅子に語りかけ、再び歩き出す。
すれ違う近所の人が痛ましいものを見る目を向けてくることに気づいていたが、不思議と何も感じなかった。
いっそ、嘲笑ってくれればいいと思う。自分から手を離しておいて、失った後になってその手を求めている。その滑稽さを笑い、あるいは手を離したせいだと詰ってくれればよかった。
近所の人も、家族も何も言わない。一度きり、彼女はもういないのだと告げられただけだ。
それがただ苦しい。行き場のない感情が渦を巻き、心に黒い澱みを溜めていく。

「少し急ごうか。体が冷えてしまったら、風邪を引いてしまう」

車椅子に語りかけながら、足を速めた。
雪が静かに降り積もり、車椅子を埋めていく。そのまま消えてしまいそうで、それが何よりも恐ろしかった。



「おかえりなさい」

雪を落として車椅子をたたみ、玄関に入る。ちょうど玄関にいた母と顔を合わせ、そっと目を逸らした。

「ただいま」

小さく返事をし、母の横を通り過ぎる。何かを言いかけ、結局は何も言わない母と共にいるのは苦痛だった。

階段を上がり自室に入ると、そのままずるずると座り込む。
息が苦しい。泣きたくて堪らないのに、涙は出なかった。

「――会いたい」

微かな呟きに、返る声はない。
理解はしているのだ。面影を探してどんなに彷徨っても、彼女はどこにもいないのだと。
理解はしていても、受け入れられていない。彼女のいない非日常が日常になることが恐ろしい。

「会いたいよ」

膝を抱えて蹲る。逃げるように目を閉じた。

「やり直せるなら、間違わない。後悔しない選択をするから」

主を失った隣の部屋から音がした。
からん、と鈴の音。かたん、と風に揺れ、音を立てる木の板。

瞼の裏側で、彼女が笑っている。
差し伸べられる手に縋り付くように、手を伸ばした。





「どうしたの?」

不思議そうな声に、はっとして顔を上げる。

「調子が悪いなら、もう帰る?」
「あ、いや。大丈夫だよ」

振り返る妹に、なんでもないのだと頭を振って答える。
それでも訝しげに見つめられ、大丈夫だと繰り返した。

「なんていうか、悪い夢でも見ていたみたいだ」
「夢?立ったままで?」
「そう。立ったままで」

そう言って笑えば、妹も表情を綻ばせる。
相変わらず、心配性な妹だ。心配される立場だろうに。
車椅子を押しながら、密かに苦笑する。今も足の痛みがあるだろうに、隠して笑っていることなどとっくに気づいていた。

「でも、そろそろ帰ろうか。寒いと痛みが強くなるだろうし」
「え……う、うん。分かった」

僅かに表情が曇るのを見て、小さく息を吐く。
車椅子を止め正面に回り込むと、膝をついて妹と目を合わせた。

「痛い時は痛いって、ちゃんと言うならもう少しだけいいよ」
「大丈夫だよ。確かに痛むけど、そんなにじゃないし。それに今日は久しぶりに晴れたから、今の間に外を堪能してたいの……ずっと家の中にいるのは、少し息苦しくて」

空を見上げる妹の視線を追って、顔を上げる。

「確かに、久しぶりの晴れだ」

冬晴れ。色の薄い青が広がる空に、目を細めて呟いた。
きん、と冷えた空気を吸い込めば、どこかぼんやりとしていた意識が明瞭になる。少し前に感じた何かが薄れ、形も残さず消えていく。
嫌な、悪い夢。そんな感情すら薄れて、残るのは、この冬晴れのような澄んだ思いだけだ。

「どこに行きたい?今日はどこにだって連れてくよ」

気づけば、そう口にしていた。
驚いたように小さく息を呑む音がして、妹の手が恐る恐る伸ばされる。

「どこでもいい。お兄ちゃんと一緒なら」

その手を取り、離れないように繋ぐ。伝わる体温に、このまま解けていきそうだなどと、可笑しなことを考えた。
離れたくない。もう二度と間違えたくはない。
込み上げる理由の分からない思いに、無性に泣きたくなる。誤魔化すように繋いだ手をきゅっと握り、微笑んだ。

「一緒にいるよ。生まれた時から一緒だったんだから」

そうだ。自分たちはひとつだったのだから。
どちらかが欠けるなどあり得ない。欠けた瞬間に壊れてしまう。

「これからもずっと一緒にいるよ」

そっと囁く。
その響きはまるで祈りの言葉のように、胸の中に染み込んだ。



20260105 『冬晴れ』

1/6/2026, 9:21:54 AM

今日はポカポカしていて気持ちが良い。

窓を閉めてカーテンを開けると、
部屋が暖かくなってゆく。

遅めのお昼ご飯を食べ終え
自然とソファへ。

横になる私の上に
すかさず乗ってくる犬。

うとうとしながらも散歩へ行かなければと思い
声を掛ける。

迷惑そうな犬。

散歩よりも家でダラダラするのが好き同士。
相性の良さを感じた。

でも散歩は行こうな。

1/6/2026, 9:20:48 AM

冬のイメージはどう考えても雪なのに、今日の空は雲一つない晴天だった。いわゆる冬晴れってやつ。
 日本の四季ってやつはどうも上手くいかない。青い空と白い入道雲をイメージされている夏は雨降りまくりだし、紅葉に映える青空を連想される秋は台風ばっかだし、雪が降る唯一の季節である冬は晴天だらけ。もちろん豪雪地帯的なのは降っているんだろうけど、こっちは冬の間に一回でも雪が降れば大騒ぎになるんだぞ……。
『現実逃避は済んだかい、カオル』
 あたしの思考の隙間にマスコットが潜り込んできてそんな言葉を吐いた。
「まだ」
『そうかい。まぁ済んでなくてもそろそろ戻ってこないと非常にマズイんじゃないかい?』
「分かってる!!」
 あたしは悠長に言ってくるマスコットに対してつい声を荒らげてしまった。その瞬間怪物の咆哮が耳に入ってくる。
「ヒッ、バレた……」
『全く、キミが大きい声を出すからだよ』
「あたしのせいじゃないでしょ、今のは!」
 バクバクと心臓が大きな音を立てる。今日の怪物は等身約二十メートルほど。とんでもなくデカくて、あたしの銃じゃ一発や二発当てても全く動揺なんかしてなかった。それに慌てたあたしが攻撃の手を辞めた途端に怪物がガンと床を叩いて、叩かれた箇所は一メートルほどえぐれてしまった。だからすっかり戦意喪失、あたしは逃亡を図って物陰に隠れていた、のに。
 今、少し離れたところからズルズルと引きずられてる音がするのは多分全部敵の音。あたしを仕留める為に近づいてきている音で。
「どうしたらいいの! 急所とかどこなの!」
『急所? 人間とかその他動物と同じ場所、心臓だよ』
「でも胸を狙っても全然なんでもなかったじゃん!」
 いつもいつもあたしは胸を狙ってる。なぜならそこを撃てば大抵の敵は死ぬから。でも、今日の敵は二発弾を撃ち込んで、確かに穴は空いたのに痛くもかゆくも無さそうだったのだ。
『だから心臓が胸にあるなんて誰も言っていない。固定概念ってやつを捨てた方がいいんじゃないか?』
「そんなこと言われても」
 その瞬間に視界に影が入った。誰かが何も言わなくても怪物が目の前まで迫ってる、ということなんて分かった。
 急所は分かってない。それでもどうにか倒さなきゃいけない。あたしは自身を奮い立たせて銃を構えようとしたところで誤って引き金を引いてしまった。
「あ」
 弾に残量なんてものはない。無限に出てくるそれが一つくらい誤発射されてもなんてことはないのに、なんとなく『しまった』という心持ちでそんな声が出た。
 誤発射の弾は敵の右足首に当たった。これで敵が体勢を崩したらいいな、なんて思考が回った直後、怪物は地面に倒れて消失した。辺りも結界内特有のもやもやとした紫の空気を纏った神社から住宅街へと戻った。
「え…………」
『なるほど、足首なら謝発射じゃない限り攻撃されない。効率のいい身体だね』
 呆気に取られてるあたしの横でマスコットはそう呟いた。

第五話 冬晴れ

1/6/2026, 9:15:06 AM

冬晴れ

「あ~、いい天気」
空に向かって思い切り伸びをし、深呼吸する。
「空も澄んでるし、こういうのを冬晴れって言うんだよな」
寒いけれど、日差しは温かい。本当にいい天気だ。
「こんな日は、散歩とか気持ち良さそう。なのに…なのになのに」
俺は1度俯き
「なんで今日が仕事始めなんだよ」
天を仰いで叫ぶ。
「…はぁ」
文句を言ったところで状況が変わるわけもなく
「…行こ」
仕事に向かうのだった。

1/6/2026, 9:14:03 AM

𖧷冬晴れ𖧷

肌寒くても たいようが

照らしてくれるだけで

心も体も温まる!

ありがとう!

1/6/2026, 9:00:21 AM

小学生の頃、
気持ちよく晴れた土曜日、授業は午前中で終わって友達とてくてく途中まで帰ってきて、バイバイって手を振るときの、あの感じ。

冬晴れ

1/6/2026, 8:47:24 AM

ボクの部屋から見える保育園は、こぢんまりとしているけど、毎日賑やかだ。
寒さなんてし~らない!といわんばかりの元気さで、日々子たちは園庭をかけまわってる。


ボクといえば、受験勉強そっちのけで毎日ゲーム三昧である。勉強に集中できるように、と姉がこの部屋を譲ってくれたのに、将来なりたいものもないボクが勉強をするわけもない。今の成績で入れる進学先でいいや、とだらだらと過ごしている。
ああ、ダメ人間だ。



朝からゲームをしていたから、さすがに飽きてコンビニにお菓子でも買いに行くことにした。
久しぶりに出た外は、風もなく穏やかで、思いのほか太陽があたたかった。ぼんやり空を眺めていると、前方からキャイキャイと声がした。保育園のお散歩の時間らしい。実はボクはあまり子ども相手が得意ではないから、下を向いてすれ違おうとした。


すると、
「こんにちはー!」
「こちはー!」
「ちは~!」
と、ハキハキした挨拶をされ、ボクはびっくりした。見ると腰より背丈が低い子たちがこちらを見て、ニコニコしている。
ボクは照れくさくて、小さな声で
「こんにちは。」
とかえした。



数歩歩いたところで振り返ってみると、子どもの一人がこちらを見て手を振っていた。ボクも、バイバイ、と右手を小さく振った。




ボクは、部屋に戻り、スマホである職業について調べてみることにした。
さっきまでは、なりたいものなんかなかったんだけどね、可愛かったんだよ、目がキラキラしてて。



さて、目標もできそうだし、明日から勉強しようかなあ。

1/6/2026, 8:25:42 AM

自動ドアを抜け角を二回曲がると、バス停はすぐに見つかった。寒々しい日陰のベンチに腰を下ろす。
 初老の小柄な男性がやってきて、しげしげと時刻表を眺め、ひとつぶん空けてベンチに座った。けれど時折身体を道路側へ傾けるようにして、彼はしきりになにかを気にしている。青空の下、巣穴に立って周囲を窺う動物……最近なんかで見たなあ。名前なんだっけ。
「遅いですよね」
 そうだ、プレーリードッグ。思い出した瞬間、話しかけられ、一瞬なんのことか分からなくなる。
「バス」
 笑ってつけ足されて、おやと思った。
「次、四十五分ですよね? まだ二十八分ですから」
 プレーリーさんは不思議そうな顔をしたが、
「あっ、そうか」
 と小さく叫んだ。
「もう平日でしたねえ」
 年末年始の名残なのか、土日ダイヤを見ていたらしい。
「教えていただいて良かった。ありがとう。ちょっと時間潰してきます」
 プレーリーさんは丁寧にお辞儀をして、手に持った茶色の帽子をかぶり直し駅の方向に歩いていく。
 彼の行く手をやわらかな陽射しが照らしていた。

『冬晴れ』

1/6/2026, 8:21:54 AM

寒い日の

お日様ぽかぽか

きもちいいな




冬晴
れ☀️

1/6/2026, 7:58:49 AM

追い詰めて
なを

そうありたいと
強く願う

ただ
座るだけでは

停滞ですらないと
心が騒めく

この晴れた空が
自分を祝福してくれると

信じて

1/6/2026, 7:44:30 AM

冬晴れ

私はまさに冬晴れの雲ひとつない空色の傘が欲しい。
きっとどんな土砂降りの日だろうと
明るくいられる気がするから。

1/6/2026, 7:28:56 AM

冬晴れ

晴れたその日に

誰かとの約束を

交わしたはずだった。

遅刻した私と

忘れた君。

どちらが悪いんだろう。

1/6/2026, 7:23:52 AM

冬の朝。空は晴れ渡って、雲一つ見当たらない。朝焼け色に染まった空は、眩しいくらいにきらきらと煌めいている。
「…………さむい……」
そんな中、僕は布団の温もりと格闘していた。目覚まし時計を止めるために伸ばした腕は、ものの数秒で温もりを奪われて、代わりと言わんばかりに突き刺すような冷たさが肌に触れる。よく晴れた冬の朝は、いつもこうだ。寒くて起きられない。
「ぅ゙〜……」
意味もなく呻き声を上げてみるが、やはり起き上がる気力は湧いてこない。いっそもう諦めて寝てしまおうかと、とろとろ瞼を下ろしだした時だった。
「なに二度寝しようとしてんだバカ。」
ばさ、と布団が奪われ、代わりに冷たい布が降ってくる。
「早く学校行くぞ。遅刻する。」
顔の上に乗ってきた布を退けて見ると、制服だった。わざわざ取ってきてくれたらしい。
「…………ありがと……」
そういえば、兄にも目覚ましを頼んでいたのを今思い出した。どうせ目覚まし時計だけでは起きられないから、と。普段なら少しくらい二度寝したって平気なのだが、今日は委員会の活動のせいで早起きしなくてはならなかったのだ。
「せっかく晴れてんだからついでに布団干してけ。もう俺の掛けてあるから。」
リビングに行くと、窓際に置かれた物干しには兄の布団が掛けられていた。言われた通り隣に布団を干し、朝食のパンを齧り、寒さに凍えながら着替えて準備が整った。
「ほら、行くぞ。」
呆れたように僕を見て、ガチャリとドアを開ける兄。朝日が逆光になって、兄がドアを開けてくれるだけのことが、とてつもなく幸せなことのように感じられた。
外は冬晴れらしい寒さだ。息を吐けば、当然のように白さを帯びて辺りを漂う。
「……うん。」
少し急いでローファーを履いて、兄の横に並び立った。寒いけれど、澄んだ空はどこまでも晴れ渡っていて綺麗だ。
「……今日、一緒に帰ろ。」
気がつけば、そう言っていた。この冬晴れの日の夕焼けを、わざわざペースを落としてまで隣を歩くなんだかんだで優しい兄と、見たくなってしまったから。

テーマ:冬晴れ

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