冬は一緒に』の作文集

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冬は一緒に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/19/2023, 4:21:14 AM

冬。
大嫌いな季節。
子供の頃は雪が降ると嬉しくてウキウキしてた。
大好きだった。
いつから冬が嫌いになったんだろう。

あちこち乾燥し潤いのなくなった肌、
発熱し咳が出る子供の看病に明け暮れる日々。
寒さで背中を丸め俯く私。

寒さなんて何も感じない何もかもが楽しくてしょうがない時期は遥か昔に過ぎ去ってしまった。

冬の寒さはネガティブも一緒に運んでくる。
早く春が来ないかな。

12/19/2023, 4:18:54 AM

のすのす。ふみふみ。ふんふん。

「んー…なんだよ…」

にゃぁん。ぐるぐる。

「ったく…」

ぐいぐい。もそもそ。くるん。

「はい、よしよし。おまえさ、俺のこと冬専用の湯たんぽかなんかだと思ってんだろ。」

んなぁ?ぺろぺろ。

「(笑)一緒に寝る俺の気持ちにもなってくれよ。おまえのせいで動けねえから、朝から身体バッキバキなんだぞ。」

ぎゅっ。くいくい。むぅ。

「ふふっ、…まあいいか。お前のおかげで、俺も冬の湯たんぽには事欠かないからな。」




(冬は一緒に)

12/19/2023, 4:10:37 AM

寒くなる前には想いを伝えて
冬は一緒に過ごしたかったな


【冬は一緒に】

12/19/2023, 4:09:02 AM

寒いから

くっついて
コタツに入って
鍋でも食べて

温まろう。









寒いから








言い訳。






あなたと

くっつけるなら




理由は
何だっていい。







一緒に

あったまろ。


#冬は一緒に

12/19/2023, 4:07:42 AM

寒い冬は大切な人と一緒に居たいな
だって寒いからその人と一緒に居ればその分温かい気持ちになるんですもの
身体は寒いけれど心が暖まる
幸せな気持ちになれるから冬が好き

No.63
お題[冬は一緒に]

12/19/2023, 4:03:48 AM

#冬は一緒に

冬は1人で過ごすことがあまりない

初冬は寒く心友と身体を近づけ互いに身体を温め合う

クリスマスとイブは恋人と幸せな時を送り

お正月は家族と新しい年の祝福するとても楽しく

だから冬は身体が冷えるが心は温まる

さぁ私も大切な人と冬は共に過ごそう

12/19/2023, 3:56:46 AM

『冬は一緒に』

雪しかない山のふもとっぱらに一人立ってスコップをざんと突き刺す。
「今年も来ました」
山のてっぺんに向かってお辞儀をし、雪中キャンプの設営を始める。地ならしをし、ペグを埋めてポールを立ててとひとり忙しく動いていると、視界にひとつふたつ鹿の姿が映る。鹿からの視線に若干の監視のような雰囲気を感じながらも作業はしばらく続き、今夜の寝床が完成する頃には鹿の数は両手では足りないほど集まっていた。コーヒーでも入れて一息つこうと思っていたがそれどころではなさそうだ。荷物の中から日本酒の入った一升瓶を取り出すと同時に、鹿の群れが割れてひときわ大きくて白い鹿が現れた。
「どうぞ、お納めください」
のしのしと近づく白鹿は雪の上に置いた紐を結わえた一升瓶をあらためるとふんと鼻息一つを鳴らして口に咥える。そして踵を返すと鹿たちを引き連れて山の奥へと消えていった。今年も満足していただけたようだとほっと胸を撫で下ろし、荷物の中から同じ酒が入った半升瓶を取り出してぐい呑みにとくとくと注ぐ。
「ご相伴させていただきます」
山のてっぺんか、それとも森の奥深くかで開かれているかもしれない酒盛りをほんのりと想像して、一息にぐいと飲み干した。

12/19/2023, 3:47:12 AM

冬は一緒に飾りつけをしよう。
クリスマスの大きなもみの木に。

「クリスマスツリーなんて、大っ嫌い!」
とメリーは言ったよ。
だって、お母さんがプレゼントをくれないんだもん。
メリーは知っていた。
サンタクロースが両親だってことも。
貧乏な家には、プレゼントがやってこない理由も。
そりゃ、五歳ぐらいの時には、枕元に靴下を吊り下げて思ったさ。
(明日になったら素敵なプレゼントが、絶対詰まってるんだ!)って。
でも、クリスマスの朝、お母さんは怒鳴ってこう言った。
「本当にもう、いけない子! サンタクロースってのは、親のことなんだよ。そんな夢なんていつまでも見ていないで、仕事を手伝いなさい!」
ってね。
それで、メリーは末の弟を、背中におぶったよ。
そして、八歳の朝。
初めて彼女はクリスマスプレゼントをもらいました。
叔父さんがやって来て、メリーを養子に迎え入れるというクリスマスプレゼントを。
それは、メリーにとって、新しい幸せの扉を開ける鍵でした。
そして、メリーの波乱万丈な、人生の始まりでもあったのです。

12/19/2023, 3:32:48 AM

冬は一緒に暖まろう。
一気に冷えてきたから、炬燵とカーペットを引っ張り出して団欒の支度をしよう。
しばらくまったりしていいように、TVもつけてみかんも用意して、準備バッチリ

あれ、取り出したのは……アイスクリーム!?
まあ、それも一興かな。

12/19/2023, 3:26:51 AM

冬は一緒に


高校の再考査は友達と一緒に
クリスマスは恋人と一緒に
正月は家族と一緒に

ひとりぼっちなんて存在しない
もしそんな人がいるのならば
その人は「一緒にいてくれる人」の存在を

まだ知らないだけ

12/19/2023, 3:19:10 AM

そろそろ冬支度を始める日。私は物置から少し小さめの箱を1つ取り出した。両手で持てる程の大きさしかないそれは特に何かロゴや柄がある訳でもなく、とてもシンプルな茶色の箱だった。

 私はそれを宝箱にしていた。蓋を開けると、散らかったようにも見えるまとまりのないあれやこれやが無造作に入れられている。整頓しようにも『大好きなものがたくさん入っている』この光景が愛しくてなかなか掃除することが出来ない。

 例えばおはじき。ガラスでできた色とりどりの平たい玉が5つくらい、散らばって入っている。
 例えば人形の服。何度見てもどうして服だけ入っているのかしら? と思うけれど、かつての私はこれにひどく心動かされたらしい。
 例えば可愛らしいボールペン。もう壊れてインクは出ないけれど、青とピンクの模様がとてもお気に入りだった。

 その中から1つ、真ん中に入っていた球体を取り出す。平べったい台座と丸いガラス、中には小さな小屋の置物と赤い服を着た人形。

 そう、サンタクロースのスノードーム。私はこれが宝物の中でもいっとうお気に入りで、冬が来ると宝箱から取り出して眺める。毎年の冬の恒例行事だ。上下をひっくり返してから戻すと、小さな雪がひらひらと降る。この手のひらの中の冬が可愛らしい。
 表面を布で綺麗に拭いてから本棚の一角に飾る。しばらく眺めて、またひっくり返して、元の位置に戻す。雪がぱらぱら降ってくる。

 ここは温暖な気候で、雪は滅多に降らないし積もらない。だけど冬の夜はひどく寒くて、それでも雪が降らない土地が恨めしかった。雪が降る土地への憧れもあった。
 だからこのスノードームはお気に入り。ここで唯一雪が降る場所。私の手のひらの中で、小屋には今日も雪が降る。


「他にもたくさん入ってるのよ。私の宝箱、見せてあげようか?」

「同じ話を毎年聞いてるから今年はいいよ……」

「何回話しても足りないわ! それなら今年も付き合ってもらおうかしら」

「ええっと、用事を思い出したから、僕は今日この辺で失礼するよ……また今度、お菓子を持って来るからその時に聞かせてね」

 とりとめもなく話せる、私の宝箱。



お題:冬は一緒に とりとめもない話(昨日分)

12/19/2023, 2:51:18 AM

春も夏も秋も全然会えなかった。一緒にいたかったのに、お互い忙しくて会えずにいた。
たまにの電話で、「あいたい」その言葉だけがひっそりと漏れた。
そして、雪が舞い始めるこの季節こそ人肌が恋しくなり、恋人との時間が欲しくなる。率直に言えば、"触れていたい"それだけ。
夜に街を歩けば、恋人達が寄り添い合い仲良く歩いているのを見ると、羨ましいなぁなんて思う。
ねぇ、冬こそは一緒にいよ?


冬は一緒に____
2023.12.19

12/19/2023, 2:39:19 AM

【冬は一緒に】

少し太り過ぎな猫が、でろーんとこたつの上で寛いでいる。
野良でたくましく生活をしていた面影は消え失せて、お腹をちょんちょんとつついても面倒な目でこちらを見るだけだ。
そんな目もとても可愛く感じられるものだから、猫という生物のフォルムはよほど人間にフィットするのだろう。

「…あんまやっとたら噛まれんで」

猫と同じくこたつで寛いでいた姉が、私に緩く忠告をした。
こたつの上に置いていたみかんを剥きながら言うものだから、私も少し言い返す。

「猫は柑橘系だめやで、姉ちゃん」
「分かっとるわ、だからわざわざこんなに離れてんねん」

どうやら姉も姉なりに配慮していたらしい。
確かにいつもはこたつの上でみかんを剥くのに、今はゴミ箱の近くで皮を剥いている。ゴミ箱の近くなのは、効率を考えてなんだろう。
猫を触りながら、やっと皮を剥き終えた姉を眺める。

「いて、」

手にちょっとだけ何かが食い込む感覚がしたと思ったら、猫だった。
怪我は絶対しないような甘噛みをされていて、優しさを感じる。
はよやめんかい、とでも言いたげな猫の顔に「ごめんごめん」と言いながら手を退けた。
猫はぴすっと鼻を鳴らして寝る体制に入ったかと思えば、直ぐにすーすーと寝息が聞こえてきた。
あんまり気持ちよさそうな寝姿に、こっちも眠くなってきてしまう。
そういえば最近よく眠れていなかった。
そのことを思い出すと、今まで意識していなかった分の眠気がぶり返すように私を襲う。

「…うちも寝よ」
「あんた体バキバキなるで」
「…それもまた一興やろ」

もうすでに微睡み始めた意識は、続いた姉の言葉を認識せずに暗闇に落ちていった。

ーー

「あ、もう寝た? はっや、寝不足やったんか」

どうしようもない妹の姿に苦笑いしつつ、私は寒くないように肩に毛布を掛けてやった。
絶対に体はバキバキになるだろうが、それもまた一興とか妹がほざいていたのでそこはまあ良いか、と考える。
気持ち良さそうに寝ている一匹と一人を目の端に止めながら、私は食べかけだったみかんを口に入れた。

12/19/2023, 2:32:27 AM

シルクジャスミン ミリオンバンブー
エバーフレッシュ アジアンタム
ハーデンベルギア ロニセラオーレア
デンファレ プルメリア

12/19/2023, 2:26:09 AM

冬は一緒に。冬の相棒は電気毛布。昔は使ってなかったけど今はもうこれなしじゃ冬は越せない。

 一度生活レベルを上げると落とせないってのがよくわかる。

 昨日はジャンプ読むの遅くなって感想を書いてなかったし今日書いとくか。

 まずは呪術だな。芸人の話で大分呪術の熱が高まっていたけどすくな戦で収まってきたな。すくなは魅力なさすぎる。

 弁護士は好きだから活躍してほしかったけど無理そう。まぁどうやって決着つけるのかは気になるから読むけど正直あんまり期待してない。

 次は鵺。日常回においろけ回が終わってなんだか久しぶりな気がするシリアスが来そうでワクワクする。

 日常回とかもいいけどやっぱ少年漫画はバトってなんぼだよな。敵のビジュアル以外わかってないからどんな展開になるのか。期待しちゃうね。

 最後がままゆう。いい感じに主人公が活躍しそうな展開でいいね。これ最初のほうでやってくれてればなという気持ちがあるけどそれは置いておいて。

 ヒロインと因縁の相手とのバトル。他の場所でもバトルが展開してるけどこれを書く力量が作者にあるのか正直不安ではある。

 どうか打ちきりにならんでくれと毎回願うのがきつい作品だ。早く人気が出て安心して読める作品になってほしい。

12/19/2023, 2:23:51 AM

冬のはじまりの続き

冬は一緒に

クリスマスが明け 冬休みになり
年末が差し迫る冬 手袋を嵌め マフラーを巻き 私は、コンビニに向かっていた。

冬限定の新作お菓子を買い占める為だ。

(これと これも あと...)と私が考え込んでいると... ポンと肩を叩かれる。

私が振り向くと...

「よお....」と無愛想に声を掛ける顔が
あった。

「あっ夏樹!!」と私は、しゃがんでた態勢を
解き立ち上がる。

「また 大量に籠に詰めてんなぁ....」
呆れた様に 夏樹が 私が持ってる
籠の中を見つめる。

「違うよ! 私 一人で食べるんじゃないよ
親戚の人が来てるからその差し入れ」

と 言ってから ちょっと言い訳じみてるなぁと気付く

「ああ...なるほど」夏樹は、私の心中など
気付いて居ない様に 一人で納得する。

そのまま一緒に歩き家路に着いた。

玄関先で別れようとして 夏樹に別れの
挨拶をしようとすると・・・・

玄関のドアが開き 小さい女の子が飛び出して来た。

「あっ 冬美お姉ちゃん!」トタトタと私に近づいて来る。

「あっ紫ちゃんお菓子買って来たよ!」
私が袋を持ち上げて 従兄弟の紫ちゃんの
方を見ると・・・

紫ちゃんは、キラキラした瞳を夏樹の方に
向けていた。

このパターンは・・・

「冬美お姉ちゃん この格好良いお兄ちゃんは、誰?」やっぱり...

私は、内心でため息を吐いて

それでも少女の純真無垢な瞳に逆らえず
隣に並ぶ夏樹を紹介する。

「隣に住んでる夏樹お兄ちゃん
紫ちゃんは、会うのは、初めてだっけ?」

「うん!」紫ちゃんは、素直に答える。
「よろしくな!」
夏樹は、紫ちゃんに笑顔を向ける。
その笑顔がまた紫ちゃんの瞳をキラキラ
させる。

私は二人に見えないように 小さくため息を吐き....

「じゃあ 紫ちゃん寒いから中入ろうか?」

私が紫ちゃんを促すと....

「夏樹お兄ちゃんも入ろう!!」と
紫ちゃんが小さな手で夏樹の腕を取る。

「いや...俺は、遠慮しとくよ...」
と 夏樹が下がろうとすると...

途端 紫ちゃんの瞳から水が溜まって来た。

私は、これはまずいと思い
咄嗟に....
「夏樹も一緒に入れば、遠慮する事ないって 勝手知ったる家でしょ!!」と
私が請け負うと
紫ちゃんの瞳がまた キラキラ輝き出し

夏樹の腕を引っ張り
「こっち こっち」と紫ちゃんが夏樹を
誘導して 家の中に引っ張って行った。

私は、その後ろ姿を見送り

何となく・・・

また変な感じがした。

なんだろう・・・これ・・・

「冬美 何立ち止まってんだ お前の 
家なんだから 率先して入れよ!」
そんな夏樹の私を呼ぶ声が聞こえる。


「分かってるよ!」私は、玄関の階段を
昇り駆けだした。

私は、そのモヤっとした変な感じに蓋をし
今は、紫ちゃんと夏樹と一緒に楽しい事が
出来るという事だけを考えよう!!

そうだよ せっかく 夏樹とも一緒に 
遊べる日になったんだから
紫ちゃんに感謝しなきゃね!!

だって 紫ちゃん 私 夏樹 三人で
遊べるんだから

楽しい事は、人数が多い方が
絶対楽しい

だから さっき思った事は 絶対気のせい

二人で居た方が 何か楽しかったなぁ
なんて.....。

12/19/2023, 2:04:12 AM

冬は人にとってとってもいい季節

「寒いから」その一言で手をにぎれる季節
「冷たいね」って笑いあって家に帰れる季節

世界中で誰かと誰かが寄り添い合える
冷たい幸せを感じられるから

温かなオレンジの中で一緒に



#冬は一緒に

12/19/2023, 1:48:33 AM

冬の寒さは、末端からじわりじわりと心身を凍らせる。
ホットココアだとか使い捨てカイロでは、到底太刀打ち出来ない。
だが今の私には、今年の初めに生まれたばかりの息子がいる。
膝に乗せてギュッと抱き締めると、お腹からほんのりと熱が伝わり、心まで温まる。
小さくて可愛いぬくもり。時おり私を見あげては、ニコニコと笑ってくれる。
温泉につかるより、お鍋を囲うより、ずっとずっと、あたたかい。

12/19/2023, 1:32:35 AM

冬は一緒に
毛糸の帽子と手袋
マフラーにダウンコート
厚い靴下に、マスク

都会だけど、ここまで、囲ってる人、あまり見ない。

みんな元気でいーね

12/19/2023, 1:14:02 AM

「今年なら、『夏と冬は一緒に来ることがあります』とか、『冬は一緒にアイスクリームを食べましょう(夏日)』とか、書けるんだろうな」
先日その夏日を観測した某県、昨日最低気温氷点下だってな。某所在住物書きはテレビに映る某高校用教育番組をチラ見して、二度見した。
タイトルは「日本のバイオーム」。某サンドボックスゲームしか思いつかないが、そういえば昔々はこのバイオームがアップデートごとに安定しなかった。
それこそ、冬と一緒に、別の環境・別の季節が突如同居したことも。
VIT△版が更新終了となってから離れたが、今あのゲームはどうなっているやら。

「……冬ねぇ」
物書きは天井を見上げた。
「まぁ、クリスマスは、今年もぼっちよな」
別に寂しくはない。

――――――

職場の先輩が先日風邪ひいて、念のための療養で今在宅ワークにしてて、私がその先輩のお見舞いに行ってお昼ご飯にししゃも食べてたら、
その間に、ウチの部署のゴマスリ係長、上司にゴマスリばっかりして部下には自分の仕事押し付けまくってるクソ係長が、
先輩より少し前に、実は微熱出して、喉の違和感云々で、それでも構わず職場に来てました、
って事実が、同部署のお仲間ちゃんから、DMでこっそり、もたらされた。
当の本人は、今日その不調をこじらせて欠勤。
どうやら、先輩はゴマスリから風邪をうつされて、とばっちりを食らった格好だったらしい。

「それでも、先輩はすぐ治って、元気だよね」
何か裏技でも使った? 食後の焙じ茶貰って、あったかいそれを飲みながら、先輩に聞いた。
先輩が「焙じ茶製造器」って言いかけて、毎度すぐ「茶香炉」って訂正するジャパニーズアロマポットで、熱入れた茶葉で淹れたやつだ。
一度、先輩が諸事情でそれを処分しようとしてて、私が「捨てるくらいなら私にちょうだい」って言ったことがあるやつだ。
……よく見ると、いつもよりキレイになってる。
洗ったのかな。

「そういえばお前、私の故郷の雪だの花だのを、見たいと言っていたな」
お鍋とお茶碗拭きながら、先輩は話題を逸らした。
「お前には先月・先々月、加元さんのことで随分世話になった。3月の最初、実家に顔を出す予定だが、ついてくるか」

加元。かもとさん。
先輩の元恋人で、8年間先輩を追っかけ回してた粘着さんで、8〜9年前先輩の心をズッタズタに壊した、理想押し付け厨。
居住区バレた先輩が夜逃げのために、家財家電を整理して、茶香炉も手放そうとした理由で元凶。
11月13日頃、先輩はようやく、この加元との縁を完全に切ることができた。
私の「言い出しっぺ」がきっかけだけど、先輩はなぜか、それでも私に恩を感じてるらしい。

「どうだろう。その……、今年の冬は一緒に、たとえば、茶でも飲みながら、雪の公園の散歩でも」
別に、ただの花と山野草と、雪しか無い、今の時期は真っ白なだけの田舎だ。面白くも何ともないが。
先輩はあきらかに、私から視線を外して、そっぽ向きながら、ごにょごにょした。

「3月の最初って、冬?」
「私の故郷では冬だ。雪は大量に残っているし、最高氷点下も多い」
「さい『こう』、ひょうてんか」
「1月2月よりはマシだ。ホワイトアウトと路面凍結が酷いから。3月なら、比較的安全に雪が見られる」
「ほわいとあうと、ろめんとうけつ」

「冬だろう」
「ふゆだ」

どうだ。冬は、一緒に。
先輩はお鍋とお茶碗を片して、視線逸らしながら、小さな声で、返事を期待してない風に私に言った。

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