『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冷え性のわたしは冬になると指の先から冷たくなる。
恋人はわたしの手を握ると
「うわ、冷たいなぁ〜大丈夫か?」
と言って、手を握ったままコートのポケットにふたつの手を入れる。わたしの冷たい手のせいで恋人の手まで冷えてしまうのではないかと不安になり
「冷たいやろ、ごめんな」
と謝ると
「まかしとき」
と言ってポケットの中の手をいっそう強く握ってくれた。
恋人の体温がわたしに溶け込むようにうつり、いつの間にかわたしの手は恋人の手と同じあたたかさになっていた。
なんだかもうこのまま一生冷え性でいたいと思った。
あたためてくれたのは手だけじゃなかった。
「冬のはじまり」
『冬のはじまり』
頬を撫ぜる風が冷たいから
その手で包んで暖めて
そのうち吐く息は白くなって
赤くした鼻先を笑うのでしょう
手袋越しの温もり
揃いのマフラー
降り始めの雪
好きよ
楽しみね
外を歩いていると
冬の匂いがする風が吹いた。
冬は寒くて
景色に色も無くなって
あまり好きではないけれど。
降り積もる雪。
甘いみかん。
大掃除をしてすっきりした部屋。
もこもこのマフラー。
香ばしく焼けた餅。
年始のにぎやかな雰囲気。
楽しみなことだってたくさんあるから。
さあ、今年も冬のはじまりだ。
冬のはじまり
道を舞う枯葉、低くなった雲、人恋しさ。
そんなものに冬のはじまりを感じるならいいけど、
現実は甘くないよね。
すぐ冷めるお風呂、乾かない洗濯物、くもるメガネ、
厚着のせいでさらに窮屈な満員電車…
今まさに季節の変化を実感中です。
今後ますます寒くなるけど、
みなさまどうぞご自愛ください。
#冬のはじまり
まもなく12がつ。
冬が始まります
冬のはじまり
冬のはじまりは、イベントの準備のはじまり。
クリスマスとか、お正月の仕度期間。
クリスマスまでの用意を楽しんだり。
買い物をしたり。
誰かの喜ぶ顔がみたくて、クリスマスカード
を用意する。
今年は、何て書こう。
メリー、メリークリスマス。
幸せなクリスマスをお過ごし下さい。
さて、明日から、家族、友人にクリスマスカードを
贈る準備をしなくてはね。
冬が始まる
そろそろ街はイルミネーション
光が夜の空間に滲む
私は人知れずクリスマスソングにわくわくしてる
冬のはじまりは
春への期待のはじまりでもある
寒い冬を乗り越えられるのは
乗り越えた後に
春があると思うから
あたたかい日差しに
さわやかなそよ風
それらのありがたみを
感じられるマインドに
冬がしてくれる
人生も同じかもしれない
つらいことがたとえあっても
そのことが
今まで見えなかったものに
感謝できる人にしてくれるから
題「冬のはじまり」
外に出た瞬間の空気。
風の早さ。
自転車をビュンと漕いで
顔にかかる前髪を耳に掛ける。
出したばかりのストールにくるまって、
新しい朝の空気の中を
軽快に走ってく。
太陽はまだ登り始めたところで、
陽の光は淡い。
それでも背中に感じる仄かな暖かさに
励まされているようでほっとする。
-冬のはじまり-
僕のお母さんはねこの季節になるとね毎年僕をね!
暖かいお布団に入れて寝かせてくれてくれるの
僕のお母さんはねすっごくお節介でね
クリスマスになるとね雪をふらせて
僕のお姉ちゃんやお兄ちゃんを喜ばせるの!
僕達はみーんなお母さんの事だーいすきなんだぁ!
【冬の始まり】
✂︎-----------------前作続き-------------------✂︎
僕は彼のせいにする僕が嫌いだ。
壊れたのも僕が┄┄┄┄に似た
症状が出るようになったのも
全部彼のせいだと考えてしまう
そんな僕が大っ嫌いだ。
確かに彼については僕も思う点はいくつもあったが
彼は何度か離れるチャンスをくれていたんだ。
体を重ねたあと、僕は離れたいなら離れれば良いと
彼に言われていたことを今でも鮮明に覚えている。
しかし、その度にそばに居ると言っていたのは僕の方だった。
あの頃の僕はどうかしていた。
彼に依存し昔の私と重ね、同情していたのかもしれない。
いつまで未練タラタラで引き摺っていくのだろう
終わらせるべきだったのだろうかなんて考えるまでもない。
お互いの幸せのため、春を迎える前に僕達の線路は分裂した。
【深海】
蜜柑を食べて
冬の香りに包まれる
冬は悲しい思い出が多くて
嫌になるけれど
コタツがきっと慰めてくれる
【冬のはじまり】
私はチョコレートが好き
一番好きなチョコレートはMeltykiss
これが店頭に並ぶと冬のはじまりを感じる
冬のはじまり
朝、起きれなくなった
肌に当たる風が冷たくて、布が覆う面積を増やした
世界がちょっと灰がかってみえて
深い色が好きになった
冬がはじまる
きらきら、イルミネーションに
キラキラ、限定のコスメとスイーツ
ふゆを過ごすわたしには
今年も特別なことはないけれど
冬が終わるまで
寒さがつつんでくれるこの寂しさが
まだ、嫌いになれずにいる
考えないようにしていることがある。
最初にちゃんと向き合えば、もしかしたらどうにかなる事かもしれない。
ただ、認めたくないから、気のせいだと自分に言い聞かせる。
枕元の抜け毛
衝動買いの後に送られてくるクレジットカードの請求書
同居人のよそよそしい態度
キツくなった‥かもしれないジーンズ
写真の中の自分
気のせいだな。
どんどん上がる物価
気のせいだ。
どこかで戦争が始まり、人が大勢亡くなっている。
‥気のせいだ。
手遅れになってから思い知る。
あれが冬のはじまりだったんだと。
#冬のはじまり
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冬のはじまり
ムーミンは冬支度をする。
松の葉をたくさん食べて冬眠に備える。
今年はクリスマスの時期に目が覚めちゃうかも。
そしたらラッキさんとメソメソに会って、
木苺のジャムをたくさん食べられちゃって。
でもラッキさんは楽しい人で、とても好きなキャラ。
105【冬のはじまり】2022.11.29
冬のはじまり(ふゆ・の・はじまり)[歴]第三次世界大戦勃発の直接の契機となった、ミュシチニュエ誤爆事件のこと。大戦中の核兵器同時多発使用が現在も続く核の冬を招いたため、こう呼ばれるようになった。ネットスラング発の歴史用語の例として、最も有名なものの一つでもある。
… … …
なーんてね。
民明書房系列の本屋が出した歴史の解説書かなんかに掲載されていそうな文章が、思い浮かんだだけ。
本の重さでガタガタと揺れ動くカゴに揺らされ、自転車のライトが遠くの針葉樹林をぼやりと照らす。
寒い、暗い、まずい。冷たい風に肌を刺されながら、思ったより早い時間に太陽が降りてしまった世界を駆け抜ける。
街の中心にある大きなデパートに飾られていた、これまた巨大なピンク色のクリスマスツリーに見とれていたら、いつの間にやら外が暗くなっていたのだ。
行きつけの書店、上り下りのエスカレーターの先に、それはあった。「冬は終わりの季節」「真っ白で味気ないわ」と読んでいた小説の中の少女は言っていたが、ふと顔をあげてみればついこの前までかぼちゃおばけの王国だったその空間が、今では気の早いサンタと雪の結晶のホログラムに占拠され、味気ないとは真逆の、ギラギラな世界が広がっていた。
美しい、とは少し違うが綺麗ではあった。
冬のはじまり
こんなの僕の曲じゃない。違う。違う。これはあなたの音楽だ。あなたの思想だ。そこに僕が居なくなった時点で曲を作る意味は消失する。でも、売れる曲を、売れる曲を作らないと、食うものも無くなる。今住む六畳間の電気とガスはとうの昔に止まってしまった。辛うじて水道は止められていないけど、明日止まるかも分からない。秋の気配も息を潜め始めた今、ここで過ごすのはなかなか辛い。いや、そんなのはどうでもいい。僕はただ、音楽が好きなだけで、音楽を作っていたくて、自分が好きな曲をすきにつくっていただけだったのに。いつからか、高望みするようになってしまった。あなたに僕の曲を初めて聴かせた時か。はたまた、あなたにギターの腕を褒められた時か。はっきりとは覚えていないが、あなたのせいであることは確かだ。あなたに、僕の音を否定されると、溺れたように息が出来なくなって、あなたの音は正しいはずなのに、信じられなくなって。僕は、あなたに愛を乞うようになった。いつも僕にめっぽう厳しいあなたが、時々、本当に時々、照れたように言うんだ。いい曲だなって。僕は、僕の音のために音楽を作っている。なのに、あなたの音を信じてしまう。本当は分かっていた。あなたの言葉は本心なんかじゃなくて、僕の曲は世間から見たら砂場の砂粒一つみたいなもので、音楽に意味なんてものはないって。
今夜は海に行こう。冬がやっと始まったから。ぽっかり浮かんだ月に手を伸ばして、いい月だなって呟いて、そのまま海底に落ちていくんだ。水の冷たさを全身に感じて、僕も音楽になるんだ。ああ、なんて贅沢な結末なんだろう。
冬のはじまり
秋が終わりやがて冬がくる
それは恋も同じ
別れてはいつかは新しい人ができる
けど、冬がはじまるよりは
遅いかもしれない
可愛いあの子がマフラーを巻いて
ツンとする、冬のあの匂いを纏いながら
ホッカイロでもエアコンでもなく
僕のとこに暖をとりにきたら
それは、冬のはじまり__。