『入道雲』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
入道雲
手を伸ばしても伸ばしても届かなくて。
自転車を漕いで漕いかけてみても、走ってみても。
決して触れることができない入道雲。
空にでっかくここにいるぞと。
最近、入道雲=積乱雲と知りました。
先週、移動中に同僚から気になる方の年齢について聞いてしまいました。
同僚は年齢をご本人に直接、聞いたそうで、それを私に教えてくれました。
正直に言いますと年齢を聞いてショックを受けました。
若いかな?と思っていましたが想像を超えていました。
冷静になればなるほどモヤモヤしてしまい、今度自分から直接、年齢を聞いてみてそこで区切りをつけようと思います。
好きな気持ちについては整理ができないし、きっとずっとモヤモヤしたり悩んだりするでしょう。
お恥ずかしいのだけど、スーツ姿が格好良くて、いつも真っすぐで、感情が顔に出てしまう素直なあなたに胸がときめきます。
人一倍の努力をされてきっと一生懸命生きてきたのだろうということも知りました。
またニコッとした笑顔は誰よりも輝いています。
でも最近はあなたの格好悪いところが垣間見えたりして残念に思うこともあったけど、そんな姿も違う一面でそれはそれで素敵でした。
あなたの前だとお話が気軽にできなくて、言葉に詰まり、笑顔でごまかしていました。
それにね、あなたへの気持ちがいっぱいだと食事の量が減るのだと知りました。
この気持ちを知ってから日常が彩られていき、活力が出て生きていく力になりました。
この文章があなたに届くことはないけれども、ありがとうと言いたいです。
そしてあなたがあなたらしく在って幸せでいますように。
笑顔でいますように。
入道雲を眺めてかき氷を食べる。そんな何気ない夏の日を、暑苦しくても嫌いになれない。食べ終わったら次はどこに行こうかな。
「入道雲」 2024/06/30
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎︎入道雲"︎︎ 今のこの季節である 夏を
感じさせてくれる1つね 中々見れないけど笑
とっても 綺麗 だと思う
青の深い空に 真っ白で大きな雲
夏って特に色が深く、濃くなって映える
そこに 濃い色と仲良しな 白色 綺麗だよね
暑くて嫌いだけど 景色は夏が大好き
白って 浄化 純粋 とか言う自分自身も綺麗な気分に
なれる効果があるらしい
素敵な色だね
そんな色の入道雲 とっても美しい
夏の入道雲は白くもくもくとしていて、青空との対比が素晴らしい。春、秋、冬など他の季節には見た記憶がない。恐らく、暑さによる急激な水蒸気化によるのだろうが、これが豪雨をもたらすのである。
美しさの中に自然の脅威を見た瞬間であった。
入道雲が見える季節。
桜は消え、花も枯れる。
そんなふうに
希望が見え
絶望感は消え、失望感も枯れ果てるよ。
入道雲は大きい。夏って感じがする。特に、田舎の夏がイメージに近い。田舎の方がビルで遮られていない分大きな入道雲が見られるからかもしれない。楽しいことが起こりそうなワクワク感もある。これは『ぼくの夏休み』というゲームの影響かもしれない。
「 もうすぐ、雨が降るな 」
じいちゃんがお茶を飲みながら言った。
当時小さかったぼくは頭に?を浮かべながら外を見た
窓の外には青い空に入道雲が浮かんでた。
しばらくして雨が降った。
そのときのぼくは入道雲なんてわからなかったから
じいちゃんが魔法使いなんだと思っていた
中学校の授業で入道雲は積乱雲の一種で激しい雨が降ることもあることを知った。
大学生になったぼくは、じいちゃんの墓参りに来た。
遠くの空に大きな入道雲があった。
ぼくはその入道雲を見てじいちゃんに言った
「もうすぐ、雨が降るよ」
入道雲、じっくり眺めると、妙に立体感があるな。
子供の頃デッカイプールの施設に連れてってもらった時
5メートルの飛び込み台に頑張ってよじ登り
手を目一杯バタつかせて足から飛び込んだ。
子供心にひょっとしたら飛べるかもしれないと思っていたが
ま、足からドボン!と水に墜落した。
そしたら遠くから監視員が突進してきて大目玉を食った。
飛び込み台に年齢制限があったらしい。
素直に謝った私に監視員さんが怖くなかったの?と聞いてきた。
台から飛び込む時も落ちてる最中もずっと空を見ていた私は
怖いという感情が起こらなかったようだ。
あの時の空もモコモコと力強い入道雲がビッシリだったな。
入道雲を見ると、飛べるようになりたいと願ってた
恐れ知らずの子供が自分の中にいたことを思い出す。
(入道雲)
わーソフトクリームみたいだ
夏の代名詞、入道雲をみてそう思った
のもつかの間
竜巻注意報がスマホに入る
竜巻なんて
カンザスのドロシーの家辺りでしか発生しないものだと
子供の頃は思っていた
この頃の異常気象なのか
ゲリラ豪雨に
竜巻
落雷
夏の天気は読み難い
スマホの指示通り頑丈そうな建物に身を隠し
もし建物ごと攫われたら
私もオズの国を目指そうかな
今日も肌にまとわりつくような暑さだった。でも空は綺麗な水色が広がっていてなんだか清々しい。南西の方角に綿菓子みたいな雲が見えた。上に上に膨らんでいて、まるで生き物みたいに成長している。
本当にあの中に化け物でも住んでたら面白いのに。穏やかじゃないことを考えている僕は今、電車に揺られ窓から外の景色を見つめていた。駅につく頃には6時を過ぎるだろう。それでもまだまだ外は明るい。
暑いこととか、どうでもよかった。
さっきまで駅で君と話してた時、そんなの全然気にならなかった。
“また明日も会えるかな”。君が僕にそう言うから、どうにかしてこの後もずっと一緒にいたいと思ってしまった。まぁそんなのは、高校生の僕らには無理というか許されないことなんだけど。
でも本当は君とまだまだ話してたかったんだよ。時間が全然足りないんだよ。あの入道雲からドラゴンでも召喚させて、月を食べちゃえば夜なんて失くせる。そうしたら君ともっと一緒にいれるんだ。そんな、頭が可笑しい人みたいな妄想しちゃうくらいに、僕は君のことが好きなんだ。
でも明日も会おうと約束したから、そんなことする必要はない。大人しく夜を迎えて、ちゃんと就寝する。そしてまた明日君のこと、改札まで迎えに行くから。
入道雲も見ると思い出すあの人の顔。あの人は何時もふわふわした人だった。だけどあの人は海に溺れていた子供を助けるため海に飛び込んで行って、子供を無事助けてたが、その代わりあの人は、そのまま海に沈んでった。私は、ふと思い出したことがあった、あの人が言っていた言葉を、それは[もし、僕が死んだらこの日絶対に入道雲になって君の所に帰ってくるよ。]その言葉を思い出しながら、海を見ながらべランダにいたらそこには大きい入道雲があった。あぁそういえば今日だったな、アイツが言っていた言葉は。
そう言って私は入道雲の方に手を伸ばしてべランダから飛び降りた。あぁ長い時が経ったけど、私は、嫌俺は、お前のことを忘れずにいたよ。天国に行けたらまた一緒に添い遂げよう。愛しい恋人よ。
その大きな雲へ「見越した」って叫んだら
どっかの妖怪みたいに縮んだりしないかなぁ。
ー 入道雲 ー
天気や空はまるで自分の心のようだと思う。
晴れたり、曇ったり、雨が降ったり。
今日の気分は曇り。
入道雲でも出てるのでしょうか、激しい雨が降り出しそうな心模様です。
__
「どうしたの?」
部屋のクッションに顔をうずめている私に、あまり興味がなさそうな君が話しかけてくる。
ああ、今はそっとしておいてほしいのに。
一緒に暮らし始めて3ヶ月、同棲生活というものはなかなか慣れない。
「なんでも、ない」
絞り出すような声で君に答えた。
「そう」
君はそう返事をして、本のページをめくりだす。
やっぱり、興味無いんじゃん。
昨日から体調が少し悪くて、今日は仕事も休んだ。
丁度、君の休日が重なってしまったんだよな。
近ごろ素っ気なさ過ぎる君と長時間過ごすことが苦手な私からすれば、休んだ意味があるのかわからない。
ふたりで暮らすには狭い、1LDKの賃貸マンションだから、自分の空間を持つことも難しい。
君はそれすら気にしていないようだけれど。
でも少ない稼ぎの中からだとこの間取りぐらいしか借りることもできなかった。
君も私もなんとなくで同棲することにした。
もちろんそこに愛はあったはず。
最初は上手くいってたのに、ね。
なんだか段々泣けてきてしまった。
調子が悪いと心も弱ると言うけれど、そんなに弱かったっけな。
なのに涙がぽろぽろ、とめどなく流れ落ちてゆく。
君が私に好きだと言ってくれなくなったから。
最初はそんな理由だったっけ。
そこから徐々にふたりの間でズレを感じるようになって。
「何?なんで泣いてんの?」
泣き始めた私に少しため息を吐きながら、本を置いた君がこちらを見ていた。
「なんでも、」
「無いわけないでしょ」
私の言葉を遮って、君が私の頭に手を乗せる。
いつぶりだっけなあ、君から私に触れるのは。
やばい、余計に泣けてきた。
「ごめん、すぐ泣き止むから」
曇天から一転、私は今どしゃぶりだ。
雷すら鳴り出しそうなくらいに。
「別にいいよ。泣き止まなくて」
そのまま君は私を撫でる。
優しく、とても、優しく。
「なんで、撫でてくれるの?」
思わず口から言葉がこぼれた。
「なんでって?」
「最近、話すことも触れることも減ってた、から」
嗚咽混じりに話すの、きついなあ。
どこかで冷静な自分と、君に言葉を伝えることがこわいと恐れている自分が背中合わせになる。
「そんな気は無かったんだけど、気にしてた?」
私の心はいざ知らず。
そんな気は無かったなんて言い出した。
「え?だってもうしばらくまともに話せてないよ?」
「ごめん、最近仕事優先してたせい、かも?」
君は少し戸惑いながら言う。
これは本当に困っているときの表情だ。
「なにそれ、私のことに興味無いんじゃって…」
「そんなわけない。今も変に読書に集中してたから、気づくの遅れてごめん。」
__普段泣かない人なのに、こんな風に泣かせてごめん。
君は続けてそう言った。
「私、君に嫌われて、ない?」
私も恐る恐る聞いてみる。
聞くこともまだ、少しこわかった。
「愛してる」
君は即答する。
照れているのか、顔を背けて。
でも頭から手は離さないまま。
えーと、つまりは私の思い込み?
仕事優先は確かに前に聞いたような気もする。
この頃は繁忙期だって、言ってた、よね…。
「え、あ、私もしかしなくても君を勘違いしてた」
「へ?」
「君が私を避けてると勝手に思ってました…」
「ああ、避けてません」
そう言って君が小さく笑った。
なんならまだにやにやしてる。
「ほんっとにごめん!」
土下座でもする勢いで謝り倒す。
自分でも呆れるくらい君のこと考えてなかった。
この人は私のことを構わなかったのではなくて、自分の休日を大事にしていただけだったのに。
「大丈夫だから、頭あげるー」
ほっぺたをむにーっと摘まれる。
地味に痛いけど、まだごめんと謝る私に君は言う。
「これからは、また一緒の時間を大切にします」
「ほんと?」
「ほんと、だから謝らないで?」
気持ちに段々晴れ間が見えてきている。
ああ、最近私がどんよりした空な気分だったのは、君との時間が無くて寂しかったからなんだ。
なんて自分勝手なんだろう。
「自分のことしか見えてなくてごめんね、君のことちゃんと考えられていなかった」
「昔っから自分のことしか見えてないことも多いでしょ」
「その通りでございます」
ぐうの音も出ない。
「そんな君も可愛いと、思うよ」
ぎゅっ、と抱きしめられる。
いつの間にか泣き止んでいたのに、また泣けてきてしまうじゃない。
こんな思考がまた自分のことばかりになっているとは気づいてるのに、だめな癖だ。
「たまにはこのまま泣いていてください」
でも今だけは甘えさせてもらってもいいのかな。
「あのね、私も愛してる、よ」
「知ってる」
__
曇りのち雨、晴れのち曇り。
そしてまた雨がどしゃぶったりなんかして。
今日も私の心は天気がころころ変わるようです。
(空が晴れたら、君と何をしようか)
拗らせた風邪をひとりで治して2日ぶりに外に出ると、入道雲がこちらを覗いていた。
越してきたこの街には梅雨がやってこないから、それが夏の合図になった。
ふと2年前の夏を思い出した。
雨と湿気が嫌いな彼女は、天気予報士が梅雨明けを伝えた7月のある日、ふたり分のピザとビールとドーナツを買ってきて、小さなパーティーを開いた。
記念日には無頓着なのに、なんでもない日にお祝いだと言ってケーキを買ってくる彼女らしい行いだった。
祝ったからといって湿気が無くなるわけでもなく、その晩も寝苦しそうな姿を見せる彼女のために、僕はプレゼントを用意した。
Amazonのロゴ入りのダンボールを見て、「なにこれくれるの?」と嬉しそうな彼女に、僕は早速嬉しくなった。
箱を開けると出てきたのは加湿器だった。愕然とする僕の顔を見て全てを理解した彼女は、「せっかくだからアマゾンで育ちそうなタイプの観葉植物とか買ってみる?」と提案してきた。
元気な観葉植物と引き換えにどんどんしょぼしょぼになる彼女を想像して、謝罪と提案のお断りをした。
そのあと2人で1番安い除湿機を買って、これまで通り快適ではない夏を過ごした。
もう2年も経ったらしい。あの除湿機はとっくに捨てられてしまっただろう。1dkの思い出は入道雲のようで、遠くから眺めれば素敵な景色なのに、近づいたら大雨に打たれてしまう。僕は未だに彼女を忘れられない。
お題:入道雲
入道雲
今日はこの季節を象徴するかのような晴れ。
そんな季節とは裏腹に僕のいるところは偽造の悲しみで満ち溢れていた。
鼻をすする音、涙をハンカチで拭う音、悲しいと言い合う人、すべてが嘘で、居るだけで吐き気がするこの空間。
(お前らは何もしらないくせに………)
僕は親族ではない。幼なじみで恋人でもあった。
唯一信頼できる関係性、周りからは親友同士だと思われていた。
世間ではまだ受け入れられていない同性カップルになり、いざこざもたくさんあった。
だが、その時間でさえ、僕たちにとっては嬉しい時間だった。ただ、貴方といられるだけで嬉しかった。だって、相手には病気があったから。
そんなに長くはなかったから。
だから、1分でも長く、1秒でも長く一緒にいたかった。嬉しいことに相手も同じ考えで、僕たちはいつも一緒にいた。
最近では病の進行も緩やかだったのに、なんで、
将来は同棲しようね。って、未来を語り合ったのになんで、なんで、なんで、
「先にいっちまったんだよ。」そんな本心が口から出た。誰も僕のことは気にかけない。そりゃそうだ。
向こうの家系からしたら、病弱が亡くなっただけ。
むしろ、メリットなんだろう。
香水臭いおばさんたちが遠くで雑談。おじさんたちは軽く商談の話。
ほら、誰もあいつを気にかけたことがない。
昔からそうだった。あいつを気にかけるやつなんていなかった。
空を見上げればいまだ成長している入道雲。
そんな入道雲は僕の悲しみと怒りを表しているようだった。
fin
「入道雲って、でっかいかき氷みたいだよな」
「……ごめん、ちょっと分からない」
友達の翔は、どこかズレてるやつだった。
オリジナルの星座を作り出したり、太陽から逃げようと走り出したり、文房具を人と見立てて授業中におままごとをしだしたり。
僕らとは物の見方が違うんだなぁと思っていた。
まぁ、変わってるけど悪いやつではないので、なんだかんだ毎日一緒にいるんだけど。
「えー!よく見てみろって!ちょっと山盛りの氷みたいじゃん?」
「うーん、言われていればそうかも」
「だろ?あーあ、かき氷食べたくなってきちゃったなぁ」
「食いしん坊かよ」
そんな、自分じゃ気づかないようなことに気づく翔と一緒にいるのは少し楽しいなと思ってしまう僕も変わり者なんだろうか。
「じゃあ、今からミエばあちゃんのとこに買いに行く?」
「いいじゃん!いこいこ!」
そうして、入道雲を見ながら2人で食べたかき氷はいつもよりさらに美味しかった気がする。
お題『入道雲』
『入道雲』
私の初めての夏の音楽物語
それは気づくと始まり、終わっていた
初めての本番
晴天で雲ひとつない空
そんな空にただ一つ雲が顔を出した
入道雲だった
初めての夏舞台
晴れた気持ちで皆、舞台に上がった
本番の12分間
皆は楽しく全力を出し切れた
戻って空を見るとまだ入道雲は残っていた
だがもう一度見るともうそこに雲は残っていなかった
見守っていてくれたあの雲
かいた楽譜、怒られたあの日、あのメロディー。
入道雲を見ると
今でも思い出す
''あの日''を
前日までこっぴどく怒られていた私たちが結果を残せたのかはまた別の話
だけど私の中で1番心の晴れた日だった
【#10】
【入道雲】
青や黄や緑の夏に
個々の道をゆく2人は
入道雲と青空の境目の様に
色のない別れを惜しんでいた
「少女レイ」
ハハッ
█████❤︎█████
本能が狂い始める。
今絶望のふちにあって。
踏切へと飛び出した
カンカンカンカンカン
夏が過ぎ去った。
白い肌の少女に悲しいほど取りつかれてしまった。
次の標的に置かれた。
「キミはともだち」
透明な君は僕を指さしていた。