『入道雲』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
こうして君の文字筋をたどると
心が読めるよう
あの時こんなふうに思ってたんだ
これはあの時のことかな
そんな事もあったね
心のなかで君と話すのにも慣れて
君がいない風景にも慣れて
こうして君の心をたどるときしか
僕のなかに君を見いだせなくなって
そして僕は君の顔すら
思い出せないでいるんだ
#入道雲
デカい雲
中には竜が棲んでいると信じていた
雷は竜が降りて来る一撃だと信じていた
羨ましい
科学では見えない事も有ると信じていた
同じく
この目に見えない運命も信じていた
救われるべきだと思っていた
その為の勇者も王子も少年も青年も
残念ながら存在しない
あの入道雲がそれを現している
私には見えない
だが、夢に縋り付く事がひとをひとり生かしている
草原に寝転がって君と一緒に見た真っ白な入道雲
きっとずっと忘れないよ
「入道雲」
一言でいうと夏ってかんじ。
滅多に見ることはないけれどすごいと感じる。
あーこのテーマ何書いていいかわからない。
夏が暑くなければいいのに
入道雲
出くわした瞬間に
「竜の巣だ…!」
と叫ぶのがルール
そんな小学生時代でした
実は今でも
心の中では言っています
大きくて
なんかわくわくするし
こわくもある
ラピュタ?
★入道雲
夏の青空は、四季の中で一番綺麗だと思う。
去年の夏、とても晴れた日に友達と、「夏の空は綺麗よね〜。なんで雲があんなに立体的なんだろ」と話したことがあった。
家に帰って調べてみて、その立体的な雲の正体が入道雲であることと、その雲ができる仕組みを知った。
(入道雲を知らなかったのは、学不足で恥ずかしい)
仕組みとしては、夏は暑いから上昇気流が起きやすく、その分雲が沢山できるから、あんな立体的ででかい雲ができるらしい。
私は、知らなかったことを知って、後でそれにまた出逢う機会があったとき、あのときのあれだ!と思い出す瞬間が好き。
今までの経験が自分の糧になってることが分かって楽しいから。まさに、今みたいに。
昼ごはんに今年初のそうめんを食べ、夏を感じた。
「あなたがくれた希望」
人を信じれない私に悪い人ばっかりではないと教えてくれたのは、あなただった。
一人孤独を感じてた時に話しかけてくれたのはあなただった。
クラスの女子に虐められていた時に助けてくれたのはあなただった。
両親と喧嘩をして夜に家を飛び出たときに「家に来て良いよ」と言ってくれたのはあなただった。
いつだって、あなたが暗い闇の中から光の中に連れて行ってくれた。
あなたが居なければもう二度と人を信じれなくなっていたかも知れない。
あなたに何回救われたか分からない。
あなたの声が好き。
落ち着く声で何度も優しい言葉をかけてくれたからら。
あなたの手が好き。
何度もツラい場所から、手を引っ張って連れてってくれたから。
私はあなたが大好き。
だから、あなたを侮辱する人を私は許さない。
どれだけ許してと言っても許さない。
トラウマになるまで許しはしない。
こんな歪んだ私を、
あなたはまだ救ってくれますか?
久しぶりに書きました!
ぜひ読んでくださると嬉しいです!
毎回同じような内容になってしまって、とても悲しいです(´・ω・`)
入道雲(屋上の定位置)
今年も暑い、暑い夏。
オフィスの窓から見える、遠くの入道雲にうんざりする。
揺らぐ街並みが外の温度を思い起こさせて、わたしは更に気が滅入った。
………またいる。
いつからか、向かいのビルの屋上に人影を見るようになった。
わたしは今日も目を皿のようにしてそれに見入る。
遠くてよくわからないけれど、服装の感じからして多分男性。
心許ない、あんな不確かな縁に腰掛けて足を組んでいるなんて、最初は到底信じられなかった。
―――けどいる。確かにそこにいるのが見える。
昼間から屋上で何をしているんだろう。
仕事の息抜きに景色を眺めに来てるにしては、ちっともそこから動かない。
それにしょっちゅういる気がするのは最早気のせいレベルではないような。
………。若いのに、窓際族?
―――考え込んでいると、不意に彼と目が合ったような気がした。
あんな距離でそんなわけないと思ったが、次の瞬間の彼の行動にはっとする。
やおら片手を上げたと思ったら、ひらひらと振られたのだ。
え。わたし? わたしに振ってる?
―――どうしたものかと逡巡して、周りに目をやり挙動不審になる。
しかしすぐに気まずくなり、わたしはそそくさとその場から離れた。
なに、何なのあの人。
というか待って、本当にわたしに振ってた?
いやそれ以前にあそこに人がいるのも見間違いなんじゃ………。
………わたし、暑さで頭がおかしくなってしまったのかもしれない。
オフィスの廊下で書類を胸に佇む彼女の脇を、皆素知らぬ顔で通り過ぎて行く。
―――正面から歩いてきた男性にぶつかりそうになったが、彼女は避けようとしない。
その彼もまたそんな素振りを見せぬまま、
彼女の中を通り抜けた。
………あの人も、もしかして。
彼女がビルの方に振り返る。
そこから姿は確認できないが、ビルの一角が垣間見えた。
縛られてはいるけれど、この場所から離れなければ………何階でも行けるはず。
わたしは踵を返すと、階段に向かい歩き出した。
そこから見える外の景色はどんなだろう。
あの入道雲はまだあるだろうか?
そして向かいのビルの、あの人は―――。
わたしは逸る心を抑えきれず駆け上がる。
分厚い扉の前に立ち、大きく深呼吸をして息を整えるとその取手に手をかけた。
―――燦々と輝く太陽の光。
だだっ広いコンクリートの向こうにある、白味がかった薄汚れた柵。
「………やっぱり、いた」
目が眩む中、暑さで揺らぐ街並みに紛れて煙草を咥え座っている彼。
その姿に思わず声が出そうになるのを寸前で抑えて、
わたしはそこから大きく手を振った。
END.
※関連お題
5/25「あの頃のわたしへ」
6/6 「誰にも言えない秘密」
6/21「あなたがいたから」
入道雲
神様もかき氷が食べたいらしい。
誰よりも上にいるから誰よりも暑いのだろう。
気持ちはわかる。ただ、綺麗に食べて欲しい。
溢れ物が我々に降り注ぐから。
__ 高校受験が終わり、4月から高校生 。
高校時代 は 青春 。なんて 言う けれど 、私は 全然 そんな事 無かった 。
高校生になってから進む月日はとても早くて、あっという間に6月の梅雨 。
_ かと思えば梅雨も明けて、今じゃ晴天続きだ 。
私の暮らす場所は山の中 。周りが田んぼに囲まれた道を自転車で通り抜ける 。と 、目線の先に見えた小さな店 。老夫婦が営業している店だ 。かき氷と書かれた暖簾が少し暖かい夏の風に揺らめくのが見え 、思わず唾を飲み込んだ 。
こんなに暑いんだ 。少しくらいご褒美を貰っても罰は当たりはしないだろう 。
そう思い自転車を隅に停め 、暖簾を潜り中に入る 。中では扇風機が回っており心地良い風が吹いていた 。
目当てはかき氷だったけど 、ふと横を見れば光に照らされて美しく青く光る飲み物 。そう 、中にビー玉が入っているアレだ 。目に入った瞬間 、これにしようと決めた 。
レジに行けば 、老夫婦のお婆さんの方が奥から顔を出してきた 。
「 お 買 い 上 げ あ り が と う ね 。」
そう、笑顔で伝えてくるお婆さんに気恥ずかしくなりながらも、「 い え 、」と 私も笑顔を返した。
「 も う 、夏 も 本 番 だ ね ぇ 。入 道 雲 も 毎 日 の 様 に 出 て る 。」
「 ‥ そ う で す ね 。」
お婆さんが会計を進めながら 、私に話し掛けてくる 。急に何だ?と思いつつ 適当に返事を返す 。
ふと 、お婆さんが
「 夏 は 、好 き か い ? 」
と、尋ねてきた。突然の質問に目を丸くして驚いてしまったが、゛そ ん な に 。゛ と 、目を伏せ答える 。゛そ う か い ゛ と 、微笑み返答するお婆さんに私は少し変わった人だなと思った。
帰りは 、お婆さんが外まで来て見送ってくれた。
「 ど う ぞ 、 ご 贔 屓 に 」
深々と頭を下げるお婆さんに此方も、少し頭を下げた。
その場を後にし 、青く輝く飲み物を自転車籠に入れて家へと帰る 。自転車を停め 、ラムネを手に持ち 、家に入ろうとしたら何かの紙が落ちた 。なんだと思い紙を取れば __
゛ かき氷 無料 券 ゛ そう 書かれていた 。
「 ... こ ん な 気 遣 い 要 ら な い の に 、」
でも、口から出る言葉とは裏腹に 心の中はとても 暖かく 目頭が少し熱くなった気がした。
大きな入道雲と共に、夏の日差しが照り付ける。太陽に重ねるように、青く光る其れを 空に掲げた。
「 ‥ こ ん な 青 春 も 、悪 く な い な 。」
始めて心からそう思えた 。
#2
「 入 道 雲 」
“暑い…”
汗ばむ額をタオルで抑えて空を見上げてみれば
大きな大きな、入道雲が。
“龍神様がお住みだよ”
誰かに聞いて以来、心で祈りを捧げるように。
“鎮まり給え”
#入道雲
夏の空に立ち上った入道雲を眺める。
あまりに爽やかな青空と流れてくる熱風に、くらりと一瞬めまいがする。
眩しい。こんなに眩しかったっけ。
私がいつも感じている世界は暗かった。夏休みに入り、毎日過ごしていたあの狭い教室から出て、少しだけ違う日常を過ごしている。
今日は家族に頼まれて、外へと買い物に出てきた。誰かに会いたくなくて、急いで買い物を済ませる。
重い荷物を持って、熱されたコンクリートの道を進む。
日々のあの暗い世界が嘘かのように、世界は眩しく、そして、熱い。
正直家まで持つ気がしない。
途中でコンビニへ入り、アイスキャディーを購入した。
近くの公園に設置されている東屋に入り、今しがた購入したそれを口にする。冷たくて甘い。涼しげな風が一瞬吹き抜けた気がした。
早く帰らなきゃ。あまり人に会いたくないのに。
でも、ちょっと休憩。
青空には大きな入道雲。まるで綿菓子のような。いや、ふわふわなかき氷にも、ソフトクリームにも見える。
あらやだ。もしかしてお腹空いているかしら? 今まさに、アイスキャディーを食べているのに。
外に出れば、こんな世界が広がっていたのか。あの暗い教室から見ていた、いつもの風景と違う。
夏はまだ始まったばかりだ。
『入道雲』
私は車の中でふと思った。
雲ってなんだろう?と
私は不思議でたまらない雲を見つけた
自分とは少し違う。
窮屈で暑そう。ただきれいな雲だった。
美味しそうな雲だった。
そして楽しそうだった。
自分はひとりでいた方が楽でいい
ただその''入道雲''はひとつの雲。
それなのに友達といるかのように楽しそう
私は誰かといるなど落ち着かない
わたしは入道雲に憧れた。
今日のお題
入道雲
平日 昼下がり
都市郊外へ向かう電車
人気は少なく
並ぶ住宅は眼下にある
ふと、スマホから顔を上げる
スクリーンいっぱいに映るは
青色背景に積乱雲
そこは特等席となった
意識が
景色に飲み込まれていく
しばらくして、辺りを見渡す
数少ない乗客は
スマホに夢中だったり、
夢の中だったり
今 この景色を独り占め出来ている
その贅沢さを噛み締めて
もう一度スクリーンに目をやる
「ビルや電柱もない昔の広い空に
こんなに大きな雲が現れて
大雨が降らされたんじゃ
"入道"なんてつけるのも分かるな」
そう考えてから
再びスマホに目を落とす
〜入道雲〜
入道雲って、
大きくて、白くて、ふわふわしていて、
まるでわたあめみたいだ。
甘いのかなあ入道雲って。
まだまだ成長しておくれ、入道雲みたいな積読よ
僕の部屋で
エアコンが点けっぱなしの部屋でスマホのアラームが鳴り響いている。一人の男が気怠そうにタオルケットをめくり起き上がる。
外ではセミが鳴き、空には入道雲が浮いている。何をするでもなく外に目を向け、入道雲がいくつも重なっては離れていくのをただ眺めていた。キャンバスに描かれたような雲に吸い込まれそうな感覚に陥る。
夏特有の心が躍る様な心地とほんの僅かな寂寥感が胸に溢れては消えていく。
男は無性にその場所から逃げ出したくなり、重量感のある入道雲に手を伸ばし、雲を掴もうとした手が虚しく空を切った。
お腹が空いてる感じがすきなの
これじゃあいつまで経っても治らないね。
摂食障害になってから5年目
首吊り縄越しに見ていた
青い夏の空が
今年も変わらずにゆっとりと広がっている。
草の匂いが染み付いた畳に
寝転がりながら私は、
逆さになった入道雲をただぼんやりと眺めていた
空っぽの感じが心地よい
何にも頑張ることがない
お腹の内容物を消化するのが億劫に感じる
疲れる
ああ、生きるだけで疲れる
ご飯を食べるだけでこんなにも面倒臭い
「あ!!龍の巣だ!!」
「どこで覚えたのそんなの」
「映画で見たんだよ、あれ雷がいっぱいある雲なんだ。」
もう映画館では見られない、映画の話。
【入道雲】