『優しくしないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
隣の席の君は私の好きな人
でも彼には彼女がいるの
彼はみんなの人気者
彼女も学年のアイドルみたいな可愛い子
2人がお似合いだってことはもうわかってる
私に優しくしないで
好きにならないように
特別な感情を持たないように
留まっているんだから
─────『優しくしないで』
『優しくしないで』
ワガママでごめんね
大好き
大好きだよ
ずっと一緒に居たいから
どうか優しくしないでね
好きじゃないのに優しくしないでよ。
なんて言ってしまうのは、私のわがままなのだろうか。
ほんとうは好きになってほしいし、振り向いて欲しいけど、
あなたが私のことを好きじゃないのも、知ってる。
だから、優しくされても辛いだけなんだよ。
好きじゃないなら私に優しくしないで。
勘違いしてしまうような態度とらないで。
まだ、チャンスがあるかも?って勝手にときめいて、勝手に落胆して
それが、片思い……なのかな?
「優しくしないで、私は1人で大丈夫なんだから」
そう言う彼女の目は潤んでいた
1人で本当に大丈夫なの?
彼女の言葉を信じようとした
それでも1人にしたくなくて、傍に居たくて
「私が1人が嫌なだけ」
そう言って寄り添っていた
私は嘘つきだ
『優しくしないで』
『触れないで』 涙の君が うつくしい
あなたにそっと ニチニチソウを
-
だいじょうぶ? 撫でることばが かなしくて
あなたがひとり 帰る家なら
-
浸かれない あなたのやさしさ 持ち帰り
夜のタクシー 一心不乱に
-
渡された 封筒の口 しわしわで
ありがとうとは 言いたかったよ
-
だいじょうぶ 言い切る背中 5回目の
一本の道 ランドセル往く
優しくしないで
そんな温もりはいらない
そんな優しさもいらない
お灸のような熱
針のような刺激
力ずくの指圧力
骨のように凝り固まった
肩肉を誰かほぐしてくれ
高校時代に野球に明け暮れた俺たちは、久々にその時の監督と飲む事になった。
なんと、俺たちが出場して以来10年ぶりの甲子園出場、そしてベスト8という好成績を残したからだ。
はじめは照れくさそうにしていた監督。
俺たちも
「監督、丸くなりましたね。昔はもっと怖かったですよ」
や
「監督、優しくしないでください。もっと怒って下さい」
など、和気あいあいとしたものだった。
最後に監督は目に涙を浮かべ
「お前達の代で甲子園に行けるのは最後だと思っていた。それが今年行けた。さらに、お前達にここまで祝って貰えた。ワシはワシは、こんなに幸せな事は無い」
その言葉に皆、下を向き頷いていた。監督の涙を見たのは甲子園で負けたあの日以来だった。
そこへ、間が悪く、居酒屋の店員が入ってきて
「すいません、ラストオーダーになります」
一瞬空気が緩んだ瞬間だった。
そしたら1人の人間が
「すいません、生中1つ」
すかさず
「お前は皆の分の注文も聞け!」
監督のツッコミが入った。
あの頃の監督を見ているようだった。
これ!これ!
座が一気に湧いた瞬間だった。
監督まだまだお元気に、あと何年も甲子園目指して指揮してください!!
「いつも優しいですね。」
「ありがとうございます…本当に優しいですね!」
「凄い!
「よく頑張ったよ」
「無理しないで」
「辛いね」
ありがとう
でも優しくしないで
みんなの方が頑張ってる
違う
私が傷つきたくないだけ。
だから頑張ったの
だから手助けしたの。
やらなかったらなに言われるか怖くて。
私より辛い思いしてる人が他にもたくさんいて
それに比べたら私の悩みなんて
私の努力なんて大した事ないんだよ。
これを辛いと言っちゃいけない
これを許しちゃいけない
みんなもっと凄い
みんなもっと辛い
だから
私を許さないで
私を 私に
–優しくしないで–
優しくしないで
愚鈍な僕は直ぐ勘違いを起こすから
優しくしないでください
ねぇ普通って一体なんですか
近すぎやしないかと
距離感を常に図るような
素直すぎやしないかと
ふと冗談にして笑うような
そういった事をもう何十回何百回と
心の中で思案していると
時々自分が馬鹿らしく思えてしまうんです
他に縋ればいいのに
どうして君じゃなきゃいけないんですか
どうして君は泣きたくなるくらいに
そんなに優しいのですか
どうしてもうずっとこんなに
痛いんですか
優しくしないで
そう願うのは確かその裏で
誰よりも優しくされたいと願う
貪欲で熟れ過ぎたこの心臓が
どうか早く灰になりますように
お題「優しくしないで」
とある施設の一つの檻の中に一人の少女がおりました。
少女は悪魔の子だと村人から言われ、囚われておりました。
毎日、毎日、暴力などを振るわれ続けました。
そんなある日救世主が現れました。
彼は村人から高額でその少女を買い取りたいと言い出したのです。
もちろん、村人達は口々に言いました。
「あいつは悪魔の子、忌み子だ」と。
それでも救世主は意思を曲げませんでした。
とうとう少女は買い取られ救世主の屋敷にやって来ました。
少女は思いました。
「どうせ、この人も私を忌み嫌うのだろう」と。
しかし、そんなことはありませんでした。
救世主はいくら周りの人々から「そいつは悪魔の子だぞ?」と脅されても
彼女を可愛がり続けました。
ご飯を上げて、風呂に入れ、服と住む場所を与えました。
そんな生活が数週間続いたある日でした。
少女が言いました。
「なんで私に優しくするの!?今まで通りの生活で良かったのに...」
少女は涙声でそう言いました。
理由を問えば、村人達は少女をいじめるときだけは嬉しそうに笑い、
その笑顔は自分が居なければ見られないから、この時だけは役に立てるから、と
なんとも、無惨な理由でした。
そんな言い分を聞いた後でも救世主は彼女を可愛がりました。
ずっと、ずっと、ずっと、少女が息絶えるそのときまで、
自分が居なくなるそのときまで...
優しくしないで
「優しくしないで、どうしたらいいのか分からないの?どうしたらいいのか教えてもらいたいの?少しぐらの無理でも頑張ろうと思うわ。それが二人のためになるのだったら。」と言う筋書きを考えてみた。優しいだけの男では物足りないものがのこる。優柔不断とみられることもある。自分で決められない時は、誰かに任せるしかない。適切なアドバイスを授けてくれる人は恩人になる。先生という職業は顔で笑って、心で泣く。
#37 優しくしないで
自己嫌悪からか
自暴自棄からか
理性的であろうとするあまりか
とにもかくにも
優しくしないでと嘆く人は
その特定の人にでも
周囲の人にでも
見知らぬ人にでも
とにもかくにも
相手の優しさに敏感な
優しい人だ
嫌いだった。
君の手が、君の顔が、君の声が、君の目線が。
君の、何もかもが嫌いだった。
こっちを見て柔らかく微笑むのも、いつもその透き通った目を合わせて話してくるのも、弾むような、いやに心地のいい声で私の名前を呼ぶのも、しっとりとしたささくれ一つない指先で私の手をとるのも。
君の全部が私の心のやわらかい部分にひどく鋭い痛みとなって刺さるのだ。貶すところひとつないような君を見る度に、自分の中にある醜さに気付かされるのだ。
きっと君だって私がどうしようもないやつだと気付いているだろうに。なのにどうしてそんな目を向けるのだ。君のせいでおかしな勘違いをしてしまいそうになるじゃないか。全てが許されて、肯定されているような気になるじゃないか。
君といると知らないうちに泣きそうになるから。
君といるとどうしても叶わない欲が出てしまうから。
これ以上自分が醜さを露呈させる前に、どうか、どうか優しい君を嫌いだと思わせてくれ。
【優しくしないで】
たったひとつの、嘘。
あなたの気を引きたくて、軽はずみについた小さな嘘。
今となってはもう言い出せない。
優しくされるたびに後ろめたさと、あなたが私を見てくれる喜びがせめぎ合っている。
(優しくしないで)
田舎じゃ家常茶飯の事とはしばしば言われもしたし、事実そう思ってもきた。けれど、その日の気分もあったのだろう。事故の痕跡をまざまざと目にして、わたしの心には特に遮るものも無く、可哀想だなと素直に思った。
車を運転していた母は如何にも鄙びた顔と物言いで、同情なんかしたら猫の霊が憑くよなんて言う。わたしは思春期に有りがちな反抗心の暗然と燻るのを自覚しながら、車窓の下方へぼんやりと視線を落とすと、なお一層、置き去りにされたまま退きゆく後景に向かって哀憐を注いだ気になった。
それから一月も経った頃だろうか。庭に出ていた母が呼ぶ声がした。縁側に出ると、まだ稚気ない仔猫が居て、こちらを見ている。わたしの心裡にいつかの光景が薄暗く蘇る。
気づけば足首の辺りに柔らかな温もりが触れる。そして、甘やかな声を上げながら、まん丸な瞳がわたしを見上げている。
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優しくしないで
優しくしないで
大失敗をしてしまった
沢山の人に迷惑をかけてしまった
何してんだと怒ってくれればいいのに
優しく大丈夫と言ってくれるの
安心と申し訳なさで
涙が出てきてしまう
お願いだから
優しくしないで
#優しくしないで
「優しくしないで」
あの大きな石に触って
あの大きな石を撫でた
あの大きな石に願って
あの大きな石に手を合わせた
貴方の面影を見つめながら
待っていて
間違いだらけの世界に
透明な鉛筆でカレンダーにバツをつけた
ジャッジできるわけない
そういいながら
唯一希望の星空の下
ハンモックで夢を見る
光と融合したおとぎの国は
涙の雫を集めて
片っ端から水やりした
夢に見る砂漠に咲く一輪の薔薇
たった一人に会う夢は
叶えられる筈だった
でも一向に
貴方の姿が見えない
でも一向に
ファントムの仮面も薔薇もない
この世界の闇もオルガンの音も
まだ残っていた
遠い遠い遠い光の昔
「もうすぐ地球へ行く」
そういう貴方は私の額にキスをした
「優しくしないで」
もっと違う言葉を言えば良かった
何度も何度も輪廻転生
楽しかった筈のメリーゴーラウンドは錆び
それでも想いだけは忘れずにいた
会えない時がこんなにも
長くなるなんて知らずに
世界が緑と笑顔と安心で埋め尽くされても
大切な人がそばにいなくては
きっとそこは無機質な
冷たい石が敷き詰められた空間
涙の雫を集めて
片っ端から水やりした結果
美しいローズガーデンが完成
黒いマントを翻し
仮面を外しながら
歩いて来るのは私のヒーロー
大きな貴方が小さく手を振り
駆け寄る私を抱きしめる
貴方の唇と私の額が触れ
やっと逢えたねと微笑んだ
二人暖かな手を繋ぎ
永遠に離れない魔法をかけた
この世界の闇も
薔薇の花びらと共に散る
了
いや、何言ってんだよ。優しくしてくれ。絹ごし豆腐を鍋に滑り込ませる時の手付きくらいの優しさで頼む。
他人なんだからいつだって厳し目に見てんだよ。優しくしてくれる民は貴重なんだぞ。でろでろに甘やかせとは言わないが、会ったら笑顔で挨拶してなんだったら美味しいもの情報交換会するくらいの穏やかさを求む。
そのくらいならこっちだって「お、この人は多分大丈夫っぽいひと」って、見送らないで一緒のエレベーター乗るくらいの歩み寄りはする。
誰にでも分け隔てなく優しい人
あなたのようになりたいと思いながらも
そうなれない自分の度量のなさに
今日も溜息をつく