『何でもないフリ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
12/11 「何でもないふり」
夜空に浮かぶ星は想像もできないほど遠くにあるんだと思っていた。
だから、どんなにまぶしくても手を伸ばすことはしなかった。
けして届かないと思っていたから。
そんなものに焦がれ続けるのは無駄だと思い込んでいたから。
けれど、彼女を見て思った。
そんなこと関係ないと高らかに声を上げる彼女を見て思ってしまった。
「さぁ、私の手を取って!」
たとえ届かなくても、たとえ砕けてしまったとしても。
「やろうよ! 全力なんて生ぬるい」
私もあの輝く星に手を伸ばしたいと。
憧れを憧れのままで終わらせたくないと。
「そう…」
「「命を賭して」」
視線が交わった。
彼女の表情が一瞬きょとんとして、その後満面の笑みに変わる。
果たして私はうまく笑えていただろうか?
跳ねる。
自分でも分かるほどに。
高鳴る鼓動が煩いほどに鼓膜を揺らす。
あぁ、駄目だ。
もう…
何でもないフリなんて出来ない。
入学当初私の隣の席に座るあなたに私は恋をしてしまった
けれどあなたは斜め前の子に恋をしている
失恋すると分かっていてもやはり辛い…
帰り道忘れ物をした事に気づき教室に戻る
その時は私は聞いてしまった
あなたが告白の練習をしているのを
誰に言うのだろう
その眼差しは誰に向けられるのだろう
教室に入ろうとした私は向きを変え家に真っ直ぐに帰った
彼が教室で何をしていたのか
それを見てない事にし『何でもないフリ』とした
2学期最後のクラブ活動松本さんは骨折しながらも一輪車を漕ぎました帰って板邊さんの家に行ってピアノがないからバンザイをしながら遊びました。オシを見て、キャーキャーでした
何でもないフリを
急にきみの反応が見たくなって
早速やってみることにした
どんなサプライズをしようかな
楽しみ♡
学校の授業中に
きみの背中に
ちょんちょんってする
きみが好き♡なのに
ちょっかいをかけたくなる
きみが振り返ると
わたしは
「何でもないよ」と
きみは
だったら
「用もないのにやるなあ」と
ちょっと怒り気味
きみは冗談で怒っているのが
わたしにはすぐにわかる
きみは面白いから
またちょっかいをかけてみる
今度は先ほどと違うことで
背中にバカと書いてみる
わたしは
心の中で笑う
きみは
くすぐったいみたいで
また後ろを振り返る
きみは
もうやめろよ何か用か?
わたしは黙って
黒板に書かれたことを
ノートに写している
何でもないように知らんぷり
しばらくして
今度はきみに
びっくりさせることをしてみる
背中に
大好き♡♡♡♡♡と
書いてみる
すると
きみはさすがに
背中が激しく揺れて
机が倒れてしまった
クラスのみんなが
びっくりしたみたい
先生が
お前は授業中に
「何をやっているんだ」と
怒られてしまった
きみは
わたしのせいにして
わたしたちは言い争いをして
ふたりで怒られてしまった
授業が終わると
わたしはきみに呼ばれた
俺の背中に書いたことは
本当のことなのか
ハートマーク♡が
たくさん書いていた気がするけど
どうなんだ?
わたしは
わざとらしく
「何でもない気のせいじゃないの」と
笑いながら言葉にした
きみは少し残念がっていた
百合注意 少し長いけど読んで欲しい
いつもの帰り道。だけど今日はいつもの私じゃない。
好きな人に『クリスマス遊ばない?』と声をかけるのだ。
君にもっと私に興味を持ってほしいから。あと私が君と一緒に過ごしたいから。
「どしたの、ぼーっとしちゃって」
その一言ではっと我に返る。考えてばかりじゃダメだ、行動に移さないと__
「あの」
「あのさ、」
……
最悪だ。言い出しが被ってしまった。どうしよう、でもこういうのは後に言った方が雰囲気出る、気がする。
「ごめん、先いいよ 」
焦ってそう声を出す。
「あ、そう?後でもいいのに、」
そう君は顔を赤くして、少し俯いた。
そして大きく息を吸って、
「クリスマスさ、2人で遊べないかな…なんちゃって…」
しばらくその意味が理解できなかった。
嘘、まさか誘われるなんて。私から言うつもりだったのに。君も私と過ごしたいって思ってくれたのかな。だとしたらもう……
「やっぱり無理かな、」
「あ、や、違う!本当は私も君を遊びに誘おうと思って」
やばい、つい言ってしまった。どうしよう。言う必要なかったよね、でも平常心、平常心。
「じゃあ、クリスマス予定開けといてね」
そう言って君ははにかむ。本当はすごく嬉しいし君のことが好きだけど、嫌われたくないから、"何でもないフリ"をする。
「もちろん、君もね」
私、今普通に笑えてたかな。
でもそんなことを気にしてないような素振りで君と帰路を歩き続けた。
相手の子目線 おまけ
誘っちゃったけど、まさか君も私を誘おうとしてくれてたなんて全然思ってもいなかった。口角が自然と上がりそうになるのを必死に抑えて、"何でもないフリ"をして
「じゃあ、クリスマス予定開けといてね」
と声を出すので精一杯だ。
君には嫌われたくないから、何でもないフリを外せるのはまだ先かな。それまで待っててね。
何でもないフリで重ね合う2人の女の子の恋の話
【 No.11 何でもないフリ 】
プール終わりの教室。
チャイムがなるほんの数分前。
みんなが席に着いて、授業の用意を始める。
開け放った窓から入ってくる爽やかな風にのって、みんなに染み付いた塩素の香りが、ほんのりと鼻を掠めた。
暑苦しい更衣室でかいた汗が、少しずつ引いていく。
ふと隣を見ると、君は下敷きをパタパタと揺らして、風を作っていた。
「あっつぅ"ー、」
大袈裟にそう言うと、まるで溶けたアイスみたいに、机にだらんと顔をくっつけた。
「机ひんやりして気持ちいいよー」
ふにゃっと緩んだ顔でそう僕に声をかける。
言われた通りくっついてみると、確かに気持ちよかった。
机に顔をくっつけながら、僕たちは顔を見合って笑う。
「授業やだねえ」
「そうだね 」
先生が教室に入ってくると同時に鳴ったチャイムと、号令の声。みんな疲れ果てているため、だらりと立ち上がって挨拶をする。
着席して先生が黒板の方を向いた時、少し強めの風が吹いた。後ろの掲示物が音を立てて揺れ、教科書やノートのページがめくれていく。
反射的に窓の方を向くと、彼女は長い髪をなびかせて、きゅっと目を瞑っていた。
差し込んだ光に照らされて、彼女の大きな瞳と長い睫毛が耀り、ぷるんとした唇の艶がよくみえた。
つい、見惚れてしまう。
「どうかしたの?」
「いや、なんでも」
キョトンとして此方を見つめる彼女の顔が見られなくなって、すぐに顔を逸らした。
頬が熱い。こんな顔、君には見せられない。
早く何でもさらけ出して、君に全部見て欲しい。
勇気が出なくて、なかなか言い出せないけど。
僕はいつまで「何でもないフリ」を続ければいいんだろう。
何でもないフリ。
何でもないフリは難しい。
いつも頼まれるけれど、いつも言っちゃう。
だって、隠し通すなんて、相手に悪いし。
そう思っていた。
でも、日に日に無視されていることに気づいた。
机に落書きされたり、花瓶を置かれたり。
先生に言っても、聞く耳を持たない。
私はそう思いながら眠りについた。
何でもないフリ
「ちょっと消しゴム貸してくれない?
無くしちゃってさー」
「ありがとー
え?あー、いいよ探さなくても。君は優しいね〜」
もう飽きるほど探したし。
消しゴム1個で落ち込むなんて、
私のキャラじゃないから。
いつも通りを振る舞う。
何でもないふりは得意。
よくいじめられてたから顔に出さないのは上手くなった。
でも内心はすごい傷ついてる。
私は可愛くないしコミュニケーションも上手くとれないからいじめられるても仕方ないって頭では分かってる。
でも心はいじめられるのを受け入れてくれない。
いじめのない普通の生活をおくりたいって思ってる。
いじめられるのはおかしいって思っちゃう。
君が他の男の子と喋っていたって
「何でもないフリ」をするよ
君が笑顔になるなら
「何でもないフリ」をするよ
君が悲しまないなら
「何でもないフリ」をするよ
どうしてだろう 涙がとまらない
〜何でもないフリ〜
【何でもないフリ】
いつしかきみは有名になって
いわゆる”幸せ”な人の目に映るようになって
消費するような浅はかな人が溢れかえった
あの自由な場所に人が押し寄せて
今まで作った砂のお城もダンボールの遊具も
踏みつけられて壊されるのを
僕はただ眺めるしか出来なかった
まだこの場を守れるほど力が強く無いから
必死に何でもないフリをして
小さくなった自由な遊び場で
過去の栄光を象って模って
ここを忘れてしまったら
きみの根本が崩されて気がしてしまうから
僕が力を付けるまでは必死に汚いものから
目を逸らすことで何とかやり過ごすしかないのです
2024-12-11
きみはいつも、何でもないフリをしている。
つらいことがあっても、誰にも相談しないで抱え込む。でも、それを続けてたらいつか限界が来てしまう。
だから、何てもないフリをするのはもうやめよう。
泣きたい時は、泣いてもいいんだ。
つらい時はつらいって言っていいんだ。
嫌な時は嫌だって感じていいんだ。
いつもお疲れ様。
頑張ったね。
何でもないフリ
私は気にしてない。私はどう思われてても良いよ。だって人間だから万人に好かれようなんて思わないから。
そんなの嘘だ。私は嘘つきだ。
物分かりがいいふりして、本音を隠して、笑っている仮面をつけている。
吐いた人にとっては何気ないひと言だったかもしれない、何気ない言葉を馬鹿みたいに気にしてる。
私に対してのメッセージの一言一句噛み締めて、その文字列に喜んだり落胆したり。
小さな画面の顔も知らない誰かさんからブロックされたことを人一倍気にしている。
私の何がいけなかった?何か気に触ること言ってしまった?
どうして、どうして、どうして…
今日も私は元気だよ。
好きなことを語り合える仲間がいて、推しがいて。
毎日楽しいね。
嗚呼、また心の奥を隠して投稿ボタンを押してる。
何でもないフリをいつまで続けたらいいんだろう。
馬鹿らしいことこの上ない。逃げたい、でもいたい。
文字でしか繋がりがない人たちの輪から追い出されたくない。
なんて弱虫なんだろうと自分自身に心底嫌気がさす。
「大丈夫?」
って聞いて
『なんでもないよ』
って大丈夫じゃないくせにさ
まぁ、でも、とりあえず傍にいてあげようかな
「ねぇねぇ、後で、遊びに行こうよ」
少しでもホントの笑顔でいて欲しいから
あなたの前では、何でもないふりをしたくない。わたしを全部解ってほしい、あなたを全部解りたい。
言いたくないことも言いたくて、知りたくないことも知りたくて。また今日も、何でもないフリをしながら素直になる。
題:何でもないフリ
何でもないふり
先週、幼なじみが死んだ。信じられない。あいつが自殺?笑わせんな。そもそもあいつ、飛び降りる勇気なんてねぇだろ…なんでだよ、なんで勝手に逝くんだよ!俺ら死ぬ時は一緒約束したじゃん…。
今日はあいつの葬式。あいつの今母親から「あなた、湊の幼なじみなんでしょ?だから葬儀に来て欲しいのよ。」って言われた。葬式場、たくさんの人がいた。みんな泣いていた。でも俺は泣けなかった。棺桶の中には湊が寝ていた。棺桶の中の湊の手は氷のように冷たくなっていた。少し湊の親のやり取りが聞こえた。「はぁ、あのガキ、手間かけさせるんじゃないわよ。」「まぁ邪魔者が居なくなったんだしいいだろ」…俺は全て聞いてしまった。葬儀が終わり、家に帰った。夏休み終わりまで残り一週間。後半はあいつとの予定ばっかりだったからめっちゃ暇になった。毎年残り一週間になると、夏休みの宿題を二人で協力して終わらせるのが定番だったけど、今年は俺一人で頑張らくちゃ。夏祭りも、両方彼女がいなくて暇だからって、三年ぐらい前から二人で屋台全制覇してた。でも、これも今年は出来ない。俺って湊が居なきゃ何も出来ないじゃねぇか。夏休み明け、湊が死んだことを先生から告げられた。もちろんみんな泣いてた。俺はまた泣けなかった。そんな中クラスメイトの1人に「お前、親友死んでんのに泣かないとか……なんかあったのか?」と言われた。その時、咄嗟に出た言葉か「何でもないよ。気にしないで」だった。なんでもないわけないじゃん。あいつが死ぬ何分か前に「俺まだ生きたかった。でももう無理だわ、あとはお前に任せる。ぜってー泣くなよ!」ってメール来たんだよ。もしかしてって思ってよくいってた河川敷まで行ったんだ。そしたら案の定あいつがいて、橋の上にたってたんだよ。それからこっちに気づいて「あーあ、やっぱり分かっちゃったー?」と笑いながら聞いてきた。「なんだよあれ、どういうことだよ!早まんなよ!」「…どうもこうも、俺死ぬ気しかねぇから止めても無駄だよ」その言葉を言ってる湊の顔には笑顔がなかった。飛び降りる気だ。俺は確信した。橋から陸までもだいぶ高さがある。飛び降りればほぼ確で死ぬ。「なぁ待てって!」「じゃあまた来世でね!」俺が手を伸ばした時にはもう遅かった。俺が陸まで降りた時、もう既に湊は息をしてなかった。悩み事あんなら相談だって乗ってたのに…その日はすごい泣いた。泣くなって言われたのも忘れて。だからもう泣けねぇ。それに、何でもないふりしたのは冷静を装うためだったのかもしれない。
あぁ、もうなんか自分でも何言ってるかわかんないし、もうやだ。これ、何でもないから気にするなよ!じゃあ俺もあっち側逝ってくるわ!泣くなって言われたけど死ぬなとは言われてねえから!
なんか何でもないふりっていう感じじゃなくなっちゃったし変な文になっちゃった。
仲間、人によっては必要とそうじゃないに分かれるのかな
じゃあ、何をもって仲間と言えるのか、または捉えるのか
仲間の定義とは?
同じことを協力しているから仲間?
部活が同じだから仲間?
会社が同じだから仲間?
仲間ってなに?
歳を重ねても、『仲間』の概念が色々変わってくるから
ようわからんようになる
って事は、わしには必要ないもんなんか?
何でもないフリ。
今日電車でさ〜!
松葉杖の子がいて、車内は結構混んでいたんです。
松葉杖の子は座席に座れなくて、壁に寄りかかることもできずにいたんです。吊革に掴まっていたんだけど、友だちらしき子がその子の肩に手を回したり、脇腹をつかんだりして折々支えていて、なんかじーんとしながら帰宅しました。俺に席があったら俺の席を譲っていた。
電車が揺れるたびに友だちがその子に手をやって、人が乗り込んでくればさっと空いてるのスペースに誘導することもしていて、俺は無力にも右に左に揺られながら、ああ……なんて、ああ……って人ごみの間から、二人の白いスニーカーを見てたんです。日記。
しれっとした何でもない顔をしていたけど、その下では背中に手が回されていたし、さらにその下では、四本の足のうち一本が松葉杖の横でずっと揺れていた。
「ただいま〜」
玄関から大好きな彼の声が聞こえた。私はのんびりソファに座っていたのを飛び上がって彼を迎えに行く。
日課になっている〝ただいま〟と〝おかえり〟のハグを迷わずしにいった。
そして、言葉と共に彼の胸の中に飛び込む。
「おかえりなさいっ!!」
いつものギューをしていると、彼も抱きしめ返してくれた。
いつもより、ずっとずっと強く。すがるような抱きしめ方に違和感をおぼえる。
多分、彼の中で何かがあったんだ。
でも彼は、それを見せないように何でもないフリをしている。
心の余裕がない時の彼のクセだ。
少しだけ抱きしめる力が緩んだから、同じようにして彼の顔を見上げると笑顔なのに陰りがある。
笑っているのに、目は笑ってない。
でも心配させないように笑う彼に、胸が締めつけられた。
聞くのは簡単だけれど、きっと話したくないだろうから、私は何でもないフリに乗る。
でも、これだけは許して。
私は大丈夫という気持ちを込めて、彼を強く抱きしめた。
おわり
二〇九、何でもないフリ
何でもないフリ
駅の階段降りてる時足を滑らせてしりもちついた時、[何でもありませんよ]って顔してた。
内心スッゴい恥ずかしかった。
あまり人がいなかったのが救いだ。