『何でもないフリ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何でもないフリ
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.12.12 藍
何でもないフリして辛かった
それを分かってもらいたかった
分かってもらえたら、自然体になれた
もう、自分で自分の足を引っ張らなくていいんだよ
本当の自分で生きていいんだよ
何でもないフリして辛かった
それを分かってもらいたかった
分かってもらえたら、自然体になれた
もう、自分で自分の足を引っ張らなくていいんだよ
本当の自分で生きていいんだよ
[何でもないフリ]
何でもないフリは疲れる。
辛いのを我慢しているのと同じだ。
助けを求められない。助けを求めようとしても、なんて
言ったらいいか分からなくなる。辛い。
そんな時、担任の先生と少し話すと楽になれる。何でも
ない話をして笑っている。面白い先生だ。勉強を頑張っ
たことも褒めてくれてやる気がでる。ありがたい存在。
辛くても、ポジティブに考えると毎日が楽しくなる。外
を散歩するだけでも、気持ちが良くなる。
英語を勉強するのも辛いが、頑張りたい。
出来るようになるまで。
これが私の願いだ。
叶うまで諦めない。やり続ける。
No.6
何でもないフリ
《もう“何でもないフリ”しないで...
ちゃんと俺を頼れよ.......》
「何かあったら言いな?」
「うん」
「助けて欲しかったら言って?
何時でも助けるから」
「有難う...」
「ちゃんと相談してよね?
倒れられても困るから」
「はい...。わかリました。」
「虐めでも受けてるの?」
「いイえ、そんナ事ないデスよ?」
「そんな事も出来ないの?」
「すみマセン...」
「これだから×××××は」
「ゴメンナサイ...」
「もういいよ
もう信用もしないし
頼らない
もう助けないから
早く×××?」
「.......」
-夕暮れ時-
1人の少女が屋上に立っていた。
「もう××たいな.......」
そう少女は呟いた。
少女は屋上の柵に手を掛けた。
「もうこの世界には...私を必要としている人も、助けてくれる人も居ない。」
そう誰かに言うように零した。
少女は柵の外側に立ち、最後の言葉を口にした。
「さよなら...世界。次に生まれてくるなら...ちゃんと𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑬𝑵𝑫の世界がいいな...。」
少女はいきよいよく飛び降りた。
-ガシ!-
???「ふざけるなよ...!
何が〈さよなら、世界〉だ!
俺はお前が居ないと、生きてく意味が無いだろ!」
少女は驚いた。少女の恋人が少女の腕を掴んでいた。恋人は少女を引き上げ、床に腰を下ろした後、少女を力一杯抱きしめた。
少女はその人の温もりに包まれて泣いてしまった。
もう“何でもないフリ”しないで...。
ちゃんと俺を頼れよ.......。
少女は後悔した。
どんなに少女の周りの人が、否定したり虐めたり、助けてくれなくとも、この人が少女の生きる意味を示してくれると言う事を。
恋人は俺のことを、よくミスターポーカーフェイスと呼ぶ。
何でもないフリがうまいと言いたいらしい。
確かに、俺は感情が薄いという自覚はある。
この前一緒に激辛カレーを食べさせられた時も、ほとんど動じなかったくらいだ。
一度彼女に、退屈だろうと聞いたことがある。
だが、クールなのがいいとのことだ。
そしていつかその表情を崩させるのが夢だとも言っていた。
道理でよくイタズラを仕掛けられるはずである。
まあ、彼女が良いならそれで良いのだ。
こんな自分にとって、よくできた恋人だと思う。
付き合ってから半年後、彼女の誕生日が近づいてきた。
付き合ってから初めての誕生日だったので、サプライズでプレゼントをすることを思いつく。
さり気なく欲しいものを聞き出し、プレゼントを買う。
だがプレゼントを買ってからというもの、気が気ではなかた。
自分にこんな感情があるということに驚いたくらいだ。
かなり挙動不審だったと思うが、特に彼女から聞かれることはなかった。
まさか自分のポーカーフェイスに感謝する日が来るとは!
そして誕生日当日、タイミングを見計らって、プレゼントを渡す。
だが喜んでいても、驚いた様子はなかった。
不思議に思って、彼女に聞いた。
「だって、何かあるって丸わかりだったもの。
気付かないフリは大変だったわ」
だが、俺は彼女の様子に全く気づかなかった。
どうやら彼女は、俺よりも何でもないフリが上手なようだ。
いつも通り学校へ行く身支度を済ませ、ダラダラとスマホ片手に朝食をとっていた私は突然の情報にその手を止めた。
カラカラッと無機質な音を立てて右手から零れた箸は、床に転がることなく机の上で静止する。
「引退......?」
思わず口から溢れた声は誰に届くでもなく消滅した。早く食べちゃいなさい、という母親の声をよそに暫くその目が画面から離れることはなかった。
いつもは慌てる始業10分前を告げるチャイムも今はまともに入って来なかった。和気藹々とした下駄箱は今の鬱屈とした心情とは一ミリたりとも合致しない。すぐ離れようと足を早めた次の瞬間、私を呼び止める声がした。
「おはよう!ーーちゃん!」
何の変哲もない友人の声。つい窯から溢れそうになった引退の話題をすんでの所で止めることに成功する。彼女は彼のファンではない。そもそもその箱にすら詳しくなかったはずだ。
無理に共感を覚えて欲しい等とは思っていない。私だって知らないジャンルのアイドルが引退した所で同じようには共感出来ないだろうし、してほしくない。
だから私はいつも通り、何でもないフリをした。
「何でもないフリ」
「何かあったの?」
「へ?」
大して仲良くもない、会話もそんなにしたことがないクラスの女子にそう聞かれた。僕は思わず面食らってしまう。何かあったかって。まぁ、あったはあったけど。
「気づいてないの?」
「……なにが?」
「あなた、とっくに限界なのよ。私ね、人の心臓の色が見えるの」
意味が分からなくて返事もできなかった。そんな僕を見て薄く笑う彼女。いきなりそんな話しても信じてもらえないだろうとは思っていたらしい。
「えっと、ちなみにどんな色してるの。僕の心臓」
「すっごく濁った灰色。もう少しで真っ黒になっちゃいそう」
だから、早急に休んだほうがいいよ。僕にアドバイスをくれてから彼女は教室を出ていった。残された僕は自分の胸に視線を下ろす。当然、見えるはずがない。彼女には僕の体が透けて見えているとでも言うのか。あまりにも信じがたい話だった。けれど疲れているのは事実だったから、言い当てられてびっくりした。
ここ最近は色んなことがあった。気が滅入ることも思い出すだけで怒りが込み上げてくることも。でも、落ち込んだって怒ったってどうにもならないことだから仕方ないんだ。そう言い聞かせていた。仕方がないと、毎晩心に言い聞かせて眠るようにしていたのに。本当はかなり傷ついていたらしい。何でもないようなふりをしていただけで、きっと心の奥底はそれなりに重症だったんだな。彼女に言い当てられたことであれもこれもと思い当たることが頭の中に蘇ってきた。
僕の心臓は灰色。それはなかなかショックなことだ。彼女の言う通り、早急に休息をとらねば。じゃあまずはこの後さっさと帰ることだ。もうあんな奴らのパシリになんかならない。怖いけど、不安だけど、自分の気持ちを伝えなければ何も始まらないから。ごくりと唾を飲み込み、僕は教室を後にする。そして、あいつらが待ち構える屋上へ。心臓に手をやり歩き出す。もう、何でもないフリはやめだ。
【何でもないフリ】
正直あなたに付き纏っているあの女が嫌い。
なんで恋人いるって知ってるのに勝手に、二人だけで飲みに行ったり勝手に家に入ってきたりボディタッチしたり。
OKしてるあなたもあなただけどね。
もうそろそろ限界に達しそうだけどそんなことも知らないあなたは、また次のデートの計画をしている。
「大丈夫?具合でも悪い?熱でもある?」
「ううん、なんでもないよ」
いつまで何でもないフリをしてればいいんだろ。
誰にも知られたくないからって妄想に浸ってる
いじめなんかじゃないけどね
『どうかしたの?』って君が聞いてきた
でも、知られたくなくて大丈夫なんて言って
本当は、全部話して『絶対大丈夫だよ!』って断言して欲しいのに...
何でもないふりをする。
それはできない。
なぜなら僕の心は正直だからさ。
理性よりも本能が大事なんだ。
きっとね。
私には正直言って面倒くさい友達がいる。
名前は天音と言って何かあったらすぐ病みアピをしたり厨二なところもある。
天音「ちょっと相談があるんだけど」
またきた、もうこれで何回目かわからない相談。
天音が話す内容はいつも同じような物ばかり、病んだこととかサイコアピールもしてくる聞いていてイタイし私の事なんか聞いてくれない。、、そういえば私の人生は平気な振りばかりしているような気がする。
そのせいかな?なんか人混みの中にいるように息苦しいのは。
でももう天音の相談を聞くことは無くなった。何故ならもう天音はもうとっくにあの世へ行ったのだから、でも天音がいなくなって変わったのは天音の話を聞かなくて良くなっただけ、これからも私はずっと平気な振りをしなくてはならないのだから、、これからも、、、ずっと?
今回のテーマ「何でもないフリ」
俺の意中の人はモテるのに、鈍感だ。
恋バナとかそーゆー本とか好きなくせに、何でか自分への好意には気づかないらしい。
これは長期戦になるなと覚悟して、ゆっくり事を進めているけれど、たまにどうしようもなく欲が顔を出す。
「どうしたんです?」
書類から目を上げ、こちらを伺う瞳が訝しげでも、こんなに美しい。心配そうにひそめられた眉もかわいい。ドキドキしてきた心臓を落ち着かせる。抱きしめたいけど、まだダメだ。鈍感な君が、俺の気持ちに気付いてくれるまで待たないと。びっくりさせてしまう。
「んーん、大丈夫」
本当は奪いたい。
君のキレイなところ全部そのままでいて欲しい。
俺に振り向いてくれるまで、他の人には染まらないで。
でもできるだけ誠実でいたいから、
今日も何でもないフリをした。
『何でもないふり』
すごく得意です。
ポーカーフェイスとか褒められます。
「ポーカーフェイスうまいよね」って。
...うまいよねって言われる時点でバレてるよね。
感情豊かってよく言われます。
たぶん何でもないふり、下手くそです。
何でもないフリをして、泣きそうな顔を隠しながら目線を微妙に外し、笑う君を見て、私は胸が痛くなった。
君にこの世界の、幸せを少しでも知って欲しい。
不幸が溢れてる世の中かもしれない。でもその分、楽しいこととか、幸せなこと、あるから。
もしかしたら繊細な君には棘棘しすぎた世界かもしれない。
でも、叶うことなら、諦めないで、私と一緒に、生きて欲しい。
そう願うことは私のわがままだろうか。
「私ってバカだよね〜」
そういって笑う君に
「世界がバカなだけだよ。」
と真剣に伝えた。
「えっ。」
肩を抱いた。
トントンと背中を叩く。
大丈夫。大丈夫。この、混沌とした世界では、何が正しいのか、何が間違ってるのか、分からないよね。
一緒に、良い世界も悪い世界でも、それでも、生き抜いていけるよう私が支える。
バカじゃなくて、余りにも尊くて美しかっただけだから。
「おまたせ。」
夕暮れ。
日が落ちかけてて、少し暗くなって来た頃。
声の主は、昇降口の方から白い息を吐きながら走ってきた。
『大丈夫だよ、私もさっき来たから。』
「嘘つけ。」
ほっぺを両手で包まれる。
顔が一気に近づいて、心臓がドクンッと跳ねた。
「やっぱり冷えてる。鼻も少し赤いし、結構待ったろ。」
『……10分くらい?』
ドキドキしてるのを悟られたくなくて、目を逸らして答える。
「ちょっと待ってて。」
タタっと先を少し走っていった。
ほっぺたをそっと両手で触る。
温もりがまだ残っていて、ほのかに温かい。
心臓はまだ鳴り止まず、うるさかった。
彼は幼なじみで、見慣れた顔のはずなのに。
手なんて幼い頃に何度も繋いで、お風呂だって一緒に入った事あるのに。
彼が私の名前を呼ぶ度に、心臓がうるさいのはどうしてなんだろう。
彼が触れる度に、顔が熱くなるのはどうしてなんだろう。
こうして一緒に帰っているのも、幼稚園からの腐れ縁で中学生の今でも変わらない習慣となっているだけだ。
お互い用事がある時以外は、一緒に帰る。
時間帯もそんなに変わらないはずなのに、一人で帰る時と景色が変わって見えた。
「ほら。」
考え事をしていると、彼が缶飲料を渡してくる。
そっと受け取ると、思ったより熱く顔をしかめた。
『あつっ』
「熱い?タオル巻く?」
『大丈夫。』
制服の袖を少し伸ばして、手を少し覆った状態で缶を持つ。ちょうどいい温度になりほっとする。
『ありがとう。』
「冷めないうちに飲んどけ。」
お言葉に甘えて飲もうと思い、缶を改めて見る。
『コーンポタージュ……』
「あれ、好きじゃなかったっけ?」
『ううん。好き。……覚えててくれたの?』
「そりゃあ、お前の好きな物は全部知ってるよ。」
そう言ってはにかんで笑う。
夕日に照らされていて、とても綺麗だった。
その顔にまた、心臓が大きく跳ねる。
顔を見るのが恥ずかしくなってしまって、そっぽを向いて缶を開けた。
「ん?どうした?」
『な、なんでもないよ。』
そっぽを向いたまま答えたからか、彼が不思議そうに覗き込んでいるが、意地でも顔を見られ無いように隠す。
そろそろ隠すのも厳しそうだな、と思いながら啜ったコーンポタージュは、いつもより甘く感じた。
#何でもないフリ
あの人には分かってしまう。
自分以上に自分のことを知っている人には通用しない、そう分かっていても繰り返す。
お題:何でもないフリ
「ふたり」
列車に乗る背中はどこか寂しそうで
知ってたよ その先にある時間に僕は居ないこと
窓に映る流した涙の意味なんて言葉にしないで
精一杯の笑みで応えた「またね」
夜空に星がヒカル度に繋いだ点
遠い君に語るように浮かんだメッセージ
遥か彼方 空の下へ届けこの声よ
不意に思い出す赤くなった目蓋の裏に
隠してた優しい嘘であの日 心は救われたんだ
だから誓うよサヨナラを振り切っていつか
迎えに行く
波紋のように消えていく時間のなかで
温めた気持ちを形に変えながら
星座のように言葉を繋いだ
この想いに名前をつけるなら「ふたり」
深い切なさを知る僕等になら確かに分かる
伝えに行くよ
約束のない空白に眠る二人の時間を
離ればなれだからこそ生まれた想いを今
温めた気持ちを言葉に込めたメッセージ
星を繋いだメッセージ
#何でもないフリ
家が隣で、親同士が仲良し。
生まれた病院も一緒で、小さい頃から家族ぐるみで
旅行に行った事もある。
少女漫画かよ、って思うほど
俺とあいつはいつも一緒だった。
可愛くて、優しくて、しっかりしていて。
あいつの事を好きになるのに時間はかからなかった。
テストの点数、嫌いな教師、親への不満。
あいつには何でも話せたし、
あいつも俺に何でも話した。
でも1つだけ。恋愛話だけはあいつにできなかった。
それなのに、あいつは俺に恋愛相談をする。
あいつの好きな奴は俺の親友だった。
好きな奴と仲の良い、自分の幼馴染。
恋愛相談をするには完璧な相手だった。
けれど、あいつの恋愛が上手くいかない事を
俺は知っている。
親友には俺と同じように昔から好きな幼馴染がいた。
親友の幼馴染も、親友の事が好きなようだった。
親友の事を話すあいつの顔が悔しいくらいに1番可愛い。
その顔、俺がさせたいんだけど。
そうカッコよく言えたらどれだけ良いのだろう。
漫画のような設定の俺とあいつ。
この先の未来が漫画のようなハッピーエンドだったら。
女々しい事を頭の中でぐるぐると考える。
ああ、情けない。
それでも俺は、頼りにされている事が嬉しくて
心が傷ついている事に無視しながら
何でもないフリをして今日も恋愛相談に乗る。
何でもないフリをするのはとっても楽だ。
何か嫌なことがあっても言われても
自分は気にしていませんって思わせられるから
嫌なことをいう奴らの言葉に耳を貸したって
自分に一つもいいことなんて起こらない。
嫌な気持ちがつのるだけだ……
それならいっそ気にしないほうがいい。
「何でもない……」
そう口に出すだけで少しは楽になるから……
何でもないと思っていればそのうち
あんな嫌な言葉達も消えていくから……
面白くなくて言ってこないから……
でも…
本当の所は嫌なことを言われて
大丈夫な奴なんていないと思ってる……
顔には出さないだけで本当は辛いと思う。
それでも誰にも相談できないから
迷惑かけたくないから
今日も僕は
"なんでもないフリ"
を
し続ける