何でもないフリをして、泣きそうな顔を隠しながら目線を微妙に外し、笑う君を見て、私は胸が痛くなった。
君にこの世界の、幸せを少しでも知って欲しい。
不幸が溢れてる世の中かもしれない。でもその分、楽しいこととか、幸せなこと、あるから。
もしかしたら繊細な君には棘棘しすぎた世界かもしれない。
でも、叶うことなら、諦めないで、私と一緒に、生きて欲しい。
そう願うことは私のわがままだろうか。
「私ってバカだよね〜」
そういって笑う君に
「世界がバカなだけだよ。」
と真剣に伝えた。
「えっ。」
肩を抱いた。
トントンと背中を叩く。
大丈夫。大丈夫。この、混沌とした世界では、何が正しいのか、何が間違ってるのか、分からないよね。
一緒に、良い世界も悪い世界でも、それでも、生き抜いていけるよう私が支える。
バカじゃなくて、余りにも尊くて美しかっただけだから。
12/12/2023, 8:59:41 AM