『伝えたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「伝えたい」
私のお母さんはいつも仕事だ。
朝も夜も毎日のようにいなかった。
朝は「お母さん仕事に行くからこれ温めて食べて」
そのメッセージだけだった。
まぁいつもだし仕方がないか、笑
私は学校に行った。
”繰り返す”毎日。
”繰り返す”日々。
だが、毎日は長く感じてしまう。
私が我慢すればいい。
妹の世話をすればいい。
そう思う日が多かった。
ある日のことだった。
なんかうるさいなぁ、
カーテンを開けるとそこには倒れた母親がいた。
え?嘘、
戸惑った私はパジャマのまま駆け出した。
お母さん!お母さん!しっかりしてよ!
ねぇ、嫌だよ。
「ご_め__ね」
「ごめ_んね」
いつも一人ぼっちにさせて辛かったでしょ、
気づいてあげられなくてごめんなさい。
こんなお母さんだけど許してほしい。
いつも〇〇の世話してくれてありがとね。
料理も作ってくれてありがとう。
お母さんすごく嬉しかった。
うぅ....
お母さんしっかりしてよ!もう話さなくていいよ...!
もう18歳になるんだねぇ。
今日、誕生日だったわよね、
誕生日おめでとう。
もう大人かぁ、
早いわねぇ
最後に”伝えたい”。
世界で1番愛してた_。
お母さん....?
死なないでよ!
そんなこと言われたら
”涙”止まんないじゃん、
300字小説
時を越える想い
暴れ川がまた大暴れして、大勢の村人を呑み込み、田んぼにたくさんの岩や石が入ってしまった。
「もう、この村は駄目だ……」
皆、伝手をたどって村を出る。うちも親戚を頼って、ここを去る。
「何をしてるんだ?」
おとうの声に振り返る。
「……寛ちゃん達のことを誰かに伝えたくて」
ここに村があったこと。その村に産まれ育った子供達がいたこと。川に呑まれる前まで精一杯生きて暮らしていたこと。
おらは村の道祖神様の横に丸い石を重ねた石仏様を置いた。
昔、ここは長らく廃村だったけど、高度成長期に宅地が造られ、今は賑やかな街になっている。
道端に昔の村の入口跡の道祖神を見つける。その隣の丸い石仏様に私は庭からとってきた花を供えた。
お題「伝えたい」
あなたには伝えたい言葉がありますか
わたしにはありません
誰かに自分の言葉を伝えるなんて
そんな資格はわたしにはないのです
わたしの言葉は偽善的でもっともらしく
当たり障りのないものだけ
少し味付けの薄いスープのように
何も残らず喉を通り過ぎていくような
物足りない言葉たちなのです
そんな言葉しか持ち合わせていない
わたしは
伝える資格も持ち合わせていないのです
あなたに伝えたい
あなたが死ぬ前に
君に伝えたい
僕が死んでしまう前に
気持ちは
伝えないと伝わらないから
お題『伝えたい』
わたしの、命が終わる時。
さんざん見送って。
さんざん、別れも経験して。
さんざん、その分だけ辛い思いもした。
走馬灯。
そんなの。いらないの。
わたし、覚えてるから。
最期。
わたしの、横にいるのは誰だろう?
衣服を脱ぎながら霧の中を走る。
わたしに、必要な物などない。
裸足のわたしが、川の向こうを眺める。
「お願い連れてって!」
伝えたい
『はぁっ、はぁッ』
僕は走っている。僕は数年前の虐めから学校に行かず部屋に引きこもっていた。外に出ようと頑張った。
でもまた誰かに罵倒され殴られるのは嫌だった。
『はぁ、はぁ。』息が切れ倒れそうでも僕は走った。
『やっと着い,たよ…』
目の前には大きな病院があった。2階の窓から空を見上げている。
「来てくれたんだねぇ、」
彼女は声が震え、目に涙をうかべている。
彼女はあまり世間には知られていない難病にかかった。奇跡的に彼女は命に関わるまでに見つかり対処ができた。だが、片目の視力は見えない程におち、両足には力が入らずもう歩けない。
と、彼女から手紙を貰った。最後に
"別れてください"と。
『でもなっ、僕は██の隣に居たいッッ!』
『僕が虐められて辛くて死にたかった時も██は見捨てなかったじゃん、?』
彼女は大粒の涙を流している。
『今度は僕が██を支える、だから付き合ってるままでいいですか?』
「ここまで言われて、断わる理由なんてなくない?」
彼女は優しい表情で笑っていた
みんなに伝えたいことがあります。みんな一人ひとり違っていいんです。
集団生活をしていると、周りより勉強ができないとか、足が遅くて迷惑をかけてるとか、みんなより太ってる、友だち作りが上手くできないとか、周りと比べては落ち込んでしまうことがあると思います。
でもそんなことを言ったら、もっともっと勉強や運動ができる人もいるし、もっと背が高かったり細かったり、コミュニケーション力が高かったり、色んな人がいます。いちいち気にして落ち込んでいたら人生は常に悲しいだけです。みんな言わないだけで、どこか苦手なことやコンプレックスがあるもの。
そんな時は前の自分と振り返ってみてください。先週より計算が速くなった、出来なかった5段の跳び箱が跳べるようになった、必ず少しだけでも成長しているはずです。自分の成長に目を向けてください。
そうすることで、きっと毎日が幸せになります。
伝えたい
底抜けに明るく,のびのびとしているアイツは…いつだって俺の目にキラキラして映った。でも最初からわかっている。このどうしようもない己の複雑かつ不浄な気持ちは言語化してはならないと。
でも,揺れ動いて仕方がないのだ。陽の光が差し込む昼下がりの教室の窓際で,友達と朗らかに話していたアイツは…俺と目が合うなりふっと表情を綻ばせた。そしてそれを助長するかの様に,緩やかな風で木の葉が煽られ,教室に入り込む光が繊細に揺れる。
だから,だめだと思いつつもついつい強欲になってしまうもので。もしかしたらアイツだって少なからず俺のことを見てくれているのではないか?なんて都合の良いことばかりを考えて,ずっと己の心の底にしまいこみ,目を瞑ってきた不浄な感情の断片を…結合させてしまいそうになってしまう。嗚呼,誰か,誰か俺を止めてくれないだろうか。自覚してしまったら最後,もう二度と抜け出せない。アイツの沼から抜け出せない。
俺は,男だ。そしてアイツも…男だ。始まらせてしまったら終わったも同然のこの恋を前にして俺は一体,何を出来るだろう。伝えたくても伝えることすら許されないこの恋は…いつ,どんな形で終わりを迎えるのだろう。知りたいが知りたくない,という大きな矛盾を抱えたこの問は,いつになったら分かるのだろう。
いや…わかりたくもない。
だから
今日も変わらずに俺はアイツの隣に並んでいる。
______哀れな気持ちを心の奥に秘めながら。
伝えたい
上から照りつけるライトが、緊張に拍車をかける。
うるさい心臓を鎮めるため深呼吸をする。
ステージの上ではみんな私と似た表情をしていた。
年に1回しか開催されないコンクール。
今日まで練習に練習を重ねてきた。
トロンボーンを構え息を肺にためて、
音を届けるステージの始まりだ。
伝えたい
って思うことがあれば
自分の幼少期は手紙だった(電子機器を持ってないから)
でも今となってはDMだったりLINEだったり
少しずつアナログを使うことはなくなってきた
でも、きっと伝わりやすいのは
手紙なんだろうな
【伝えたい】kogi
『ねえねえ、向こうの街で魔物が出たんですって。』
『怖いねぇ。』
「えっ、」
耳を疑った。なんせ向こうの街には沢山の人々や、この辺り一帯を支えている中枢機能、そして私の大切な人がいるからだ。
あぁどうしよう。こういう時、どんな行動を取れば良いか分からない。助けに行きたい。でも、そんな力も武器も無い。
あぁ、あのとき、君に最後に会ったときに言っておけば良かった。
伝えていれば良かった。
「好きだよ。」
今君に伝えたい。こんな僕だけど、君に。
「愛してる」
今から君に伝えに行くよ。待っててね。
いつかキミに伝えたい
キミをずっと探してた、と
この世界のどこかにいる
たった一人のキミに
ボクはずっとずっと会いたかったのだ、と
ボクらの魂は叫んでいるんだ
伝えたい(2月12日)
伝えたい か
そんなことなんてたくさんある
逆にない人なんているのかな
僕はみんなに本当の自分を伝えたい
僕は自分を隠して過ごしてることがたくさんある
全部を隠さず過ごすなんてことは
僕には出来ないけど
少しずつ 本当の自分を伝えていければいいな
いつか自分を隠さず 本当の自分を
みんなに伝えたい
【伝えたい】
言葉にしなくてもとか
口にしなくても分かってくれているだろうとか
そんな空気も良いけれど
それでも
手の届くうちに
上手く言葉に出来なくても
拙くても
届けておいた方が良い
共に過ごせる時間は永遠じゃない
叫びにも似た声にならないうちに
伝えられる時に
素直な想いを
「 」
伝えたい。伝えたいけど伝えたらもう関係が終わってしまうかもしれない。もう話す事も出来なくなるのかもしれない。
【伝えたい】
俺は、君に恋をしている。
綺麗な横顔、長いまつ毛、細く長い足。
誰にでも優しい素敵な性格。
どこをとっても完璧だ。
その上、女子にも、男子にもモテモテだ。
俺は陰キャで、いつも教室の端っこで一人だ。
本当は陽キャは大キライ。
うるさくて、人の気持を考えてない人種。
そう、思ってたんだ。
でも、君は俺に話しかけてくれたし、優しく接してくれる、俺の中の陽キャのイメージとは違う、とっても素敵な人だった。
その人の名前は、神崎優馬(かんざきゆうま)という。
俺は神崎さんが大好きだ。
俺は男なのに、男に恋をするなんて、
初めてだ。
いや、恋をするのも初めてなんだ。
けれど、陰キャの俺が話しかけられるわけもなく、
いつも神崎さんの楽しそうな顔を見ているだけ。
もうすぐ俺は2年生になる。
クラスが変わってしまったら、きっと神崎さんとは
もう話せなくなるだろう。
だから、告白することにした。
ラブレターをかき、神崎さんのロッカーに
入れておいた。
俺は、直接つたえることは苦手だから、
手紙でしかつたえられないんだ。
けれど、教室のゴミ箱に
俺が書いたはずの手紙がビリビリにして捨ててあった。
これは、神崎さんがやったのか?
いや、違う。
さっきからこっちを見てくる、女子たち。
きっと、こいつらのせいだ。
せっかく、勇気を出したのに。
でも、楽しそうに女子とふたりで、
手をつなぎながら歩く神崎さんを見て、
俺は諦めてしまった。
最後まで伝えることは出来なかった。
俺はあれから女子たちにいじめられていた。
もう、限界なんだ。
おねがい、俺を許してくれ。
俺は
伝えたい、この思いを
つよく抱きしめながら 目を瞑った。
瞼を開いたら、そこは花畑だった。
おれはハナミズキを眺めながら、
君のことをずっと考えている。
伝えたい。ずっと好きだった。と_
ハナミズキの花言葉
“私の想いを受けとめてください“
バラの花に願い込めてさ
馬鹿な夢で踊ろうか
愛はなかなか伝わらないけど
あいみょんの凄さは伝わったんだ
#伝えたい
お前、今日が真空膜をつける日だな。
地球の大気がなくなる日に向けて、宇宙の真空に上手く調和できるようにと、18歳になった人は真空膜を着用する義務がある。
ちょっと緊張してる?大丈夫だ。俺を見ろ!なんの後遺症もなく元気だろ!
真空膜をつけた人の中には、身体の対応が追いつかなくて、寝たきりになった人もいるという。だからやる前に気絶する人やわざと骨折なんかをして、期間を遅らせようとする人もいるらしい。
私は朝から落ち着こうと必死なのに、こいつはずっとうるさい。こっちは今繊細なんだ。
私は勢いよく机に顔を突っ伏した。それなのにまだおしゃべりを続けている。
うるさいうるさいうるさい
だまれ
感情のまま腹の奥底から出た。すぐにやってしまったと思った。けどもう手遅れで、顔を上げることができない。気まづい沈黙が続く中、小さくごめんと言われた。それから、誕生日おめでとうと弱々しく言ったあと、ガタンと目の前からあいつの気配が消えた。放課後、静まり返った教室でなぜか泣きたい気持ちになった。あいつなりに励まそうとしてくれたのに、どうしよう。そういえば、あいつの兄が寝たきりになったと聞いたことがある。一気に罪悪感が襲ってきて、ギュウと袖を握った。
.伝えたい
寄せ書き書くことないんだよーって叫んでたくさんのひとに伝えたい。
私のクラスでは、私以外のクラスメイト全員から寄せ書きをもらうなんて言う陰キャ民にはつらい行事がある。私は、少なめに見積もってもクラスの3/2くらいの人とは喋ったことがない。私も、書くのが辛いし、クラスメイトが頑張って書いてる姿を思い浮かべるのも辛い。
辛いけど、なんかちょっと楽しくなってきたり、、、!残りの人の分も全部楽しんで書きたい。
【伝えたい】
友達や大切な人に伝えたい言葉は山ほどあって.
ただそれを伝えられるほどの勇気はなくて.
文字だと上手に感情を乗せられないから
同じ言葉でも色合いが違うんだと.
暖かさを含みたい言葉も
寒色になってしまうこともあるから.
文字で言葉にすることはとっても難しい.