『ねえねえ、向こうの街で魔物が出たんですって。』
『怖いねぇ。』
「えっ、」
耳を疑った。なんせ向こうの街には沢山の人々や、この辺り一帯を支えている中枢機能、そして私の大切な人がいるからだ。
あぁどうしよう。こういう時、どんな行動を取れば良いか分からない。助けに行きたい。でも、そんな力も武器も無い。
あぁ、あのとき、君に最後に会ったときに言っておけば良かった。
伝えていれば良かった。
「好きだよ。」
今君に伝えたい。こんな僕だけど、君に。
「愛してる」
今から君に伝えに行くよ。待っててね。
2/12/2024, 11:07:23 AM