『今日にさよなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『好きです!!』
そういって告白してはや五年
今は彼氏である
でもそれも今日で終わり
ばいばい私の恋
「今日」
それは、毎日来るもの。
言わば ”人生” ということになる。
僕は、そんな ”今日” に、別れを告げにわざわざ休日に学校の屋上へ足を運んだのだ。
〖……〗
ここに来たのは初めてでは無い。
何度も何度も、この ”目的” を叶えようとここへ来たが、
恐怖や周りの人間が邪魔をして何度も失敗に終わった。
けど今日は違う
僕はもう疲れたんだ。
ガシャン…スタッ
安全対策にはあまりにも低すぎるフェンスを越えて、
少し、下を見てみた。
〖…ははっ…笑〗
不思議と恐怖心はなく、乾いた笑い声が響く。
〖…やっと終わる。〗
”今日にさよなら。”
残高316円
さぁどうするか。
俺は今年で27歳になる社会人。
今年で5年目の春だった。
そう。会社が急に倒産したのだ。
俺は彼女いない歴=年齢でもあるが、
その前にどう生きて行けばいい?
残高は316円。
コンビニでやっすいおにぎりを2個
買えるか・買えないかくらいだ
この先どうしたらいいんだよ〜…‼️‼️‼️
ほんと、これで今日が俺の人生
さよならかもな…
いや、俺は諦めないぞ。
絶対諦めない。
……
今日人生にさよならするくらいなら、
這いつくばってでも生き残ってやる
今日にさよならなんか絶対しない
俺は生き残るんだーーー!!!
毎日の終わりに自問する
こんな日で良かったのか、と。
正直、毎日そんな辛気臭い訳では無いが、
これが、一日の供養の仕方かもしれない。
名のない日はない。何も為せぬ日もない。
いずれ忘れてしまう毎日に花を手向けて。
お題「今日にさよなら」
昨日と今日と明日とをほんとうに隔てているのは、時計の針ではない。
深夜、時計の上ではもう昨日だけど、この瞬間はまだ今日で。
時計の上ではもう今日だけど、夜明けの先には、まだ明日が控えている。
わたしたちはそんなふうに、真夜中の底で時間を曖昧にする。
午前一時二十三分。今日からはみ出した今日。本当は明日だったはずの今。
布団に入って目を閉じて、今日もまた、カギカッコつきの『今日』にさよならをする。
わたしたちは毎日、瞼で日付を切り分けるのだから。
#今日にさよなら
今日にさよなら
今日にさよなら、明日におはよう。
夜の夢の中の夢で見る夢。
朝方に見る夢。
すっかり忘れているけれども、
布団の暖かさが、ぬくぬくで、
相変わらず、朝、起きれない。
目覚ましの音と共に、朝の訪れを
感じる。
太陽の暖かさも。
もう、春が近いね。
我が愛猫もゴロゴロと喉を鳴らし嬉しそうだ。
にゃんざぶろう
今日にさよなら
嬉しかったことも悲しかったことも辛かったことも楽しかったことも全部ぜんぶ今日に置いていこう
明日、昨日を思い出せるように
幾年後こんな日もあったなと思い出せるように
一期一会の今日を全力でいこう
お疲れ様、ありがとう
『今日にさよなら』
・柚穂(ゆずほ)
・秋人(あきと)
「いつまでもウジウジ泣くな馬鹿柚穂」
「だ、だって、うぅぅ……ごめんな秋人……」
しゃくりをあげている柚穂の頭に軽くグーを落とす。泣き虫な幼馴染はどうにか涙を引っ込めようと、目元を力ませ、下唇を強く噛み締めている。
やれやれだ。ぼくは大きく息を吐き、先程の惨状を思い出した。
三月二十九日はぼくの誕生日。今年で二十三歳だ。
「今年は頑張って秋人にケーキ作るんだ!」
そう張り切って出来上がったものは、ごく普通のショートケーキ。店で売るには少し不格好な、それでも柚穂が精一杯の気持ちを込めてくれたのであろう、店で見る品物とはまた違う特別なケーキだった。
夕飯も終え、よし食べようと柚穂が冷蔵庫から取り出し机に運ぶまでの間。
彼は椅子につまずき、それはもう絵に描いたのうな大転倒であった。
ケーキがどうなったかは言うまでもないだろう。
「あのな柚穂」
「うっ、うぇっ、おれのせいでゲーギが……」
「……柚穂」
「あぎどにも作るのてづだっでもらっだのに」
「…………」
「…いっだあああ! お、おでこ……」
強めにデコピンされた箇所を柚穂は手で押さえ、涙でいっぱいになった目でぼくを見た。
服の袖でぐしぐしと涙を拭いてやり、ぼくはもう一度、次は軽めにデコピンをしてやった。
「仕方ないだろうが、落ちたんだから。泣いて元に戻るんだったらぼくも泣く。でもそんなこと無理だろ。
柚穂が頑張って作ってくれてたのはちゃんと知ってるから、いいんだよもう」
「でも、一緒に食べたがっだ……」
全く、ケーキを落としてしまったくらいで泣く奴はこいつだけだろう。超がつくほどお人好しで間抜けで愚直で、良い奴め。
ぼくは柚穂の髪をワシワシと掻き乱して、彼を元気づけるつもりで言った。
「誕生日は今日しかないけど、ケーキはいつでも食える。また作ればいいだろ」
「……うん。ありがとな秋人」
ようやく泣き止んだ柚穂が、ほんの少しだけ寂しそうに笑った。ぼくの誕生日をぼく以上に喜んでいるのもこいつくらいだろう。
明日、ショートケーキの材料を買いに行くことをぼくは思い、柚穂の頬にある乾いた涙の痕を強く擦った。
「……柚穂の誕生日は、ぼくがケーキ作るか」
「ほんとか!?」
「それで、椅子につまずいて落としてやる」
「え……でも、おれも落としちゃったもんな……」
「馬鹿柚穂。冗談だよ」
今日にさよならを言おうとする刹那、新たな今日がやってくる。
今日にさよなら
毎日が一生に一度しか来ない特別な日。
朝ふと目覚めたら、布団の中に飼い猫が潜り込んでいて、すやすや眠っていた。起こさないようにそっと体勢を変える。
わが家には2匹の猫が同居している。毎朝だいたい5時くらいになると、わたしの枕元に座りに来て、時にはちょいちょいと頭を小突いて起こしてくれる。もちろん、ご飯の催促なのだけど。
冬の季節は寒いからか、猫たちも少し朝が遅い。時には寒すぎてなのか、今朝みたいに布団に潜り込んでいることも多い。ほんのりとした温もりは心をほっこりさせてくれ、すやすや眠っている顔は愛おしくてたまらない。
でも...ずっと嫌いだったのよね、猫。わたしの人生に猫が加わる予定なんてまるでなかったんだけど。ある時、猫のかわいさに気づいてしまったのだった。その理由は割愛するけれど、とにかく、いまは約4年のキャリアを誇る(笑)愛猫家なのだ。
さようなら、猫を嫌いだったわたし...
『今日にさよなら』
個人的な記念日というものは、大なり小なり持っている。
それが殊更大切な日だったとしても他人から見たら「なんで?」となるものがほとんだし、ある日を境に自分にとってもなんでもない日に戻ることなんてのもよくある話だ。
「じゃあ、これで」
「うん」
素っ気ない言葉で立ち去った元彼女の後ろ姿を見ながら、今日が初デートの日だったことなんて彼女にすら意味がなかったんだな、と痛感させられる。
同時に自分にとってもそう、なれば良いのに。
「初デート兼別れた記念日はあんまりすぎだろ」
そんな日も寝て起きたら明日に変わる、とりあえずはそれで乗り切ろう。
そして、いつか「そんなことあったな」になってくれることを祈ろうと思う。
明日の朝、私は目を覚ませるのだろうか?
今日にさよならをすれば、明日の私は存在しているのだろうか?
眠ることが怖いなんて誰にも言えないよ。(弱音)
今日にさよなら
私たちは、何時だってなにかと出会い別れている。
それは誰かとかもしれないし、物理的なものかもしれない。
どんなものにでも出会った以上は、別れがつきものだろう。
それは今日という日にも当てはまる。
貴方もわたしも、近所の犬も、サバンナのライオンたちも、みんな今日という日とは別れなければならない宿命を背負っている。
別れと悲しみはセットのような気がしてしまうが、実はそんなことは無い。
今日にさよならということは、明日におはようと言えることでもある。
そう考えれば、今日という日にさよならするのも悪くない。そんな風にして、きっと世界は廻っているのだろう。
寝れない。
壁掛け時計が刻む音を聞きながら冷や汗をかいた。ベットに入る30分前には我慢してスマホを触らなかったのに、目を閉じたって変わらなかった。
「明日は早いのに」
薄暗い部屋で目を凝らして見た時計の針は、真上でピッタリ重なろうとしていた。予想より時間が進んでいなかったことに眉をしかめる。いや、却って良かったのかも。これで日を越していたら大変だった。睡眠時間が減る。
汗をかいたからか、酷く喉が渇いた。
動くと目が冴えるかもっていう逡巡のあと、結局、ベットから出て冷蔵庫を開けた。
夜は最悪だ。嫌な記憶が虫みたいに頭を侵略して無気力になる。今日だって、教室に入って……。だめだ。あれは思い出すな。そうこうしてるうちに、最近見た嫌な夢を思い出した。説教臭くて古い頑固オヤジみたいな考えの自分に永遠となじられる話。あれは嫌だったな、と水出し麦茶のピッチャーに手を伸ばした瞬間。
「傲慢な奴だ」
って、後ろから低い声がした。
私の声だ。
脳裏にあの夢が過ぎる。
「今お前が体験しているのは、思春期特有のソレだ。みんな自分のことを特別だと思いたがって、過度に理想化しすぎる。どうせ私のことなんて誰も分かってくれない、ってな。故に孤独になって誰にも言えない。お前はそれなんだよ」
ああ、また始まった。
「それが、なに」
「お前はもっと人に頼るべきだと言っている」
私の気持ちとか全然何も知らないくせに。
「じゃあなに。できなかったらどうするの。頼って、悪い方向に進んでっちゃったなんてことあるでしょ」
「1人で悩んで堂々巡りになるよかマシだろ」
「だって私がもっと上手くやれば良いかもしれないじゃん」
私がそう言うと後ろの声はため息をついた。
「それではブラック企業の根性論と同じだ。現に今お前は原因要因を全て内省で解決しようとしている。結果はどうなる?長期的に見れば自己犠牲がすぎて破滅だ」
「難しいこと言わないでよ、まだ私子供だよ」
手に取ったピッチャーを机の上に置く。思ったよりも音が大きかったかもしれない。でもいい。どうせあの人たちは気づかないし。
「変なとこで知識つけるからだろ」
「仕方ないじゃん、本好きだし」
「それにしては心理学に偏っているな」
「うるさい。仕方ないでしょ、こんな家に生まれてこんなことになってるんだから」
「愛着障害の字を見る度に苦しくなるよ」
否定したくて読んだ本もネットの記事も読み終えたら納得しそうで結局読みかけのまま栞が挟まれている。
「…どうやったら普通になれるんだろ」
「…感情と理論が正常に発達していないよな、本当。理論だけは一丁前だ。使用する側が悪い」
私の扱いはさながら聞き分けの悪い子供だ。
「思春期だもん、不安定で文句ある?」
「それもそうか」
1本取られた、と声はごちる。
「ほんと、変なとこで大人になっちゃった、こんな自分の中で方針が2つあるなんてめんどくさいのダルいし」
「アイツらは貧富の差だとか教育格差だとか騒いでるけど」
「私だって毎日親が喧嘩しない家が羨ましいよ」
冷蔵庫に肩をついて体を傾けた。
「…私には、私の地獄があるよな」
そう。私には私の地獄があるの。コイツの言葉はやっぱり私にスッと当てはまる。嫌だけど。
「言われなくても、私が1番知ってる」
「まぁな」
「明日は、頑張るから、絶対絶対、頑張るから」
声は何を?とは聞かない。だって、知ってるから。
「そうか、気張れよ」
「舐めないで頂戴」
慰める声が柔らかくって、少し涙が出た。
「フン」
それを鼻で笑って誤魔化した。
机の上に置いていた麦茶のピッチャーは汗をかいてぬるくなっていた。グラスに注いで一息に飲み干す。
部屋に戻ると、あんなに寝付けなかったのが、嘘みたいに眠れた。
翌朝、早く学校に行って、私の靴箱の前を取り囲んでる人達の動画を撮った。ムカつくから、虫を詰めてる女子の顔を思いっきり、1週間分、叩いてやった。
「よくやった!」
後ろから笑い声が聞こえた気がした。
2024 2/18(日) 『今日にさよなら』
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補足
2024 2/10 (土)『誰もがみんな、』より執筆開始、時間超過の為投稿できなかったネームを利用
死にたいと思う今日にさよなら
消えたいと思う今日にさよなら
憂鬱な今日にさよなら
落とす今日にさよなら
迷惑かけた日々にさよなら
悲しい明日にさよなら―
今日にさよなら
繰り返し
今日にさよなら
明日が来る
明日が来たのに
明日はまた今日
お題☆今日にさよなら
「おやすみなさい」って言い合って、
あなたは、少しの間を空けてから電話を切る。
名残惜しくて電話の切れない私の代わりにね。
明日来る「今日」を
私は、あなたの手を握って離さずに歩くよ。
多分だけど「明日が来なくてもいい」
と思ってるあなたの代わりにね。
────今日にさよなら
辛い日でも楽しい日でも24時間経てば明日が来るその時は新しい思い出が増える。でも、終わって欲しくない時間もある。その中で今日にさようならをするのは少し寂しい。だから明日も明後日も明明後日楽しいことをし続ける。
放課後、彼は言った。
『今日懲り懲りだったよな。
あ〜でも、毎日これか笑笑
まぁこんな日はもう、
今日にさよならしなきゃな。』
『今日にさよなら?』
そう私が聞くと。
彼は、
『そうだ、今日にさよならだぞ!
知らないか?』
『うん』
『ん〜、そうだなぁ〜。
嫌なこと全部今日に置いていくことだな。』
『へぇ〜!じゃあ私も今日にさよならしよ。』
私は彼にいいことを教えてもらった。
だけどその翌日。彼は遺体となって見つかった。
遺書があって、そこには『もう疲れた。』など、
人生に呆れたようだった。
そんな彼の気持ちに気付けず、
私は彼に甘えてしまっていた。
こんなにも自分が情けないとは思いもしなかった。
#『今日にさよなら』
No.47