『些細なことでも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
些細なことでも
学校で休みの子のプリントを綺麗に折る
学校で黒板を綺麗に消す
図書室で皆んなが取り出しやすい様に本の前だしをする
図書室で誰も知らない本の埃を払う
帰り道で子供連れのお母さんを助ける
帰り道で花を踏まない様にする
些細なことでも、
知られていても、知られなくても私は続ける。
些細なことでも
❦
些細なことでも、ストレスの原因は取り除く。
これが「自分を大切にする」ということだと思う。
ちょっとだけ我慢すればスルーできそうな、小さなストレス。
例えば首元がチクチクするニット。
じんわり暑い28℃設定の冷房。
何かをするたびにひっかかる、指の小さなささくれ。
妥協して買うコンビニパスタ。
日々生きていたら、そんな小さな我慢やストレスは無限に湧いてくる。
スルーできるくらいの小さなイライラだけど、積み重なると不快感が澱のように心にたまる。
些細なことだけど、自分が心地よくないと感じることを見過ごしてはいけない。
チクチクするニットはすぐに脱いで、柔らかく肌を包む服に着替える。
じんわり暑いときは、ケチらずに冷房を強める。
ささくれは爪切りで切って、絆創膏を。
パスタは美味しいパスタやさんで堪能する。明日のランチが納豆ごはんになってもいいじゃない。
些細なことで、自分を大切にすることができる。
自分を大切にすると、不思議とまわりも自分を大切に扱ってくれるようになる。
澱みのない心地よい自分で、日々ごきげんに過ごしていきたい。
キミの頬の生毛の
金色の光は夕暮れ
果物から滴る甘い
蜜に誘われた夏の
終わりのはじまり
それが恋だなんて
まだ気づいてない
時が止まればいい
遠回りした帰り道
『些細なことでも』
相手に好意を持ったものは
『 些細なことでも教えて欲しい』と大概言うだろう
私は思うのだ
些細なことより相手の人生に関係するような
重大な事の方が、私しか貴方を知らないと
深く根強く貴方の中に残って消えないだろうと
みんないつの間にか元凶を置き去りにして新たな敵と戦い始める。だから本当は些細なことでも大きくなったように見える。
結局みんな、「あなたは間違えていて自分は正しい」って言いたいだけなんだろう。
[些細なことでも]
君はいつもそっけない
「バイバイ」って言っても目を合わせない
話しかけても
スマホで漫画を真剣に読んでいて
「ん?なんか言った?」
って聞いてくる
LINEをしてもスタンプだけの時もある
きっと私の事もう好きじゃないんだ
私はそう思った
好きって言って欲しい
可愛いって言って欲しい
もっと会いたい
もっとLINEしたい
付き合う前にみたいにもっともっと
ラブラブでいたい
いつしか私はないものねだりになっていた
ある時些細なことで喧嘩をした
そこから2週間口をほぼ聞いてくれなくなった
LINEもしない
挨拶も他人行儀
そして私に見向きもしない
そこで私は気づいた
彼は私のことちゃんと好きでいてくれたんだ
そっけなくても
スタンプだけでもLINEを返してくれる
忙しい中時間を作って会いにきてくれる
「バイバイ」って言って目を合わせてくれなくても
「気をつけて帰れよ」って絶対言ってくれる
ご飯のお金だって
「貧乏人は奢られとけー」
って私に出させない
そして私の好きなジュースを買ってきてくれている
私の悩み事も、
「結局どうなったの?」
って聞いてくれる
君は君なりに私を好きでいてくれていた
ないものばかりを数えて
今ここにあるものは数えることが出来ていなかった
些細なことでもたくさん
私のことを好きな証拠はたくさんあったのに
私は気づくことが出来なかった
それさえもなくなって気づく
ごめんね
好きでいてくれて本当にありがとう
自分とペアTなのに、
他の人と話してるとモヤモヤする。
あぁ、私よりもお似合いだね
どうして私を好きになってくれたの?
運動音痴で、何も出来ない私を
私をずっと好きでいてくれるのかな とか
そういう不安はないの。
でも、どうして私と?
私よりも全然可愛い人はいるのに
私はあなたに何もしてあげることが出来ない。
今日はどうしても帰りたくなかったから
バスをわざと遅いバスにした。
あなたは怒ったね。
「何で?今日疲れたでしょ?」って
心配から言ってくれていることはわかっている。
だけど、あなたは知らないよね
帰りたくない理由も。
私が言えないから。
「大丈夫」が口癖になってる。
そろそろ限界かもしれない。
#些細なことでも
9月4日(水曜日)
キミのことなら何でも知りたいし、誰よりも知ってるつもりだよ
使ってるシャンプーの銘柄
お気に入りのグミ
爪を切るタイミング
靴を履くのは左からだし
子どもの泣き声じゃなくて泣き始める瞬間の声が苦手
最近はチークの色を褒められて喜んでたね
キミ検定が存在しなんて残念すぎるよ
いつだって正解を差し出すことができるのに
キミがオーダーしたデリバリーも、いつだってこちらを経由しているから、嫌いなオニオンは暫く目にしていないだろう?
不快に思うものは全て排除するから大丈夫
今日はキミに嫌味を言ったあの女のところに行ってくるよ
少し側を離れるけれど、いつも見てるし聴いてるから安心にしてね
それじゃあおやすみ
『些細なことでも』
些細なことでも気になるのは、両目で相手を見ているから。
片目で見るようになったら、人間関係も家庭も良くなってきたように感じる。
でも、最近はゴルフばかりをしているせいか、家族が私に対して片目どころか、両目をつぶっているような気がするなー
些細なことでも
些細なんて言われると些細の定義について考えてしまうので私は会話が苦手なのだ。些細とは細かくてささやかでちょびっとでちっちゃいことだ。些細って言葉には、取るに足らない、あまり重要ではない、どうでもいい、そういう意味もあるとは思うけど、私はそういうの好きじゃない。こういうお題で「些細なことでも大切にしよう」だの「些細なことでも気になってしょうがないことはある」だの「些細なことでも連絡しよう」だの、果ては「世の中には些細なことなんかないみんな重要だ」だの書くことは可能だけど、書きたくない。というより、こういう価値観がからむお題が苦手でどうにもうまく書くことができない。私は、机の上の消しゴムカスとか、ダンゴムシの足とか、今日数えた畳の目の数とか、ラーメンに浮いてる脂とか、ほんとに些細でどうでもいいお題が好きだ。
新しい職場で自分の教育担当になってくれた人がいた。
明るくハキハキしていて、とても快活な人だった。
そんな先輩と、教育初日のことだ。
「仕事のことを教える前に、まず一つだけ伝えておくことがあります」
真面目な雰囲気を感じとり、私は「はい」とだけ返事して話を聞く姿勢を取った。
「仕事でミスをするのは、正直仕方ないです。でも、報連相だけは怠らないようにしてください」
私は黙って聞き続けた。
「技術的なミスはこれから減らしていけばいいです。みんな始めはそうだったんですから。でも、コミュニケーションエラーは今からでも予防することが出来ます」
「始めのうちは話しかけづらいと思います。でも、まずは練習だと思って私に話しかけてみてください」
「どんな些細なことでも構いません。気になったことはどんどん聞いてください」
「そのための教育係なので」
先輩は明るい笑顔で話を締めた。
私は嬉しかった。
前職で人に恵まれなかったということもあり、この時点で私にとって先輩は光のような存在になっていた。
「はい!」
自然と返事にも力がこもった。先輩のためにも、出来るだけ頼られがいのある存在になろうと思ったからだろう。
「じゃあ早速、まずはこの仕事から説明していきますね」
「はい!」
この会社を選んでよかったと、私は本気で思った。
──しかし、そう思ったのも束の間のこと。
先輩との教育が始まって二週間ほどが経過した頃、先輩が休職してしまったのだ。
「すみません、先輩に何かあったんですか?」
上司に訊ねると、上司は深いため息を吐いて「……ちょっと来てくれ」と。
よく分からないまま着いていくと、近場の会議室に案内された。
他の会議室と比べると比較的小さな間取りの個室に、まだそこまで交流のない上司と二人きり。
居心地の悪さに身を捩っていると、上司はまた深いため息を吐いてからおもむろに話し出した。
「……休職の理由だが、ストレスからくる心身の不調だそうだ」
「ああ……そうだったんですか……」
それはまた大変だ……と先輩の身を案じていると、上司は重い口調で訊ねてきた。
「……今の話を聞いて、何か思い当たることはないか?」
思いもしていなかった質問に、私は目をぱちくりと瞬かせることしかできなかった。
正直、何一つとして思い当たることなどなかったのだ。そして、その感想は自然と口から漏れ出ていた。
「思い当たること……?」
私のその反応は上司の問い掛けに対するアンサーとしては十分だったようで、上司はまた大きくため息を吐き、「……わかった、もういい」と。
よく分からないまま話をまとめられたような流れに疑問を感じていると、そんな私を気にも留めずに上司は話を締めに入った。
「今日以降の君の教育担当は、今から行う役職者会議で決めることになる。それが確定するまでは、……とりあえず、教わった業務をこなしておいてくれ」
「はい……」
なんとなく腑に落ちず、返事も曖昧なものになる。しかし、
「以上だが、何か質問は?」
そう言われて、私は待ってましたとばかりに「一つあります」と胸の前で挙手をした。
なんだ?と表情で促され、私はハッキリとした口調で、
「次の教育担当の方が決まるまでの間、私は誰に情報を共有すればいいですか?」
と。
上司の表情が一瞬苦虫を噛み潰したように歪んだ気がしたが、上司はすぐに、
「……とりあえず、メモにでも残しておいてくれ」
と。
報連相の類いは共有するまでのスピード感が重要なはずなんだけどな……と反抗の言葉が出かかったが、まあ上司がそう言うなら、となんとか収めた。
「分かりました」
「じゃあ、よろしく」
会議室を出て、自分の席に戻る。
先輩のことが気がかりだったが、どうにもならないことを気に掛けていても仕方がなかった。
ならせめて、先輩が戻ってきたときに驚かれるぐらい成長してみせよう。分からないことはきちんと教わって、自分が教えられるぐらいになるのだ。
新たに目標を掲げ、思いを改めて、私は業務に取り掛かった。
一時間後、新しく担当になったという先輩が挨拶に来たが、前任の先輩に比べるとどことなく覇気が無いように見えて、あまり頼りになるようには見えなかった。
しかし、そんなことを言っても仕方がない。今自分がするべきことは、先輩が戻ってくるまでに少しでも一人前の社員に近づいておくことだ。
「じゃあ早速始めていこうと思うんですが──」
「あの、その前に少しいいですか?」
「……はい」
話を遮ると、新任の先輩は見るからに嫌そうに顔を歪めた。なんて嫌味ったらしい人なんだと気分が悪くなったが、それはもう仕方がない。今はこの人が自分の教育係なのだから。
相手が誰であれ、今自分がすべきことは変わらないのだ。
「さっきまでしていた作業に関して、共有しておきたい点がいくつかありまして」
「…………はい」
相変わらず嫌そうな顔だった。だが、そんなことは関係ないのだ。
「報告が四点、連絡が一点、相談が六点ほどありましてですね──」
入社してから早くも二冊目に突入したノートを広げて、私は今日も邁進していくのだった。
あなたの隣は嫌だった。
酷く惨めだったから、
まるで対照的でもう一緒にいたくなかった。
ねぇ
なんで
なんであんたが死ぬんだよ、
些細なことでも
どんなに些細なことでも時と場合によっては剣にも盾にもなる
些細なことでも
積み重ね
However 気にしすぎても息苦しい
今日、本を音読していた時にふと自分の滑舌が良くないことに気づいた。
厳密に言えば口の可動域が狭くなったのを感じた。
精神疾患になってから人と関わることをやめ自宅で好きなことをしてばかりいたから当たり前なのだが、なんだが自分の得意分野が消えかかっているように思えた。
学校に通っていた頃は常に人の前に出て堂々とわかりやすく話すのが私の特技とも言えるので、毎度皆からは賞賛の嵐を貰っていた。
しかしそれはもう昔の話だ。
私自身この特技は消えることの無いものだと思い込んでいたが実際は努力で積み上げたが故に継続しなければいつかは消えるものだと気づいた。
人間は本当に些細なことで大切なものに気づく生き物だと今日をもって実感した。
明日から初心に戻って発声練習をしてみようと思う。
端から見たらほんの些細なことでも、人生も世界も乙女心も動くもので。
あの日、あの日の私の宝物を直してもらった程度のことで、初恋は転がっていってしまった。
宝物は、違う意味でもっと大切になった日から数年後。
「真依ちゃん!」
あれから転がっていった心はもう見えなくなって、尊敬の念しか持っていない。
いないのだから、名前を呼ばれるだけで心臓が跳ねて喜ぶのは、敬愛の気持ちだけ。
「久しぶりだねえ」
笑顔を見ただけで頭が白くなるのは、だだの名残で、パブロフの犬みたいなものに決まってる。
それだけったら、だけだってば。
【些細なことでも】
些細なことでも邪魔な物はある。
そう、ピザに乗ったパイナップルだ。
あれ最近人生で初めて食ってみたんだけど、マジで邪魔。自分みたいな存在って感じ。
あれね、正直食うまでは信じてなかったのよ。
不味い不味いって話。どーせ誇張だろと。
ガチだった。
マジでピザの良さ全部潰してくるわアイツ。
チーズの濃厚さも生地の食感もベーコンの塩気も、その全てがパイナップル一色に塗り潰されるってんだ。
全くほんと最悪でした。
最終的にフォークでパイナップルとピザを別々に離婚させることでどうにかなりはしたが、次からは絶対頼まないだろう。
とどのつまり、ピザはドミノよりもハットの方が美味いってことだ。
ウチの父は台所仕事は全くしないが
掃除、洗濯は積極的に行っている。
それはとてもありがたいし助かるのだが
たまに私が洗濯物を干す作業をするとダメ出しがくる。
枠のハンガーに干した洗濯物が左右傾いてると指摘があるのだ。
正直枠が傾いてようが洗濯ばさみが落ちて足りなくなってようが
乾きゃいいじゃんと思うのだが…
ピッタリ地面と平行じゃないと、どうもダメらしい。
自分で干す時もたまに何度も入れかえ入れかえ
まっすぐ平行になるまでやり直している。
また、洗濯ばさみが1つでも取れたら即座に
新しい洗濯ばさみを付け替えている。
…ま、私にとって些細以下でも
父にとっては最重要項目なのであろう。
ムッキー!は抑えて
しおしおと洗濯物を干し直している。
(些細なことでも)
些細なことでも
些細なものごとを一つ一つクリアする積み重ねが、生活するということであり、生活は人生の拠点だ。年月のなかの積み重ねは、人間の地力に直結する。地力のある状態なら、さまざまな物事に対応することのできる安定感が出る。安定感が何をしてくれるのかというと、自分のできることをやろうとするときに、自分なりの「全力を遺憾なく発揮」するアクションを下支えしてくれる。“やり切る者は勝者”だ。他の誰かとの比較を絶した勝者なのだ。
勝者の誉れを掴むために救世主になる必要など無い。必要なのは、「自分で自分を行う」ことと、これまでと今の自分を育んで来るに関わった物事や人への感謝と、自分に優しくあることだ。
自分の手に届く範囲に、自分を育む最善のものはある。成長はステップの連続だからだ。次のステップは目の前のゴミを片付けることかもしれないし、あるいは誰かに電話をかけることかもしれない。多くの人が多分、「そんな些細なこと」と言ったり思ったりするようなものごとが、大事な「次の」ステップたり得る。劇的な嵐はたくさん壊してしまう。些細な風は安らぐ気持ちを呼び起こしたりする。
ものごとのサイズはほとんど関係ない。
ものごとの質は超重要だ。
些細なことのなかにも、その質を見ることが、先々の自分の実力になる。
ガタン、ガタン。電車の音。PM11時。電車内の乗車率は80%というところ。無機質な機械の音を聞きながら、不規則に体を揺さぶられる。足は肩幅まで開く。そうすれば、横の揺れは対処できる。縦に関しては、揺れを予測して、つま先か踵に力を。
これはゲームだ。毎日の同じことの繰り返し、つまり日常。日常はつまらない。だからルールをつくる。ルールは簡単。揺れに体が傾いたら負け。どれだけ傾いたら負け、かは己の感覚によるものとする。つまり言語化は難しい。
人生はあらゆるゲームの積み重ねだ。その気になれば、探せば五万と転がっている。コンセントさえ抜かなければ、わりと、そこそこ暇つぶしにはなる。
今日もマイルール・ゲームをプレイする。なんだっていい。タイルの線に合わせて歩くとかでも。心に不味いごはんを与えるくらいなら、可も不可もないビスケットを、片手間に摘むのだ。
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