ガタン、ガタン。電車の音。PM11時。電車内の乗車率は80%というところ。無機質な機械の音を聞きながら、不規則に体を揺さぶられる。足は肩幅まで開く。そうすれば、横の揺れは対処できる。縦に関しては、揺れを予測して、つま先か踵に力を。
これはゲームだ。毎日の同じことの繰り返し、つまり日常。日常はつまらない。だからルールをつくる。ルールは簡単。揺れに体が傾いたら負け。どれだけ傾いたら負け、かは己の感覚によるものとする。つまり言語化は難しい。
人生はあらゆるゲームの積み重ねだ。その気になれば、探せば五万と転がっている。コンセントさえ抜かなければ、わりと、そこそこ暇つぶしにはなる。
今日もマイルール・ゲームをプレイする。なんだっていい。タイルの線に合わせて歩くとかでも。心に不味いごはんを与えるくらいなら、可も不可もないビスケットを、片手間に摘むのだ。
テーマ「些細なことでも」
9/4/2024, 7:25:20 AM