世界の終わりに君と』の作文集

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世界の終わりに君と』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/7/2024, 6:43:04 PM

世界の終わりに君と
とりあえずもう一つの世界を妄想で作って
明日への報復性の夜ふかしをしながら
地獄をどう征服するかなんて話そう
そして最後なら守るだけ守らせてほしい

6/7/2024, 6:15:09 PM

『世界の終わりに君と』

年代物のシャンパンを片手に
悪役令嬢の屋敷へ訪れた魔術師。

来たる終末の日────
悪役令嬢のお屋敷では
お別れパーティーが開かれていた。

悲しいことに彼女は友達が少ないので
呼べる相手はごく僅か。

父からの返答は「行けたら行く」
お父様、それは絶対に来ない方の常套句ですわ。

限られた友人たちも
最期の日は家族と過ごすと決めていたので
参加者は悪役令嬢と執事のセバスチャン、
魔術師の三人だけ。

ろうそくの仄明かりの中、
純白のテーブルクロス上にご馳走が並べられる。
ローストポーク、ラザニア、マルゲリータ、
焼き立てのパンが入ったバスケット。

バターのコクとレモンソースの風味が
加わったリッチな味わいの白身魚のムニエル。

さわやかなトマトの酸味が口いっぱいに
広がるカチャトーレ。

エビと野菜のアヒージョは、
カリカリに焼いたパンと一緒に召し上がれ。

「セバスチャンの料理は絶品ですね」
美食を堪能する魔術師が執事へ
賛辞を送ると、悪役令嬢が口を尖らせた。
「私も一緒に作りましたわ」
(野菜を切ったりしただけですけれど)

お次にシャンパンのコルクがポン!と
小気味好い音を立てながら解放され、
ぱちぱちと弾けるシトリン色の美酒が
フルートグラスに注がれてゆく。

「乾杯!」

グラスを合わせると涼やかな音が鳴る。
フルーティーかつ芳醇な香りと味わいに
うっとりとした笑みを浮かべる悪役令嬢。

「はぁ、素晴らしいですわ」
「ふふ、実家の酒蔵からくすねてきた
甲斐がありました」

美味しい食事とお酒に和やかな会話。
和気あいあいとした雰囲気から突如、
悪役令嬢がわっと泣き出した。

「主!どうなされましたか」
「私……もうあなた方に会えないと思うと、
悲しくて涙がちょちょ切れてしまって」

巷ではノストゥラサムスンによる
終末論が世間を騒がせている。
悪役令嬢もその噂に感化された一人だ。

アルコールで涙腺が緩んだ彼女は
ナプキンでちーんと鼻をかむ。

それを見た魔術師がセバスチャンに耳打ちする。
「まさか、お嬢様はあの胡散臭い予言を
信じておられるのですか」
「ああ……」
ヒソヒソと密談する二人を
じろりと睨む悪役令嬢。
「あら、殿方たちで私の悪口でも
お話されているのかしら?」
「そんな訳ないじゃないですか、ねえ」
魔術師がセバスチャンに促すと、
見目麗しい執事は目を泳がせた。

隕石の襲来に恐れ慄きながら、
いつの間にか眠りに落ちていた悪役令嬢。
目が覚めると宝石のような朝日が東の空に
浮かんでおり、あの予言がでたらめだった
ことにようやく気がついたのであったとさ。

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※『明日世界が終わるなら』
と話が繋がってます!

6/7/2024, 5:54:44 PM

世界が終わるなら踊りましょう
酒場で陽気なポルカでも
紳士も淑女も皆々様で
どうぞコチラへ 鳴らせ 靡かせ
刻みましょう 歌いましょう
踊りましょう 踊りましょう
サァサ、あなたもコチラへいらっしゃい

6/7/2024, 5:52:41 PM

〖世界の終わりに君と〗


大切な人との別れは、とてもつらい。

きちんとしたお別れができないのであれば、尚更。

可能な限り、ずっと一緒にいたい。
君と一緒に最期を迎えられたらと、よく考える。


世界の終わりに君といられることは、
とても幸せなことだ。

それが、僕の一番の望みかもしれない。

6/7/2024, 5:47:27 PM

世界の終わりに君と

世界の終わりと考えた時、地球が終わる時に何をしたいかを考えたことはあるけど、それはきっと遠い未来の話になるのだと思う。

身近で考えると、自分の死に際がきっと近いんだと思う。
親が先にいなくなってしまった時も終わりに感じてしまうのだろうけど、それは前に進むべきと親からの愛だとも思う。

自分が死ぬ間際に、傍にいてくれた人に見送られながら、終わりを迎え穏やかに逝きたい。

6/7/2024, 5:44:05 PM

世界の終わりに君と 2024.6.8

突然だけど、あと数分で世界は滅ぶ。俺は悔いのないように世界で1番大好きな君と、思い出の地へ来ていた。夕焼けの美しい海。君と初めてきた場所。俺は眠そうな君の横に座る。

相変わらず君は気分屋というか、世界が滅ぶのに呑気だなぁ。そういうところが好きだよ。頭を撫でてあげると、君はこちらを見つめて目を細めて笑った。

不快な音のカウントダウンがはじまった。60、59、58 … 。俺は君の頭を撫でて、世界が滅んでも君を愛することを誓った。君は何言ってるの?と言うかのように笑った。10、9、8 … 。

「またね。」
「にゃあ〜」

6/7/2024, 5:43:20 PM

「待ってたよ。ずっと」

夜はまだ起きている。だから、朝はまだ起きない。
薄暗い海の中で、君は月の光だけに照らされてぼんやりと、しかし力強く立っている。

「はは、遅かったか?」

ふわりと海の匂いを巻き込んで、風が吹く。
悪いなんて少しも思ってなさそうな顔で君が笑ったから、何となく許してしまいたくなった。
君の悪い癖と私の甘さの重なりは、お互いの凹んだ部分を埋めるように、心地良さへと変化する。

「どうせまた、賭け事でもしていたんでしょう?」

黒いズボンの後ろポケットに、くしゃくしゃになった新聞が入っている。
君の趣味は、確か馬だっただろう、そう呟くと、あちゃーやっちまった! と、後ろポケットに手をやり新聞を引っ張り出した。

「勝敗は?」

ふ、と全てが闇に包まれる。
月が顔を隠してしまったみたいで、君の表情が上手く読み取れなくなってしまった。

「面白いくらいの惨敗だ」

ぱしゃっ
遠くの方で魚が跳ねた。

「……そう」

ゆっくりと、月が顔を出し、君の広げた新聞に光を注いだ。
確かに、それは面白いくらいの惨敗かもしれない。

見開き一ページ、大きく載せられた無機質な文字。
【桜の木の下で男性の遺体発見】


「見つけられるとは、思わなかったんだけどなぁ」

ぽつり、呟く。
君の吸い込まれるような暗い黒い瞳が、私を捕らえる。


「……なぁ、約束しただろ?」
「……嗚呼。そうだったねぇ」


酷く不安定な声だ。縋るようで、なのに手を取って救い上げて欲しいとは思っていない。
答えなど、求めてはいないのだろう。だけど、答える。

波の音に負けない様に、聞こえるように、声を出して。


「いつかまた会おうって、約束しただろ」
「うん、うん。そうだった筈だよ」


ひとつひとつ、何も間違いなどないのだと、肯定して安心させてあげるのだ。
赤子に話しかけるように、優しく。やさしく。


「俺は、約束を守れたか?」
「……それは、分からない」


約束、とは、いつから呪いになるのだろうか。
守れぬ約束など、最初から結ばなければ皆、無責任に幸せでいられるのに、

「……人は何故約束をするのだろうねぇ」

ざぷん、波が変な音を立てて泡を立てた。
それを二人して見て、何となく目を合わせたら、それが可笑しくて笑いが込み上げてきた。


くすくす、はは、二人の笑い声が薄暗い海に響く。
どうやらその声で、朝が起き始めたようだ。
それは、私達の終わりの合図でもある訳で、こうしちゃいられない、と呼吸を整える。



君が言う。

「もし来世があるなら、また会おう。約束だ」

「なんで今、約束をするのかなぁ」

「はは、悪い」

そう言う癖に、悪いなんて少しも思ってなさそうな顔で笑うから、何となく許してしまいたくなった。


「そりゃあさ、未来に期待したいから、だろ」


きっと何度繰り返しても、同じことをしてしまうんだろうな。
世界の終わりに君と、生きていた。



そんな気がしている。





─────────────────

それが、二人の約束。




約束は、呪いなのか、はたまた祝福なのか、願いなのか。
人によって変わってしまうことだけど、それが誰かの生きる理由になるんだろうなと思います。
義務になれば、辛いけれど、辛ければ辛いほど忘れられない物になる。
それが、酷く美しいなと思います。




久しぶりに書くと、難しいですね。本を読まなくなってしまったから、言葉が出なくなりました。
元々頭の回転が遅い上に、言葉の選び方や種類が最悪なのですが、本を読むと少しだけ上昇するんですよ。
影響されやすい体質ってのが、そんなとこにまでって感じですが、



浮上しない間に沢山ありました、けど、眠たいので今日はここで。

おやすみなさい。良い夢を。

6/7/2024, 5:35:51 PM

世界の終わりってイメージがつかない
地球温暖化とか星の爆発とか地球の自転の停止とか? 話のスケールが大きすぎて想像できないな。もっと身近なもので喩えてもらわないと。そうだな、死んでしまいそうなくらいショックな出来事が起こるとか? それも想像が難しいから、やっぱりそんな悲劇的な話題とは縁がないみたい。
そういえば今日は恋人と付き合って3年目になるんだ。まぁ特になにも用意してないしする気もないんだけど。そういう仲でもないし。お互い気を遣わなくていいやって感じ。
さっき「大事な話があるから」って、電話して欲しそうにしてたからこれからかけてこようかな。あー今日のごはんなんだろう。お腹空いてきた。早く帰ろう。

「世界の終わりに初めましての人」

6/7/2024, 5:35:47 PM

世界の終わりに君と


そんな日は来てほしくはないけど
もしそんな日が来るのならば
やはり君と一緒にいたい

いつもの通り
話をして
最後の瞬間まで
共にいて
抱きしめて
その時を迎えたい

でも考えただけでも
胸が苦しくなる
そんな日は永遠に来てほしくはないんだ

6/7/2024, 5:34:52 PM

世界っていつ終わるんだろうか。

隕石が落ちる時?

世界戦争?

太陽が膨張して地球が飲み込まれる時?

私が死ぬ前かな?後かな?

たとえば私が死んだ時、私の世界はたぶんそこで終わる。

でも、私が産まれる前から本当に世界はあったのか

死んだ後も、みんなの世界は続くのか

わからない。

胡蝶の夢って話もあるし、全部夢かもしれないし。

世界ってどんな感じで終わるんだろう?

「明日世界が終わります」ってニュースで言われるのか、

突然ぷつっと消えるのか、

無の空間に放り込まれるかもしれない。

それか、町から生き物だけごそっと消えちゃうとか?

世界が終わる時っていっても難しい。

でも、なんとなく嫌かも。

だって将来のためって頑張った勉強も無駄になっちゃうし

お金貯めて買ったものも意味なくなっちゃうし

最近会ってない友達にも会えない。

先輩と約束したご飯も行けない。

それは嫌だな…

そう考えると、やっぱり世界なくなって欲しくないと思う。

この先何したらいいのか、何しなきゃいけないのか、

考えるのは好きじゃないし

将来の見通しなんてないし、正直未来が怖い。

けど、無くなるのは、ちがう。

それはそれでいやだ。

何もわかんないけど、とりあえずこのまま生きてようかな。

多分世界がなくなるよりはマシかなって思う。

ところで明日提出の課題はなんだっけ、やらなきゃな。

6/7/2024, 5:25:39 PM

世界の終わりに、君と海を眺めたいんだ。
つれないこというなよ、親友だろう。
ああでも、君にだって世界の終わりに、一緒にいたいひとがいるのか。それなら仕方ないし、勿論今すぐそのひとのところへ行ってあげるべきだ。

ほら早く行けよ、行けってば。
ぼくが腕を掴んで、涙の海に溺れながら、
行くなと引き止めてしまう前に。

6/7/2024, 5:22:36 PM

だいぶ少年らしくはなったと言っても、まだ13歳。
成長しきっていない僕の手は血で塗れていた。

必死に掴んで走ったから気づかなかったけど、華奢な君の手も汚れた血で染まっていた。

土手沿いの薮の中で、震えながら必死に君を抱きしめていた。僕らは声を押し殺して泣いた。


君から相談を受けていた僕は、夜にノックもせず君の家に入り込んだ。

仕事に出ていてお母さんはいない。

君の部屋のドアが細く開いていて、煌々と電気が照らしている下で、セーラー服姿のままで君は養父に覆い被さられていた。

怒りで脳が熱くなるほど僕は冷静だった。静かに近づき思いっきり包丁を振りかざし、養父の右の背中に突き刺した。何度も何度も突き刺した。


僕らは汚れた血で染まった手を繋ぎ、交番へ向かった。

題:世界の終わりに君と

6/7/2024, 5:09:33 PM

“世界の終わりに君と”



戦争ばかりが続いていた世界がついに平和への第一歩を踏み出した。テレビのニュースは大国と大国とが和平交渉を始めただの停戦が終戦になっただの、明るい話題で埋め尽くされている。
そんなニュースを見ながら朝食の準備をしていると彼女がもそりと寝室から出てきて、俺をみるなりあくびをした。
なんて平和な朝だろう。
お互い昨日脱ぎ捨てた軍服はそのまま床に転がっていて、きっと明日にはゴミ収集の業者に連れて行かれてサヨウナラだ。
今までは決まった時間に跳ね起きて端末を確認したものだが、軍用の端末はもう軍に返却して呼び出されることもない。
彼女も俺もだらしのない寝間着のままふらふらと椅子に座ってのんびりとコーヒーを啜った。

「昼はどうしようか」
「あー……前に美味しいっていってたレストランは?」
「あそこはこの間ミサイルで吹っ飛んだって聞いたよ」
「……じゃあ良く行ってたパン屋」
「あっちはご主人が戦死で閉店」
「……なんならあるんだ」

個人用の端末で開いている店を調べる。
せっかく世界が平和になったのだから良いものを食べなければもったいない。向かいの彼女が出来合いのデザートをスプーンでつついて遊んでいるのを横目にスイーツの有名な店を何個かピックアップする。
どこも一度も行ったことのない店だがまあしかたない。
彼女に端末を渡して、彼女が食べ残したデザートを口にする。パサパサで美味しくない。昼には美味しいスイーツを食べさせてあげよう。
彼女が選んだお店までのルートを確認して、ついでに予約も済ませてしまう。

「夜はどうする?」
「夜は……適当にコンビニで買えば良いだろ」
「そんなもん?」
「そんなもんでしょ。最後の晩餐期待してた?」
「……いや、別に」

お互いそこまで食には煩くない。
美味しいものを食べたいと漠然と思ってはいるものの、戦場での携帯食に舌が慣れているものだから、正直コンビニ飯でもご馳走みたいなものだ。
彼女もそこまで拘っている様子もなく、目線はすうっとテレビに移った。

今日、世界が平和になって俺たちは世界から不要になる。明日になれば今度はきっと世界は俺たち人殺しに厳しくなるだろう。なにせ俺と彼女は英雄だった。英雄ってことは誰よりも人を殺したってことだ。
平和な世界に英雄はもう要らない。
誰かの手でバラバラに殺されるのであればいっそ、お互いの腕の中でお互いに殺されたい。
だから俺たちは今日、二人の思い出の場所で終わりにすることに決めていた。

「ねえ、来世でも会えるかな」
「……どうだろうな」
「好きだよ、きっと来世でもずっと」
「……そう」
「君は?好きって言ってよ、最後くらい」

テレビを見ていたはずの彼女がこちらを向いた。
てっきり照れているのかと思っていたが、思いの外強気な笑みを浮かべていて面食らった。

「まだ、最後じゃない。最後の最後になったら言ってあげる」

片方の口角がキュッと持ち上がる。
その勝ち誇った様な顔は俺が一目惚れをしたときの彼女の顔で、死ぬ間際だというのに俺はまた彼女を好きになってしまうのだった。

6/7/2024, 5:01:29 PM

世界の終わりに君と…?

君と一緒なら

終わりじゃないよ

違う次元で

君と一緒の世界が

また始まるだけさ…


  
  
  #世界の終わりに君と

6/7/2024, 4:52:27 PM

#6

世界の終わりに君とお茶なんて優雅に飲みたい。
クラシックなんか流して踊れないけど一緒に踊りたい。
海になんか行って君の手を引いて歩きたい。
私の最後の思い出も、最後の記憶も、あなたで埋めつくしたいのです。
「私はあなたにならなんでも出来ますよ」なんて言ってもなびかないでしょうね、知っています。
だから最後だけでも、私の最後に、あなたを入れたいのです。
家族でも親友でも幼馴染でもなくただ、あなたといたいのです。
あなたになら殺されてもいいとまで思っているのです。
これは異常な程にあなたを愛しているあなたの友達です。
友達だと思っているかわかりません、私にはあなたがわからないから。あなたを知ろうとしているんです。

「世界の終わりにあなたとの最後の思い出を」私が願うのはただそれだけ…

6/7/2024, 4:44:33 PM

「世界の終わりに君と」

好きな人が先に死ぬのは寂しい
けど、好きな人を残して死ぬのは悲しい
寂しいより悲しい方が嫌い
君の人生を全部見たい
一人で寂しい方がいい
世界の終わりは見たい
君とは見たくない
一人で見たい
それが無理なら
世界の外に二人で逃げよう
ふたりぼっちになれるかも

6/7/2024, 4:40:09 PM

いくら冷たくされたって好きだった。

ずっと片思いの自分が可哀想で嫌いになろうとしたの、でも無理だった。
貴方に笑顔で名前を呼ばれた時世界で1番幸せだと思った。
頼ってくれた時もっと頼って欲しくて大っ嫌いな勉強ものすごく頑張れたんだ。
世界の終わりを君と迎えたくて、でもきっと無理だから。
私を早く諦めさせて。彼女でも作って結婚でもしてもう無理だってドン底に突き落として欲しい。這いつくばってでも地上に戻ってきてみせるから。
私あなたが好きだから_

6/7/2024, 4:38:59 PM

僕の事を、書きます,僕は虐めを受けて居ました、例えば、消えろ、ゴミ、キモい、死ねや、とかいろいろ言われました、親や、親戚、友達、先生、先輩、達はしって居ました僕が虐めにあってることを、でも助けてくれませんでした、一回死のうとしました、でも僕の飼ってる愛犬に助けてもらいました、今でもあの時死んで居たら、と考えると悲しくなります。[今虐めに受けている方に、大丈夫です安心して、このアプリでチャットをして、愚痴や、虐め、虐待、に受けている方達、誰でも大丈夫です!ここはいろんな悩み事をしている方達が居るので、それでも相談しにくかったら僕のとこにチャットをしてください、いろいろ聞きます❗️☺️

6/7/2024, 4:35:51 PM

――世界の終わりに君と――

君を探している間に世界は勝手に終わってしまうかも

6/7/2024, 4:35:22 PM

俺は自動車免許をとるため、自動車学校に通っていた。
 勉強嫌いの自分は筆記試験になんとか合格。
 そしていくつかの講義を受け、ようやく実際に車を運転することになった。
 緊張するけど、それ以上に楽しみだ。

 そして免許を取った後は、気になるあの子とドライブデート。
 少しずつ距離を縮め、ゆくゆくは恋人に……
 よーし、がんばるぞ

 未来に希望を膨らませながら指定された場所に行くと、担当の人が待っていた。
「こんにちは、担当の加藤です。
 木村さん、よろしくお願いします」
「お願いします」
「では早速ですが、実際に運転してみましょう。 
 では運転席にどうぞ」
 俺は加藤さんに勧められるまま、車の運転席に乗り込む。

「今回は初めての運転ということで、最初に大切なことを教えたいと思います。
 木村さん、自動車運転で何が大切か分かりますか?」
「えっと、安全運転、ですか?」
「はい、正解です。
 具体的には『かもしれない運転』を心がけましょう。
 講義で聞いていると思いますが、車を運転する上で思い込みは大変危険です」
 飛び出すかもしれない、止まらないかもしれない……
 道路には危険がいっぱいだ。

「こういう事は経験してみるのが一番良い。
 車を発進させてください。
 ゆっくりでいいですよ」
「分かりました」
 加藤さんの言葉に従い、車をゆっくりと走らせる。
 軌道に乗ったことを確認した加藤さんは、助手席から話しかけてきた。

「それでは前を見て運転しながら聞いてください。
 これから『かもしれない運転』の練習をして言いましょう。
 あそこに脇道があるのが分かりますか?」
 運転に集中しながら、先の方をみると脇道らしきものが見えた。

「この練習場はとても見晴らしがいいのですが、今回に限ってあそこは家の塀で見通しの悪い脇道であるとします」
「はい」
「木村さん、想定される危険は何か分かりますか?」
「そうですね……
 『あの塀の影から子供が飛び出してくるかもしれない』ですか?」
「素晴らしい」
 加藤さんは嬉しそうに手を叩く。
 少し大げさだと思うが、不思議と悪い気はしない。

「その通りです。
 子供に限らず、バイクや車も一時停止せずに出てくることもあります」
「止まらない車がいるんですか?」
「はい、『どうせ車はいない』という思い込みによって一時停止を無視し、出てくる時があるんです。
 ですので『かもしれない運転』は大事なのです」
「なるほど、そういう事もあるんですね」
 なんか車を運転するのが怖くなってきたな……

「歩行者も運転者も、事故をしてしまっては不幸なだけですからね。
 常に最悪を想定していきましょう」
「『最悪』ですか?」
「最悪を想定しておけば、いざそれが起こっても冷静に対処ができますからね。
 滅多に起こる事ではありませんが、しかし無いわけではありません。
 備えは大事ですよ」
「なるほど」
 滅多に起こらないが、だからこそ準備が大事なのか。
 心に刻んでおこう。

「では悪い方向に、最悪を考えていきましょう」
「悪い方向?」
「はい、これは練習です。
 いろいろ想定していきましょう」
「と言っても他に出てくるものありますか?」
「ありますよ」
「例えば……」
「例えば?」
「例えば、の道路の影から元カノが出てくるかもしれない」
 思わずブレーキを踏む。
 今なんて言った?

「ダメですよ木村さん、元カノに反応してしまっては……
 まだ未練があると思われますよ」
「そういう事じゃなくって、え、元カノですか?」
「はい、世間は狭いのです。
 元カノが脇道が出てくることもあります」
「確かにそうですけど……」
 確かにありえなくもないけどさ。

「もし急ブレーキをかければ、元カノがこちらに気づき警察を呼ばれます。
 別れた男が付き纏っていると……」
「やけに解像度高いですね……」
「経験しましたから」
「えっ」
「私が若い頃、そんな経験をしましてね……
 私は想定不足で警察を呼ばれてしまいましたが、木村さんには悲劇を経験して欲しくないんですよ。
 では次行きましょう」
 加藤さんの指示で、再び車を走らせる。

「次は……
 対向車線から車が来ます。
 何が起こると思いますか?」
「車がはみ出してくる?」
「いえ、対向車線の車に、今カノと知らない男が仲良さそうにドライブしています」
「えっ」
 思わず、木村さんを見る
「ダメですよ、よそ見をしては……」
「すいません」
 前に視線をもどす。
 一瞬であったが、自分の車が車線からはみ出していた。
 わき見は危ないと知っていたが、その意味を身を持って体験した。

「木村さんは一瞬でしたが、私はがっつり見てしまいました。
 その結果、道路のガードレールにぶつかり、警察にお世話になりました」
「はあ」
 この人、異性トラブル多いな。

「ガードレールがあったので、人を轢かずに済みましたが、どこにでもあるわけではありません。
 気を付けてくださいね」
「わ、分かりました」
 怖い。
 車の運転じゃなくて、加藤さんが怖い。
 よく教習員なれたな。
 あ、反面教師的に雇われたのかな?
 俺がいろいろ推察しているのも知らず、加藤さんは次の言葉を続ける。

「次行きますね。
 そこの交差点、信号が赤になったことにして停止してください」
「はい」
 俺は停止線の手前で止まれるようにブレーキをかける。
 だが停止線のかなり手前で止まってしまった。
 意外と難しいな。

「初めての時はこんなものです。
 さて、そこに商業ビルがあるとしましょう。
 想像してください」
「はい」
「その商業ビルには大きな液晶モニターがついてます。
 あなたは信号待ちの間、そのモニターを見ています。
 さて想定される『かもしれない』は何でしょうか?」
「うーん。
 見過ぎて信号が変わったことに気づかないとかですか?」
「いいえ、『モニターに自分が推しているアイドルの結婚記者会見が流れる』です」
「それは……きついっすね」
「私はそれを見て激しい動機に襲われ、最終的に救急車で運ばれることになりました……」
 本当にトラブル多いな、この人。
 不安になって来たぞ。

「そんな時どうすればいいか、分かりますか?」
「ええと、分かんないです」
「ハザードランプを出し異変を知らせ、ハンドブレーキをかけて、車が動かいないようにします」
「あ、見た後の対処なんですね」
「こればっかりは避けられませんからね」
「そりゃそうですけど」
 さすがにこれは違うような気もするが……
 しかし、急に心臓発作が起こり、運転できなくなるという話は聞いたことがあるので、この事は覚えていていいのかもしれない

「それで次なのですが――」
 その後も講習は続き、加藤さんから『かもしれない運転』を教え込まれたのだった。

 ◆

 数か月後、無事実技試験に合格し、免許を取ることが出来た。
 意外であったが、加藤さん直伝の『最悪が起こるかもしれない運転』はなかなか役にたった。
 こうして初心者マークでありながら、どんな危険にも対応できるよう運転できるのは加藤さんのおかげだろう。
 感謝してもしきれない。

 あとは経験だけだと、自宅周辺の道路を練習がてら走っていると、物陰から出てくる人影が!
「あれは!」
 物陰から出てきたのはだれであろう、気になるあの子。
 しかも、仲良さそうに男と腕を組んでいる。
 とんでもない物を見てしまった。

 俺は二人を目線で追いかけそうになるも、すぐに気を取り直し前を見る。
 最悪を想定してよかった。
 もし、最悪の想定訓練をしていなければ、動揺し事故をおこしていたことだろう。
 危ない危ない。

 事故は回避した。
 だが自分の心にはくすぶった感情があった。
 この状態のまま運転するのは危ないと判断し、休むことにした。
 こういうとき、どうすべきかも加藤さんから教わっている。

 俺は他の車の邪魔にならないよう、道路のわきに車を寄せる。
 安全な場所に、ハザードランプを点けてハンドブレーキをかけて停止。
 安全を確保した後、車内で一人呟く。

「いや、最悪の気分だわ」
 車の中でちょっとだけ泣いたのだった。

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