『世界の終わりに君と』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もし世界が終わってしまうなら
私は君と一緒に歌が歌いたい
できるならば、私だけが独占したい。
私と一緒に歌うためだけに歌って欲しいし、
私も、君と一緒に歌うために歌いたい
一番美しくて、強くて、儚い歌を共に歌ってくれたなら。
【世界の終わりに君と】
世界の終わりに君と
いつもと同じ部屋で、
いつものご飯を食べて、
たわいもない話で笑って、
地球を燃やす光が見えたとしても、
最後まで君と、生きていたい
世界の終わりに何をする?
ご飯を食べたり、旅行に行ったりしてもいいね!
みんなは何するかな?
私はね、好きな人のところに行って
一生分の『好き』とか『愛してる』を伝えたいな~!
明日は生きてないって訳だから、寂しくても最後だから。離れるのが嫌でも、またいつか会えるって信じてるから!!「人生の最後は一緒にいて。絶対だよ?」
-さいごのやくそく-
しわしわに朽ゆくわたしの手は
ふわふわと揺れる頭をそっと撫でた
朝も昼も夜もつづけて似たような
ニュースが流れる
未来のないこの国を報じる番組に
たしかに、とまた毛足の長い君にふれる
わたしも変わらぬ愛を誓うこともなく
ことばの通じぬ子犬との人生を選んだ
最後のときは
純真無垢な君とすごしたいと思ったんだ
きっと変わらず最後まで
そばにいてくれるでしょうから
世界の終わりに君と
#世界の終わりに君と
世界の終わりに君と一緒に遊園地に行きたいな。
最後の日くらいいいよね。
初めての二人きりのデート。
最初は会話もぎこちないけど段々慣れて笑い合う。
途中会話がなくなっても温かい空気で気まずくならないよ。
ねぇだから目を開けて。お願いだよ。
世界の終わりの前にお別れなんて嫌だよ。
No.4
お題「世界の終わりに君と」
もうこの世界には誰もいない。
僕の視界に映るのは、無惨に散らかったゴミ袋とたった一匹の猫。
もう何も残っていない。強いて言うならこの黒猫くらいだな。
もう金も夢も何も無い、現実に絶望しただけの社会不適合者でしかない。
「生きてる意味を探す」なんて綺麗事言ってられる余裕もない。
探して探して残ったのは結局、虚しさと諦めだけだ。
もんこんなんなら、
「僕の手で世界を終わりにしようかな。」
そんなこと考えてたら、君が僕の手を舐めたんだ。
「やめなよ。汚いよ」
君は毎日僕のとなりに座って寝てた。
日にあたって、温かい君の体を撫でるのがなんだか心地よかった。
僕の世界の終わりに、終わらせる前に君と、
タバコ咥えて、猫撫でて、空見てボーとするだけの毎日でも、
過ごしてみようかな。
「週末空いてる?」
「空いてる……といえば空いてるけど」
「寂しいヤツ」
「馬鹿にしてんの?」
「違くて。あのさ、私も空いてんだよね」
「親は」
「出てった。他に過ごしたい相手がいたみたい」
「ふーん」
「……なんか言ってよ」
「いや、お前から始めた話題だろ」
「ここまで言ってわかんない?」
「わかんないな〜」
「うっざ」
「………まあ、いいよ」
「何」
「終末、いっしょにいようよ」
世界の終わりに君と
世界ってきれいだねって
言って終われたら良い
互いに笑いかけたのが
互いの最期に灼き付いて
互いの世界の終わりを
飾ったら良い
#世界の終わりに君と(2024/06/08/Sat)
炊きたてご飯を食べたい
世界の終わりと君と手にしたのは自由だった。
見つめた先には何も無い、まっさらな風景だ。
自由を手にした今、何が出来るだろう?
君と手を取り合えば怖いものは無いはずだ
僕と共に新たな世界を創ろうか
世界の終わりに君と
もし
世界が終わるなら
彼が私に
世界の終わりに君と
そう言ってくれたら
もちろん
YES
あなたといる以外に
考えられない
愛してる
「終わるよ」
彼女は言った。
なんのこと、などと声をあげる前に彼女は続けて言った。
「世界、終わるよ」
そのまま前方を指さしたから指の方向を辿っていくと、まるでデジタル世界が消えるように、遠くの景色が無数の四角となって消えていく様子が見えた。
「⋯⋯⋯⋯終わるのかい」
「うん、終わるよ」
彼女は淡々と言った。まるでいつもあるルーティンの話をしてるかのように。
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯なんでだか分かってるのかい?」
「ん〜ん。でも終わる。多分、管轄できなくなったとかそんな感じでしょ」
彼女にとって唯一の場所なはずなのに、ここが消えたら行く末がなくなることは分かってるのに、もしかしたら僕らも景色と同じように分解されて消えるかもしれないのに、彼女は世間話のように言った。
「あと、どのくらいで」
「もう、そんなにもたないと思う」
目の前の景色はどんどん分解されながらこちらに迫ってきていて、それはとても恐ろしい光景のはずなのに何故だかとても綺麗だった。
「⋯⋯⋯⋯綺麗、だな」
「そーだね」
「⋯⋯⋯⋯きみは、怖くないのかい」
「全然」
なんで、とは聞けなかった。聞いちゃいけない気がしたし、嘘のようにも聞こえたから。
「演奏者くんは?」
「⋯⋯⋯⋯僕はきっと死ねないから」
堕天使なのだ、僕は。きっと天界に戻るなり、他の異世界に行くなりしなくてはならないだけで、死にはしない。
「そっか。じゃあボクだけか」
「⋯⋯⋯⋯きみは、悪魔とかじゃ」
「ないよ。ただの人間」
きみはそう言った。
パラパラと少しばかりしか遠くない木々が分解されていく。きっと後数秒で僕らもあの餌食になる。
「⋯⋯⋯⋯好きだよ、きみのこと」
飲み込れる寸前、そう呟いた。
本当は自分のものにしたかったけど、そんなことはもうできなさそうだから。
返答はなかった。
当たりを見回せば、僕が立ってる大地を除いて全ての場所がなくなっていた。
目が覚めた。いつもの通り、僕の部屋で。
布団を剥がし、ベッドから降りて、扉を開いて外に飛び出したら、ピアノの近くのベンチで彼女が座っていた。
「あ、演奏者くんじゃ〜ん。今日、ちょっと起きるの遅くない? 怠惰だな〜」
夢だったらしい。夢だった、のだ。
そう実感すると安心して、僕は思わず彼女を抱きしめた。
「!? ど、どうしたの!?」
「⋯⋯⋯⋯生きていてくれよ。ずっと」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯な、なんの話? とりあえず離れてくんない!?」
怪訝そうにきみは言ったけど、僕はもう少しの間、きみを離せそうになかった。
終わる世界。
一人でその時まで待つかと思っていたら君が来た。
「変なかお」
そう言って笑った。私の涙でぐちゃぐちゃの顔にタオルを押し当てると抱き締められた。
「好き」
「うん。私も」
「だから会いたくなかった」
こんな顔、見られるくらいならと隠れてたのに。
「大好き」
「……私は、もっと大好き」
もうずっと世界が終わった後の時間を生きてる気分でいるけど、未だに私は寝て起きて息をしてるよ。
あの頃は世界の全てが色鮮やかで人のカタチが美しくて、毎日美術館の中を歩いてる気分だった。だから私はあんなに怯えていて、辛くて怖くて逃げ出したくて、路傍の石の裏っかわに紛れ込もうと躍起だった。それがある日、観光地の望遠鏡みたいに時間切れで暗転したのは覚えてる。きっとあそこは世界の果てで、私の世界の終わりだったんだろうね。
私はそれ以来、狭い世界の卵の殻に独りでずっと篭ってるけど結構気楽で静かで気に入ってるの。この世界も終わるとき、私も鳥になって神に向かって飛ぶから、そのときはまたあなたと積もる話がしたいと思うの。
『世界の終わりに君と』
題:「世界の終わりに君と」
「明日世界が終わるとしたら、真斗はどう過ごす?」
唐突に問われた僕は、机の上に置かれてあるノートから目を離すことが出来なくなった。
前の席で体をこちらに向け、背もたれに腕を乗せて、椅子を傾けながらそう質問してきたのは、サラリとした肩まである黒髪を邪魔そうに後ろにやりながら、小首を傾げている風花。
「なんだって?」
意味はわかっていたものの、あまりの唐突さにそう質問を返さずにはいられなかった。
「だーかーらー、明日世界は亡びます!ってなったら、真斗はどう過ごすの?真斗は真面目くんだから、そんな時でも勉強してるのかな?」
冗談めかして人差し指をこちらに向けてくる。
「世界が明日終わるならねー……」
手を止めて、チラリと風花に目をやると、彼女とバチっと視線が合った。
黒く大きな瞳がこちらを真っ直ぐに見つめてくる。
早く答えを言わないと。
「僕ならいつも通り、ふつーに過ごすよ」
「はい?」
「いつも通り、君とおしゃべりして、一緒に帰って家に送ってく」
「えっ」
「あ、でも、世界が終わっちゃうなら、送ってしまったら君を守れないから、一緒にいるかもしれないな。だとすると────」
そこまで話していると、風花の手が目の前まで伸びてきた。
「なんだよ。どうした?」
「……は、恥ずかしくなるからやめ、て」
上がっている手で目の前の顔が見えなくなり、顔を横に傾けると、耳まで真っ赤になっている風花の姿があった。
2024年6月8日
SIVA5052
2024 6/8(土)
終わって欲しくない
だから誰か、海底都市を作ってくれないか。
#27 世界の終わりに君と
「君には知られたくないこと」
君と結ばれないのならば、生きる意味も価値もない。
物語に出てくる魔王のような力があったなら、世界ごと滅ぼしてしまうだろう。
こんなことを考えているだなんて、君が知ったらどう思うだろうか。
君が誰かに奪われてしまったら、辺り一面焼き尽くすだろう。
閉じ込めたはずの君が脱走したら、世界の果てまで追いかけるだろう。
そして、二度と逃げられないように、この手で君の命を奪ってしまうかもしれない。
君のいない世界などに意味も価値もないから、そのまま世界も滅ぼすだろう。
何の力も持たないことに安堵して、苛立つ。
────世界の終わりに君と
世界の終わりに君と
一緒に絶対逃げよう
と計画中
君だけ連れて
逃げようと・・・😊😊
【世界の終わりに君と】
もしもその時を同じ場所で過ごせるなら
だらだらと気を使わない話をしていたい
今は少し離れてしまった君と
真剣な話も
他愛も無い話も
時に笑って
時に考え込んで
お互いの世界を垣間見ながら
終わる世界に
色を付ける
今日
朝ごはんは目玉焼きだった
真夏日だけど長袖を着た
公園の滑り台が取り壊されていた
フリック入力を2回間違えた
既読をつけようとしてやめた
たった二駅しか乗らないけど優先席に座った
書類についてた付箋をなくした
お風呂の温度は39度 だった
ゲームのログボを貰い忘れた
それらと全く同じような感じで
世界が終わった