「君には知られたくないこと」
君と結ばれないのならば、生きる意味も価値もない。
物語に出てくる魔王のような力があったなら、世界ごと滅ぼしてしまうだろう。
こんなことを考えているだなんて、君が知ったらどう思うだろうか。
君が誰かに奪われてしまったら、辺り一面焼き尽くすだろう。
閉じ込めたはずの君が脱走したら、世界の果てまで追いかけるだろう。
そして、二度と逃げられないように、この手で君の命を奪ってしまうかもしれない。
君のいない世界などに意味も価値もないから、そのまま世界も滅ぼすだろう。
何の力も持たないことに安堵して、苛立つ。
────世界の終わりに君と
6/7/2024, 3:36:26 PM