『世界の終わりに君と』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世界の終わりに君と何をしようか
何だっていいよ
どうせ終わっちゃうんだから
全部無くなってしまうから
もう
意味なんてないか
不思議な空の色だった。
紺色の空にピンクや黄色などのオーロラが浮かび、月が割れて、星々がこの世界の終わりを見届ける。
まるで宇宙そのものの様な、見たことのない景色。テレビに映っていた誰かは「悪魔の瞳」だなんてことを言っていたけれど、それが本当なら悪魔はどれほど綺麗なのだろう。
涼しい風が髪を揺らす。隣の君は、ボーッと口を半開きにしてただ空を眺めていた。
視線の先には大きな太陽がゆっくりと、わかる速さで昇っていく。
テレビでは「太陽が完全に昇った瞬間に世界は終わる」と言っていた。もうその時なのだろう。
世界が終わるまで後数秒という時に、君は言った。
「……さっきから考えてたんだけど」
「…何?」
「この空の色、お菓子売り場で売ってたお菓子に似てない?」
「全部台無しだよ」
突っ込んだ瞬間、目の前が白い光に包まれた。
こんな間の抜けた言葉が人生の最後だなんて、何て馬鹿らしいのだろう。
ただ、それにホッとしたのも事実。
あぁ、最期まで君は君のままだった。
もし明日 世界が終わると言われたら
君と週末 行く場所決めよう
【世界の終わりに君と】短歌
明日世界が終わるとしても、未来の予定をたてて、嬉しい気持ちで終末を迎えたいのだ。
【世界の終わりに君と】
一緒に旅をして来た。
長い長い旅だ。
君がくれる笑顔に、ボクはオーバー過ぎる程、全身で答えて来た。
君はボクの全て。
でももう、笑顔どころか、声もかけてくれない。
頭を撫でてもくれない。
すり寄っても、抱き締めてくれない。
段々と、温もりが消えて行くのを感じる。
今まで、楽しかったよ。
こうして見守れて、ボクは幸せだ。
ホラ、こうしてたら、まだまだずっと一緒に居られるよね?
あぁ、何かボクも眠いや…
一緒に寝ようか。
ボクは一度鳴き
そして愛しいヒトに寄り添い丸くなり
静かに瞼を閉じた
世界の終わりに君と
君は、最後の最後まで仏頂面だった。
暑い日差しが、続いていた。学生がもっもと喜ぶ夏休みが始まった。
夏休みが始まったからと言って、夏休み初日からエンジョイすることなく、起きてからダラダラ過ごしていた。
さすがに初日からは、いけないと思った俺は、夏休みの課題に取り組むことにした。
背伸びをして時間を見ると、お昼の十三時になっていた。
二時間くらいは、集中していたのだと、気づいた
休憩したのち、課題を続けようかと考えたが、集中できない。
本棚の方に、目を向けると、図書館て借りた本があることに、気づいた。
外を見れば、晴れ晴れした快晴。
息抜きがてら、図書館に本でも返してこようと、ショルダーバックに本をしまい、腰を上げた。
図書館は、家から電車で3駅、底から徒歩で10分もかからない場所にある。
家から近い場所にも図書館はあるが、ここの図書館は学校から近く利便性が良い。
夏休みで、わざわざ返しに行くことがなければ、本当に利便性が良いところに、建ててくれた。と考えながら、歩くと最寄りの駅に着いた。
駅のホームで電車がくるまでの間借りた本を、もう一度読んだ。数分後、ホームから流れるアナウンスが流れた。
読みかけの本を、閉じて鞄に入れた。電車が停まるり、降りる人を優先したのち電車に乗った。
席に座る気持ちになれなかったので、入り口近くで、もたれながら立つことにした。
「世界の終わりに君と」
君のぬくもりを感じながら手をつなぎ
君の顔を見つめていたい
僕と君の瞼がゆっくりと閉じられ
冷たくなっていくのを感じながら。
世界の終末はそんなゆったりとした時間を
与えてくれるだろうか
『ほろ苦い』
焦げたトースト ママレード 一口齧ってほろ苦い
もう君ともお別れなんだな 他愛のない朝食 美化するわけじゃないけれど 雨上がりの朝 蝶々は飛び立つのに気苦労してる 私は終末感ってやつに酔っているだけ きっとなぞり書きの明日もそつなくこなすだろう そうきっと
ずっとこの日を待っていた。
僕にやさしく触れてくれた君の白い手は、もう朽ち果てている。そうか、君はこのまま土に還るんだ。
その骨は、いずれ夜空に碎け散って無数の星になる。そうして次の世界の夜に生きるんだね。
金糸の髪は、地上に差す太陽の光だ。薔薇色に染まっていた君の頬。柔らかい皮膚の下に流れた血潮は、いつかほんもののの花になる。
君を拒んだ暗い世界も、遠くからみれば光の森にいるみたいなんだろう。醜くて、残酷で、かけがえのない世界だ。
僕の世界は、君とともにもう終わった。
今はただ、君の隣で眠りたい。
きっとこれからも、世界は光に包まれていて、人々は退屈でいとしい日々を生き、まるで僕たちのことなんてなかったかのように、陽が昇っては沈んでゆくんだ。
いつか僕らの朽ちた身体が引き剥がされるとき、それは終わりではなくてはじまりだね。
今度こそ、新しく平等に生まれ変わった世界に生きることを夢見て。
【世界の終わりに君と】
次の満月が天頂に昇ったとき、この世界は終わりを迎える――そんな予言を各国の神官たちが一斉に報告したのが、二週間ほど前のこと。予言の回避のためにあらゆる手を皆が尽くしたけれど、結局対応策どころか世界が突然滅びる原因すらも、僕たちには特定することができなかった。
東の空には、僕たちを破滅へと導く満月がぽっかりと浮かんでいる。予言の時までもう、あと数時間しかない。日没までは必死に打開策を探し続けていた人々も、今はもう諦めとともに最期の瞬間を思いも思いに過ごしていた。
万が一予言が外れても明日から皆が困ることがないように、残っていた仕事は全て片付けてから、僕もそっと執務室を抜け出す。それを咎めるような者は誰もいない。皆、自分の愛する者たちと幸せなひとときを送っているのだろう。
向かう先は城の一番端の位置に設けられた獄。看守すらもいないのだから、目当ての場所まで辿り着くのは簡単だった。
小窓から差し込む月光が、岩壁に囲まれた室内を朧に照らしている。かちゃりと音を立てて錠を外せば、微動だにすらせずに瞑想を続けていた君がゆっくりと瞳を開いた。
『――なら、ここから逃げよう』
かつて僕の手を引いてくれた、小さな手の温もりを思い出す。玉座になんて座りたくないと泣いた幼い僕の頭を撫でてくれたのは君だけだった。たとえそこに、どんな思惑があったとしても。
「……自分を殺そうとした相手の前に、よく一人で顔を出せたな」
低い声で吐き捨てた君の前に、静かに腰を下ろす。憎悪をドロドロに煮溶かしたような真っ黒い君の瞳に、にこにこと薄っぺらい笑みを浮かべた僕の姿がくっきりと映り込んでいた。
「良いんだよ、どうせもうすぐ世界は終わるんだから」
君が王家を恨んでいることは知っている。持ち込んだナイフを君の前に転がした。月光を受けて、ナイフの刃が不気味に輝く。手枷をされた状態でも、君ならばこれで僕の首を掻き切れるだろう。
「満月が天頂に昇る瞬間になら、僕を殺して良いよ。世界が滅びる前に、君の手で」
君の眼差しが鋭く細められる。朗らかに笑いかけたつもりだったのに何故か、君の瞳に映る僕の微笑みは今にも泣き出しそうなほどに不恰好だった。
「だからそれまで、最後に少しだけ君の隣にいさせてくれないかな?」
たとえその理由が殺意であったとしても、世界が終わる最期の時に、僕と一緒にいたいと願ってくれる人なんて君の他にはいないんだ。
小さく息を吐き出した君が、目線で自身の左側を示す。それが了承の合図だった。君の左に座り直して、その肩に頭を預ける。すぐ隣にある君の温度が、冷えきった僕の心を少しだけ満たしてくれた。
世界の終わりに君と
死ぬ間際に大好きな人の隣に居られることは幸せだと思う。私は好きな人がいたとしても積極的にアプローチすることもなければ話しかけることすらしないのだが、世界の終わりが近づいたらちゃんと話しかけて自分の心を相手に伝えることができるかな?
世界の終わりに君と
少々暑い室内。季節が夏という事もあるが、
今、温暖化と隕石落下が問題としてあったからだ。
ある人は天に祈り、ある人は諦めの境地に居たり、
やはり人それぞれだ。戦争が起こる訳だ。
ちなみに僕は割と諦観気味である。
妻と受け入れ、一緒に過ごす。これがこの世界に生きる僕の最後。また来世でも一緒に生きていけると信じて。
世界の終わりに君と
カヌーにのって
海に
漕ぎ出そう
「ねぇねぇ、この世界がさぁ終わるってなったら君はどうするー?」
ある日の昼下がりになんかぶっ込んできた。
『ん⁈笑またなんとも、、笑笑』
「笑、いや、どうするかなーって。」
『まぁ、本当に終わるってなったらどのくらいの時間あるかわからないけど、家族とか友達とか自分の周りの人に一度礼をいうかなぁ。』
「真面目だねぇ」
うんうん と頷き聞いている彼女。
『あとはやり残しないようにって思いたいけどー、自分がやりたいこと、、うーん。
終わる時も君といられれば大丈夫。』
「え、私一緒にいてもいいの?」
『え、当たり前じゃん。、え、まず君がいることは大前提なんだけど。その上で答えた。』
『あ、心残りというか、
君を幸せにできなかったことは後悔するね。きっと。』
『だから、終わる最後の時まで君には笑っていてほしい。、笑っていられるような努力するかな。』
「ま、真面目、だねぇ」
さっきと同じ返事で真面目に答えた僕に適当に返されたと思ったけど。
君をみたら頬を赤くして、口を緩ましている。
うれし、、そうだ。笑
『アイスでも買いに行こっか笑』
「!いくー!!」
この幸せがずっと続けば良い。
幼い頃、テレビで活躍するヒーローを見た。強く憧れた。僕も誰かを守りたい。守れるくらい強い人間になるのだ。そう誓った。
時は流れ僕は大人と呼ばれる年齢になった。いつまで時が過ぎてもヒーローは現れないから自分がヒーローになることに決めた。子供の頃の輝いた世界が少し曇ったが何気ない日常ながら満足した毎日を過ごしている。そんなある日。突如としてとある一報がテレビから流れ始めた。緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください。これが最も多くの人々が聞いた最後の音だろう。地面と垂直に立っていた僕の体は瞬く間にアスファルトの上に投げ出され、何が起きたかも分からないが痛みと揺れ続ける地面のおかげで動くことができない。僕のすぐ隣に女の人が倒れ込んできた。大丈夫ですかと声をかけたが返答はない。意識を失ってるのか。地面に這いつくばったまま、揺れが収まるのを待ってから救助活動をしようと考えた。揺れが収まり、立ちあがろうとした。ガタン!バチバチバチっ!音をする方を確認するまでもなく背後に立っていた電信柱が火花を上げながら、僕達目掛けて倒れた。
-君はどう思うだろう?憧れも望みも叶わないこの世界を。-
『空虚な世界に君は』
あぁ暑い。
焼けるように暑い。
僕は死にたいと願っていたはず、だのに死がこれほどまで勿体ないなんて知らなかった。
タイムリミットに慌てふためく僕の隣で、君はゆっくり朝ごはんを食べる。どうせこれから死ぬってのに。
熱い。
あたまが回らなくなる。
こちらに近付く流星に願うように呟く。
『君が好きだったよ』
君を見なければ良かった。そんなに嬉しそうな顔をするなんて。やっぱまだ死ぬには勿体ない。それが僕の終わりだった。
#世界の終わりに君と
小さい頃の話しよか
産まれた時は本当ちっちゃくてびっくりしちゃった
君の顔見た瞬間、可愛い〜って笑いながら泣いちゃった
赤ちゃんて血まみれで産まれてくるかと思ってたけど
君は綺麗な顔でサラッと産まれきてたわ
そうそう、産まれた日雨が降ってたな
病室の窓から大きな虹が見えたのよ
恵みの雨と祝福の虹だったんだよあれ
あとほんと抱っこ好きだったねぇ
やっと寝たかなぁってお布団におろしたらすぐ目覚めて泣いちゃうの
お尻に覚醒スイッチがあるんやなぁって本気で思ってたよ
小さい頃は家の中でもどこ行ってもずっと抱っこちゃんやったなぁ
母ちゃん、腕はきっと今よりもずっとムキムキやったよ
お喋りも上手やったなぁ
起きてから寝るまでずーっと喋ってた
君のお喋りにマシンガンのごとく撃ち抜かれてた記憶
あまりにも手数多くて結構適当に返事してる時もあった、本当ごめん
でも君は大きくなってもお喋り好きなままだね
良いことだよ
ここまでさ、無事に大きくなってくれてありがとね
色々あったけどさ
君が産まれてから母ちゃんの人生楽しかった
ほんまに
…その訝しげな目やめなさいよ
本当にそう思ってるんだって
そうそう、今日で世界が終わるらしいよ
知ってた?
そう、マジの最後の晩餐やで
何食べたい?
なんでもいいよはあかんよー
今日は何でも好きなもの作るよ
お腹いっぱい好きなもの食べよう
またさ
母ちゃんの子供に産まれてきてよね
人間じゃなくても、動物でもなんでもいいからさ
また母ちゃんと親子しようぜ
何が原因か
こうするべき、どうあるべきと
答えのないものに答えを見いだして
惑わし、狂わし、本来の私が腐っていく
周りに合わせない私を
どうか素直なままでいたいと願い
それが君らしいと言って欲しい
世界の終わりに君と
【世界の終わりに君と】
歪んだ関係を直すため。世界の終わりに君とキスしよう。明日の自分に後悔はないかと、問いただすため。いや、明日なんてないのだけれど。
「キス甘かった?」
「知らないよ。」
ウブな顔して純愛じゃない。なれなかった。君はあの子に、私は君に。
「最後なのによかったの?」
「世界の終わりだもんね。」
昔の馴染みでしょ、なんて笑われる。私が拗れていなければ。
「クズみたいな顔。」
「クズなんだよ。」
もし、もしもしも。勇気をだして好きだと伝えていたら何処まで続けられていたんだろう。ふいに頭を占める思考。駆り立てられた。言わなきゃ、って。
「ずっと好きだったよ。」
「もう遅いよ。」
あー、やっぱりだ。そっか、わたしが歪んでいなければ。早いうちに気づかせてくれればよかったのに。クズみたいなこと言うねって、前置き。
「世界の終わりに君とキスしよう。」
星降るこの夜
静寂に満ちた世界で
宙に近いこの場所で
2人肩を寄せ合い
最期を共に見届けよう
『世界の終わりに君と』より
世界の終わりに一緒にあなたの好きな本を読みたい。
本が大好きなあなた。
その横顔が大好き。
もし、世界が終わるなら、あなたの好きな本を一緒に読んで、コーヒーとクッキーを用意して。
ハッピーエンドで終わりましょ。