『世界の終わりに君と』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
テーマ:世界の終わりに君と #206
世界の終わりに君と出会ったら、
僕は君を連れてどこか遠くに行く。
なぜなら世界は終わっても、
僕たちの人生が終わるわけじゃないから。
世界の終わりであり、
僕たちの世界の始まりでもある。
なんだか素敵じゃない?
始まるものはいつか終わりが来るのだから。
その日が来ないように願うんじゃなくて、
受け止めることも十分大切だと思うよ。
※
♡2700ありがとうございます(^^)
世界の終わりに君といられるなら、私はあなたを殺したい。
世界なんかに殺させたくない。
ドンドン心臓の音が弱っていく君が見たい。
苦しそうに縋ってくる君が見たい。
哀れな君と汚い私で最後を飾りたい。
そしてそれを全世界の人に見てもらいたい。
私たちの愛、そして終わりを。
世界の終わりに君と
いつものようにおはようを交わして
朝食を食べて何となく風景を眺めて
どうでもいい話をして笑う
陽が暮れてきたら二人でスーパーに行って
夕食の食材を買って
家についたら夕食の準備をして
いつものようにくだらない会話をしながら
ご飯を食べて過ごす
そんな時間に名前をつけるなら「幸せ」にしよう
どうせ世界が終わるなら
騒いだって仕方がないから
せめてこの幸せな時間を最後まで味わおう♪
頭の上に広がるだだっ広い青い空を見つめると、世界の終わりなんてないんじゃないかと思えてくる。
だが現実には世界の終わりというのは着実に迫ってきていて、ヒロトも地球温暖化による異常気象に頭を抱えていた。
暑さに歪む空気を睨むと、ヒロトは再びコンクリの道を歩く。
汗でシャツが張り付き、気持ちが悪い。太陽を背に、ヒロトは早く家へ戻ろうと足を早めるのだった。
ガラガラと音をたてて引き戸を思いっきり開ける。
コンビニのように寒いくらい冷たい空気がばーっと流れてきてくればいいのだが、家の広さのせいだろうか、玄関まではクーラーの冷気が届いてこないのだった。乱暴に靴を脱ぎすて長い廊下を歩く。
突き当たりにあるキッチンに着くと、扉ががたつく古い冷蔵庫を開け、お茶を取り出す。冷たい緑茶が体の芯に染みるのを感じると、彼の姿が見当たらないことに気づいた。
こんな暑いのに、縁側でぼーっとしているのだろう。彼は縁側が好きだった。厳密にいうと庭が好きだったのだ。手入れもせず草しか生えていないのに、彼はそこをずっとぼーっと眺めていた。草だけの大海原を見つめる彼の瞳は、澄んでいた。
お盆とグラスを出して、緑茶を注いでやった。もし熱中症にでもなったら大変だ。
縁側に、鶯色の着物を着た彼が座っていた。やはりあの澄んだ目で、庭に生い茂る雑草を眺めていた。
「リョウ」ワンテンポ遅れて、こちらを振り向く。色素の薄い茶髪が揺れた。
「ヒロト。おかえり。お茶持ってきてくれたん」
2人の間にお盆を置いて座る。
「お前が熱中症になると思って」
やはり喉が渇いていたのか、リョウは結露でできた水滴をこぼしながら、ごくごくと喉を動かしている。もうこちらを振り向くことはせず、目は一途に大海原に向かっていた。
「リョウ、何を見てる」
「ねこ」
「ねこ?」
そんなものはここに住み始めてから一度も見たことがない。ねこ?そんなものが、ここにいるのだろうか?
「ねこ、可愛いのがね。春が過ぎたから、子猫もいる」
「へえ、どんな猫なん」
「わからない」
「え?」
「もう昔のことだから、忘れてしまったよ。でも、とても可愛い猫」
「子猫がいるって言ってたやないか」
「見たことはないよ、でもきっといる。猫は春と夏に子供を作るからきっと。あのね、発情期の猫は可愛いんだよ。特に春は。浮かれ猫って言って、家を留守にしてまでいろんなところで恋をするんだよ、赤ん坊のような声を出して、それで...」
「可愛い子猫が生まれる」
夢を見るような瞳は、濃緑の草地を眺めていた。
リョウは時々おかしなことを言う。それは子供の時からそうだった。そのせいか、小さい頃はよくいじめられていた。
でも、ヒロトはそんなところが好きだった。リョウみたいな人間はいない。彼には独特なところがあった。リョウ以外の人間は全て複製品なのではと思えて、気味が悪かった。だからヒロトは唯一無二のリョウに縋った。見たくないものからはなるべく目を逸らして、リョウと親しくふれあい、親や知り合いたちと比較し、幸福を感じるのだった。
「リョウ」
返事がない。
「リョウ」
ピクリと肩が動いた。
「着物、暑くないの、それ」
「ううん、涼しいさ。別に不便じゃないよ、むしろtシャツなんかよりこっちの方が落ち着く。今度ヒロトも着てみてよ、僕のかすから」
「似合うかな」
「さあ、いつも洋服ばかりだから...どうだろうか。でも、洋服はよく似合っている」
しゃべって喉が渇いたのか、残りの緑茶を一飲みするとこう言った。
「ヒロトは何にでも似合うんじゃない、きっと。」
「今度ね、着てみるさ」
そう言って縁側に寝転ぶ。空の青と太陽の光が目を刺した。広いこの世界に、終わりなんか来るのだろうか?その疑問を思い出したヒロトは、リョウに聞いてみることにした。彼なら何か知っているのではと言う微かな期待を胸に。
「世界の終わりって、あると思う?」
「あるよ、始まりがあれば終わりもあるって、全てのことに言えるんだよ」
「いつやと思う」
「わからないなあ、今かもしれないし、何兆年も後かもしれない...始まりも終わりもわからないんだよ。これも全てのことに言えるさ」
リョウはヒロトの横に寝転んだ。着物が羽のように広がった。横を向いて転がっており、瞳は相変わらず庭を見つめている。
「世界の終わりが今だったら、どうする」
「今でもいいよ、終わりは、ヒロトといる時がいい...。ああでも、猫をもう一度見れないのは悲しいなあ」
「そんなにいい猫だったんか」
「ヒロトみたいなね」
鶯の羽に抱きつき、茶髪越しに庭を見つめた。ここに本当に猫がいるのだろうか。一面濃い緑。雑草...。こんなところにわざわざ猫が来るとは思えなかった。リョウの見間違えだったんじゃないだろか。
「あ」リョウが起き上がった。
「今見た?なんかいたよ。やっぱ」
「猫か?」
「どうだろう」
「猫、もういなくなったんじゃない」
「かなあ、ここに住んでいるんだと思っていたんだけどなあ」
リョウは、今度は庭ではなくこちら側を向いて寝転んだ。
「ヒロト」
「僕ね、もう世界の終わりでもいいやって思ったよ」
僅かに湿った、唇の感触を感じた。
もし、この世界が終わるのなら。
僕は君と一緒に歌を歌おう。
君の好きな歌で。
君の好きな場所で。
君の好きな花を持って。
一緒に歌おう。
そして、一緒に死のう。
お題 世界の終わりに君と
世界の終わりに君と遊びたい
世界が終わるまで
ずっと
ずっと
遊んでいたい
大好きな君と二人で
二人ぼっちの時間
たった二人ぼっちの世界
世界が終わるまで遊びましょう
さぁ
二人ぼっちで遊びましょ
俺は便利が当たり前でないことに感謝します
今も夜遅くまで働いている
あなたにお疲れ様です
今日も私のために皆さんのためにありがとう。
ミーチャン…
俺たちには愛があるね…
俺たちもだね…
【世界の終わりに君と】
ある日世界は告げた。
「生き残りたいでしょ?」
……耳元にはヘッドフォンの向こうからーーー。
その日は随分と平凡で。
ジンジンとアスファルトから熱が伝わり、ミンミンと蝉の鳴き声が世界を包んでるみたいだった。
暇つぶしに聞いてたTVからあの話が流れ出すまでは
「本日、非常に残念な事ながら、この地球は終わります」
泣きながらどこかの大統領は告げた。
地球に住む人類は大混乱。
窓の外は大きな鳥達が空を覆い尽くしてく。
蠢き出す世界会場と波打つように揺れる摩天楼
交差点は当然の如く大渋滞となり、老若男女なんぞ関係ない。
暴れ出す人、泣き出す少年少女
祈りだした神父を横目に追い抜き
私は全てを語る丘に向かう
どこからか声が聞こえる
「あの丘を超えたら、その意味が嫌でもわかる」
謎の声。意味不明な言葉。
でも何故か、動いてしまう両の足。
走る。走る。走る。走る。走る。走る。走る。
残り12分
残り9分
………あと、ーーーー1分!!!!!
息も絶え絶えに辿り着いたその場所からは
その場所から見えたのは白衣姿の数人のヒトカゲ
疑ってしまった。
信じたくなかった。
嘘だと思いたかった。
……だって、ここはまるで………大きな実験施設のような、街だったの、、だから。
私は知ったのだ。
今まで暮らしてた街は、小さな箱庭で。
私達は作られた生き物だった事を。
真実を知ったその時。首から下げてたヘッドフォンから声が聞こえた。
「実験は成功だ」
「この世界は素晴らしい」
「もう不要だ」
「もう必要ない」
「実験は終わりだ。もう……不必要だ。」
彼らの言葉に目眩がする。
巫山戯るな…………巫山戯るな!!!!!
お前らにとっては小さなお遊びだったかもしれないが、こっちは毎日!!毎日!!!!!大なり小なり一生懸命生きてきたんだ!!!!
それを道端に落ちてる小石の如く、軽々と捨て置くのか!!!!
お前らにとってはどうでもいい命なんだろうよ!!!
でも!!!ここに生きてる人にどうでもいい人達なんて居ない!!!命を弄ぶな!!!返せ!!!
返せ!!!!!私達の街を!!!返せ!!!!!
彼らは1つの爆弾を片手間の如く投げ打った。
世界は、この小さな箱庭は燃え尽きていく。
轟々と。熱風が肌を焦がしていく。
人々の悲鳴。
泣き喚く声。
助けて。………助けてと誰かが叫ぶ。
爛れる皮膚と喉を焼く硝煙で、声が出ない。
……あぁ、私、はもう………。
ヘッドフォン越しに微かに聞こえる女の子の声。
その声はもう、彼女には…………届かない。
「𓏸𓏸…………ごめんね。」
ヘッドフォンアクター/じん
もし世界が終わることになっても
僕は結局
いつもと同じような日々を過ごすだろう。
けど、もし、もし1つだけ願いが叶うのなら
人生で最後の星空を君と見たい
世界の終わりに君と夜を過ごそう
〔お題:世界の終わりに君と〕
【タイトル:君の側で】
世界の終わり、か。
気にしたことはないよ。
だって、世界どころか、自分の人生だっていつ終わるか分からないんだから。
まあもし終わるなら、どんな状況であれ、君がそばにいてくれればそれでいいかな。
何でって?
好きだから。
つい、思い出してしまった。
あなたがこんなこと聞いてくるから。
「…どうして、僕と付き合ってくれたの?」
緩くなっていた手を握り直して答えた。
「…あんな告白されて、好きにならないわけないでしょ、バカ」
「そっか、ありがとう」
彼が優しい笑顔を浮かべる。
「…言い出しっぺはあなたなんだから、私たちの世界が終わるまで、絶対離れないでよね」
「ご安心を、終わったとしても離れたりしないので」
「ふふ、何よそれ…」
そうね、絶対離れたりしない。例え世界が終わろうとも。
私の、最愛の人。
〖遊べて良かった〗
祐「ねぇ、今日は一緒に遊ぼう。」
「…ウン、いいよ。何時からにする?」
祐「いつもの場所で、4時にしよう。」
「分かった。」
そうやって祐(ゆう)と放課後に約束をした。
俺はいつもの公園で少し早い時間に待っていた。
「草すごいな……」
二ヶ月前に来た時にはくるぶしくらいだったのに、今は膝まで伸びている。それと、昨日雨が降ったからか地面がぐちゃぐちゃと言っている。お気に入りの靴はいつの間にか泥まみれだった。
まぁこんな事は日常茶飯事なので放っておく。
「もうすぐ4時じゃん。」
持っていたスマホで時刻を確認すると、画面には3時57分と表示されていた。早とちりな俺は時間をチラチラと気にして、ゲームをしながら祐が来るのを待っていた。
「まだかなぁ〜」
ベンチに座って待っていると、後ろから肩を叩かれる。
振り返ると、そこには呼吸を乱している祐がいた。
「ちょっと…さぁ、毎回着くの早くない?」
「そういう性格だからしゃーないしゃーない。」
「僕が遅れたみたいじゃないか。」
「気にすんなってよぉ〜」
祐の細い背中をバシバシと強めに叩いたら、「…君、やっぱりゴリラだろ……」と笑われた。なんかムカついたから肩にデコピン食らわしといた。
それから祐とめちゃくちゃ遊んだ。
二ヶ月ぶりに遊んだからか分からないけどめちゃくちゃ楽しかったし、今まで悩んでいたもの全てを忘れることができてスッキリした。
…だから、帰るのが惜しくなった。
「もう、帰るのか?」
「うん。そうしないと怒られる。」
「…そっか。」
祐の家はルールが厳しい。
門限も大分早く、祐とは部活が無い日にしか遊べない。
「僕、今日とても楽しかったよ。」
「俺も…久しぶりに祐と遊べてさ。…めっちゃ楽しかった。」
「一時間だったけど、君と遊べて良かったよ。最高に楽しかった。本当に、ありがとう。」
「な、なんだよ…」
「じゃあね。」
祐はそういって俺の手を力強く握りしめ、逃げるように帰っていってしまった。祐が帰る時にあんな事を言うのは初めてだった。
なぜか分からないけど彼が帰るのを止めなきゃいけない気がした。でもどうしてか足が動かない。
「ああ…おう。じゃあね。」
結局俺は何もせずただただ、彼の後ろ姿を終始眺めているだけだった。
翌日、祐は自宅のマンションから飛び降りて死んでしまった。
自殺だった。
遺言書には一言、「疲れた」と書いてあったらしい。
#世界の終わりに君と
#僕の世界が終わる時に
世界の終わりに君と手を繋いで
海を見に行こう
浜辺をどこまでも歩き
思い出を語り合おう
空が裂けてくる
閃光が裂け目から水面に突き刺さる
私の髪は逆立ち
君は「怖くないよ」と囁いた
もうすぐ世界が終わる
ふたりで手を繋いだまま
子供の頃に習った歌を歌おう
何も怖くなんかない
もうすぐふたりは溶けてひとつになる
気づいたら自分の体はなくなっていた
ただ、自分の残り香がそこにいた
体はなくなって、あなたはとっくにお空に行ってしまったのに、私はまだここに留まり続けている
あなたとお空に行きたかったのに、なぜ私はここに?
死んでもあなたと一緒にいられるって無意識に考えていた
置いてかないで、それとも私があなたを置いていったのか
夜の残骸にあなたを一人待つ、死んだ後の終末の雨
どうか私を流しておくれ
世界の終わりになんて言わず、
いつでも一緒にいようよ。
「世界の終わりに君と」
ストレイシープ
糸を巻く負荷が急に軽くなったので
糸の先が途切れたことを知った
このまま巻き続けると、
糸はなすすべもなくなくなってしまうので
糸の先を見に行くことにした
糸の先は鋭利な刃物で切られた様な断面をしており
やはり先には何もなかった
しかしその断面をよく見てみると
そこは草原で誰かが寝ている
僕はそこに降りその人を起こそうと思ったが
突然何かに引っ張られ、こけてしまった。
※世界の終わりに君と
世界の終わり、理想は静かで遠くて綺麗な場所で眠りながら迎えることだけど一番有力候補なのは世界が終わる瞬間に自殺することかな。なんかみんな死ぬならやりたいことやりたいし
世界のおわりに君と
世界のおわりに君とともにいたい。
ペット禁止の賃貸だって構うもんか。
猫用品買い込んで、道ばたで目を合わせることしかできなかった君をお招きする。
今まで、よく頑張って生き抜いてきたね。
すごいよ。
ごめんね。人間のせいで世界が終わっちゃうんだって。
最後くらい、雨に濡れることなく、美味しいもの食べて、快適なベットで休むといいよ。
ちょっと暇かなと思ったら、少しだけかまってくれる?
少しだけナデナデしていい?
今まで助けてあげられなくてごめんね。
世界のおわりに君といる幸せを願うなんて、自分勝手で本当に、ごめんね。
今日世界がついに終わる。
最後に君と一緒にいられて良かった。
いつも頑張り屋さんで優しくて、少しおっちょこちょいだけれど、それもまた君の魅力だ。ありきたりな言葉しか出てこないけど、君のことが本当に大好きだよ。
そう自分に言い聞かせて僕は目を閉じた。
(最後はみんな一人ぼっち。けれど自分とはいつも一緒にいることができる。自分を愛せば寂しいことはなにもない。)
「世界の終わりに君と」
「世界の終わりに君と」
いつもブラッシングの時
僕、ふざけちゃって
ちゃんとブラッシングできなくて
ごめんね
抱っこしてほしくて
お気に入りのジーンズに
穴開けちゃって
ごめんね
毎朝4時に眠いって言いながらも
笑顔でご飯お腹いっぱいくれて
ありがとう
でも1番のありがとうは
僕に名前をプレゼントしてくれたこと
名前呼ばれるたびに
嬉しくて大きいお返事して
その度に「いい声だね」って褒めてくれて
ありがとう
ありがとうがいっぱいで
なんだか僕
あったかくて…
これが幸せって気分なのかなぁ
今日はいつもより長く
君が隣でいろんな話をするから
その声が心地良い
いつも思ってた
君の手はとても大きくて僕の頭を
ふんわり包んでくれて
撫でてもらえると
からだがふわっと軽くなるんだ
あれ君、震えているけど
大丈夫かな
僕、いつも一緒にいるんだから
君の気持ちの小さな変化も見逃さないよ
僕が心配そうに見てると
気付いて
大丈夫だよってまた頭を撫でてくれる
僕が君のように
大きかったら
ぎゅっと抱っこしてあげるのに
大好きってこの気持ちが
君に伝わりますように
僕が君にもらったような
あったかくて優しい気持ちに
なれますように
しっぽで君の涙をふくから
いつもみたいに笑って
僕はずっと一緒だよ
これからもずっと
どこまでも哀しいのは
言わなかった
言えなかった
言葉の裏側にある
傷みの中の
埋まらない
余白…
✩ 埋まらない余白 (167)