『不条理』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
不条理な世界で
君は何を感じたのか
普遍的なこの世界では
不条理な事などさも当然に存在してる
まるでそれが美徳かの様に
可笑しく狂っているはずなのに
当たり前のように呑み込んで
我慢を強いられる
こんなにも醜く黒い感情が渦巻いても
表に出せば叩かれる
何が正義かなんて見方1つで変わり
愚かにも自分の正義を掲げ
相手に不条理を叩きつけるのだ
こんな世界で君は何を思い過ごしているのか
私は君が言ったただ一言が真理の様な気がした
『お互い様なのに何故争うのか』
所詮物事なんてものは視点を変えれば
どちらも悪くどちらも悪くなかったりするものだ
不条理なんてものは人間の利己主義なんだ
そしてそれは人間である以上
きっと無くならないものなのかもしれない
だから私の中の世界だけは正しくありたい
性善説
性悪説
やったもん勝ち
弱者を救わぬ法
学歴コンプレックス
理不尽な人種差別
読ませたくない
小さな文字の注意書き
臭いものには蓋をし
出た杭は打ちまくる
我慢する事は偉い事
苦しむ程にそれは美徳
探して
探して
見つけたのは
意味を探す無意味さと
この世の不条理
諦めるか
それとも
ここから
本当の
スタートを切るか
「不条理」
人の感情は不条理なもので、どれだけの理論の壁があろうと、長期的なプランの元重ねた蓄積がどれほどあろうと、それらを一瞬で覆す。
ひとめで惹かれて、ふためで惚れた。
衝動の赴くままに話しかけ、3言目にはもう告白していた。
その時、交際は断られたのだが、友だちからと約束を取り付け、4度目のデートで付き合うことになった。
彼女がいたのは旅行先の福岡だったので、デートはいつも土曜と日曜。
月曜朝の便で東京に帰って、仕事に向かっていた。
いつしか煩わしくなって、5年勤めた出版社を辞めて、福岡に住み始めた。
その時できた子どもが今年で6歳。
小学1年生になる。
この子には無限の可能性がある。
人生、苦労することもあるかもしれないけれど、
周りの人への愛を持って、調和を大事に、充実した人生を送って欲しいと願って妻と名前をつけた。
名前は平田愛和。
読み方はひらたあぶあんどぴーす。
我ながら素敵な名前をつけたものだ。
【不条理】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
3/19 PM 2:50
「不条理……!」
「また大げさなこと言って……。
何なの? いったい」
「だって宵ちゃん! このキャラ、
攻略出来ないんだよ……!」
「出来ないも何も、パッケージに
いないんだから攻略対象じゃないって
ことなんじゃないの?」
「だってすごくストーリーに
絡んで来るし! メインキャラより
目立ってない? って時もあるし!
隠し攻略キャラ感があり過ぎなの!」
「でも、違ったってこと?」
「全キャラ攻略がフラグなのかと
思ってたんだけど……結局そうじゃ
なかったし……。
何度もプレイしてる内に
1番の推しになっちゃったのに、
攻略ルートがないなんて
不条理としか言いようがないよ!」
「暁、ホットケーキ焼いてくるから、
落ち着いて。
……アンケートで攻略したいって声が
集まれば、ファンディスクとか次回作に
反映して貰えるかもしれないし」
「うう……ありがとう真夜(よる)くん。
このゲームの制作会社が真夜くんみたいに
優しかったら嬉しいんだけどねー……」
「(ひとまず真夜のホットケーキで
落ち着けるんだから、暁の不条理は
軽いわね……)」
テーブルの上、一つのグラス
注がれる苦い水
嫌がっても飲み干さないと
私は此処で生きられない
苦い水が喉を通る
水は私を構成する
私は汚れを知っていく
水は次々と注がれる
気づけばグラスが増えている
苦い水が脳を溶かす
気づけば毒を飲んでいる
吐き出したくても飲み込まないと
私は此処で生きられない
私は此処で生きられない
***
テーブルの上、一つのグラス
怯えた誰かが椅子に座る
私はグラスに水を注ぐ
怯えた誰かが私を見ている
私は彼女の手をとって
その手にグラスを握らせる
「−不条理−」
【不条理】
不条理だ!
どうして私だけ・・・
どうして!
「君だけじゃないよ!僕も不条理に合ったことはいっぱいある!」
君だけが不条理ってことは絶対にないんだよ・・・
世界は、社会は大体不条理なことで出来ているんだ・・・!
「不条理とフジッリって似てるよね」
「いや突然なに?」
春も間近の三月初旬、ボランティア部の活動として公園の草むしりを行っている最中、友人の石崎はぽつりと呟いた。黙々と目の前の草をぷちぷち千切っていたのがいきなり妙な事を言い出したので、つい俺も反応してしまった。高校に入って一年以上友人をやってきているが、こういう所は全くもって慣れない。
「語感もそうだけど、あの螺旋の感じが……」
「そもそもフジッリがわからん」
「パスタの仲間だったような? マカロニと似た感じの」
こんな感じ、と両手をドリルのようにゆるく絡める石崎にぬるい視線を送る。フジッリが何かは何となくは理解した。だが不条理との類似点は全くもって分からない。
「ソースの絡み具合が絶妙で俺フジッリすき」
本当になに言ってるんだこいつ。もう不条理関係なくない?
「なあ結局フジッリと不条理って何が似てる――」
「こら! 木下くん真面目に草むしりしないとダメ!」
顧問の先生から怒られた。しかも俺だけ。石崎はフジッリ話に飽きたのかまた黙々と草むしりを再開している。
不条理とフジッリの関係は分からないし、俺だけ注意されるし……ああもう! 不条理だ!
【不条理】
月はなかった。
雲が分厚くかかって、いっそうに暗い夜である。
大通りから随分遠い人知らぬ小路を、細こい人影が走っている。
息を切らせて、かぶるように羽織を前に合わせ、今にも転げるような人影を、いざ、いざ、と追い立てる影もある。
細こい方はとうとう足元がもつれて崩れ、追う影は立ち止まって腰元から脇差しを覗かせた。暗闇のなかにも、星の明りにぬらりと光る。
男はひといきに刃を抜くと、低い声色でうなった。
「追うてすまぬが、往生いたせ。これも不条理、世を恨め」
哀れむように言った。
かたくなに前を握り合わせていた白い手が力をなくし、細こい影はついに羽織を足元へと落とした。女である。
小袖の、子供のように小さな女に男が顔を顰める。
それとほぼ同時に、女の小さな体躯が水面を切る小石のように跳んだ。
「全くもって。いかにも、いかにも」
一足飛びに男の懐へ入り込んだ女の手には、小刀が握られている。異様に白い腕が、刀の鈍光よりも暗がりに明るい。
ひい、
と犬の鼻から息のもれるような音を残して、ひと瞬きのあと、男の体が小路に崩れ落ちていく。
「追うてもらってすまぬが、往生いたせよ。これも不条理、世の道理よ」
慰めるような声色で囁き、細こい影は羽織を取り上げ、被るように前を合わせた。
走る影はひとつ。
月はなかった。
雲が分厚くかかって、いっそうに暗い夜である。
不条理
言いたい事を言って生きてきたのか
不条理だと思ったら反発していたせいなのか
不条理だと思った経験が浮かばない
でもそんな私に似た娘は、頑固で、曲げない
納得いかない事はとことん拒否するし
反抗していた
大人が思うこうあるべきは、子供にとっては不条理なのかも知れない
大学の頃、蕎麦屋で、バイトをした。
結果、手打ちそば職人になった。
20代の頃は、修行の頃は、
綺麗に盛れ
仕事は、速く綺麗に丁寧に、そして
美しくって言われた
ここ何十年か
蕎麦屋では、
見てくれは、どうでも良いから、
兎に角、早く出してくれ
と、言われるようになった
■途中です■
「ほんとに〝不条理〟だと思わねぇ?」
「最近知った言葉使わなくてもいいよ」
ちげぇわ! と怒りながらスマホのアプリでカレンダーを顔の目の前に出てきた。
「あいつは昨日から、俺は2週間前からだぜ?
なのに……なんであいつだけ当たるんだよ!」
14日間もだかんな! とわざわざ言い換えられなくても2週間くらい分かるのだが言うのは辞めておいた。
彼が怒っているのは人気のスイーツ店の食べ放題チケットが当たらなかったことについてだ。最近近くに出来た人気の店。特に女性人気が高く、今回のチケットの倍率は高かったらしい。当たる確率なんてまぐれなのに俺にキレられても困る。
「興味がない人が当たるって本当なんだね」
「しかも2枚当たったのに、普段世話になってる俺じゃなくて彼女優先しやがって……薄情者め」
「はは、そりゃ彼女のほうがいいでしょ」
そーだけどよー、と唇を尖らせてそっぽを向いてしまった。今度は怒りよりも悲しさが勝ってきたようだ。表情がコロコロ変わるこの人を見ると、ほんとに飽きないなぁ、とつくづく思う。
テレビをつけるとバレンタイン、もとでかでかと書かれていた。あと1週間後にはバレンタインだ。
「これあげるよ」
「ん? ……は!? おま、食べ放題チケット……!?」
お腹が空かないのに たくさん食べてしまうこと
誰かと話したいのに ずっと家にいること
昼寝をしているのに 夜になると泣いてしまうこと
幼い頃、母は通り魔に殺された。
犯人はついぞ見つからず、今も母を殺した誰かはどこかでのうのうと生きている。
それが許せなくて、私は探偵を目指した。
どんな事件も解決し、この世の不条理を許さぬために。
幸運にも才能があったのか、若くして名探偵とまで言われるようになり、私の周りで解決されない事件はなくなった。
犯人のわからない事件のたびに、呼び出されてそれを解決する。鑑識の地道な捜査は、証拠を探すためではなく確認するためになった。
一つ一つ、正していく。
そのたびに世界から不条理が減っていると感じていた。
ある夜道、後ろから刺された。
痛みに倒れながら見上げると、見覚えのある顔だった。
よく事件の相談をしてくる警視の部下だ……。
なぜ、と……呻くように口にすると、彼は涙をこぼしながら語るのだ。
自分たちはなんのためにいるのだと。
お前は一足飛ばしに犯人を指し示す、そこに至る道筋もなく、いつしか自分たちは必要なくなった。お前の推理に従うままに確認するだけの手足だ、と。
そんなつもりはないのに、いつしか私は君たちを踏みにじっていたのか?
お前は何も悪いことをしていない、それでもこのままだと俺たちはいらなくなる。
そう嗚咽混じりに言われて、何だそれはと思った。
同じ答えを求めるのに、どうして……。
意識が途絶えるまで考えても、答えは出なかった。
手錠をつけられた部下が連れて行かれた。
何でこんなことをしてしまったのか、わからないでもないが世の中ままならない。
あいつが探偵にならなければ、俺があいつを重用しなければ、部下はこんな事をせずに済んだのだろうか。
警視、そろそろ撤収しますと声をかけられて、俺はもう少しここを見ていくから先に戻れと部下たちを帰らせた。
……あのときもこの道だったな。
俺がお前を殺さなかったら、あいつは探偵にならずに、部下もお前の子供を殺さずに済んだのかな?
「不条理」だと感じることがある。
「なんで姉ちゃんが。」
「どうしてこんな思いをしてまで。」
僕は知らないフリをする。
そうしていれば、姉ちゃんはずっと笑っていてくれるもんだと思って。
そう願って。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
姉ちゃんと弟シリーズ、大変にお久しぶりです。
卒業、就職を控えた者でございます。
自由な姉ちゃん、それを思う弟を描けたらと思っています。
男の子は学校で怒られる、ヤンチャな子が多いですが、女の子は大人になってから慎ましくヤンチャな子が多いのかもしれないと考えたことがあります。
ふと、弟には姉ちゃんがどう映っているのだろうと考えます。
不定期で作品を作りますが、見てくださると嬉しい限りです。
もう手放してしまうがいい
そこにとどまらずに
持つことは
きみを不自由にする
この不条理の波にさらわれ
転覆してしまう前に
#不条理
【不条理】
ぼくがおかしいのか?
「正しい」とみな思っているけど
ぼくはそうではないと思う
本当わからない…
世の中は不公平だ
平等に与えられているのは時間だけ
でもその時間も有限だから
人に与えられている時間は
人によって全然違う
そんな中、私たちは人生を歩む
不条理なものに溢れているこの世界を
不条理と戦ってはいけない
不平等というステージでどう生きるか
どう自分を表現するかだ
答えなんかない
答えがあるとするなら
自分らしく生きることくらいじゃないか?
俺って老人?
ハゲで白髪、外見は老人か。
動きも老人っぽいか。歩くときに膝がカクカクするもんな。
意識は学生時代と変わっていないかな。
26年のサラリーマン経験は少しは大人になったかな。
この世は不条理だ。 何故悪者が偉いやつになり、善者が弱い方になってしまうのか。考えるだけで疲れる。
目を閉じても閉じなくても
見える景色が同じになる、夏
追いかけるスピードの方が
はるかに速いとしても
僕は決して追い越したりはしない
夏
過去の事象が
過去で煌めいている
眩しくて眩しくて
思わず目を細めた