『不条理』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
不条理
世界には不条理なことしかないのかなぁ
とてもとっても変なことってことでしょ?
それはよくわからない
条理もなにかわかんない
自分の思っていることと違うこと
耐えて頑張っている人はすごいと思う
仕方ない感じ?
誰のせいでもない
なにかのせいでもない
その理をどこかにぶつける事もできず
そんな不条理だらけの数々は
やがて後味の悪い過去になり
それを懐かしめるか引きずるかは自分次第
そう、不条理と思うかは自分の心次第
結局自分のせいにされてしまうのだ
あの時こうすればよかった、とか
しなければよかった、とか
たとえば僕の中にあるのは
引きずる事さえできない
ちりのように積もっていく後悔だけ
ただ眺めては
どんどん山のように高くなるそれを
睨みつけているだけで
乗り越える事はできないのだ
いや、もう乗り越えようともしてないんだよ
いつかその隙間から光が差すことを
心のどこかで少しだけ期待して
そんな甘い事ばかり考えている
不条理な事に嘆く必要はないよ
どうせ自分のせいになるのなら
戦えるなら戦えばいい
戦えないのなら逃げればいい
誰も責めやしないよ
それが自分の為になるのなら
そう自分に言い聞かせて
何度も、何度も、言い聞かせて
不条理な世界では
狂ってない方が狂っている。
ならば皆狂人だ。
「不条理」
大人になってから沢山あることに
気付く
実は幼児のころからあるのに理解
できていなくて存在に気付かない
まぁ、そんな世の中だよね
不条理
午後九時半。
見慣れた帰路の、古くさい繁華街を抜けた時、ふと言葉にならない何かを悟った。
合皮の剥がれた靴で向かうのは、ビルの影に建つアパート。
日に日に自分が消えていく恐怖。
毎朝起き上がった瞬間、心の何かが削れていくような感覚に、もう耐えられないと思った。
今日もわずかな金を握りしめて生き延びた。それだけだった。
僕は自室のドアで立ち尽くした。
錆びた鍵穴を前に、妙に生暖かいものが数滴垂れた。
頭の中で誰かの声がする。
僕の声だ。
「どうして」
「もう取り返せない」
「生い立ちを恨んで」
「捨てられないように」
「努力をしろ」
もういいや。
僕はスマホを取り出し、連絡先からあの人を探した。
そして、電話をかけた。
「あの、今夜、連れて行ってもらえますか」
勝手に生まれて勝手に繁栄した人類は、この世の不条理くらい耐える義務があるはず。
アダムとイブとやらが犯した罪はそれくらい重い。
『不条理』
「世界は何時でも確率の高い方へ流れていくものだ。
そして確率の高い事柄を常識と言うでしょ?
だから本質的に考えると、この世界には不条理なんて無いのかもしれないね。
全ての出来事は起こるべくして起こった事で、そこには必ず因果関係があるんだから」
「……因果的決定論かしら?
でも仮にそれが真実だとしても、そこまで正確に未来を予測する事なんて私達には出来ないじゃない。
それなら不条理だって事実として成立する筈よ」
「まぁ、その通りだね。
そんな事が出来る奴がいるとしたら、そいつはラプラスの悪魔だろうからさ」
「……そうね」
「…………」
「……結局、何が言いたかったの?」
「……え?
別に何となく思ったことを話しただけだよ?
強いて言うなら因果的決定論とかラプラスの悪魔とか、カッコイイから使ってみたかったんだよね!」
「…………」
「( •´∀•` )ドヤァン」
「…………殺すわよ?」
「不条理ッ!!」
きみがいないのに、なんで世界は素知らぬ顔して回ってるんだろう?
————
不条理
地位や権力を
守るために
不条理なんて
許されない
人を蹴落としてまで
得た物の先には
幸せなんて訪れない
騙された私も
バカだけど
騙すあなたは
もっとバカね
たった今不条理と感じるとすれば
入社から半年経ったら最低賃金からアップすると
そう言った社長が
半年経って初給料
楽しみにしていたら
変わってないやないかーい
モヤモヤがとまらん
こういうことなのか?
不条理
ああ、なぜこんな世界に生まれてしまったんだろう。人には感情があって、その感情は複雑に絡まりあい、時にそれは人を縛りつけ、傷つける。
やりたいことも、叶えたい夢も、見るだけで、それを叶えることは許されなかった。
今日も私たちは武器を手に取る。顔も名前も知らない、同胞を殺したそいつらを葬り去るために今日も殺したくないそいつらを殺す。
銃口を相手に向けて、引き金を引く。あまりにも簡単に命を奪うその行為に何も感じなくなったのはいつ頃だろうか。
ああ、私は今何をしているんだろう。次々と命が消えていく中で、こんなにも命は軽いものだったのかと改めて疑問に思う。
生まれてきたとき、たしかに祝福されたはずなのに。生きていかなければならないのに、こんな風に命を扱って、そうしていかなければ生きていけないなんて。
敵の射撃手と目があった気がした。その手が引き金にかかるのを見届けて、空を仰ぐ。
快晴の青空の下で、願わくば次は平和な世界でありますように、そう祈って目を閉じた。
不条理っていえばコロナしかない
コロナは私が小6のとき、卒業式間近に頭角を
あらわし始めた
卒業式に下級生の姿はなく、祝辞もないので
とんとん拍子で式は進んだ
中学校の入学式も先輩たちはいない
先生の顔も分からない
知り合った人たちも顔は写真で知った
部活は運動中でもマスクをつけた
みんなで集まって写真を撮るときはマスクをはずすので一瞬しーんとなる
それから月日は流れコロナ禍で2回目めの卒業式
3年間を振り返る
コロナだから~というのがいつもつきまとっていた
冬の窓全開の寒々しすぎる教室での授業
マスクを常に短パンのポケットにいれていちいち外しては着けてを繰り返した運動会
実施できるか参加できるかなんて保障されていなかった
延期して直前までいけるかどうか分からなかった修学旅行
都内での自由行動なんてもってのほかで観光ではバスから降りることさえ許されなかった
それでもいけたことに感謝した
だって昨年は県内一周旅行で、一昨年はどこにも
行けやしなかったのだから
そうやってコロナ禍でも何とか乗り切った行事
出来ないことの方が多かった気もするがこんな世の中だからこそ団結しようと士気が上がった
結局は楽しいの気持ちが一番だった
私たちは勝った この不条理な状況に
私たちはコロナに青春を奪われてなんかいない
この不条理も含めた唯一無二の青春を創りだした
だからコロナ世代なんて呼んで勝手に憐れまないでよ
私たち立派に満喫してるから
完
苦しくて叫びたくてそれでも叫べなくて、助けてなんて言えなくて泣くことすら出来ないのに。なんで、なんで、貴女が泣いたら皆心配するの?私は泣くことすら出来ないほどに壊れてるのになんでみんなは私のことを心配してくれないの?こんな不条理な人たち、いや、こんな不条理な世界、消えてなくなってしまえば良いのに。
不条理
僕はそんな難しい言葉知らない、
理解なんてしたくない、
世の中、不条理に溢れてるらしいけど
僕はそんな言葉気にしない、
だって気にしたところで何にもならないからね、
僕は僕で君は君で、あなたはあなた。
もう人のせいにするのはやめよう…っと。
僕は僕らしく生きていく。僕の後についてくる人はいる?
さぁ、手を貸して? 一緒に前へ進もうか^^
もし、なにもなかったなら私はいまここにいなかった。今はただ光を見いだすことしか考えていない。
(不条理)
不条理…
つまらないことで
大切な人が泣いてませんか?
私は泣かせたくないのです
私は行きます
来月は統一地方選です🍀
投票所にいきましょ!
あなたの隣に居る人の笑顔を絶やさないために!!
俺は選挙行くわけは
惚れた人の毎日の笑顔を守るためだけどね!✌️🍀
きみを想い
明日をおもい
きみと思い
あすを想い
笑って過ごすには責任を持って
1人の考えた1票は重いと思います
その重さは思いです
あなたの好きな人への思いです
私は人で見ます
対↔人で見ます
人柄と人間力です
背景と向かい合う方に
思いを置きます!🌠
愛と言うものは、とても不条理なもので………僕にとっては、まるで鎖のようなものなのだよ。
彼はそういうと、原稿を綴る手を止め、煙管を吹かした。
月夜に揺らいで消える紫煙が、彼の顔を隠す。
煙の向こうの表情をみたくて、それが素顔であるような気がして、私は手を伸ばした。
「僕に触れたいのか?」
「ええ。素顔が、見えそうな気がしたので」
彼は能面のような笑顔を浮かべ、私の頬に口づける。
「…君が言うのなら、そうなのかもしれないな」
彼はそう呟くと、灰を落として原稿に戻ってしまった。
ふと、考えてみる。
私を抱く時の強い腕も、甘えるような声も表情も、その全てが不条理で出来た、鎖のような愛なのだろうか。
もしそうならば、抗いようの無い運命ならば、どれ程良いだろうか。
それとも、貴方を取り巻く全てが不条理であったように、私に向けられる気持ちも……
貴方が言う、「不条理」なのだろうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[強者は弱者をこき使えるものよ]
またかとクラスメイトも呆れた様子で眺めていた。
いつも調子にのって目立たない子をターゲットにして楽しんでいる気の強いあの子
私もターゲットにされていた。
[そんなこと誰が言ったの?]
クラスの空気がその一瞬で変わった。
その視線の先にはいつも本を読んで物静かだけど成績はいつもトップクラスのその子
口調はいつもと変わらないおしとやかでゆっくりとしてるのにどこか冷たく尖っていた。
[動物界では弱肉強食よそれは人間界でも一緒だと思わないの]
[だったら私も、あなたに同じようなことをしてもいいんだよね]
[は?何言ってるの]
あの子はその言葉で一気に気力を無くした。
その隙をその子が見逃すなんてことなく続けいく
[だからあなたの言うものが常識であれば先輩もよ先生はもちろん親も、わかるでしょ?]
[え、せ、先輩も、、]
その声はもう恐怖しか感じ取れなかった
[いい?あなたの思う常識をあなたが主張するのはいいものよだけど]
[な、なによ、、、]
[あなたの思う常識を他人に押し付けるのは違うことよあなたの常識が他の人を傷つけてることをわかっていて]
それ以来あの子が以前のような事をするのは無くなった。
その子は言葉だけであの子を撃退した。
お題[不条理]
こんな感じで合ってますか?
No.2
# 不条理
彼は、正義を愛し、整合を求め、平等を謳い、公正を掲げ、条理に従う。博愛に満ち溢れ、良心の赴くまま人を助ける。勇猛果敢に、不条理に立ち向かう。
まるで映画の主人公のように。ヒーローのように。
私はそんな彼が好きだった。
ずっと隣で彼を見ていた。
電車で席を譲る。道端のゴミを拾う。いじめ現場を写真に撮っていじめっ子と先生に突きつける。集団にうまく馴染めない人がいれば真っ先に話しかける。朗らかで寛大で、何かを頼まれれば二つ返事で快諾する。誰とも話すし誰とも付き合う。
彼を嫌う人なんて、一人たりとも見たことがなかった。
私は、そんな彼の正しい有り様が好きだった。同時に、目眩がするほど嫌いでもあった。
彼が人を助ける度、胸がぎゅっと締め付けられた。ときめき? そうとも言える。確かに、四割程度は彼への恋慕と言ってもいい。ただ、後の六割は違う。彼への、どうしようもない劣等感だ。
私は彼ほど正義に満ち溢れていない。不整合や非合理的な行いばかりだし、誰にでも公正を求められるほど勇気のある人間でもない。良心は人並みにはあるけれど、土壇場で保身に走らない自信はない。いつも、彼が眩しかった。彼を見ていると、焼けて死んでしまいそうな気がした。
そんな私の本性が彼に知られれば、彼は私の元から去っていくだろう。それは理にかなったことだ。
彼が私と一緒にいるのは、私が立派な人間を演じているからだ。できる限り、彼の真似事をした。彼が私から離れて行かないように、自分の感情とは異なる美しい行いをし続けた。
けれどそれこそが、彼の大嫌いな不条理の最たるものなのだと、彼は一体いつ気がつくのだろう。
何食わぬ顔で隣に居座る私こそが、彼の愛する条理を一番犯している人間なのだ。
彼が気付くその時まで、彼の正しさを否定し続けよう。
とても不条理な夢だった。
それは青雲が死んでしまう夢。
何回も、何回も、何回も、何回も、何回も、何回も、
青雲は死んでしまう。
ある時は首を吊り、ある時は腹を刺し、ある時は毒を飲み、ある時は屋上から飛び降りた。
だけどおかしいのだ。その全てで君は笑っている。まるでお気に入りの何かを見つけたときのように。そうして青雲は躊躇なく自分に手を下す。
蒼原はただ立っているだけだった。どこかで夢だと思分かっていつつも、頭では現実だと警鐘を鳴らす。
一体、どうしたら青雲は救われるのだろう。
結局、蒼原の叫び声は喉に張り付いて、口から出ることはなかった。
蒼原が目を開けると、見慣れた天井が広がっていた。時計は夜の2時16分を表示している。
「…酷い夢だ」
蒼原はそう呟くと、静かにベッドから降りた。汗が背中にべっとりとついていて、喉が乾いている。水を飲もうと階段を降りていくと、リビングに光がついていた。ドアを開けると兄の竹凛がカップを持って、こちらをきょとんと見つめた。
「おはよう蒼原。随分お早いお目覚めだね」
「竹凛兄さんこそ随分と夜ふかししてるね」
「俺は大学院生だよ?論文の一つや二つ溜まっていたら寝る間も惜しんで書くものさ」
「ようするにサボっていたツケが回ってきたってことだね」
「そうともいう」
笑っている竹凛を横目に蒼原は棚からグラスを一つ取り出し水を注ぐ。それを一気に飲み干し、もう一度注ぐ。
「なんだ蒼原、思い詰めた顔をして。悪い夢でも見たのか」
「ああ、とびっきりの悪夢をね」
「そりゃあ災難。ちなみにどんな夢だったんだ?」
そう言われて、蒼原はグラスに注がれた水を見つめる。そこにはいつもと変わらない自分の顔が写っていた。
「大切な人が、僕の目の前で何度も死ぬ夢」
はっ、という乾いた笑いが蒼原の口から溢れた。
「僕は手をのばすことも、叫ぶことさえもできなかった」
胸がきゅっと苦しくなる。そして分かってしまった。きっと僕にとっての悪夢は青雲が死ぬことじゃない。死んでしまう青雲の側に自分が行けないこと、手をとって自分も一緒に死ねないことだと。その考え方にすら嫌気がさしてため息をついた。すると竹凛が今度は大声で笑った。
「ああ、我が弟ながら難儀なものだ」
ひいひい言う竹凛に、蒼原は顔をしかめた。
「なんなの…?」
「だって蒼原考えてもみろよ、それは所詮ただの夢だぞ。何をそんな深刻に考えるのか」
竹凛は笑い疲れたのか。テーブルに肘を付き笑顔で蒼原を見据えた。
「大丈夫だ、蒼原。だってお前は現実ではずっとあいつの手を引いている。お前はいつも見ている現実よりも夢を信じるのか?」
「いや、そうじゃないけど…」
「じゃあいいじゃないか、それはただの夢なんだから」
そういうと竹凛は背中を伸ばし立ち上がる。論文の続き書くわ、とリビングを後にする。その後ろ姿をぽかんと眺めていたが、ドアの閉まる音で我にかえる。
「なんで名前言ってないのに誰だか分かったんだ…?」
「わからないと思ったのか?ばーか」
ドア越しにそんな声が聞こえて、階段を軽快に登る音が響いた。テーブルを見ると飲みっぱなしのカップが置かれていた。これは片付けろと暗に言われてる。やられたと蒼原は顔を真っ赤に染めながらわなわなと叫んだ。
「こんのクソ兄貴!!」
きっと部屋で笑っているだろう竹凛に明日仕返ししてやると誓った。だけど、不思議とさっきまでのもやもやは消えていた。
「少しは感謝してやる」
カップとグラスを洗いながら誰ともなくつぶやく。ベッドに戻りもう一度ど布団をかぶる。目を閉じながら夢を思い出す。あの不条理な夢を。だけど
『今度はあの不条理な夢の中でも、青雲の手を引けそうだ』
と、ゆっくりと目を閉じた。