不条理っていえばコロナしかない
コロナは私が小6のとき、卒業式間近に頭角を
あらわし始めた
卒業式に下級生の姿はなく、祝辞もないので
とんとん拍子で式は進んだ
中学校の入学式も先輩たちはいない
先生の顔も分からない
知り合った人たちも顔は写真で知った
部活は運動中でもマスクをつけた
みんなで集まって写真を撮るときはマスクをはずすので一瞬しーんとなる
それから月日は流れコロナ禍で2回目めの卒業式
3年間を振り返る
コロナだから~というのがいつもつきまとっていた
冬の窓全開の寒々しすぎる教室での授業
マスクを常に短パンのポケットにいれていちいち外しては着けてを繰り返した運動会
実施できるか参加できるかなんて保障されていなかった
延期して直前までいけるかどうか分からなかった修学旅行
都内での自由行動なんてもってのほかで観光ではバスから降りることさえ許されなかった
それでもいけたことに感謝した
だって昨年は県内一周旅行で、一昨年はどこにも
行けやしなかったのだから
そうやってコロナ禍でも何とか乗り切った行事
出来ないことの方が多かった気もするがこんな世の中だからこそ団結しようと士気が上がった
結局は楽しいの気持ちが一番だった
私たちは勝った この不条理な状況に
私たちはコロナに青春を奪われてなんかいない
この不条理も含めた唯一無二の青春を創りだした
だからコロナ世代なんて呼んで勝手に憐れまないでよ
私たち立派に満喫してるから
完
3/18/2023, 1:26:35 PM