『不条理』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
不条理である。まことしやかに囁かれてきた、それを目の当たりにした感覚である。窓の外には春霞を連れてきた青空が広がって居る。対して私の自室は真っ暗である。今頃桜が咲き始めるだろう。春特有の甘い草木の匂いが、道行く人々の顔を覆っているのだろう。私は、まだ冬の香りを放つ石油ストーブをただ見つめていた。もうすぐ、この部屋はどんな日差しよりも熱を持つことになる。金品を求め荒らされた自室の中、私の足元には、腹から血を流す私がいる。ああ、不条理である。
お題 不条理
世界を知らなかった君は、為すすべもなく倒れた
努力のかいもなく、ただ何かに利用され、捨てられた。夢は消え、大切な宝も壊された
「僕は悪いこと、何もしていないのに」
君は世界に淘汰され、この世界の不条理を知った
満身創痍な君。でも心の芯は折れることがなく、瞳には微かだが光が灯っていた
君は強かった。不条理を知ると同時に共に嘆く声を聞き、皆の平等を願い、不条理に抗った
未熟な君は、さらに努力した。強くなるために奮闘し、賢くなるために研鑽を積んだ
だが、君は知ってしまった
誰かが苦しみから解放されれば、別の誰かが苦しむ世界を
何かを叶えるためには、誰かの夢を砕かなければならない世界を
関係があろうとなかろうと、何かを起こせば何かが苦しむ。道理のようで、道理じゃない
この世界は不条理で溢れている
複雑な糸が絡まりあい、一つ一つを解いていくには、気の遠くなるような時間が必要なのだ
そうして君は、自分の力ではこの世界を救うことができないと知ってしまった
不条理を、受け入れたのだ
瞳の光は復讐の炎に変わった。君は復讐のため、道無き道をを進んだ。これまでに得た力や知識、全てを燃料にして
踏みつぶした花にも気づかない。振り払った人に目もくれない。炎が消えるまで、君は止まらない。もしくは新たな炎に飲み込まれるまで、止まらないだろう
…今日もどこかで誰かが不条理を受け入れる
不条理を受け入れる誰かがいる限り、この歪んだ世界は終わらない
繰り返す、繰り返す。この世界のことわり
不条理とは、調べてみると、人の力では
どうすることも出来ない事柄を指すらしい。
交通事故に巻き込まれてしまった、とか、
風邪の予防をしていたのにかかってしまったとか
そういう事が当てはまるらしい。
となると、不条理には、だから仕方がないと
思おうとしても、どうしても思えない、
やるせなさを感じる。
病気もそうだろうか。
心が壊れた事もそうだろうか。
好きで壊れたんじゃない。
そう思うと、私の経験も、立派な不条理だ。
「不条理」
「不条理」
この世に生を受け
名をもらい
私という人生の舞台を演じ続ける
終わらない不条理劇が続く
私自身に惜しみない拍手を
カーテンコールを!
と思ったら それは誰かの不条理劇
夜がくる前に
静かに幕がおりました
世の中は不条理だ
僕は頑張っているのに
頑張っていないあいつらはいい成績がとれる
頑張っているのに
50メートル8秒より早く走れない
泣いても泣いても母は戻ってこない
僕は頑張っている
でも
なぜ僕はこんなに不幸なのか
あぁ 世の中は不条理だ
例え成績が悪くても
早く走れなくても
ずっと片親でも
それでもせめて君の瞳が
僕を捉えてくれたら
僕は幸せになれるのに
あぁ 世の中は不条理だ
《世の中は不条理》
#3
不条理
常識に反したことだと
しても…
わたしはいいの
あなたがそばにいるの
なら…
正しいとか間違ってるとか
そんなのわからない
あなただけ…
勝手なわたしの想いかも
しれないけど…
そばにいてほしい…
憂鬱、陰鬱な気持ちに、なっては、いけない
不条理だからといって、何で?と言っても始まらない。
猿が木から落ちても、猿は文句は言わない。
また木に登る勇気が必要なのかも、しれない。
不条理 筋道が立たないこと 道理に合わないこと
君と私は誠に不条理な関係です
筋道を立てるなら諦めた方がきっと早いでしょう
諦める?もうやめようかな
何度思ったことでしょう
今はこの関係性でもいいや
それも何度思ったことでしょう
自分の気持ちに素直にいれば
まだ待てよという話ですが
待てるのか、待てるだろうか
このまま君と私で差が開くのに
待てるだろうか
私持つ道理によく反する君は
実はものすごく合わない人なのでは?
そんな風にも感じる
よくわかんないなあ
今日検査で話してたらあーーー疲れてるかも
そう思いますはよ寝ろ
『不条理』
ドゴンッ!
大きな音がして、私にちくちくと飽きもせず嫌味を言っていた理不尽な上司が、目の前から消え失せた。
というか、吹っ飛んでいった。
あらあらまぁまぁ、その身体は回転しながらオフィスの壁をぶっ壊して、空の彼方へと消えていく。脳裏に「バイバイキーン」というセリフが過ぎった。
そして残されたのは私と、どこから現れたのか背丈よりも大きいハンマーを携えた青年がひとり。
「理不尽クラッシャーです!本日はご利用ありがとうございました!」
「はぁ……」
呆気に取られた私は、間抜けな返事を返す。
「理不尽には不条理を!またのご利用、お待ちしていまーす!」
そうして、青年は煙のように消えてしまった。
何だったのだろう、今のは。
不条理に打ち砕かれた理不尽のことは最早どうでもよくなった私は、とりあえず家帰ってビール飲もう、と帰り支度を始めたのだった。
お題「不条理」
ごめんなさい。
「ねーねーお姉ちゃーん」
「一緒に散歩しよ〜」
「えー、めんどくさい。」
「いいじゃんいいじゃん〜!」
「まぁ、すこーしだけ暗いけどさぁ〜」
「お母さんはどう思う?」
「真っ暗になったら帰ってきなさいよ。」
「ほらぁ!お母さんも言ってる!」
「だからさ!行こっ!」
「えーしょうがないなぁ、ちょっとだけだからね?」
「やったあ!」
この後私はこんな事になるなんて思ってもいなかった。
すぅーはー。「今日は涼しいね〜!お姉ちゃん!」
「今何分歩いてるの〜?」
「もう結構経ったと思うんだけど」
「疲れた。」
「えー、じゃあもう帰る?」
「うん。」
「あっじゃあちょっとまって!」
「ほら!あそこ自販機あるから、あそこで飲み物買って帰ろ!」
「はぁ、いいよ」
「買ってきたぁ!帰ろぉ!」
「帰ろっか」
「早く早く〜!」
「あっ、ちょっと。夜なんだから走らないの」
「ちゃんと前向いて」
「ちょっと!せは!」
「大丈夫だって〜ほんとお姉ちゃん心配性なんだからぁ」
「いや、違う。違うの」
ピッピー(車の音)
せは、、!助けなきゃ
言葉を上手く伝えられなかった。
私って、ほんと馬鹿だなぁ。お姉ちゃん、ちゃんとできたかな。
「危ないっ!!」
え?
お姉ちゃ…ん、、?
せら…
せら…!!
私があの時走らないでちゃんと前を向いて歩いていれば
お姉ちゃんは助かったかも知れない。
そう。せらは私を交通事故から守ってくれたの。 (小説です)
不条理とはなんぞや
ネット曰く「事柄の筋道が立たないこと。」
不条理とはなんぞや
親曰く「会社と政治」
不条理とはなんぞや
子供曰く「春休みの宿題」
指折りに数え始めたらキリのない不条理。この世の中には、たくさんの不条理が溢れてるわけです。ですが、その腐った世の中でも、汚いことから目を背けて、必死に希望を見いだして生きていくのが私達です。
不条理とはなんぞや
私曰く「そんな世の中」
#不条理
この時代あの日のあの出来事がありおきた
もう半世紀以上も前に北朝鮮が拉致してから
いまだに拉致被害者の救出は叶えられていない
被害者の家族はますます高齢を迎え一人亡くなり
また一人となくなっていく
このままでは先が見えてかない
一刻も早い救出を望んでいる
[不条理]
神が死んでから、世界は偶然で動いていると言う。
ならばきっと、私が交通事故で死んだのも偶然なのだろう。
それなら仕方ないかな、なんて思っていたのに。
目の前に現れた、神と名乗る誰かはこう言った。
「貴女が死んだのは、世界を救うためです。これも運命なのです」
つまり私は、世界を救いたい神に殺されたってことで?
「不条理」
破った約束 守れなかった誓い
抱えているすべてのものに
与えられた使命に
掻き消される喧騒の中を生きる
テディベア
2020年 きみと出会った
きみも私も白い壁がある
きみが笑っているのか
怒っているのか
悲しんでいるのか
壁のせいでわからない
2021年 私たちは付き合い始めた
それでも尚壁は消えない
でもきみの姿が少しずつ
見えるようになる
きみはいつも笑っていた
2022年 -きみと突然
会えなくなった-
最初は連絡が来ていた
辛いよ、悲しいよ
でも段々その声は枯れて いった
きみが来なくなって10日が経った
私のスマホに一通のメールが入る
ロック画面にきみの名前がある
私は急いでメールを開く
○○の母です。
いつもお世話になっております。
本日息子が新型コロナウイルス
感染の影響により死去致しました。これまで息子と仲良くしてくださりありがとうございました。
世では某ウイルスによる
不条理な被害が多く起きている。
自分の身にいつ起こるかわからない。宣伝ではないが本当に気を付けてほしい。
これはノンフィクションである。
お題《不条理》
壊れた世界の壊れた日常
幸せも
不幸も
みんな、不平等
冷めた瞳が見つめる先に明日はない
一体この世界は、誰が救ってくれるのだろう
「おぉ。不条理……」
やべぇ。昨日のネタから簡単スライドできるじゃん。
毎度毎度、通知画面の短い文章に頭をかかえ途方に暮れる某所在住物書きが、今日は珍しく、心安らかに、小さく頷いて短文のスタートを組み立てている。
「そうそう、こういうのが良いんだよ。自分の嘆きだの、苦しいのだのを、本気で文章に叩き込めるから」
■■のノルマ営業で心壊されたのも書ける。△△の「実はイメージほど温かくない」も書けるぜ。
1、2、3。ネタを指折り列挙して、
「……で、世の闇書きたいのにギャグになる……」
5を数えた頃、かくんと、頭を垂れた。
「よのなか、ふじょうり、いっぱい……」
――――――
「世の中!不条理ッ!!」
夜。日付が変わり、時計の短針も1周回り終えた頃。
「なにアレ!『アナタの担当でしょ?なんでアナタが責任持って、最後までやらないの?』だって!」
尾壺根係長による「前日」のトラブルで、後輩の精神衛生が酷く悪化してしまったので、
次の業務に支障が出ないよう、急きょ私のアパートに呼び、毒だの涙だのを抜こうと、考えたのだが。
「パワハラパワハラ!オツボネ反対ー!」
たまたま残っていた餅の複数を、チーズと一緒に炙るなり、みたらし醤油に絡めるなりして食わせ、
心の落ち着いたあたりで、ノンアルコールと告知せずノンアルコールビールを出したところ、
「全国の!クソ上司被害に遭ってる皆さん!心の中で一緒にご唱和ください!『うるせぇクソ上司!』」
非常に、ひじょうに、元気になった。
どこかで「脳は一度酒と酔いの味を覚えるとノンアルでも雰囲気で実際に酔える」と聞いた。
本当かどうかは分からない。後輩は酔うらしい。
「少しでも、気が晴れたのなら、なにより……」
最初に用意した餅が早々に底をつきそうなため、キッチンで新しいのを準備しつつ応対している。
後輩が不条理を嘆くのは、もっともな話だった。
職場で「お名前まんまのオツボネ様」と名高い、係長の尾壺根に、何度も何度も確認をとり、最終的にゴーサインを出されて課長へ提出した業務が、
肝心の尾壺根の、チェックを頼んでもほぼ我関せずな悪癖が祟り、課長決裁でミスが見つかった。
そこからの、オツボネ様による「あなたの担当でしょ」であり、「始末書書きなさい」だ。
そりゃ理不尽だ不条理だと叫びたくもなる。
「まだっ!まだ、晴れてなぁーい!」
餅より先に、酒がエンプティーらしい。後輩が上機嫌な頬と足取りで、冷蔵庫を漁り始め、
「うぇぅ。ノンアルしかない。いいやコッチ貰おう」
片っ端から強炭酸だの、朝飲む用のコーヒーだの、それに入れる牛乳だのをサルベージして、ぴょこぴょこ更なる上機嫌で退散していった。
小さな不条理と形容すべきか、後輩のメンタルケアに対する重要な必要コストと定義すべきか。
じゅーじゅーお焦げをつくり始めた餅に対処しながらの頭では、ちょっと判別が難しかった。
『不条理』
不条理ねえー
男女平等の時代に、こういうこと書くの、反論多そうだけど…
平等より公平にしたほうが良いと思う。
平等だと、不条理な事まで平等にされかねないかと。
仕事にたいして、不条理ということはある意味つきものかもしれない。
無理矢理納得して物事を行き渡らないといけないときもある。
それは内心苦しかったり、悔しかったり、なんで?と思う。
けど負けないで!
あなたにはあなたの人生(経験)がある!
心を豊かに、されど炎のような向上心を!!!
題名【不条理】
なぜ生まれたんだろう この国に
もう疲れたんだよ その武器に