お題「不条理」
ごめんなさい。
「ねーねーお姉ちゃーん」
「一緒に散歩しよ〜」
「えー、めんどくさい。」
「いいじゃんいいじゃん〜!」
「まぁ、すこーしだけ暗いけどさぁ〜」
「お母さんはどう思う?」
「真っ暗になったら帰ってきなさいよ。」
「ほらぁ!お母さんも言ってる!」
「だからさ!行こっ!」
「えーしょうがないなぁ、ちょっとだけだからね?」
「やったあ!」
この後私はこんな事になるなんて思ってもいなかった。
すぅーはー。「今日は涼しいね〜!お姉ちゃん!」
「今何分歩いてるの〜?」
「もう結構経ったと思うんだけど」
「疲れた。」
「えー、じゃあもう帰る?」
「うん。」
「あっじゃあちょっとまって!」
「ほら!あそこ自販機あるから、あそこで飲み物買って帰ろ!」
「はぁ、いいよ」
「買ってきたぁ!帰ろぉ!」
「帰ろっか」
「早く早く〜!」
「あっ、ちょっと。夜なんだから走らないの」
「ちゃんと前向いて」
「ちょっと!せは!」
「大丈夫だって〜ほんとお姉ちゃん心配性なんだからぁ」
「いや、違う。違うの」
ピッピー(車の音)
せは、、!助けなきゃ
言葉を上手く伝えられなかった。
私って、ほんと馬鹿だなぁ。お姉ちゃん、ちゃんとできたかな。
「危ないっ!!」
え?
お姉ちゃ…ん、、?
せら…
せら…!!
私があの時走らないでちゃんと前を向いて歩いていれば
お姉ちゃんは助かったかも知れない。
そう。せらは私を交通事故から守ってくれたの。 (小説です)
3/18/2023, 12:00:47 PM