『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『苦しい?』
....全く
『悲しい?』
....全然
『楽しい?』
....何が
『寂しい?』
....何それ
『怒ってる?』
....別に
『感情有る?』
....無いよ
僕は人間として不完全。
人間の形をしているが人間じゃ無い。
感情の無い失敗作。
# 110
ふと目覚めた夜中の3時。
朝というのか、夜というのか。
ぼんやりと、些細な事を考えていたら眠気がどこかになりを潜めていた。
寝ないと仕事中に眠くなるよなぁ。
見上げる天井が徐々に光を招き入れていた。
時折聞こえるバイクや車の音。
いま、この瞬間にも、頑張る誰かがいる。
そっとカーテンから覗き見た景色は、しん、と静かで、特別な世界のようだ。
この静寂を、閉じ込めておきたい。
ゆっくりと顔を出した太陽は、神々しくて。
新しい自分になったような誇らしさがあった。
かわっていくのは、僕も同じだ。
「不完全な僕」
あのひととのことは
過去の枠に収めたけれど
収まりきれない想いは
現在(いま)に繋がり
心に巻き付く
このまま
この想いは
放置しよう…
どうせ
忘れられないのなら
# 不完全な僕 (263)
僕という字が不完全なのよ。
つくりが、『業』という字から一本足りなかったり、
美しいっていう字からいっても、一本足りないでしょ。
だから、元々『僕』は不完全なの。
不完全な僕
は
頭上を見上げる
とか
頭痛が痛い
と、同じなのよ。
完全な僕
はあんまり言わないでしょ。
完全は俺よね。
うん?
僕がカフェオレで
ラテが君
アイスミルクティーが彼で
モーニングセットは、無しで。
「また失敗か」
魔法陣の上に寝転がる半分解けた不完全な男を見る。砕けた結晶の欠片たちは光を発し、幻想的な雰囲気を作ろうとするが、光らす相手が浅黒い肌ではなんの情緒も生まれない。
男はこぽぽと空気の抜けるような声で魔法使いを非難する。
気まずい魔法使いは癖のついた自分の赤毛を大袈裟にわしゃわしゃわしゃとかき混ぜて、大きくため息をつく。
「……努力は認めてくれ」
男は破裂音だけで、「しゃーなし」と笑った。
一年成果は出てないが、それでもぽんこつ魔法使いが自分のために尽力してくれているのは分かっている。
「どれ足も働かんだろう」
魔法使いは部屋の隅に走っていくとまたすぐ台車を持って戻ってくる。
「ほれ乗れるか?」
流動性の高い男の腕をひっぱって、板の上に残っている体の半分を乗せる。動かせる肢体は自力で折り曲げて、重心をなるべく手押し車のハンドルの根元に寄せる。それが済めば男はなぜか七本に増えてしまった脚のうち動かない最後のひとつを台車に乗せる魔法使いに、こっちは準備が出来たと合図を送る。
「よしよし、ではダイニングへ行こうかの」
ダイニングには次こそは成功すると思って、魔法使い自ら用意した晩餐が待っている。今回の失敗は男に食欲を無くさせなかったので、男は久しぶりにその好物を食べられる。
台車を押しながら魔法使いは今日の料理の出来を語る。ハーブがどうだの、良い肉を買っただの楽しげに。
男がこのようなことになる前は、家事も出来なかった魔法使い。一年前の魔法使いは台車の位置さえ知らなかった。そういうことは男の担う分野だった。
男は魔法使いのために生きていた。魔法使いの世話をしてやることが、男の存在意義だった。
部屋を片付けるのも、砕けた魔法結晶を拾うのも、毎日の料理も、荷運びも、主が魔法を極めるために必要でない雑事は全部、男の仕事だ。
しかしまあ、今の主従の逆転にこの不完全さも面白いのではないかと男は思う。甲斐甲斐しい主人の話を聞きながら、感慨深く使い魔はこぽこぽ相槌をうった。
(不完全なしもべ)
不完全な私は
いつも戸惑い迷う
さながら迷路の中にいるようで
答えが
出口が
見付からない
私はこれから
何処へ向かっていけば良いのだろうと
どうすべきなのかと
自問自答する朝
ストロングを煽りながらそんな詩を考えてみた。
自分でも何を言っているのか、何を伝えたいのか、よく分からないけれど。
ただ一つ確かなのは、自分が不完全な存在であり尚且つ欠陥品であることだ。
完璧な人間なんて、この世に存在しない。けれど私は、それに惹かれてしまう。
見た目も中味も完璧で、周囲から一目置かれる存在。
私はそれになろうと必死に努力し、そして失敗した。
未来のことばかり考えないで、今この瞬間を考えろと主治医も母も言うのだが。
気ばかり焦ってしまい、挙句の果てには墓の心配までする始末だ。
けれど人間なんて、いつ死ぬか、生命の危機にさらされるか、分からないのだ。
北朝鮮から飛んできたミサイルが落ちてくるやも知れないし、大地震が起きて家具に押しつぶされるやも知れない。
だから今は、今この瞬間を「生きている」ことを喜ばしく思わなければならないのである。
例え不完全で満足のいかない自分でも愛し、前を向いていかねばならない。
ー仕方ない、生きてるだけでよしとしよう。
そう思えたら、万々歳である。
~不完全な僕~
夜は遅くまで起きちゃうし、朝も早く起きれないし、何もない日はお昼まで寝ちゃう。
料理もできないし片付けも下手くそ。
でも絵を描けるしボーリングがそこそこできる。歌もうたえるしフルートも吹ける。
不完全な私は見ないで欲しい。完璧なところはたくさんあるから。
きっともっとできたことがあったと思う。
でも伝えたいことが溢れすぎるのもどうかと思ってしまったんだ。
愛してるなんて言う資格はもう僕にはないけど、君に伝えるすべももうなくなってしまったけど。
だけど、どうしても。こうなってしまった僕にも、君に伝えたいことがあるんだ。
あのとき助けられなくてごめん、きっと助けられたはずの君を見捨ててしまってごめん。
怒るって、疎遠になってしまうって思ってたら軽く話かけてくれて本当にありがとう。
こんな僕が言えることじゃないけど、本当に君のことが好きでした。さようなら。
僕はまだ不完全で、完全なものになるにはこの人が必要だと、心から強く思った。
僕の人生で大きな存在を占める人。あなたがいて、僕は初めて完全になれる。逆に、あなたがいなければ、僕は完全にはなれないんだ。
僕は完全になりたい。不完全な僕じゃなく、完全な僕に。
だから、早く僕を完全なものにして。あなたの手で、完全なものに。
「僕の体、まだ完成しないんですか?」
「もう少し待ってて。今、ロボット君の腕作ってるところだから!」
『不完全な僕』
不完全な僕は
いつも、片羽をバタつかせて
空に焦がれる。
仲間たちは、ひとつの大きな
鳥のように群れをなし
遠くの果てまで、飛んでゆく。
だけど、僕は
地上の事を良く知った。
危険もあった。
それでも、生き抜いた。
時には、傷つき空を離れた仲間に
地上での生きる術を伝える事もあった。
そうして、僕は
いつの間にか
自分の居場所を見つけていた。
例え、空でなくとも
素晴らしい場所や出会いは
何処にでもあることを、知った。
【お題:不完全な僕】
何気なく読んだSF小説がある。
気まぐれに足を向けた図書館で、適当に手に取った本。
その本のあらすじは、人の記憶を脳内に埋め込んだチップを媒介して売ったり買ったりできる世界で生きる、五人の主人公のオムニバス作品だ。
全部は読めていない。借りるつもりはなかったし、時間もなかった。その上随分分厚いのだ。
だから、物語がどう進んだかや主人公たちがどんな結末を迎えたかは知らない。
ただその小説の、人の記憶を売り買いできる、という設定だけが僕の頭に残っていた。
その日の夜はひたすらに寝付きが悪かった。
目を瞑ってもどうにも眠気が来ず、虫の声と扇風機の音を聞きながら布団の中でのたうち回っていた。
そうしていると、どうにも昔のことを思い出してしまう。そこで僕は考えた。
あの小説のように、僕の記憶も売ることができたら…?
小学生時代を、売ってみようかと思った。
僕はクラスに馴染めず、いじめこそされなかったが、友達もおらず、いつも一人で遊んでいた。
故に、楽しくもない学校生活の記憶を売っても、差し当たりないと思った。
…ちょっと考えて、売りたくないなと思った。
確かに僕には、友達はいなかった。クラスからも浮いていた。
だけど、運動会は…楽しかった。準備も含めて、本番も全力でやった。優勝できた時は、跳ね上がりたい気持ちだった。
図書室で読んだ好きな児童書があった。内容もタイトルも忘れてしまったけど、表紙の絵だけは朧気に覚えてる。
毎回図書室に行っては、その本の続きが借りられてないか見ていた。借りられてたら…別の本を読んだ。
放課後、そろそろ帰った方がいいと司書さんに言われるまで、のめり込んだものがそこにはあった。
…友達とまではいかなかったけど…少し話をする子がいた。
六年生の終わり。…つまり卒業を間近にしたころ、理由は忘れたが、なぜか話すようになった子がいた。
名前も顔も…うろ覚えだけど。確かに楽しいと思う時間があった。なんでもっと前に話さなかったんだろうと思ったほどだった。
思い返せば、売っていい思い出などなかった。
じゃあ中学生時代は、と考えた。
小学生時代以上の孤独。何気なくクラスメートから避けられているように感じたあの時間。
陰鬱な気持ちばかり蘇るあの時。売ってしまっても…いや、売るという形で捨ててしまいたい。
…ちょっと考えて、また売りたくないなと思った。
あくる日のテストで満点をとれたことがあり、寿司を食べに行った日があった。
あの時の親の喜びようといったら…ちょっと引くぐらいだった。
その日は、恥ずかしくも誇らしく…親孝行できたのかな思った。
修学旅行は楽しかった。班の人となぜだかめちゃくちゃよく話せて、全力で遊んだ。
遊びに来てんじゃないぞ!と担任の先生に怒鳴られたことさえ楽しい思い出にできるほどだった。
高校受験に受かった日。受験勉強に付き合ってくれていた先生が号泣したの思い出した。
受かりました!と報告したらタバッと涙を流して…。
もともと涙もろい先生ではあったけど、良かったなぁと泣きながら言ってくれた先生を見てあぁこの人に出会えて良かったと心の底から思えた。
思い返せば、売ってもいい記憶なんてなかった。
結局、僕は記憶を売れそうにない。
嫌なことばかりだからと考えていた記憶は、捨てるのだと思う程捨てたくないと思うような、忘れていた楽しかったことや、嬉しかったことを見せてきた。
今はどうか。
クラスからやっぱりほんのり浮く高校生活。
楽しいと思えるとこも…いや、あるもんだ。
駄目なことばかり目につくが。嫌なことばかり思い出すが。
それでも捨てるとなると捨てたくなくなる…そんな良い記憶ばかり蘇る。
寝返りを打つ。ほんのりと眠気が襲ってくる。明日が近づいてくる。
瞼が重くなって開かない。ってか開けたくない。
そんな風になって、気づけば寝てるんだろう。
自分はとことん出来損ないだ。…いつも、そう思っている。嫌な記憶達が、それを証明している。
でも、悪い所ばかりじゃない。良い所も、沢山あった。
少なくとも、捨てたくないと思う程…大切なものが。
…沢山の出来事が、僕自身を作るなら。
今の僕が出来損ないでも、仕方ないじゃないかとふと思った。
だってまだ…僕っていう人間は完成していないから。
嫌なことも、良いことも詰め合わせて、自分を作っている最中だから…。
眠気にあてられ、そんなことを考えていることに気恥ずかしさを覚える…本当に眠い…。
…何も考えられなくなって…。
気付いたら、朝日が差し込んでいた。
スズメだかなんだかの鳥も鳴いている。
今日も憂鬱な気分になるけれど。
少しだけ、いつもよりほんの少しだけ、頑張ってみようと思った。
きょうのおだい『不完全な僕』
2023年9月1日決意「理想の自分へ」
今日から毎日自分の思っていることをここに残そうと思う。何日続くか分からない。その日あった面白いこと、昔にあった事、自分が今どうしたいのかそれで自分がこれからどうなりたいのか....正直ナルシストになる部分もあると思う。しかしこれを続けることで自己分析をすることが出来より良い未来ができると僕は思っている
背中に翼なんて生えてないし、魔法だって使えない。
勉強だって運動だって人並みか、それ以下。
趣味とか特技とか、他人に自慢できるようなモノもないし、そもそもお喋りする友達すら居ない。
バイトだって長続きしないでコロコロ変えてて、近場ではもう見つかんなくなってきて隣の県の求人を見てる。
なんで、どうして、こんなことになっちゃったんだか。
夕飯時に母がボヤいた、そんなの僕が一番知りたいよ。ほんと。
あーあ、あの頃に戻れたらなあ。
なんて、思えるような「思い出」も無い。
お先真っ暗な僕の余生、きっとこのまま生き地獄。
テーマ「不完全な僕」
本当のところ俺たちは死にたいわけじゃあないんだ
苦しくてたまらないから、楽になりたいだけなんだよ
分かるかな
生きてる限りこの苦しさに終わりはないから
早く楽になりたいだけなんだ
生きてりゃつらいこともあるが楽しいこともあるって?
そういうことじゃなくて……生きてることがさ
生きてることそのものが苦しくて……
自分の存在ってものがさ……
まあ分からねえだろうな
分かるやつしか分からねえ話だよ
分かるやつが偉いってわけでもねえしさ
分からねえに越したことはないよ
まあとにかくつらいんだ
それでもまだ生きてるのはさ
生きてることがこんなに苦しいなら
死ぬこともまた違った苦しみでしかないんじゃねえか
そう思ってるからなんだ
死ねば楽になるって保証はないだろ
地獄とかあの世とかがあったとしてもなかったとしても
俺が俺でいる限り、この苦しさにつきまとわれる
どこへ行こうと何になろうと
俺ってものが俺のまんまである限りこの苦しさは消えないだろう
だから俺はまだ生きていて、俺ってものをぶち壊してやろうと思ってるんだよ
俺が俺でなくなったら
俺が俺から解放されたら
どんなにか自由で
身軽で
気持ちが良くて
せいせいするだろう
体はもちろん、ことばも、考えも、こころも、
今の俺でなくなって
もっといいものになれたとしたら
どんなにか嬉しいだろうって
そう考えて
まだ生きてるんだ
もし生まれ変わって鳥になっても
俺が俺のままなら同じことだから
この体のままで俺でなくなる
そういう工夫をしてるんだ
ああ
だから自殺志願ってわけじゃないんだ
あんたから見たら同じかもな
けど俺に取っちゃ全然違うんだ
まあ分からねえだろうけど
俺たちは死にたいわけじゃないんだ
ただ楽になりたいんだ
不完全な僕
ちょっぴり完璧な僕の演出。
自分はそこそこできると自覚してるけど、見上げると上には上がいて、空は青いけどとなりの芝生も青い。
やっぱり太陽は眩しいから真っ直ぐ前だけを見つめて歩く。背筋を正す。ながらスマホより、ながら単語帳の方が立派そうだからそうするけど、赤信号で止まるのは難しい。真っ直ぐ前を見て歩く。背筋を正す。
靴箱。靴下に穴が空いていて、萎えた。
僕の一日は、朝起きて、大学へ行って、バイトをして、寝る。何も変わり映えしない毎日に飽き飽きしてきた。何かが足りない気がする、何だろう?それは、ちょっとの不幸かもしれない。僕は幸福なのだ、毎日を当たり前に生きている。みんなにもそのことに気づいてほしい。
🌝『月光浴』
白い光に包まれて
空が明るく輝きだす
白い光に包まれて
木々が明るく輝きだす
空が光を吸い込んで
木々が光を吸い込んで
月の引力
海水の干満
リズムを刻んで
世界は回る
月の光を浴びながら
世界は
何を思うだろうか
舞✨
🌝🤍🌝🤍🌝🤍🌝🤍🌝🤍
「私は完璧
あんたはレベルの低い人間だけど
あんたなんかに出来るわけないけど
やってもらわなきゃ話にならないから
私がやってるように
私みたいに完璧にやってね」
そうですか…
平気でそんな言葉を言える人間こそ
不完全なんだってことに
完璧なんかじゃないことに
死んでも気がつけないんだろう
普通の人は
気づいたら死にたくなるのよ
お前うぉ、吸収してぇ、
完ー全体の僕になぁrrrrるんだぁー⤵︎
不完全な僕
勉強は頑張っても70点以上取れない
運動は苦手でも嫌いでもないけど好きでもない
容姿は良くも悪くも素朴すぎると言われる
料理はせっかちな性格な故によく焦がす
掃除なんて一年に一回してたら偉いと思う
不完全な僕
それでもこんな僕にも胸を張れるものがある
ピアノだ
ピアノなんて上には上がいる恐ろしい世界だ
でも、そんな世界で仲間に会えた
バカみたいにはしゃいで
ガキみたいに喧嘩して
すれ違ったりして本気で泣いて
それでも側にいてくれる仲間がいる
仲間がいれば完璧な僕らになれる
だから
そんなに落胆しないで
不完全なまま生まれてきたのは
それを補い合える仲間と出会うためなんだから
#4